「お金持ちを目指すなら寄付をすると良いよ」
8年前、ビジネスで大成功を収めた、とある社長さんからこのコトバを聞いたとき、
正直僕は全く理解できませんでした。
寄付をしていたら、お金が貯まるのが遅れるし、
それこそお金持ちになってからすれば良いことで、
今の僕には関係ないやと思いながらも、話に聞き入っていました。

当時の僕は父の仕事である、ゴルフ会員権の売買を手伝っていました。
趣味のゴルフの為に、数千万円もする会員権をご購入されるお客様は、
各方面で大活躍されている方が多くいらっしゃいます。
お客様に会う度に、これはチャンスだと営業そっちのけで
「どうやったら社長みたいに成功できますか?」
と聞いてばかりいました。

同じ人間に生まれ、大成功する人は、普通の人と何が違うのか?
何をすれば僕も成功できるのか?とても興味があったからです。

「キミは今、財布にいくら入ってる?」
「えっと、、3万円ちょっとですね」
「その財布から出費したら痛いなぁと思う金額はいくら?」
「1万円です。」
「じゃぁ、今日中に1万円を寄付してごらん。」
「えぇぇぇぇぇ~、1万円もですか!?」

なんだか良く分からないまま、とりあえず1万円を寄付することにしました。
どこに寄付しても良いのか全く見当も付かず、
コンビニのレジの脇にある、募金箱くらいしか思いつきませんでした。

(1万円も寄付するなら、
できればカワイイ女の子がレジにいるコンビニで寄付してやろう・・・)

4件ほどコンビニを見て周り、
「おぉ、このレジに立つ女の子はカワイイ!」
と思った店で缶コーヒーを買い、プルプル震える手で、
レジの横にある募金箱に1万円札を突っ込もうとしました。

”おぃ、そこの女の子、見てくれ!僕は今から1万円も寄付をするんだよ!!”

ところがレジの女の子はクルっと後ろを向き、
電子レンジの操作を始めてしまいました。

すっと1万円札を引っ込ませようと思うと、隣のレジのお兄ちゃんが、
ぽか~んと口をあけて、こちらを見ています。

”くっ、この兄ちゃんに見せるために1万円を寄付するんじゃないわい”

と思いながらも出した手を引っ込められず、
1万円を募金箱に突っ込んできました。

なんだか急に居た堪れない気持ちになって、
まるで万引き犯のようにお店を早足で出てしまいました。

うっ、あの1万円があればなぁ・・・なんてバカなことをしてしまったんだ。
あ、でも、ひょっとしたら神様っているのかな?
どんな宗教も信じたことは無いけど、ひょっとしたら神様が見ていて、
今に物凄く良いことが起こるんじゃないかな。きっとそーに違いない。

意味不明の変な確信をし、変な落ち着きを取り戻しました。

そしてその後1週間、突然大金持ちのご令嬢から見初められることも無く、
大金を拾うでもなく、営業成績が上がることも無く、
な~んにも変化しない状態が続きました。

すごーく、すごーく損をした気持ちが募り、
寄付のアドバイスを下さったお客様に再会しました。

「先週お会いした後、すぐに1万円を寄付してきました。
でも全く変化が無いのですが・・・」

「別に変化があるなんて、一言も言ってないよ。」
「うっ、、、そうですね」
「どこに寄付してきたんだい?」
「コンビニのレジの横の募金箱です。どうせ寄付するなら、
カワイイ女の子がレジをしているお店で、
その子に見せ付けてやろうと思って、ははは。

でも女の子がよそ見をしてしまい、女の子に見せずじまいで寄付しました。
寄付した時から何にも良いことが無かったんですぅ」

「あはははは、でも寄付をしたのは偉いね。
でもね、寄付はね”粋に与えるもの”なんだ。
誰が与えたのか分からないように与えるんだよ。
自分が寄付をしたことを誰にも言わずに与え続けてごらん。
段々寄付の意味が分かるようになるよ・・・」

それ以上、その社長さんは何も教えてくれませんでした。
一体どんな意味があるのか知りたいですよね?

続きは1ヵ月後に書きます。

それまでの間に、良ければ実際にアナタもやってみて下さいね。
何か気が付くかもしれません。
気が付いたことがあれば、ご遠慮なくコメントを書いて下さい。


さて、今号送ったこのメルマガ
実は同じ内容を
『月刊 貯徳時代』創刊号に寄稿しています。
http://www.da-na.jp/

『月刊 貯徳時代』とは、
日本一の個人投資家である、竹田和平さんをはじめ
各界で活躍されている方が

「与えること」

について書かれています。

「自分の夢を実現するには、誰かに与えることを先にする。
言い換えれば徳を積むことだ。」

と言うのは、活躍されている人は、どこかのタイミングで気づいています。
でも、自分で気付く人は少数派でしょう。
大半の人は、誰からか教えてもらっています。
(僕も多くの方から教えてもらいました)

友人の山本時嗣さんが、竹田和平さんとの縁をキッカケに、
与えるを学ぶe-マガジン『月刊 貯徳時代』を創刊したいと
僕のところに相談に来られました。

とても嬉しかったので、寄稿させて頂きました。
創刊号は無料で読めますので、ぜひクリックしてみてくださいね。
http://www.da-na.jp/

話をちょっと戻して、あなたが寄付してみて
(別に1万円をコンビニに突っ込まなくてもいいです・笑)
何か気付いたことがあったら
コメントまでぜひお寄せ下さい。
あなたが気付いた事が、他の多くの方の気付きを深めるかもしれません。
これも与えることの一つかもしれませんね^^