0f258db3.jpg晃一@クライストチャーチ

今日のニュージーランド・クライストチャーチはとても
良い天気です。
今回は日本を1ヶ月近く離れています。
日本の桜が満開になる直前に帰国したいと思っているので、
もうそろそろ帰国します。
オーストラリアに少し滞在した後、ニュージーランドの
南島を3週間程かけて約1500km、自転車で走りました。
本州の端から端位の距離なので、今回はそんなに長距離では
ありませんが、やっぱり自転車旅は良いっすよ。
自転車旅日記を途中までブログに上げています。
来週までには全部アップしますね。

さて今回のメルマガのテーマは
「お客さんを惹きつけるビジネスのやり方」です。
いつもお客さんを追いかけるより、
逆にお客さんから追いかけてもらうビジネスの方が、
圧倒的に楽だし、やっていて楽しいです。
どうすれば、そんなビジネスが出来るのか、
その秘訣をお伝えします。

ビジネスを構築する時に、しっかり考えなければいけないのが
「どうすればお客さんのハートを惹きつけることができるのか?」
と言うテーマです。

そもそも、ビジネスとはお客さんを追いけるものだと
信じている人が多いのですが、それは大きな誤解だと
僕は考えています。

誰だって、お客さんを追い回し、押し売りのセールスマン
みたいにはなりたくないものです。

色々な会社をコンサルティングして、やっぱり感じたのは、
押し売りのセールスを強要する会社では、
離職率が圧倒的に高いようです。

クライアント先の社長さんが、社員に対して
「売ってこないキミが悪いのだ!」と叱咤していましたが、
僕から見れば、そうでもしなければ売ることができない
ビジネスモデルを作った社長が悪いんでしょう!?
と思えて仕方がありませんでした。

どうして、そんなビジネスモデルを作る人が多いのかなと
考えたら、自分の商品・商材は、押し売りでもしないと
売れないと感じているからだ!と気がつきました。

自分の商品が大好きであれば、自信を持って人に
薦めることができます。
自分の商品が好きで、売り方の上手な人は、決して
押し売りなんかせずに、爽やかに商品の紹介をして、
後は勝手に口コミが広がるものです。
(もちろん、市場のニーズがある場合に限りますが)
そんな社長の元で働くセールスマンも同じように
自信を持って爽やかにセールス活動をします。
(当然、ホームページも同じです)
もっと凄い会社は、セールスマンが全くいないのに
勝手に商品が売れてしまうこともあります!

反対に自分の商品を、ちっとも好きだと感じていないと、
変な売り方をし、回りの人をストレスの渦に巻き込むことに
気がつきました。

人を惹きつけるビジネスをするには、
1.自分が商材に惚れこんでいる
2.ビジョンがある
 (この商材が広がれば、こんなに素晴らしいと言う想いがある)
3.楽しんでいる

この3つが大事になります。

僕の身近な例を紹介しますね。
8年前のオーストラリア自転車旅の途中、
シドニーで長期滞在した宿での出来事です。
僕はその宿に、うっかり2ヶ月も連泊し、その後も5回訪れました。

安宿なので、それなりに部屋も外壁も古く、決してキレイでは
無いのですが、むちゃくちゃ居心地が良いと感じました。
更に良かったのは、そこに泊まっていると、大勢の友人が
カンタンに出来ることです。
帰国後、そこの宿で知り合った友人を中心に、僕の友人リストや
友人の友人リストにハガキを出して、静岡でキャンプをしよう!
と呼びかけたら、なんと150人も集まり、楽しくキャンプを
しました。
徐々に人数が減りはしましたが、今でも毎年キャンプを
楽しんでいます。
その時、この宿のオーナーもわざわざ遊びに来ました。

その宿は口コミで、多くのライダー(オートバイで旅する人)や
チャリダー(自転車で旅をする人)、バスダー(バスで旅する人)
が訪れ、毎晩のように宴会をし、ハメを外した修学旅行の夜の
ようなノリで、毎日楽しく過ごしていました。
そして多くの友人が、2~3日で出発するつもりが、
ついつい1ヶ月以上連泊する状態が続出していました(笑)

その宿は他の宿と少し違っていました。
いつもゴハンが炊いていて、好きな時に、好きなだけ
食べることができました。

テレビルームも部屋数の割には大きく取っていたり、
キッチンが3つもあったりしました。

オーナーのチャーリーは、無類の旅好きで、
世界中を旅した経験が有り、今でもチャンスがあれば
旅をしています。
だから、旅をする人の気持ちが良く分かるし、
同じ旅をするなら、こう言う経験をしてもらいたい!と言う
意見もハッキリ持っています。
パッケージツアーみたいな旅よりも、もっと沢山の経験が
出来る、オリジナルの旅をしてもらいたいと、いつも
考えている人です。
この宿のURLはこちら
http://www.tokyovillage.com.au/

