小淵沢のうなぎ屋さん
超うまいのだが、平気で1時間待たせる。
「待っているのも調味料のうち」みたいなことを書いている(笑)
でも、やっぱりうまいし、お店の雰囲気も良いから、並んで待ってしまう。
凄いビジネスモデルだ~(笑)


清里のオルゴール博物館で、アコーディオンを自動演奏するロボットを見ました。
凄いリアルな表情で、顔も指も動いて、とても80年以上前に作られたとは思えませんでした。

コインを入れると、自動演奏がスタートします。
言って見れば、音楽の自動販売機ですね。
自販機ウオッチャーとしては、タマラナイものがあります。

オルゴール館の案内役の方が、このロボットを売ったエピソードを次のように教えてくれました。

『このロボットは、Tino Rossiさんという、当時、女性から絶大な人気を得た俳優さんの顔に似せて作られたらしいそうです。
このロボットをお店に置くと、女性が長蛇の列を作り、お店が大繁盛すると触れ込んで、たくさん売ったそうです。』

 勉強になるなぁ~

当時、このロボットの売り先は、喫茶店やバーです。
そこに置いておけば、コインを入れる人がいて、収益に繋がります。
ジュークボックスのようなものですよね。
コインを入れた収益だけではなく、集客力があるので、お店のメニューも注文が増えたことでしょう。

当時からアメリカの宣伝の仕方は、とても賢いです。
このロボット、当時は最新鋭の凄いロボットだったんですよね。

普通、ロボットを製作する工場の人たちは、
『このロボットのスペックはいかに優れていて、いかに価格を良心的に設定していて・・』
と、ロボットのスペックについてのみ語り、販売してしまうことでしょう。

でも、これじゃぁ売れない。

お店の人は、ロボットのスペックよりも、ロボットを置いたことによって、どれだけ集客ができるか?にしか、興味がありません。
でも、相手の心情よりも、自分の心情がいっぱいで、なかなか察知できない。


3年前に、看板を売ってる業者さんから相談を受けたことがあります。
いかに自分のところの看板が他業者より優れているのか?
いかに価格が良心的な物か?
そればかりを語ってるパンフレットやホームページを作っていらっしゃいました。

でもね、看板を買いたい人って、「看板」が欲しいんじゃなくて、看板を見てお店に入ってくる「お客さん」が欲しいんです。

看板のスペックを細かく掲載するよりも、看板を設置して、集客力がこれだけ上がったという実績や、看板を設置したら行列ができたという写真を掲載したほうが、遙かに売れるようになりますよと、アドバイスしたことがあります。

そしたら売上が3倍になったそうです。

当時、コンサルがうまくいったぜ~と思いましたが、海を越えた向こうの人たちは80年以上前から、気付いていたんですね~