映画『リトル・マーメイド』を観てきました。

  


 
ストーリー
 海の王女アリエルは、まだ見ぬ人間の世界に
憧れていた。掟によって禁じられているにも
関わらず、ある日彼女は人間の世界に近づき、
嵐に遭った王子エリックを救う。この運命の
出会いによって、人間の世界に飛び出したいという
アリエルの思いは、もはや抑えきれなくなる。
そんな彼女に海の魔女アースラが近づき、
恐ろしい取引を申し出る。それは、3日間だけ
人間の姿になれる代わりに、世界で最も美しい声を
アースラに差し出すことだった…。
(以上、劇場サイトより転記)
 
 
『リトル・マーメイド』は大好きなディズニー作品です。
なんと言っても音楽が素晴らしい!!
メインテーマの Part of Your World が特に大好きです。
スキューバダイビングをやっていた頃は、
海に潜る度にアリエルになったような気分で
泳ぎながら歌っていました。
 
そんな大好きな作品の実写版。
洋画、特にミュージカル映画は字幕で観たい派
なのですが、TVで日本語吹き替え版の声優を
務められる豊原江理佳さんが歌っているのを観て、
これなら吹き替えでもいいかも、と思っていました。
 
久しぶりに妹と出かけた時に、妹が「観たい。
でも〇〇(娘)を誘ったけど断られた」というので、
「じゃ今から観る?」とその場でチケットを予約、
時間の都合で、吹き替え版を観ることに。
 
映像が本当にキレイ!
ディズニーは絶対に期待を裏切りません!
特に冒頭部分、魚の目線で海の岩の間をすごい
スピードで泳ぎ抜けるシーンは、まるで
アトラクションの乗り物に乗っているようでした。
乗り物が苦手な人だったら酔ってしまうだろうなと
いうくらいの臨場感。
2D上映でこのクオリティとは、感動しました。
ダイビングはできても、人間ではこんなスピードでは
絶対に泳げないので、まさに魚かマーメイドになった
気分で、ワクワク感が爆上がりの冒頭シーンでした。
 
アリエル役はアフリカ系の歌手、ハリー・ベイリー。
アニメではアリエルは赤毛の白人だったので、
キャスティングには賛否両論あったようです。
でもそんなのナンセンスだなと思いました。
人種の問題じゃなくても、日本でマンガを実写化する
場合でも、原作キャラクターのイメージを壊さない
ようなキャスティングというのは意識されていると
思いますが、そもそも作り物を生身の人間でやろうと
いうのだから、違って当たり前だと思います。
その役者さんのお芝居で、そのキャラクターの人物
そのものの人のように演じることができれば
何の問題もないと私は思います。
 
アリエルのお姉さんたちも、人種が様々でした。
白人もいれば、アフリカ系もアジア系もいる。
地上にいろんな人種がいるように、海の中もそう。
「父のトリトンがそれぞれの海にいるたくさんの
妻たちに産ませた腹違いの姉妹なのか」という
ネットの意見も目にしましたが、マーメイド自体
ファンタジーなのだからそんなところに現実との
つじつま合わせをする意味あるのかな?
地上でだって、白人の両親がアジア系の養子を
育てていることもありますよね。
 
歌も音楽も映像も本当に素晴らしかったです。
Under the Sea では、音楽とそれに合わせて踊る
海の生物たちの動きがぴったり合っていて、
観ていて心がときめきました。
 
あ、ひとつビックリしたのですが、
私ずっと、セバスチャンはエビだと思ってたんです。
でもカニだったんですね…!
ずっとエビ(ロブスター的な)だと信じていたので、
自分の思い込みに笑ってしまいました。
 
ハリー・ベイリー、かわいいですね。
人間の世界に来て、声も出せずに表情と動きだけで
感情を見せるのですが、それが本当にかわいらしい。
実写でもファンタジーさが出ていて、歌だけじゃなく
お芝居も上手だなぁと思いました。
 
お話についてはネタバレになってしまうので
詳しくは言いたくありませんが、アニメ版とは
ちょっと違いました。
『モアナ』っぽいというか、アニメが作られた頃と
今とでは時代がずいぶん変わったので、より今の
女性の生き方を投影したような感じでしたね。
「王子様といつまでも幸せに暮らしました」的な、
男性に自分の人生を預けてしまうようなお話では
なく、自分で道を切り開いていく生き生きとした
強さが描かれていました。
 
文句なしに楽しめました!
機会があったら字幕版も観てみたいし、サントラを
手に入れたいなと思っています。
Part of Your World は、聞くだけで海の中に
連れて行ってくれる名作です!!