2026/9/9 19:00 東京オペラシティ コンサートホール
ピアノ:桑原志織
■モーツァルト:ロンド ニ長調 K.485
■バッハ=ブゾーニ:シャコンヌ ニ短調
■シューベルト:幻想曲 ハ長調"さすらい人幻想曲" D760 Op.15
■ショパン:ノクターン第3番 ロ長調 Op.9-3
■ショパン:バラード 第3番 変イ長調 Op.47
■ショパン:バラード 第4番 ヘ短調 Op.52
■ショパン:ポロネーズ第7番 変イ長調 Op.61「幻想」
<アンコール>
■ショパン:舟歌 嬰ヘ長調 Op.60
今日は、昨年のショパン・コンクールの配信で感動し、今年5月に大阪に遠征して行ったリサイタルで虜になった桑原志織さんのリサイタル。
改めて、桑原さんの、情熱に溢れているけど良い意味で感情的すぎない、格調高く力強く豊かなピアノが本当に好きだなと思った。
後半のショパンはもちろん今日も素晴らしかったが、前半の3曲もすごく良かった。
モーツァルトはキラキラ感や可愛さはもちろんありつつも、すごく豊かで感情溢れるようなモーツァルト。モーツァルトを聴いてこんなパッションを感じたのは初めてかも。
そして前半最後のシューベルトの"さすらい人"が本当に凄かった。
今までこの曲はもちろん、シューベルトはどちらかと言うと個人的にはそこまで心に響くことが少なかったのだが、自分の見識不足を恥じるばかりである。
桑原さんの手による"さすらい人"は情熱的で豊かで多彩な音に溢れており、歌うように、時には力強く、私たち聴衆を魅了してくれた。
今日の聴衆が最も盛り上がったのはこの"さすらい人"と後半のバラード4番、アンコールの舟歌だったように思う。
後半のショパンは言わずもがな、安定の絶品だった。
特にやっぱりバラード4番はやばい。
ショパン・コンクールの配信でこれを1次予選で聴いたとき衝撃を受け、未だに週数回はこのときの演奏をYouTubeで聴いており、5月のリサイタルでも心奪われたが、今日も最初の1音からぞくぞくしっ放しだった。
コーダの直前には期待が膨れ上がり、その期待を裏切らない、いや常にそれを超えるものを聴かせてくれる。
桑原さんが弾く最後の深く重厚な締めの和音も本当に大好きで、今日も激しく胸を打たれた。
↓コンクールでの演奏
初のバラード3番も夏のポーランドの音楽祭で弾かれたのを配信で聴いて楽しみにしていたが、こちらも期待を裏切らない演奏。
そしてアンコールの舟歌はコンクールや5月のリサイタルと比べて更に自由に情感豊かだった気がする。
コンクールの緊張感ある演奏も素晴らしいが、今日の演奏も心に沁みる。
今後のご活躍が益々楽しみだ。
↑CD購入者向けの終演後のサイン会でサインをいただきました。
今日は黒いキラキラトップスに黒のパンツで、色白の桑原さんにとてもお似合いでした。(お写真は禁止でしたので、撮っていません。)