今回のニュージーランド自転車旅は、このチャーリーと
一緒に自転車で走りました。

ニュージーランドのチケットを手配しようと思った時、
どうせならついでにシドニーに立ち寄って、この宿に泊まり
チャーリーと話をして、それからニュージーに行こうかなと
思いつきました。

「チャーリー!晃一だよ。ニュージーランドへ自転車旅をやりに
行くんだけど、どうせならシドニーに立ち寄って話がしたいんだ。
今週末シドニーにいるかい?遊びに行きたいんだけど。」

「おー、そりゃ嬉しいな。おいでよ!」

メールでは何度かやり取りをしていましたが、電話をしたり
会うのは本当に久しぶりで、シドニーで楽しく話をしていたら

「なぁ晃一、僕も10日程休んで、ニュージーを一緒に自転車で
走りたいんだけど良いかな?」

「おおー、それは楽しみだ!自転車旅の後半を一緒に走れる
なんて最高だよ!」

こうして、10日程一緒に自転車で走りました。
毎晩ビールとワインを飲んで話が弾み、色んな話をしました。

「なぁ、チャーリー。どうして宿にはいつも米を炊いて
無料であげていたの?」
「それは、皆が一緒に晩御飯を作るのを見ているのが
嬉しかったからだよ。みんな良い経験になるだろうし、
すぐに仲間になれるだろう。そういうのが嬉しかった
から、僕からのプレゼントの気持ちで、米を炊いて
あげたいと思ったんだ。」
「おー、そうだったんだ。それとさー、ライダー・チャリダーが
宿泊する部屋だけ、散らかったままで、本当にボーイズルーム
だったよね(笑)。それはどうして?」
「あの部屋に泊まる人達は、帰国する際、いらなくなった
バイクの道具やキャンプ用品を部屋に置いて
次に必要とする人達に使って欲しいと紙に書いて置いて
帰るだろう。ああいう習慣は凄く良いと思うので、部屋は
あのままにしてるんだ。」
「そうなんだ。僕は片づけが苦手だから、自分が散らかしたまま
にしても問題が無かったから、気が楽だったんだけどね(笑)。
でもチャーリーの色々な気遣いがあったから過ごしやすかったな。
他にも何か工夫したの?」
「キッチンを増やしたり、テレビルームを広くしたのは、気が合う
人同士がくつろげるからだよ。だって、気が合わない人と
同じ場所にあんまりいたくないだろう?
それと大きな宿にはしたくないんだ。旅の良さは色んな人と
仲良くなれることだよ。大きな宿だと、コミュニケーションが
薄くなっちゃうんだよ。僕は宿に来た人と友人になりたいんだよ。
そう言えば、晃一の友人でもあるオキノは、子供が
できたんだろう?宿代はタダにしてやるから、家族で泊まりに
来いと伝えといてくれ。わはははは。」

これはチャーリーが旅の経験をしたことがあるから、
直ぐに気がついたことなんだろうし、心からこの仕事を好きだから
なんだろうなと話をしていて思いました。

こう言う人のところには、口コミで次々と人がやってきます。
あまりマーケティングをしなくても、ビジネスがまわって
しまったりします。
マーケッターとしてはちょっと悔しいのですが(笑)

でも、マーケティングのセンスを少し加えると、もっと集客が
飛躍的に伸びることが多いのは確かです。

マーケティング本来の目的は、その会社と商品の素晴らしさを
必要としている人達に知ってもらうことです。

ですので、その素晴らしさをぜひホームページや名刺に等に
掲げてみてください。
それだけで、今までより効果的に集客することが出来るはずです。

ヒントの一つとして、ストーリーとして掲げると良いようです。

本田宗一郎さんが、奥さんが自転車で坂道を登る姿を見て
オートバイを作ったエピソードや、全米に本当においしい
コーヒーを広げたかったスターバックスのストーリー等は
結構有名な話です。
もし皆さんの会社に、似たようなエピソードがあれば、
そんな話をホームページに載せると、結構効果的だったり
します。

そんなストーリーに人は共感し、応援したくなるものです。
そして、そんなお客さん達とは、本当に楽しいビジネスが
できるものです。

みなさんが知ってる良いエピソードを持った会社があれば
そのストーリーを是非ブログまでコメントをお寄せください。
みんなで学んじゃいましょう!

では、次号もお楽しみに!

==お客さんを惹きつけるビジネスをしたい方へ==
今回のミニレクチャーでお話しした内容を、より掘り下げて
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どうすれば、人がより共感し、応援したくなるホームページが
作成できるのか、コツを分かりやすくお伝えしています。
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