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当店は鍵の交換のお仕事が少ないので、キーシリンダーについては知識が足りないかも知れません。
そんな僕が、代表的な鍵について感想でも書いてみませう。
今回は日本を代表するトップメーカーのMIWAとGOALを取り上げます。
皆さんは下の画像の鍵、どちらが好きですか?
まずはMIWAーPR
次はGOALーV18
この2つ、どちらも穴がポコポコ空いたディンプルキーですが、内部構造が全く違うので、厳密な比較対照は出来ませんが、どちらも同等に高品質商品です。
ロータリーディスクのMIWA
アンチロックピンのGOAL
どちらも防犯性はハイエンドクラスです。
本当は2社共に、更に上級モデルがありますが、僕が最も信頼をする鍵は、この2つです。
次の事はあくまで僕のイメージですので、実際のスペックとは異なりますので悪しからず。
MIWAの鍵は、整備性が良く、全てにおいて計算し尽くされた、非常に精密な印象です。
それ故に、部品も繊細で、ほこりや湿気に弱い面があり「鍵が抜けない」「合鍵が合わない」等の不具合が生じます。
これはロックバー方式の弱点でもありますが、ピッキング解錠に自信がある僕でも、開ける事は不可能なぐらい、高い防犯性を誇ります。
GOALの鍵は、まず質感が良く、美しく、職人が手作りしたような重量感、高級感があります。
内部部品も頑丈で、ディンプルキーの中では抜群の耐久性があり、僕の経験上、取り付け後のトラブルや不具合は皆無です。
それはピンシリンダーと言う単純な構造ならではの長所ですが、それ故に、特殊な方法で開いてしまう可能性があります。
下の画像は、2社の中でも最も普及率の高い鍵です。
横向きに挿すMIWAーU9
縦向きに挿すGOALーLX5
これもMIWAがディスク、GOALがピンの対決。
プラモデルのようにカッチリしたMIWA
粘土細工のようにシットリとしたGOAL
関東のMIWA、関西のGOAL
杉のようなMIWA
桜のようなGOAL
普及率では、MIWAが全国の60% を占めているそうですが、それは公団住宅などに採用された流れもあり、加えてU9と言う高品質、低価格の商品の開発に成功した、企業努力によるものと存じます。
しかしながら、海外からの技術提供を受けず、純国産のディンプルキーはGOALだけです。
湿気が多く、夏と冬の寒暖差がある日本で生まれたディンプルキーなので、不具合が少ないと推測します。
鍵屋として扱い易いのは、やはりMIWAに軍配が上がります。
僕が住む福岡の集合住宅は、ほとんどがMIWAですからね。
修理、交換、取付、マニュアルさえあれば、一般の方でも出来そうな感じがします。
鍵屋として興味をそそるのはGOALです。
一般の方が分解すると、二度と元には戻せないような設計の物もあり、いかにも手作り感があります。
テールピースの種類も多く、僕でもカタログを見なければ判別が難しいぐらいです。
それ故に、解錠技術や作製技術、商品知識の研究対象となるはGOALです。
他にも良品は沢山ありますが、シリンダー1個で朝まで語れますのでこのへんでやめます。
画像の4点は、鍵屋の僕が自信を持ってお勧め出来る商品です。
あえて順位を付けるなら。
ギザギザの鍵部門では MIWAーU9
アナポコの鍵部門では GOALー18
が優勝ですね。
優勝がPRでもVー24でも無いところがミソね。
基本的には物件や、錠前に準じた鍵を取り付けますが、毎日使用する、しかも防犯上大切な物ですので、少々お値段が上がっても、納得の行く物を選んで下さい。
僕はメーカー代理店でも無く、住宅メーカーとの付き合いも無いので、各メーカーの長所短所を率直に言える立場にあります。
鍵の性能を、一利用者として評価出来る。
ご不明な点があれば、お気軽にお問い合わせ下さい。