ここ最近のニュースを見てふと思いましたので、
僕なりのビジネスに対して思うことを書きたいと思います。

書く理由は、まだ解明されない事件を、
あーだこーだ無責任に語るのではなくて、

 金儲けをすればする程、悪いことだ!

なんて思われたら、そりゃーちょっと、寂しいよなぁと感じたからです。


 不幸せな力を使うと、ビジネスは崩壊します。

 幸せな力を使うと、ビジネスは永続します。


ビジネスの本来の姿は、ビジネスをすればするほど、
みんなが豊かになるようにできています。

誰かだけが豊かになるのではなく、関わる人全てが豊かになります。


シンプルに説明します。

お金が流通する前は、物々交換をしていました。

お魚と、きのこを交換したりしていました。

漁師は美味しいお魚を、山に住む人はめずらしいキノコを
それぞれ持ち寄って交換していました。

お互いが山や海へ出向く手間が省けるし、
お互いが専門化することによって、より美味しい食材を
手にすることができました。

だから、

 交換すればするほど、皆が豊かになりました。

ですので、

 ビジネスもすればするほど、皆が豊かになります。

これが、本来の姿です。

もし、インチキをして、魚に石ころを詰めて重くたり、
ペンキを塗ってきれいに見せかけて、
一度に大量のキノコと交換したとしても、
もう2度と取引は成立しなくなるでしょう。

そんなことをするより、もっと豊かになりたいと思えば、
相手がもっと喜んでくれることをすれば良いのです。

氷をつめたり、イケスを用意して、鮮度を保つ工夫をし、
できるだけ新鮮で美味しいお魚を持っていけば、
相手は喜んで、もっとキノコを与えてくれるでしょう。

自分と相手の喜ぶ顔を鮮明にイメージすれば、氷もイケスも
手間にはならないでしょう。
手間に感じるのは、自分と相手の笑顔がイメージできないからです。

取引は、お互いが、自分の持ち物よりも価値があると思って
初めて成立します。

取引後、相手が想像もしなかったような価値を感じてもらえれば、
相手は感激して、今度の取引に友人を連れてやってきます。

その友人もまた、友人を連れて・・・
そうやって、ほっといても豊かになるようにできています。

本来の商い・ビジネスとは、そういうものです。
相手を豊かにすればするほど、自分も豊かになるようにできています。

自分のビジネスの現状が、今説明した状態とかけ離れていれば、
なぜそうなのか、しっかり反省する必要があります。

どうして、そうならないのか?
どうして、変なビジネスをしてしまうのでしょうか?


僕は代表的な原因が、『貧困意識』だと感じています。

貧困意識に支配されて、ビジネスをしている人は、
常に次のように感じています。

1.そうでもしないと稼げない(表面上感じていること)
 この商品は好きになれないから、無理に売らないと稼げない
 (深い部分で感じていること)

2.もっと稼ぐと、みんな認めてくれるぞ(表面上感じていること)
 ありのままの自分なんて誰も認めてくれないのさ。
 (深い部分で感じていること)

3.相手から奪ってやれ!(表面上感じていること)
 豊を自分で生み出すことなんてできない。だから、奪ってやる。
 (深い部分で感じていること)


貧困意識に支配されると、常に、自分と自分の商品に信頼を
持てません。
もっと深いレベルで見ると、自分の人生そのものを信頼して
いません。
自分の人生を信頼していないので、同時に
自分には全く価値が無いと感じています。
だから、自分の価値を証明しようと突っ走ります。

「自分が一体なんのためにビジネスをしているか」を問うよりも、
「俺は凄ぇんだ!」と価値を証明するために、暴走します。

  そして、ブラックエンジンを搭載して、

         超ポジティブに振り切り暴走を続けます。

ブラックエンジンとは、黒煙と騒音を撒き散らし周囲に迷惑をかけ、
燃料は「負けるもんか!」「見返してやる!」「俺のもんだ!」
と言うアドレナリン全開の感情を使います。

