今日から3日かけてケアンズを目指す。
ボブとクリスは本当に優しい夫婦だ。
彼らには、ちょうど俺と同じくらいの子がいるみたいで、バマガのキャンプ場でも会話が弾んだ。

彼らの車に乗り込み、空港に寄り道した。
飛行機の前で記念撮影をし大笑いをした。
飛行機が満席のお陰で、こんなに優しくて楽しい人達と一緒に車で楽しむ事ができる。

旅と言うのは、全く持って予想がつかないから楽しい。
そして出逢いが何よりの宝だ。
ボブとクリスとは4駆に乗って、夫婦でオーストラリア大陸を旅をしている。
俺もいつの日か、奥さんとなる人と、こんな旅をしてみたい。
彼らと俺の両親とは、ほぼ同い年だった。
少し早めにリタイアし夫婦で旅をするなんて日本には無い文化だ。
両親にも、こんな風に人生を楽しんでもらいたい。
そうすりゃ、俺も心置きなく楽しめるだろう。

本当に楽しみながらケープヨークからケアンズまで3日間かけて行った。

車から見るケープヨークの景色は全然違って見えた。

車の中では、お決まりのトークだが、「どこに住んでいるんだ?」と会話が始まる。
「東京の江戸川区って所に住んでますよ。」
「なんですって!?じゃぁ、ゴスフォード市を知ってるでしょ?私達ゴスフォードよ!」
「え、ごめんなさい。知らないですよ。どこっすか?それ」
「私達のゴスフォードと、あなたの江戸川区はシスターシティーよ!」
シスターシティー??あぁ、姉妹都市ってことなのかな・・・
「そうなんですか。知らなかったけど、この出逢いは嬉しいっす!」
「そうね!アナタの自転車旅は凄いわ!市長に言ってメダルを送らせるわね!」
「えぇ?そんな事できるんですか?」
そんな会話を楽しみながら、無事ケアンズに戻れた。
ボブとクリスに3日間話をし、こんな将来をおくりたいと心底思った。
こうして、ケアンズ=ケープヨークの旅は最高に良い終り方ができた。

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帰国したら、本当にゴスフォード市長からメダルが届いてました。
びっくり!