自転車旅 第二弾
ケアンズ=ケープヨーク ジャングル走破


オーストラリアの地図で見ると大して走ってないように思えてしまう。
距離にして約1000km。そのうち800kmが未舗装路。
日本で言うなら、東京=北海道間の直線距離が未舗装路と言うことになる。
そこを走り抜けようって言うんだから、我ながらクルクルパーだ。
日本にスケールを例えると、やっぱりオーストラリアはデカイ!

この未舗装路はオーストラリアの中でもかなりコンディションが悪く、四輪駆動のジープや、オフロードバイク等でしか行けない悪路。
その代わり変化に富んだ道(オーストラリアでは車で3~4日もってもまるで景色が変わらないところが多い。)
しかし自転車で行くとなると無理だのバカだの言うオージーは多い。
道が悪く自転車が壊れるだろうし、砂が深く走れない。
そして川を渡る時、川に住むワニに喰われると言う。
いくつもある川には橋が無く、浅瀬を選んで歩くか泳いで渡るしかないからだ。
「大丈夫、俺はアデレードのレストランでワニを食べたことがあるから怖くないさ。」
「ハハハじゃぁ今度はお前がワニに喰われる番だな。」
俺がジョークを言っても、ジョークとは思えない答えが返ってくる。
でも、どんな条件であろうが、例え悪路であっても、車やバイクで行ける道。
自転車だって行けるはず。実際自転車で行った人はいる。
ならば俺だってだ!
行けるかどうかは、行ってから判断すれば良い。
行く前に決め付ける奴はチキンだ。



 

ケアンズに着いた時(4月30日)、早くケープヨークに行きたい気持ちはあったが、その時期はまだ雨季で道が水没している所が多く、川も水かさが深く渡るには困難。
そしてワニに対しての危険度も高い。
そう言った理由で、6月30日ケープヨークへ向けてケアンズを出発することにした。


今回持って行った食料は約2週間分。
途中の小さな町でも食料を買うことは出来るが、確実に営業しているとは限らないし、やっていても2倍近い値段がする時もあるのでケアンズから全て持っていった。
重量はめちゃんこ重い。
65kgを超えた。まるで2人乗りと同じだ。
しかも女の子の体重じゃなくて野郎の体重だ。
あー、こう言う例えにするとやる気が無くなるなー。
女の子を2人乗っけたと想像しよー。
うおっ、やる気が出てきた! うっひょ~っ!
サックスとビデオカメラは、バマガと言うケープヨークから25km手前の村へ郵便局留めで送った。
水に対しての心配はいらない。
川から汲めば良いからだ。
川の水を飲料水にする為のフィルターを買った。
だから1日分+予備の5リットルで足りる。


自転車を入念に整備する。
タイヤはドイツ・コンチネンタル社製で幅が2.215サイズの最もワイドなオフロードタイヤに変更した。
タイヤ幅が広い分体力を消耗するが、砂地で走れなくなるよりマシだ。
しかし自転車にワイドタイヤを履かせると、凄くカッコ良くなる!