昨日の続きでございます。
昨日のうちにアップしたかったけど、もう眠くて爆睡しちゃったので、一晩明けてのアップです。

ファーストクラス専用チェックインの絨毯に立つだけでテンションが上がってしまった、その後を紹介するのであります。
でもテンションを上げっ放しにするよりも、「ファーストクラスに乗りなれてますぅ~」的な雰囲気を出す為に、あえてテンションを下げて行動しようとしたのであります。
例えるなら、初めて女の子と付き合えた高校生が、その嬉しさを隠しつつ、「今までにもう10人以上の子と付き合ったかな・・・」と見栄を張ってクールに言い放つのと同じような感じっすね。
うふふ。

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友人の河合夫妻に見送られての出発です。
「良い新婚旅行にしてこいよ~」
親切に車に乗せてもらい、送ってもらったのであります。

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ファーストクラスの乗客は、ここから出国のセキュリティーチェックを優先的に受けられるのであります!
うひー。知らなかった。
たまたま見つけてよかった。

この入口から、あっさりとセキュリティーチェックを受けて抜けると、そこには長蛇の列でセキュリティーチェックを待っている光景が。
うむむー
ファーストクラスのチケットは、ディズニーのファストパスみたいだぞ。
写真を撮りたかったけど、多分ここは写真ダメなんだろうなと思って撮りませんでしたけど、こんだけで写真撮りたくなるほど興奮する自分は小市民ですな。

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ファーストクラス専用のラウンジですな。
ここで写真撮ってる時点で、既におのぼりさん状態です。
クールに常連客を装うことが出来ないけど、良いんです。
ワタクシ小市民ですから。

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カウンターでは「ご利用ありがとうございます。マッサージの予約はされますか?」
なぬー!ここではマッサージを受けられるのか?
でもそれは、無料なのか?
有料なのか?有料だとしたら、とんでもなく高いのか???
だって、ここからニューヨークへ行く人たちは、片道100万円以上出しちゃう人たちなんだぜ。
でもここで無料ですか?って聞いたら、小市民と思われちゃうじゃまいかー。
でもでもここでマッサージ受けてみたいわ。
ハイグレードなお客さん相手なので、きっと極上のマッサージのような気がしちゃうわ。
ええい。聞いてしまえ。
「あのぉ、マッサージは無料ですか?」
「はい、無料サービスでございます。」
うひー!まじっすか!!
でも、搭乗時間まで僅か。
「あのー、9:55発なんですが、それまでって受けられますか?」
「ああ、ごめんなさい、予約で埋まっていまして・・・」
がびーん、だめなんだ。がびーん。
これを読んでる良い子のみんなは、早めに来て、早く予約しようね。
極上のマッサージを受けた人はコメントに書いてみてね。
悔し涙を浮かべながら読んでみせますわ。

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これがファーストクラスのチケットです。
Fとでっかく書いてるのであります。
チケットをいちいち写真撮るあたりが、小市民っぷりを発揮しているのであります。
ラウンジでくつろぎたかったのですが、早く搭乗ゲートに向かいました。
なぜですって?
ファーストの乗客は、他の乗客よりも優先的に並ばずに飛行機に乗れるのです。
13年前貧乏旅行をしていた時、当然エコノミークラスしか使えなかったから、先に乗っちゃう人見ると羨ましくて仕方が無かったんっすよ。
いつかはクラウン!と決心した昭和のお父さんのように、いつかはファーストクラスと決心してたので、初めてクラウンのカギを手にした昭和のお父さんのような気持ちになっていたのであります。(ToT)

そして、みんなが並んでる横を、ゆうゆうと飛行機に乗り、ちょっとだけ優越感に浸ってる自分を発見しちゃいました。
うひー、嫌な奴だな。おいらは。
でも、そんな自分が好きなのであります。

早くファーストのシートに座りたいので、奥さんを先に歩かせるという紳士的な行動を忘れてしまい、つい自分から先にシートを目指したのであります。
お母さんを置いて先に行ってしまうディズニーのアトラクションを待ちきれないチビッコと同じですな。
でも走り出したい衝動を抑えながら、ゆうゆうと歩いた自分を、チビッコより少し大人だなと感じたのでありました。

シートに座りながら興奮したのでありますが、そこはクールに。
なぜなら、おいらはファーストクラスの常連客。
こんなのは当り前さ!とあくまでもクールに。
目が肥えていらっしゃる客室乗務員のみなさんから見破られないように、あくまでもジェントルに。

飛行機が飛び立ちしばらくすると、ウエルカムドリンクとしてシャンパンが。
うひー。花輪君みたいだ。スネオ君みたいだ。
うひーうひー。でもでもまだクールに。すていくーる!

