線路を越える。
当然スタンドバイミーを歌いながら超える。
「ふぇんざないっ へすこぉ えんだ はーはっは♪」
歌詞を知らないのでスグに鼻歌に変る。
ここで写真を撮っても大丈夫。
滅多に電車は来ないし、来ても地平線の世界ならスグに分かる。

ここは本当に木や建物が存在しない、地平線の世界。
なぜか鉄塔が建っていたが、鳥の巣になっていて、親鳥が威嚇してきた。
それにしても、こんな場所で巣を作るなんて大変だろう。


州境の真上にテントを張る。
 

旗やTシャツを見れば分かるが、うんざりする程の向かい風。
360度何も無くて風がダイレクトに吹き付けてくる。
この風でテントを張るのはキツイが、看板が風を凌いでくれる。
テントの中で寝返りをうてばWA(西オーストラリア州),SA(南オーストラリア州)を行き来できる。
時差はここで2時間半あるのだ。
この看板には日本人ライダーの落書きがある。
落書きは良くないけど、食い入るように読んだ。


野犬のような、ディンゴが近寄ってきた。
「うおりゃっ!」と叫べばどっかへ行ってしまうのでたいしたコトは無い。

それより、セアカコケグモがいた。
これにさされたらヤバイ。
テントの中へ靴をしまう。
なぜなら、靴を外に出して置くと、サソリや背赤コケ蜘蛛が靴の中に入ってしまい、靴を履いた時に刺されるからだ。
こう言う知識を駆使すると、冒険してるんだぜ!と目頭が熱くなる。
くぅ~、サバイバルな感じがしてワクワクするぜ!