腹が痛い。
ダートでの振動が悪かったのか全く消化していない。
下痢だ。薬が欲しい。
しかしこの町のスーパーマーケットは潰れていた。
ガソリンスタンドには頭痛薬はあったが、腹痛の薬は無かった。
スタンドの店員に聞いたら、
「この町では入手できないよ。でも、なーに車で1時間先のLauraにはドクターがいる。そいつに見てもらえ。」と言うのである。
車で1時間の距離とは、自転車で1日の距離である。


道は遥かかなた地平線へ。いつもより遠く感じる。

仕方ないがLauraへ前進。めちゃめちゃ辛かった。
Lauraのドクターに見てもらう。
食あたりだとのコト。昨日の朝食べたガソスタのハンバーグが怪しい。
1日分の薬を受け取る。明日の昼に又来るように指示を受ける。


しかし「明朝この町を出たい。2日分の薬が欲しい。そして自転車でケープヨークへ向かう。ヤバイと思ったらヒッチしてでもこの町に戻る」
と言っても、ドクターはリスキーだとかクレイジーだとか言って許してくれない。
でも何とか言いくるめて2日分の薬をGet.


オーストラリアの田舎の病院は患者から金を受け取らない。
政府が負担してくれるのだ。有難いぞ。オーストラリア政府!
申し訳無いと思いつつも、それだったら3日分もらってしまえば良かったと思った。
この日はテントではなく、$20払い、ホテルに泊まった。