後篇 第12 二河白道(にがびゃくどう) #jodoshu #開宗850 | 法然上人御法語のブログ

後篇 第12 二河白道(にがびゃくどう) #jodoshu #開宗850

 

後篇 第12 二河白道(にがびゃくどう) 勅伝第32巻

 

 

むかしの太子(たいし)は、万里(ばんり)のなみをしのぎて龍王(りゅうおう)の如意(にょい)宝珠(ほうじゅ)を得(え)給(たま)えり。いまのわれらは、二河(にが)の水火(すいか)をわけて弥陀(みだ)本願(ほんがん)の宝珠(ほうじゅ)を得(え)たり。かれは龍神(りゅうじん)の、くいしがためにうばわれ、これは異学(いがく)異見(いけん)のためにうばわる。かれは貝(かい)のからをもて大海(だいかい)をくみしかば、六欲(ろくよく)・四禅(しぜん)の諸天(しょてん)、来(きた)りておなじくくみき。これは信(しん)の手(て)をもて疑謗(ぎぼう)の難(なん)をくまば、六方(ろっぽう)恒沙(ごうじゃ)の諸佛(しょぶつ)、きたりてくみし給(たま)うべし。