ワーキングメモリ | 医学部再受験応援ブログ/本田洋一

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おはようございます!

 

皆さん、ワーキングメモリってご存知でしょうか??

 

wikipediaによると、

 

ワーキングメモリ(Working Memory)とは認知心理学において、情報を一時的に保ちながら操作するための構造や過程を指す構成概念である。作業記憶、作動記憶とも呼ばれる。

wikipedia ワーキングメモリより)

 

 

要するに一時記憶と呼ばれる概念ですね。

 

このワーキングメモリに異常があると、例えば会話しているとき、相手が話していることを会話の最中にすらうまく記憶することができず、会話が成り立たなくなってしまうことがあります。

 

ところで、受験生の生徒の方々に数学の証明問題などを解いてもらっていると、

解いている最中に

 

「何を証明すればよいかわからなくなった!」ガーン

 

 

という話をたまに聞きます。

 

 

 

高校数学の証明問題などでは、例えば場合分けをしていくつかのパターンに分類した後に、個別の場合分けについて精査していかなければなりません。つまり、センター数学や小問型問題に比べて「考えること」が格段に多くなってきます。

 

この「考えること」が多くなってきたときに、ひとつ前、ふたつ前のステップで自分が何をやっていたかを記憶するためにはワーキングメモリを鍛えておくことが重要になります。

 

「AだからB、だからC・・・」のように順序立てて組み立てていく数学の世界では、A→B→C→・・・の間に論理的な矛盾がないように注意して解答しなければなりません。ところが試験時間は限られているので、ゆっくりと論理構成を振り返りながら答案を書いていくのは厳しいです。国公立医学部の数学は2次試験でもスピードが求められる場合があるので、「考えること」が多くなってきたときに、自分の脳内の一時記憶部分にできるだけ多く情報を置いておく必要があります。ワーキングメモリに多くの情報を一時保存できるようになると、数学の能力も上がってきます。

 

 

このワーキングメモリは鍛えることができます。ワーキングメモリを意識して使っていけばよいのです。

 

例えばロールプレイングゲーム(RPG)をすることによってワーキングメモリが鍛えられます。

ある一つの大目的(西の街にカギをとりにいく)を達成するために、小目的(洞窟にはいったり、海を渡ったり、敵を倒したり・・・)を一つひとつ攻略していかなければならないので、ワーキングメモリのトレーニングとして有効だと言われています。

 

 

受験生がワーキングメモリを鍛えるために、今からゲームに熱中することはできないですえーん

 

なので、ワーキングメモリを鍛えるためには、思考力を要するような(場合分けを考慮するような)数学の記述式問題を、時間を区切り、頑張って解くことがトレーニングになると思います。

 

 

数学以外では、センター現代文ワーキングメモリが必要です。

 

本文を読みながら内容を一時記憶し、その記憶に合致する選択肢を考えることになります。センター現代文の演習も、ワーキングメモリのトレーニングに有効だと思います。

 

 

医学部入試では、センターでも二次試験でも、情報をどれだけ高速処理できるかが問われる試験です。

日常の演習の中で、自分がどれくらい一時記憶できているかを意識してみると、それだけでもワーキングメモリを鍛えるトレーニングになります。

 

今日も勉強頑張りましょう!応援しています!爆  笑

 

 

 

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