11月5日 19時過ぎ、九州・大分の佐賀関に上陸



とにかく風が強く、岸壁沿いの国道197号は、暗くて視界も悪くてかなりの緊張状態。

高速に乗っても、常に横風を警戒する運転。

今回、ルートはスマホナビに頼っているので先の状況はよくわからないのだけど、

なんとなく食事しておかないと、そろそろ最後かもしれない。。。

直感的にサービスエリアに入る。


予約している宿はユールホステル、相部屋だけど湯布院では格安。

湯布院は旅館などのブランドを守るために「安売りはしない」

1日5組限定1泊4万円とかザラにあって、私が予約サイトを閲覧したときも、払える金額の宿泊施設が無い。選択肢はなかったのよ。

立地的には駅からも遠く、近くにコンビニも、たぶん無い。

おなかも空いてきたし。

「別府湾SA」大正解!

私はツキを持ってる!

店内に入ると、もう雰囲気はお帰りモード。

営業時間は。。。「えぇっ。。。」

東京近郊なら閉店は22時、中心的なSAなら24時間営業も当たり前。

頭でわかっていても、感覚は抜けないのね。

麺類はすでに終わっていて、食べれるものはカレーのみ。


20時閉店に滑り込み。レシートの印字は19時55分。

注文したカレーを受け取ると、シャッターが閉められ、私一人だけに。



これで静かに食べられる!

なんてVIP待遇。

「みなのもの、ごくろう!」そんな気分にもなる~!

このタイミング、笑っちゃうのだけど、危なかった。ギリギリセーフよ!

ゆったりとカレーを食べながら、SA配布の地図で現在地を確認する。

ここで恐怖心、不安が出てくる。

「一か八かになるかもしれない。。」

緊張を強いてきた海からの横風は、大分自動車道に分岐すれば影響は消える。

海風は車体に対して垂直方向に変わり、陸に向かうので、走りやすくなる。

問題は。。。

由布岳ICから湯布院までの、クネクネ峠。

由布岳の絶景を見ながら走りたくて宿を選んだのに、フェリー4時間待ちで逆に恐怖を創り出してしまうなんて。

自然豊かな観光エリアは、暗くなれば日帰り客は帰るし、泊まりの人は温泉や夕食を楽しむ。

だから、夜のアクセスルートの需要は無く、山の中なので街灯なしの真っ暗パターン。

いるのは、道を熟知したジモティーと走り屋だけ。

幸い、スマホナビでカーブの曲率はわかるものの、上下の勾配はわからない。

秋の落ち葉を踏めばスリップするし、自動車と違ってブレーキを踏めばすむという訳でもない。

荷物を積載したバイクは重さ300kg、ワンミスが命取りになる。転倒すれば旅の中止の可能性だって出てくる。

でも、行くしかない。




「思考が先、現実はあと」

私は絶対にミスらないと言い聞かせ、それを証明してみせるとさらに言い聞かせる。



無事に、宿へチェックイン!



当然の結果よ~!

翌朝、宿は最高のロケーションでした!



翌朝の、道の駅ゆふいん




次へ、つづく



旅の目次