前々から予約していた試乗車に乗ってきた。
やっぱりオープンカーは胸がキュンキュンするくらいトキメクが、子持ちとなった今、それは乙女のようにそっと胸にしまっている密かな思い出となっておりました。
オープンカーには10年乗っていた。
(その時の乙女心のような思いを綴ったブログ)
オープンカーを手放しファミリーカーに乗り、俺は世間でいう良いパパになったのだ。
駄菓子菓子、良いパパを演じ続けるのって、去勢しちゃった感があって元気なくなるんだよねw
とは言えイタリアンなチョイ悪親父になりきる度胸も無ければキャラでもない、控えめな日本人なんです。ワタクシ。
でもオープンにして運転したら、そんな控えめな日本人のワタクシでも、いろんな理屈が吹き飛んでダハハハハーって笑いが込み上げてきた。
そうそう、これなんだよ、オープンカーって!!
俺、車のデザインは流線形が好きなんだよね。
女性の体のような形ね。
中学生の頃、カルマンギアを見て脳みそ沸騰したもんな。
この車は対照的にガンダムチックで俺の好みとは異なったが、男心を実に刺激してくるのだ。
特にこの車はオープンカーなのに雪道も水没した道も悪路も走破できる。
実に男の子にしてくれる車だ!
な、な、これ乗ってスキーとか言ったら超モテモテじゃん!
中央道はユーミンで、ゲレンデに着いたらオープンにして広瀬香美とかチューチュートレインとか流してゲレンデ疾走したらムテキングじゃん!!
ってスキー20年以上ご無沙汰だし、選曲も20年前となんら変わっていないが、脳内ではアドレナリンが20代並みに放出されたのだ。
そんな脳内ではあるが、ノーテンキに246の青山で笑いながら5歳の娘と走る俺。
後ろの席に英国紳士のような営業の方が。
オープンの後部座席って、とてつもなく風が巻き込み、5分も乗ったら頭が爆発してドリフのコントの終わりみたいな感じになるw
前席はいたって平和で「心地良い〜」って感じだけどw
後部座席に座ってる営業の方に「ホント寒い思いさせてすいません!」と恐縮しながらも「大丈夫ですよ〜!」と英国紳士のようなたたづまいでおっしゃてくれました。
驚いたのはピシッとセットした髪は乱れていらっしゃらなかった。
これぞ英国紳士!(日本人だけどw)
この車に乗るには英国紳士のようなたたづまいで乗らないといけないのだなと無駄に背筋を伸ばして走りながらも、ダハハーって笑いながら背筋をフニャンフニャンにして走っておりました。
今回試乗したオープンカーは、SUVと車体が大きいからトランクも大きいかなと思いきや、やはり小さめで、ベビーカーを入れたら 買い物少ししかできないじゃんって感じで、メインカーには出来そうにもなかった。
嫁さんも運転したらハイな感じになりつつも、「これでお買い物とか出来ないわよね」と冷静で現実的なコメント。
ハイになっても女性はしっかりしておりますです。
今のマンション駐車場は1台のみで、2台置けないんだよなー
買換え難しいなぁー
嫁さんをいかに説得するか悩みつつありましたが、そんな悩みを吹き飛ばすような事実が。
今契約しても9ヶ月以上待つとかで。
チーン・・・
いやはや商売繁盛で素晴らしいこっちゃ。
ランドローバー社は英国貴族のような会社
今ではインドで格安大衆車を作り急成長したタタ自動車が買収して、その豊富な資金源でどんどん魅力的な車を開発しまくり、昔じゃ考えられないくらいバカ売れしているとか。
かつて植民地化された国が、買収しちゃうんだぜ。
嗚呼栄枯盛衰
祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きありでござる。
そんな儚さを感じつつも、246の青山を疾走した2016年師走の出来事でございました。