舞台『ジャズ大名』を鑑賞してきました。
ストーリー
維新の嵐が吹き荒れる江戸末期、アメリカの
南北戦争が終結し、解放された黒人奴隷が故郷の
アフリカを目指して船に乗り込むが、日本の小藩に
流れ着いてしまう。鎖国の世、外国人の取扱いに
困る藩の役人らは彼らを座敷牢に閉じこめておくが、
好奇心旺盛な藩主・大久保教義(千葉雄大)は
彼らの奏でる楽器の音に夢中になり、家老・石出
九郎左衛門(藤井隆)の制止も聞かず、次第に
城中を巻き込んでジャム・セッションを
繰りひろげていく。熱狂はいつまでもいつまでも
続き、そして・・・・。
(以上、公式サイトより転記)



楽しみにしていた今年最後の観劇『ジャズ大名』!
劇場のウェブサイトからチケットを購入したら
前から3列目のセンター席が取れました!!

主演は千葉雄大くん、それから私が田中圭さんの
ファンになるまで好きな芸能人を聞かれたら
答えていた藤井隆さんも出演。
加えて音楽劇ということで、楽しみしかなかった!

私が鑑賞したのは神奈川の千秋楽前日のソワレ。

始まりは、バカ殿様みたいにコミカルな感じで、
藤井隆さんのおもしろおかしく真剣に殿を探す様子を
超間近で見て、思わず声を上げてしまうほど
興奮して笑ったし、バカ殿さながらにみんなを
翻弄しながら逃げたり出没したりする千葉雄大くん、
それを盛り上げる出演者の方々も名演!
そしてなんと言っても生のミュージックに歓喜!!
ライブの音楽でお芝居を観るなんて、本当に贅沢!
からだ中を興奮が駆け巡ります。

いろんなキャラクターに扮しながら、要所要所で
場面の状況を説明してくれる富田望生ちゃんも
サイコーでした!
性別も年齢も飛び越えて、かわいかったり
おかしかったり、声色もその時どきで全然違って、
でもすごく聞きやすくて状況がわかりやすい。
そして説明が終わればすっと舞台のキャラクターに
戻ってナレーターだったことを忘れさせてしまう。
本当に器用で上手な俳優さん。

始めから終わりまで、本当に熱狂的な舞台で、
この人たちのエネルギーは尽きることがないのかと
感心を通り越して驚愕でした。
クライマックスのジャム・セッションでは完全に
私たち観客も巻き込まれて、気づいたらからだが
リズムを刻んでるし、気づいたら自然と手拍子を
してるし、気づいたら無意識に大声で声援まで
送っていました。
どんどん大きくなる音楽に合わせて、演者さんたちの
熱演もどんどん高まっていきます。
音楽を奏でながら、大声で合いの手を入れながら、
からだはぴょんぴょんと飛び跳ね続けます。
手拍子の手が痛くなっても、腕が疲れてきても、
彼らの音楽は鳴り止まず、ますます盛り上がって、
あまりの熱量と音量に、だんだんと耳が聞こえなく
なっていきました。
ものすごい紙吹雪の中、照明が昼になったり
夜になったりそれはキレイで、夜の紙吹雪は
星空のようで、からだごと宇宙に包まれているような
神秘的な感覚でした。

もう充分なのに、まだまだ終わらない。
演者さんたちの顔に疲労の色が見え始めます。
たぶん絶対本当にヘトヘトなんだと思うけど、
どうも「疲れたお芝居」をしているような気がして、
実際疲れてるはずだけど、それ以上にこの時間が
やまないことを願っているような、永遠にこの
音楽の空間に留まっていたいと思っているような、
そんなふうに見えてしまいました。

彼らはこれを1日に2公演とかやっているのかと
思うと、もう人間技とは思えません。
どれだけ体力おばけなのやら。
自分と演じているキャラクターもないまぜになって
本当に血が沸き立つような感情で音楽を味わって
いるようでした。

本当に本当に素晴らしくて、こんな楽しい舞台は
初めてと言っても過言ではありません。
年末のこの時期に、心底大騒ぎをして、心から
楽しんだ2時間10分でした。
本当におもしろくて楽しくて、自分の中のいろんな
ものが、すべてハッピーに入れ替えられたような
気がしました。

千葉雄大くん、すごい座長ぶりでした。
見た目のかわいさからは想像できないほどの
体力だし、声量もだし、殿という役柄もあるのかも
しれませんが、彼を中心に団になっているのが
すごくわかるのです。
本当にすごかったなー。
より一層好きになりました。

とにかく大満足の舞台でした。
すばらしかった!!!!