トルーマン・カポーティーの清明な文章で語られる、
アメリカ中西部カンザス州の農村。
そこで起きた凄惨な事件のありさまと加害者の生い立ちや言葉。
美しさと残酷さの入り混じったその作品は、
読む者の心に一生消えない痛烈なインパクトを残す名作です。
そんな『冷血』の日本現代版ともいうべき小説を高村薫が描きました。
愛読している合田シリーズの新刊っ♪
といった軽い気持ちで手にとったのですが、
その言いようのない重さに、胸をズシーンとやられた気分です。
国道16号線沿いのやるせない雰囲気が小説世界に見事にマッチしていて、
裏街道をひた走る2人の男の人生が目に見えるようでした。
どうしてこんなことが?
そういう事件や事故が多い世の中。
すべてを飲みこんでしまう殺人事件のダイナミズムが圧巻です。
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