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いつも炎天下での作業ばかりなので、不意にクーラーが効いた室内で作業をすると、なんだか調子が狂います。
たまにはのんびりやりますか。
今回はドアの内側だけに付ける、内締まり錠の取付です。
鍵の取付は、最初の寸法線が命です。
鉄扉に直接ドリルを当てると、まず失敗します。
なので、ドリルの刃がブレないように、パンチングします。
仕上がりは、この最初の一撃で決まると言っても過言ではありません。
よく体重をかけて使う人がいますが、それでは刃先が暴れた時に危険です。
超低回転で少しずつ削るようにドリルします。
やっぱマキタはいいね。
下手くそがやると、高回転でやるので、穴を1つ空けるだけで刃が駄目になります。
最初に刃を噛ませたら、鉛筆を削るように、ゆっくり1回で空けるのがコツです。
下穴を空けたら、次はタップを立てます。
「タップを立てる」とは、受け側のネジ山を作る事です。
これが一番難しい。
木製のドアならば、先端の尖ったタッピングビスと言うスクリュー状のビスを使いますが、鉄扉には、先端が平らなビスを使います。
その為に、ドア側にネジ山を作るのです。
必ずハンドタップを使い、手でやるのが基本です。
一度でも失敗すると、修復がかなり面倒なので、慎重にやります。
少しでも抵抗があれば、もう一度タップを立て直します。
僕はビスに抵抗があったにも関わらず、インパクトで締めてしまい、地獄を見た事があります。
ビスは折れるは、ネジ山は広がるは。
下穴が1mmズレただけで、本体がななめに見えて、かっこ悪くなります。
木製と違って修正が効かない。
ライナーがズレてるのは調整中に撮ったから。
鉄柱に穴を空けると、復元が大変ですので、賃貸物件などはこのようにします。
内締まり錠は、外側に鍵穴が無いので、僕でも開ける事は不可能です。
と言うか、外側からだと、この鍵が付いているのさえ分からない。
なので、場合によっては非常に危険です。
鍵を閉めた状態で、室内で倒れたりしたら、外側からは開ける事は出来ませんからね。
「このぐらいでいいだろう」が通用しないのが鍵の世界。
大袈裟なぐらい慎重にやって丁度いいぐらいです。
いつも金属ばかり触っていて、たまに木工などをやると、木が豆腐のように柔らかく感じます。
人間も硬い奴は融通がきかん。
いつも鍵開けや作製ばかりの記事なので「こんな作業もやってますよ〜」の回でした。