すると、ワインリストを手渡され「何になさいますか?」

小市民なオイラは心の中で
「どの酒が一番高いんだ??でもわかんねーよ。」
味の好みよりも、金額を優先に考えてしまう、あさましい自分がそこにいたのでありました。
それでも良いんですの。
そういう自分が大好きなんですの。
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座席の横をみると、なんとそこには電話機が。
こ、、、ここから電話出来るのか?
でもすげー高いのか?
ここから電話したら高いのかしら?
衛星を使うとか書いてるし。なんだ、007みたいだぞ。すごいな。
OO7とか大統領とかが使うみたいだな。
でもでもここから電話したら秘密情報員みたいだし、エグゼグティブっぽいし、ここからかけちゃえ!

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「もしもし、ひでちゃん?あ、寝てた。ごめんごめん。あのさー、今から読み上げるワインとシャンパン、どれが一番高いか教えてくんない?」
ひでちゃんは、司法試験の勉強の合間に、気晴らしでソムリエの勉強をして、見事司法試験とソムリエの資格に合格しちゃうという、スゴスゴの人なのだ。
高いお酒が飲めれば、ちょー高いかもしれない電話代を使っても元がとれるじゃーん。
これを世間では投資というのだ。と変な屁理屈をつけて電話したのであります。
「いいかい、読み上げるよ。シャトーほにゃららほにゃらら、なんて読むんだ」
「あ~ほにゃららでしょ。(ここではほにゃららと書いたけど、ちゃんと言ってます。なんていうのかキレイさっぱり忘れたので、ブログでは、ほにゃららとごまかしてます)」
「そうそう、それね。んで、次の酒は、ほにゃらら~ほにゃらら~、あ~なんて読むんだ。名前長いな」
「ああ、ほにゃらら~でしょ。」
と、こんなやりとりをしながら、途中までワインの名前を言うだけで、西村のひでちゃんは、全部の酒の名前を言い当てた。
最初にちょっと言っただけでわかっちゃうなんて、君は百人一首の名人かい?という感じがしたけど、さすがソムリエっすな。

そんな僕のやりとりを見ていた客室乗務員の方が
「よろしかったら、シャンパンを飲み比べてみますか?」
なぬー。そんなことが出来るのか?
一人1種類じゃないのか?
居酒屋の飲み放題みたいなプランなのか?
だって、シャンパン開けちゃったらダメにしちゃうじゃない?
ファーストクラス満席だけど、12人しかいないのよ。
1本飲めるわけないから、あとは無駄にしちゃうわ。
残ったお酒を、まさか客室乗務員のお姉さんたちが酒盛りに使ったりするわけじゃないだろうし・・・
でもでも、そんな飲み会があったら、ちょっと行ってみたいかも。

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で、飲み比べたのであります。
正直、ちょっと甘さが違うくらいしかわかりませんでした。
あんまり違いのわからない大人なのでした。
でもでもいいの。幸せなの。
もう、この時点でクールっぷりは消えてまいりましたの。
確実に、おのぼりさんとバレてしまってるに違いないですの。

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まだ料理が来ていないのに。お皿だけで興奮してシャッターを押したのであります。
もう、この時点で常連客っぽくありませんわ。

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うひー
すげー
料理が運ばれてきたー
飛行機の空間が花輪君ちみたいだぞー

