11月5日 佐多岬の先、三崎港に到着したら、フェリー激混みで4時間待ち!

あまりに強烈な14歳中学生に出会った話!



順番待ちで、私の前にいたのが「ママチャリの少年」

話かけても、警戒心が強くて答えが返ってこないから、そのまま三崎港の散策に。

出港するフェリーは、もしキャンセルが出れば繰り上げで乗れるから、1時間おきにバイクへ戻って様子を見る。

私の後ろには同年代のバイク乗り。

あまりにヒマヒマなので、ママチャリ少年と私と同年代のバイク乗り、一言二言と言葉を交わすうちに打ち解けてくる。

少年は14歳の中学生で、「中学生」という条件、家出と間違われる可能性あるから頑なに答えなかっただけ。

200kmもの距離を自転車で来て、九州へ渡り、親戚の家を目指しているそう。

所持金も、ほぼフェリー代しかない。

「フェリーに乗れなくて、引き返せと言われたところで、どうしようも無い」

突然、同世代バイク乗りが自販機の前で、好きなのを「押せ」と言い出して奢ってくれたの!

少年はコーンポタージュで、私はコーヒーで夕方の身体を暖める。

バイク乗りは「ドリンク」を提供したけど、少年は「感動」を提供したのね。

これこそ「循環」

感動を、ありがとう~!

17時30分発のフェリーには3人一緒に乗船できたのだけど、同世代バイク乗りは早々に寝てしまう。

1時間の航行は、少年と私のトークセッションになる。

「学校などはカスだから、テキトウに流して好きな事をした方が良い。あなたは素晴らしい!」

思った事をそのまま言ってたら、自分の事をどんどん話してくれたけど、強烈な14歳でした。

まず、彼は「持っているスマホを家に置いてきた」

自分を試すためで、地図も持っていない。

方向感覚と、道聞きのコミュニケーションスキルを頼りに。

そして、びっくりなのが、旅費やその他、行動費の調達方法。

私は詳しくないのだけど「トレーディングカード」の転売。

「ポケモン」とからしいのだけど、ターゲットはコレクターの大人たち。

全てのカードのスペックを記憶、将来的に値が上がりそうなのをあらかじめ購入。

1万通り以上の組み合わせを覚えて分析し、さらにはプレ値が付く組み合わせを、(掲示板とか?)

市場にアプローチして、自分にとって都合の良い流行を意図的に創り出すなんて事も。

そいうやって、コレクターの大人を手玉にとり、お金を稼いでる、おそるべし14歳。

この時代のツールを持って生まれてきたのね!

でも最近は、四六時中、市場の分析をしているので「親に取り上げられる」など規制がかかって、うまいことやるのが課題だそう。

家にある車の車種が「ダッジ」「クライスラー」など、高級車でも飛んでる部類なので、どういう家庭か聞いたら、

父親はイタリアンのシェフで海外修行あり、母親とも仲が良い、

自由奔放の家庭で、兄も放浪の旅に出る。

将来は「料理人」になりたいらしく、父親仕込みか「オムライス」については詳しい。

味を引き立てるコショウの種類、平飼い卵でもランクの違いで食感に差が出る。かなり詳しくてビックリ!

父親は肉料理メイン、母親は野菜料理メインで、肉・野菜、交互の食卓になるって。

とにかく、私の常識では今まで想像できなかった、ぶっ飛んだ14歳の中学生でした~!

見た目は、細っこくて華奢に見えるけど、意外性のカタマリ!!!



九州・大分の佐賀関にフェリーは到着して

「元気でね!」別れを告げたあと、しばらくして少年のママチャリが戻ってきたの。

「あの~。やっぱり、ちょっとだけ。。。。」

私のスマホで、グーグルマップを見て、道を記憶していた。。。。。

カワイイ。。。。


次へ、つづく



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