農業経営診断士 【本田 茂】 のブログ

久しぶりのブログとなりました。
このたびHS経営コンサルティング株式会社のHP
の中で
ブログを再開することとなりました。
引き続き
農業経営支援の現場や
食と農業連携の場つくり
卸売市場流通の活動について
発信していきたいと思います。
引き続きよろしくお願いいたします!
新しいHPはこちらから!
先日は、現在チームを組む
コンサル仲間と懇親会
ある尊敬するベテランの
コンサルタントの話になり、
全てを言わずに余白を残す
関わり方
について話がでました。
最近のコンサルの失敗例は
その方のやりたい事の
先を案内しすぎて
急がせすぎた事がありました。
事業者さんが、やりたいビジョンを
語っていても、
いざ、具体的になると
心境が変わることを
見逃した事が
自分の反省点
余白を残す関わり方とは、
支援先の心境を整理する時間を
残すことでも
あるんですよね。
ベテランの方は、
経験値から
その域に達しているのかと
思いました。
先日は、ある2件の農業法人へ
GLOBAL GAPの認証を支援する
ファームアライアンスの方と
訪問
1件はこの春に
認証を目指します。
もう1件は
昨年ファームアライアンスの支援で
認証を取得し、2年目の審査のフォローに
両者とも
トマトを栽培していますが、
今、トマトは熊本県の生産面積増、
新規参入が多いことから
市場では価格がとれなくなっている品目です。
しかし、この2社は
販路には全く困っていません。
ファームアライアンスの紹介で
認証を取得しているトマトなら買いたいという
オファーもあるのですが、
「考えさせて」と言えるほど
農業は出口戦略が重要と言われますが、
決して全農家が
売り先に困っているわけではないのです。
GLOBAL GAPは
出口戦略のために
取得する
J-GAPより厳しい認証
などと一人歩きしているイメージがありますが、
実際どうでしょう?
今回2年目の審査を目指す法人を見てみると
・昨年と比べて変わったことはあるか?
・従業員の事故やヒヤリとしたことはあったか?
・新しいスタッフに教育ができているか?
一つ一つ経営のリスクを
洗い出していきます。
GLOBAL GAPでは
協会の認定を受けた全く第3者の機関が
審査に伺います。
ただ、厳しく審査をするのではなく、
過程のところを重視して
経営体の意識、教育を伸ばすように
チェックします。
毎年
普段実行していることを
緊張感を持って
自らチェックする
こうした経営を行っている
農業者は
どんな作物を作っていても
これから農業人口が減少していく
環境の中で
ますます引き合いが強くなっていくのだと
実感します。
GLOBAL GAPの基準を見ていると
世界の現状がよく分かります。
審査項目の中に
労働者の人権保護と安全を重視しています。
今後、農業が法人化し
成長をしていくためには
従業員への配慮と教育が
要となってきます。
日本では世界と比べて
人権という意味では確立されていますが
精神的な配慮、働きやすさ、成長
という点では、まだまだ改善の余地が
たくさんあるのではないでしょうか?
認証を継続して
クリアしていくには
従業員にとって
農業、日本の組織慣習の悪い部分を
意識して改善していくことが
結果として
選ばれる農業につながっていくのだと
感じています。
こうした支援は
出会う方から学ぶことが多く
自分にとっても
大変ありがたいです。