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客室乗務員の方から、お肉は焼き方を聞かれたのであります。
おもわず、客室乗務員の方に聞きかえしてしまったのであります。
「焼き方が調整できるって、後ろでこーんな(手で頭の上を伸ばすような感じでフレンチのシェフの帽子をジェスチャーして)帽子をかぶった人が焼いてるんですか?」
「いえ、わたくしが、焼き加減を調整いたします」
はー、さようでございますか。
そのようなことが出来るのでございますか。
素晴らしいでございますわね。
味は大変おいしゅうございました。
「焼き加減は、希望通りの、ばっちりミディアムでした!」と伝えると、それはそれは嬉しそうな顔をされました。
わたくしも負けずと嬉しそうな顔になったのでございました。

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僕は洋食。奥さんは和食。
ものすごくおいしかったのであります。

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花輪君ちにありそうなワゴンにフルーツが運ばれてきました。
もう小市民だってバレてるので、全部欲しいといっちゃいました。

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優雅に取り分けしてくださいます。
背筋がピンとされていらっしゃいます。
わたくしも、背筋を伸ばしてしまったのであります。

でもね、フルーツの先に写ってる、お隣の乗客は、お食事を取らずにずっと寝られていたんですの。
使いなれていらっしゃる方は、いちいち食事に感動したりせずに、眠いから寝るみたいな感じなんでしょう。
いつかは、ああいう感じになりたいもんですな。
今回は、あと6回ファーストクラスに乗る機会があるので、ああいう態度を取れるようになるのでしょうか。
いや、なれずに、いちいち感動する方に3000点だな。

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チーズも何もかも、大変おいしゅうございました。

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フルーツもおいしゅうございました。
どこが、どう、おいしゅうございますのかは、知識と経験の乏しいワタクシにはコメントのしようがありません。

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カプチーノまで飲めるんです。
すっごいよねー

到着までちょっと時間があるので、フルフラットにしてみたのであります。
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うほー。すっごい、フルフラットだ!
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なんじゃこりゃ。
むちゃくちゃ気持良い!!!
ガラガラのエコノミークラスで、6席分のひじ掛けを全部はね上げて、横になって寝るのも気持ちいいが、あれはみっともないし、寝返りうつと落ちるというリスクもある・・・という経験をした小市民には、感動!!!
飛行機で寝るって、ものすごく気持ちいいの。
正直、ファーストのシートがフルフラットになって寝れるって聞いても、そんなに価値ないでしょう?と思ってました。
だって、いつもの日常では、セミダブルのベットを2つ並べて寝てるもん。
そっちの方が豪華だもん。豪華って言っても、無印良品のベットで1つ2万4千円のだけど。
でもでも、そっちの方が、ずっと良いでしょ。
ファーストと言えども、寝台列車と大して変わらないスペースなんだしさって思っていたら、すんげぇ気持良いの。

さて、そんな夢心地を楽しんでると・・・
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なんと!客室乗務員の方々が、プレゼントを下さったのです!

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客室乗務員の方に、今回は新婚旅行で、いろんな国を回ることを話したら、降りる間際になって、プレゼントを用意して下さいました。
手書きのメッセージまで添えて感激しちゃいました。
素晴らしいスタートですね。

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ジャンボジェットに、わずか12席しかないファーストクラスは、こんな感じでした。
ファーストの乗客は先に降りれるのですが、名残り惜しく、遅めに降りたのでありました。
品と笑顔の素晴らしい、客室乗務員の皆様にお礼を言って、飛行機を後にすると、現地空港の人が話しかけてきます。
ゴルフカートみたいなので、早く行くから着いてこいみたいな、意味不明なことを言うんですよ。
ゴルフカート?なんじゃそりゃ?とを言うと
ゴルフカート乗ったことない?あ、ここの空港初めて?みたいなこと言うんですよね。
イントネーションが違う英語なので、聞き間違えたのか、ちょっと微妙な感じで歩いて行くと

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ゴルフカートみたいなのがスタンバイしていました。
これに、とっとと乗ってくれみたいなことを言うんです。
何じゃそりゃ?

