2021年9月30日、横綱・白鵬の引退と年寄「間垣」の襲名
を発表した。年寄「間垣」は“呪われた株”という異名が
あったのでこの2年注目していた 白鵬は 宮城野を襲名
するため 年寄「間垣」を元前頭・石浦に譲った途端に
問題発覚で窮地になってる。弟子で幕内力士だった北青鵬
の暴力行為に対する監督義務違反などで、委員から年寄へ
の2階級降格と3か月の20%報酬減額処分を受けた宮城野
親方(元横綱・白鵬)。宮城野部屋は消滅の危機に直面し
ている。
当面の措置として、宮城野親方が宮城野部屋の師匠の立場
を外れ、春場所は所属する伊勢ヶ濱一門内の別の親方が師匠
代行を務めることになったが、部屋付きの間垣親方(元前頭・
石浦)が代行を務める案は執行部に認められなかったという。
若手親方が言う。「間垣親方は6月1日に国技館での断髪式を
予定しており、“まだ髷がついている”という理由で認められな
かったという。ただ、過去には髷がついたまま部屋の師匠に
なったケースはあり、最近では2020年に荒汐部屋を継承し
た蒼国来が、引退と同時に部屋を継承している。髷がついた
まま部屋の師匠となり、1年半後に引退相撲をしている。
混乱を避けるという理由で間垣親方を“春場所限定の代行”
とする提案も認められなかったという。髷が云々というより、
北青鵬の出身高校でもある鳥取城北高の相撲部総監督(校長)
の息子という間垣親方の立場が問題視されたようだ」
(モンゴルの有望若者を 鳥取城北高に相撲留学させ
素質見た上で 相撲部屋を斡旋という モンゴル入門ルート
を白鵬は画策していた模様)
宮城野部屋にはこの春場所でも、幕下最下位格付け出し
資格で初土俵を踏む鳥取城北高のOB(松井奏凪人)の入門
が決まっている。昨年3月に高校を卒業したが、そのまま
鳥取に残って母校で稽古を続け10月の国体の成年の部で
ベスト8。それによる幕下最下位付け出しの資格で入門する
ことになっている。これは逸ノ城や伯桜鵬と同じパターン
だ。大相撲上層部は「鳥取城北高」=「白鵬」のつながり
を絶ちたいのかもしれない。「今回は弟子の暴行だけでな
く、休場の理由をケガと偽ったり、協会の聴取に第三者を
介入させて妨害したり、宮城野親方が厳しい処分を受けた
のは当然。ただ、協会内には渡りに船と受け止めている人
たちもいる。現役時代からの好き放題な言動があり、親方
になる際には大相撲の伝統を守るといった主旨の誓約書
に署名までさせられている。それでいて今回の不祥事です
から、これで白鵬を追放できる可能性も出てきた、と息巻
く人たちもいる。親方の中には宮城野部屋に入門予定の
力士を受け入れてもいいと言い出す親方がいるほどです」
執行部は、宮城野親方を二度と部屋の師匠として認め
ないのではないか、ともいわれている。また、間垣親方
による代行や継承も認めないのは、鳥取城北ルートを基盤
とした宮城野親方の復活を防ぐ意図もあるとみられている。
(相撲担当記者が言う。)
「既存部屋を継承するための条件は幕内通算12場所以上か
関取(幕内+十両)通算20場所以上の条件を満たせばいい。
それが部屋を新しく興すとなると横綱か大関、三役通算25
場所以上、幕内通算60場所以上になる。間垣親方は最高位が
前頭5枚目で幕内通算26場所のため、既存部屋を継承できて
も部屋を興せない。
とにかく(やっぱり)年寄「間垣」は“呪われた株”という
のは本当かもしれない。