後篇 第8 安心起行(あんじんきぎょう) #jodoshu #開宗850 | 法然上人御法語のブログ

後篇 第8 安心起行(あんじんきぎょう) #jodoshu #開宗850

 


後篇 第8 安心起行(あんじんきぎょう) 往生大要抄

 

 

それ浄土(じょうど)に往生(おうじょう)せんとおもわば、心(しん)と行(ぎょう)とのふたつ相応(そうおう)すべきなり。かるがゆえに善導(ぜんどう)の釈(しゃく)に、ただしその行(ぎょう)のみあるは、行(ぎょう)すなわちひとりにして、またいたるところなし。ただその願(がん)のみあるは、願(がん)すなわちむなしくして、またいたるところなし。かならず願(がん)と行(ぎょう)とあいたすけて、なすところみな尅(こく)すといえり。およそ往生(おうじょう)のみにかぎらず、聖道門(しょうどうもん)の得道(とくどう)をもとめんにも心(しん)と行(ぎょう)とを具(ぐ)すべしといえり。発心(ほっしん)・修行(しゅぎょう)となづくるこれなり。今(いま)此(こ)の浄土宗(じょうどしゅう)に、善導(ぜんどう)のごときは、安心(あんじん)・起行(きぎょう)となづけたり。