「WBCと サッカーW杯はどう違うのか」 | HONDAのブログ

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おおいに盛り上がって 大谷に始まり大谷に終わった 

WBC野球大会。

 

 

しかし 米国から漏れてくるのは「もし カーショー」

が先発してたら結果は違うだろう 等の「いいわけ」

がきくのも WBCの実情である。

サッカーワールドカップの主催者はFIFA(国際サッカー

連盟)だ。本部はスイスのチューリッヒにあり211もの

国内競技連盟が加盟している。

FIFAは、プロ、アマを問わず、また男子、女子を問わず

すべてのサッカークラブ、リーグ、連盟の上に君臨して

いる最高機関だ。ワールドカップは、そのFIFAが主催

する最高の国際大会だ。大会の規模は、IOCが主催する

夏冬のオリンピックに匹敵する。サッカー選手は、世界

各国のクラブに所属し、日々リーグ戦やトーナメント戦

を戦っているが、ワールドカップに出場して活躍するこ

とは、至高の目標であり、これに比肩する栄誉は存在し

ない。

これに対しWBCの主催者はMLBとMLB選手会だ。MLBは

アメリカ、カナダで行われている「メジャーリーグベー

スボール」を主催、運営する団体であり、MLB選手会は

その選手が加盟する団体だ。つまり「アメリカのプロ野球

リーグが、世界大会を主催、運営している」ということに

なる。サッカーでいえばイギリスのプレミアリーグやドイ

ツのブンデスリーガがワールドカップを主催しているよう

なものだ。野球のトップ選手の国際大会はWBCにだが、

主催はMLB、MLB選手会が握っている。

イギリスのプレミアリーグ、ドイツのブンデスリーガなど

各国のプロリーグは、ワールドカップの期間中、中断する。

主力選手が多く代表選手になっているからだが、ワールド

カップの興行を「邪魔しない」ことが不文律化している。

本大会の開催期間は約1カ月。

MLBセリグ前コミッショナーは、野球の国際化に乗り出

した。中国、オーストラリア、さらにはヨーロッパの野球

リーグの創設を支援するとともに「野球の真のワールドカ

ップ」としてWBCを創設したのだ。

しかしながら、コミッショナーの足元のMLB球団オーナー

たちのWBCへの反応は渋かった。21世紀以降、MLB球団は

スター選手と巨額の契約を結んでいる。いわば球団の「資産」

だ。その選手たちがMLBのペナントレースと無関係の大会で

けがや故障をするのは避けたい。

(実際今回も プエルトリコのクローザーが1年棒にふる

 けがをしてしまった)

特に2009年、第2回WBCで優勝した日本のエース、当時

ボストン・レッドソックスの松坂大輔が、以後、不振に

陥り復活することなく引退したことから、MLB球団のオー

ナーたちは、エース級の先発投手は一切出さなくなった。

MLB球団のオーナーが、WBCに主戦級投手を出すことに

「難色を示している」という報道が相次ぎ、実際に出場

を辞退した選手は少なくない。今季からMLBは「ピッチ

クロック(投手の投球間隔時間の厳格化)」「極端な

守備シフトの禁止」「ベースサイズの拡大」と大きな

ルール改定が行われる。本来ならばこれに適応する練習

に入るべき時期に、主力選手がチームを離れるのは困る、

と考えるオーナーが増えているのだ。

誠に興ざめな話だが、これが野球界の現状なのだ。

ワールドカップのために、全世界のリーグが集中する

サッカーとの差は限りなく大きい。この差が縮まるのは、

ずいぶん先の話になりそうだ。

当初 大谷は 決勝ラウンドでは投げないという

エンジェルス球団の姿勢だったのが「1イニング限定で

0k」を出したのは まことに 球団の英断であったと思う。