癌になって辛かったこと | 甲状腺がんとの日々

甲状腺がんとの日々

17歳で甲状腺ガンを宣告され、21歳リンパ節転移が発覚。
「辛い辛い思い出」だった出来事がまた再び。
くじけそうになりながらも必死に生きていこうと決めました。
自分との戦い。負けません。









を宣告されて辛かったこと。









それは、紛れもなく

自分は癌なんだ。

って、受け入れなきゃいけないこと。






甲状腺乳頭癌は、比較的に予後の良い癌
と言われています。


90%の生存率。

転移をしても命に関わることは稀。



そんな情報がインターネットを見ると
たくさん出てきました。







、、、でも、


「あ〜よかった」なんてなる訳もなく、
癌は癌なんですよね。


転移も再発も十分有り得る。






もし別の臓器に転移してしまったら。


もしまた再発してしまったら。





そんな不安は一生つきまといます。

心から安心できる瞬間なんて
この先一生ないんです。








18歳の頃の私は、がんを宣告されて
たくさんの情報を集めました。


このご時世、ネットでなんでも調べられて
たくさん怖いことも書いてありました。

信じたくないこともたくさん。





それまでは普通の一般人となんら変わりなく
過ごしていたのに、

癌というだけで一気に地獄に
突き落とされたような感覚。



私はもう普通の人じゃないんだ

って、

一生病気と付き合わなきゃいけないんだ


そんなことばかり考えて、



受け入れるのに時間がかかりました。





 

でも、不思議と時間が経つにつれて
手術への覚悟もできてきて、

今はとにかく手術して癌を取らなくちゃ。
と思うようになり、

再発したら、転移したら、なんて
今考えてもしょうがない。

そう思えました。










夏休みが手術だったのですが、

専門1年生の夏休みということもあり、
みんな遊ぶ予定などを立てていたり、

夏休みの予定を話し合っていたり、




私の仲良い人たちも
夏休みはみんなで遠出する予定を立てていて、

学校ではその話でもちきり。



私が手術するのはみんな知っていたし、
私は行けないと言ってあったので、

私は空気を読んでその話をしているときは
携帯をいじったり
授業の準備をしたりして
その場しのぎ。



でもある日、その我慢していた感情が
溢れてしまって

ひとり机にうずくまって泣いてしまいました。



もちろんその場の友達みんなに気づかれて
みんな「??」という様子で、

私も特に理由は言わなかったですが
みんなに気を遣わせてしまいました。



(この事でみんなと仲悪くなったり
気まずくなったりは全くしませんでした!)










なんで私だけ

っていつも思っていました。






辛かった。











そして手術のために福島へ帰りましたが、

手術前は絶対風邪もひけないので
とにかく家にいました。



夏だし友達みんな地元にいるから
せっかくだし遊びたい気持ちでいっぱいで、

混ざれないさみしさと悔しさ。




そして入院。




18歳の夏なんてみんな遊びたい盛りだし、
ワイワイしてる時期だし、

とにかくみんな楽しそうでした。

自分がこんな状況だから、
余計に周りが羨ましく思えました。





みんなが楽しい写真をアップしたり、

〜と遊んだ!みたいなことを書いていたり、

とにかくその時期Twitterも見たくなかった。





ちょうどお祭りの時期と被っている日から
お見舞いokになったのですが、

もちろんみんなお祭りに行きたいだろうし
病院も遠かったので
友達には

「お見舞いは大丈夫」

と言っていました。





でもそのときは本当に辛くて、





大丈夫って確かに言ったけど!!けど!!



私が入院してるって知ってるのに…


もう少し気遣ってくれてもいいのに。



みんな応援してるとか心配とか
言ってたくせに、
やっぱり人ごとだよね。




なんて、そんなことばかり思ってしまい
そんな自分が本当に嫌で、


気遣わせたくないって思ってたくせに
いざみんなが楽しそうだと嫉妬して、
こんなこと思って。






本当にお見舞いに来て欲しかったとか
そういうんじゃなくて、

(むしろお見舞いは、私がこんな状態だし
見られたくないって思っていたので
心から来なくて大丈夫!って
思っていました。)



うまく言葉じゃ言えないけれど、
きっと私以外のみんなが集まって
すごくたのしそ〜にしてることが、

ただ辛かっただけ。



それだけだったんだと思います。






今思い返しても本当にガキだったなあって
すごく思います。






病気の辛さなんて自分しか知らないし、
共感してもらうものでもないし、

みんなに強要するものでもない。


それなのに、同情を求めてしまったり、
もっと私の気持ち考えて!と
心の中で思ってしまったり、





そんな感情になってる自分が
なによりも嫌でした。


そしてそんな自分になってしまったことが
本当に辛かった。





このブログは知り合いには誰一人として
教えていませんが、

もし見つかってしまったとして
今これを読んで不快な気持ちにさせたら
ごめんなさい。

その時の感情であって、
今は支えてくれた周りの人たちに
感謝しています。











家族にも、同棲していた彼氏にも、

たくさん心配かけたし迷惑かけたのに
感情がぶわ〜ってなると

当たり散らしてしまったことも。












なにが辛かったかって、

やっぱり感情面のことばかりでした。




病気になると体を心配されるのが普通だけど、

体よりもなによりも
心がボロボロになって

このまま消えてしまいたいと思ったほど。





日々情緒不安定で、すぐ涙は出てくるし、
ちゃんと物事を考えられなくて

つい自分のことばかり考えてしまって
自己中心的になってしまったり。



まさに

悲劇のヒロイン

を演じているかのようでした。





でも病気になるのって、そのくらい
自分をおかしくしてしまうくらい、

精神的にボロボロになってしまうんだなあ
って、本当に実感しました。








辛かった。







頑張ったねって、

その時の自分に言ってあげたいです。









end