IMG_6998
真っ赤なフォルクスワーゲン
外見とは違って中に座ってエンジンをかけるとディーゼルエンジンでガロロロロとトラックみたいな音を立てながら走るので、ちょっと不思議な感じがした。
18~22歳までフリーターをしてレンタカー屋さんでバイトをしていたのだが、度々トラックに乗って現場に配車した。
これから遥か4000キロ先の現場まで配車するのだ・・・
現場の名はブルーム
満月が海から登ると、階段のように見えて、それはそれはロマンチックなのだ。
新婚旅行には最適の場所なのだ。
結婚していなかったら、そこでプロポーズしたいと思わせるような場所なのだ。
26日の満月までに間に合うように配車するのだ。
15日間、1050ドルのレンタカー代と、650ドルの乗り捨て料を支払って配車するのだ。
バイト代が出るんじゃなくて、自腹を切って配車するのだ・・・

13年前、自転車旅だけじゃなくて、車も買って旅をした。
その時の車は24年落ちの4100CCの車で、購入価格は750ドルだった・・・
レンタカー代の方が高いんだな・・・
乗り捨て料と大して変わんないんだな・・・

果たしてこれは賢い選択しなんだろうか!?

でも、4000キロを共にする相棒だ。
よろしくなーと言いながら大切に乗ることにした。
車を降りる度に嫁さんは「ありがとうねー」と車に語りかけていた。
良い旅の予感がするぞー

因みにレンタカーは、http://www.topticketwa.com/ トップチケットさん と言うサイトから予約した。
レンタカーにもしものことがあったら、英語でやりとりするのは大変なので、日本語が通じるエージェントを通すのだ。
担当された橋本さんとはメールでしかやりとりしていないけど、とても親切に対応して下さった。ありがたいなー

IMG_7011
スクールホリデー(学生の長期休暇)と重なっていて、バスに乗る小学生とかが凄い笑顔だった
IMG_7021
パースの街には13年前に1カ月以上滞在していたので、うおー懐かしい!と思いながらも建設ラッシュで街が変貌していく姿を見て、この国の発展速度を感じた。

IMG_7029
パースの街には日本食のレストランがあったので、ついフラフラーと入ってしまった。

IMG_7031
出国してから1週間で日本食が恋しくなっちゃったんだよねー
久々の日本食にウマウマーと叫びながら感動しながら食べたよ

IMG_7032
寿司定職を頼んだら、寿司にゴハンと赤い福神漬けが付いてきて、あり得なくね?と思いながらも、うまーうまーと言いながら食べた
13年前の自転車旅行は、超ケチケチ旅行で自炊して1食を3ドル以下に納めていたので、ジャパレス(日本食レストラン)に入るなんて超贅沢で、あの頃の自分では想像もつかない贅沢で、くひー、今、超超贅沢してるんだぜー、ふらっとジャパレスに入れるなんて、俺も出世したんだぜーって感動した。
嫁さんは19ドル、俺は18.5ドル、なんだか分からんチャージ料ってのが5ドルかかっていた。2人でおよそ3500円也。3500円払って出世したなぁと13年間の自分の人生を日本食と共に噛みしめた。

IMG_7036
パースと言ったらキングスパーク
広大な敷地の植物園なのだ

IMG_7044
キングスパークからパースの街並みを一望出来るんだよね
デートコースには最適でござる

IMG_7055
荒野に咲くワイルドフラワーが、キングスパークに行くと見られる

IMG_7056
時期的には、あと1カ月後がベストなんだけど、それでも楽しむことが出来た
IMG_7057
お花って和むよねー
IMG_7058
名前とか全く分からんが和むのだー

IMG_7059
バオバブの木だバブー

IMG_7063
パースを後にして北上していくと、虹が出ていた。
旅の良い予感がするー

IMG_7091
しばらく走ると、ミラー越しにも虹が輝いていた
見えるかな?

IMG_7102
最初の宿泊地、ランセリン

IMG_7105
ユースホステルにチェックインして、自炊するのだ。
しかし、ユースのダブルルームが75ドルと言うのに驚いた。
13年前だったら30ドルくらいだぜ?
なんなんだ!?この国の値上がり具合は。
ここで日本人の青年と出会った。
当時の俺のようにワーキングホリデービザ(旅行向けのビザだが一時的に働くことが許されているビザ)を持っているのだが、話を聞いて驚いた。
彼は野菜加工工場で缶詰に野菜を詰める仕事を得て働いているという。
時給が18ドルで土日が22ドルと言うのだ。
1ドル80円弱なので、時給1400円から1700円と言うのだ。
えええええええ?
俺らの頃は、せいぜい6ドルくらいだった。
あの頃も1ドル80円弱だったので、時給450円だ。
当時ジャパレスで働いていた友人は、時給6ドル50セントで、そのジャパレスで売られている茶碗蒸しが7ドル50セントで「茶碗蒸し以下の給料かよ」ってからかわれていたのだ。
オーストラリアは稼げねぇ!ってことで、「ちょっくら飛脚してくるわ」と日本に一時帰国して佐川急便で資金を貯めて再びオーストラリアに戻ってくる友人もいた。

13年間、日本は物価が上がるどころか下がる一方だ。
牛丼が280円で食べられたりして素晴らしいと思っている間に、オーストラリアの物価は3倍くらいになった感じがする。
それでいて、日本円とオーストラリアドル相場は、13年前とそんなに違いが無い。
相場の数字だけみると国力は変わっていないように見えるが、物価の上昇率が全く違う。
ショックだが、実は日本の国力が落ちているのだ。

13年前、ワーホリ(ワーキングホリデービザ)は同じ雇用主の下で3カ月までしか働くことが許されなかった。ワーホリビザからワーキングビザへの変更は凄く難しかったし、ワーホリビザ終了後観光ビザを取得することさえ難しかった。
しかし今では簡単にワーキングビザへの切り替えが行えると言う。
時給がそのくらい上がっていてもなお、労働力を必要としているのだ。
ワーホリが就く仕事は、言葉の壁から単純作業が多く給料水準としては低い方になるから、普通に仕事をしている人は、もっと良い給料なんだろう。

家を販売する広告を見て驚いた。
プール付きの家が2000万円以下で買えたのが、今ではプールが無い家が4000万円する。
何だ?何が起こったのだ??

でも、経済的なギャップが生まれれば、そこには必ずビジネスチャンスが生まれる。
日本側からだけの視点で物事を見れば悲観的になるかもしれないが、反対側から見れば新たな発見が必ずある。
日本と相手国に取って、両方が喜ぶ視点で物事を見渡してみれば、必ず何かしらの発見があるはずだ。
相手国から見ると、日本の魅力は何だろうか?
日本は技術水準が高いが、人件費が安い。
今まででは考えられなかったこのギャップは、一つの国力となるかもしれない。

なーんて考えながらも、とりあえず腹が減った。

IMG_7109
嫁さんと一緒にピザトーストを作ったのだ

IMG_7110
果たしてこの装置でホットサンドを作るのかどうか良く分からんが、とにかく出来たのだ。

IMG_7111
2人で一緒に食事を作ったりするのだが、これが海外で初のクッキング
味はウマウマーでした。

IMG_7113
暖炉のあるキッチンでまったり
俺にとっては懐かしい空気で、嫁さんにとっては新鮮な空気でございました。

ユースには卓球台があり、稲中卓球部員より白熱しながら卓球をし、7月16日を楽しみました