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みんなが歩いている広い空港を、ゴルフカートが突き進みます。
目の前を歩いていた、機長らしき人もどいてくれます。
あらあら、すみませんですぅ、申し訳ありませんねと思いつつも、ファーストクラスってすっげー。こんなサービスまであるんだ。すっげーすっげー!!!と大興奮。
しかし大興奮もつかのま。ふと不安がよぎったのです。
「これって、チップがいるの?まだ現地通貨持ってないよ。どうしよう?ファーストだから、みんなすっげーチップ弾んでるのかな?やっべー。どうしよう・・・」
そんな不安はよそに、僕らを降ろすと運転手のお兄さんは爽やかに去っていったのでありました。
どうやら小市民は過剰なサービスを受けると、どうして良いのかわかんなくなっちゃって、逆に不安になっちまうようです。
ふぅ。

ザ・ベネチアンホテルという、マカオにあるホテルに泊まるために、マカオを目指しました。
インフォメーションで「ベネチアンホテルに行く方法を教えてください」って言うと
「ベネチアン?なんだそれ?場所はどこ?」
え、ベネチアン知らないの?すごく有名でしょう?と思いつつも
「マカオにあるホテルっすよ」
「あー、それならまずA11ってバスに乗るの。$40ね。4つ目で降りるとフェリーがあるから」
「あれ?フェリーでベネチアンに行けるって聞いてたけど、フェリー乗った後に、ベネチアンのバスに乗るんでしょ?」
「おぅおぅ、マカオへは、先にバス、そしてフェリー。OK?」
はいはい、わかりましたです。
バス停まで行って、バスに乗ると、どうも地元の人ばかり。
ファーストクラスの乗客とか、良いホテルに泊まるような人は、まったく乗っていない。
本当にこれで良いのか???
超超不安になりながらも窓の外の香港の景色を楽しみつつ・・・という余裕はありませんでした。
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バスに揺られること1時間くらい。
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とりあえずバス停に着いたが、看板出てねーよ。わかんねーよー。
そこらへんの人に聞いたら、すっごい親切に教えていただけました。
香港の人、優しいのね。ありがとうございます。シェシェ。

フェリー乗り場でも、色んなフェリーがあって、ようわからん。
警備員に聞いたら、全然違うフェリーを案内された。
英語がよくわかる切符売り場の人にきいて、ようやくわかってくれた。ふぅ。
ここで違うフェリーに乗っちゃったらと思うと・・・
やれやれだぜ。
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ああ、マカオが見えてきた。
やっとのことでマカオに着いた・・・
やっとのことでマカオに着いた・・・
ふとツボイノリオのメロディーが頭に浮かんだ。
中学生の頃、金太の大冒険という曲を聴き衝撃を受け、いつの日かマカオに行ってみたいと思ったことを思い出した。
放送委員だったので、お昼の給食の時間に金太の大冒険やら、スネークマンショーやらを全校放送で流して、すげー先生から怒られたことを思い出した。嗚呼先生ごめんなさい。
そんな青春を思い出しつつ、やっとのことでマカオに着いたのであります。

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ベネチアンホテルのバスは、天井が7変化する怪しいイルミネーションが印象的でした。
大宮ロータリーあたりで、こういう車いっぱいいるよなーと、どうでも良いことを思い浮かべたのでありました。

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到着すると・・・・
なんなんだ、このホテルは。
広い。金ピカだ。
バブルだ。バブルすぎる。
ツボイノリオ口調で「わりとマシなビルねぇ~」と口ずさみたかったのだが、バブル過ぎる・・・
もし日本がバブル弾けなかったら、ビーナスフォートは、こんな感じになっちゃったんだろうなーって雰囲気でございました。

帰りのフェリー着きのプランで予約したので、フェリーについてたずねると、やはり空港まで直結でバスには乗らないらしい・・・
なんで空港のインフォメーション分かってくれなかったんだ?
ネチアンと発音したのがいけなかったのかなー
ヴェネチアンと発音したほうが良かったのかなー
はにゃー

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お部屋に着くと・・・

バブルだ。
バブルな部屋だ。
バブル過ぎる。

いちいち大理石。
全館スイートルーム70へーベー以上。
それでいて、2名朝食付き、2泊で5万円くらい。
六本木のホテルなら20万しちゃうよね・・・

こんな感じで、世界一周100日間、新婚旅行の旅が始まったのでありました。