http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070608-00000010-inet-inet
実際に10億円以上売り上げているホームページは、どのようなことを実行しているのだろうか。今回は、重要な2つのポイントを取り上げよう。

1.ホームページの目的を明確にする
売れるホームページと売れないホームページの違い――それは、ホームページの目的を「売ること」としているかどうかである。

一口にホームページと言っても、実に多種多様の目的を持つものが存在する。そして、あたり前の話だが、「売ること」という目的を持つホームページしか、売ることはできない。

どんな一流セールスマンも、会社案内を見せるだけで商品を売るなどできない。同じように、会社案内だけのホームページでは当然ながら売れるはずがない。

通信販売に優れたカタログがあるように、また店がチラシで集客をはかるように、売れる・集客できるホームページにも、「売ること」を目的とした工夫が必要なのである。ホームページを制作する際は、その目的は「売ること」であると社内で意思統一する必要があるのだ。

もしホームページを「イメージアップに使いたい」「社内報に使いたい」など意見が分かれた場合は、それぞれの目的にあった別のホームページを作ればいい。1つの会社が戦略的に複数のホームページを持つのは、珍しくない。また、制作後に新技術を投入する場合は、「これは売るために使えるか?使っているか?」と常に確認する必要があるだろう。

2.天才の力を借りる
ホームページは、24時間不眠不休で働く“自動販売機”と言えるだろう。だからこそ、ホームページを一流セールスマンのコピーロボットにしなければならない。ところが、現実には難しい。なぜなら、ホームページを作る人間が、必ずしも一流セールスマンではないからだ。

今まで多くの会社を見てきたが、インターネットの知識、ホームページを作る技術のある人は、どちらかというと営業が苦手なことが多い。反対に、営業が得意な人は、大概ホームページを作るのが苦手であったり、インターネットにあまり明るくないようだ。もちろん例外もあり、パソコンも営業も得意、という人材が社内にいればかなりの幸運だが、そう都合よくはいかないものだ。


だからこそ、ホームページ制作やインターネットが得意な人と、営業のプロフェッショナルでチームを組むことが必要になる。

当初、私はホームページに関する技術もノウハウもなく、営業も大がつくほど苦手であった。そのため、ホームページ制作を得意とする人に依頼し、営業成績が優れている人にその手法を尋ねるしか手立てがなかった。しかしそのお陰で、年商20億円近いホームページを制作することができたのである。

社内を見渡してほしい。それぞれの分野で「天才」はいないだろうか?もし社内に最適の人材が見つからなければ、自分の人脈を見渡してほしい。自分には必要な才能がない、と自覚すると、誰に対しても素直に尋ねることができる。何もできない人ほど、チャンスは大きいのだ。

だからといって、ホームページ制作会社に丸投げしてはいけない。もしあなたがラーメン屋を開こうと思えば、行列のできるラーメン屋に出向き研究するだろう。研究もせず、店舗作りを内装業者に丸投げするだろうか?ホームページ制作も同じことである。あなたのビジネスを、あなた以上に真剣に考えてくれる人はいない。

まずは「ホームページ・インターネットの得意な人」と「営業の得意な人」を見つけ出し、ドリームチームを結成してほしい。そこから、あなたの伝説が始まるのだ。

さて次号は、「売れるホームページを作るには、ホームページで買い物をする」をテーマに解説しよう。いよいよ、売れるホームページ作りの核心に迫りたい。

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