隣の車線を走る車が、時速200キロで抜かしてくると
「なぬー!負けらんねぇアクセル全開だぁぁぁぁ」とさらに加速し
爆走します。
そしてやがてやってくるコーナーに気付かず300キロで突っ込みます。

恥ずかしい話ですが、これは、かつて僕自身も経験しています。
(今回書くと長くなるので別の時に書きます。)


貧困意識に支配された人は、自分は豊かであると言うことを、
もう一度思い出す作業が必要になります。

次のようにつぶやいてみて下さい。

 「そもそも、自分は何がしたいんだっけ?」

一度つぶやいても分からなければ、
具体的に、次のようにつぶやいてみましょう。

「そもそも、僕がこのビジネスを始めた理由は、
○○を提供し、多くの人に喜んでもらいたいからだ」

「そもそも、僕がビジネスを起こした理由は、
家族ともっと○○なことをしたいからだ」


何のためにやっているのか?
これを自分に問いてみてください。
ビジネスの行き着く先が大きく変わります。

何のためにやっているのか、自分に尋ねたら、
時には苦しいと感じるかもしれません。
そんな時は、急いでいるからかもしれません。

少しづつ、昨日よりは少し分かってきたかも・・・くらいの
ゆっくりなペースに戻してみましょう。

なにも超特急で行く必要はありません。
僕はゆっくりペースの自転車旅が大好きです。
目的地に到着することだけが目的ではなく、
道中ゆっくり色んなことを感じることも目的になります。
道端に咲く知らないキレイな花に気が付いたりします。
速い自動車では気が付かない豊かさを感じられます。

旅はゆっくり行くほど豊かだとされています。
飛行機旅より、船旅の方が高いし、より豊かな意識の人が使います。

ビジネスは効率の世界で、速さが必要な時も多いでしょう。
でも、メンタルにはゆったりとした豊かさが必要です。

ビジネス本来の姿で話を進めると、
相手が喜ぶ取引を重ねれば重ねるほど、より豊かになります。

相手が驚くほど、新鮮で美味しい魚を渡せば、次々に
お客さんがやってくるはずです。

1回の取引を大事に育てて行くには時間がかかりますが、
時間をかけて育てたものは、一瞬にして失うことはありません。

それが、信頼と言う大きな財産です。
同時に、心は豊かさで満ち溢れるはずです。

この時、ホワイトエンジンを搭載して走っていることでしょう。
ホワイトエンジンは、クリーンで空気を汚さず周囲に迷惑を
かけません。
燃料は、自分以外の力も使います。
それは、周囲の大勢の人からの応援です。
隣に車がやってきても、競うことをせず、
「一緒にドライブ楽しもう!」とピクニック気分です。

ブラックエンジンから、ホワイトエンジンに乗せ変えたばかりの頃、
エンジン音はしないし、疲れないし、スピードは遅いし、
本当に走っているのか、ちょっと不安になります(笑)
でも、それがホワイトエンジンなのです。


さて、起業したての頃の動機が素晴らしくても、
実際にビジネスを続けていると、
突然やってくるライバルの出現や、不景気、詐欺など
不可抗力とよべるものが現れます。

その瞬間に、自分の不安な意識とつながり、
カンタンに貧困意識に支配されます。

残念ながら、僕も時々貧困意識に支配されます。

「ん~ブラックはやばいけど・・・これくらいなら、
ホワイトかな・・・うんホワイトだ。ホワイトと言うことにしよう!」

 これを、グレーと言います(笑)

自分がグレーなゾーンにいて、時々ブラックかホワイトか
分からないときがあります。

そんな時は、自分に5歳くらいの子供がいると仮定して
「パパ(ママ)は、こんなお仕事をしているんだよ!」
と胸を張って言えるかどうか、チェックすればスグに分かります。

そんな時こそ、
 「そもそも僕は何がしたいんだっけ?」
をつぶやいて、軌道修正してみて下さい。

そうすると、外に奪われた意識が、もう一度自分の中に戻り、
本来の力を発揮できるようになります。

ちょっと、試してみて下さい。

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