【観劇記録】ニッポン無責任新世代 | 手上のコイン Blog

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シアタークリエ
東日本大震災チャリティー公演
『ニッポン無責任新世代』

《東京》2011年7月15日(金)~30日(土)
シアタークリエ

《名古屋》8月1日(月)
名鉄ホール

《大阪》8月3日(水)・4日(木)
サンケイホールブリーゼ

《金沢》8月12日(金)
北國新聞赤羽ホール

《広島》8月17日(水)
アステールプラザ 大ホール


■Cast

原田泰造
星野真里
中村中
佐戸井けん太
伊藤正之
木村明浩(バッファロー吾郎)
足立理
中別府葵

後藤ひろひと

西ノ園達大
大野ユウジ

黒部進

真琴つばさ


■Story

ダメ社員のふきだまり、明和商事。ウォーターサーバー「ダラス」をリリースするのが仕事なのだが、毎年赤字続きで仕事に身を入れる者はいない。
社長の椿は、親会社である電気機器メーカーUWNの会長・円谷英五の言いなりで動くだけのマニュアル女。駄洒落大好き親父の田沼と石山、いまだバブルの夢をひきずる榎本健二、会社でネット三昧のゆとり世代・畑止憲。唯一やる気に満ちているのは女性社員・佐野愛子だけ。しかしやりたいことをやらせてもらえず悶々としていた。そんなダメ社員たちを、歌う清掃員千代は日々見守っている。
ある日、無気力な空気が充満する明和商事に突風のごとく一人の男が現れた。その名は百均(くだら・ひとし)。謎の親父、友和と百を慕う百恵親子の家に居候しているこの男、持ち前のいいかげんさと機転の良さで、いつの間にか明和商事の社員になっていたのだ。
無責任な発言を連発する百に不信感を抱く一同。しかし、百が調子良く引き受けたパーティーを大成功させたことで風向きが変わる。ダメ社員たちの中には自ら動き働く喜びが芽生え始めていた。
百が次に考えたのが、ウォーターサーバーを新たに「スーダラ2011」として販売すること。しかし、社長の椿には明和商事が儲かっては困る理由がある。UWN会長の円谷からも圧力がかかり、事態は意外な方向へ進んでいき…。



これぞ、エンターテイメントという感じでしたわ。

原田泰造さん演じる百均のキャラクターがまた、ありえなくて面白い。
単純なようでいて、実は凄く曲者で、口先だけのようでいて、行動力は抜群。
いきあたりばったり…に見せかけているだけで、実は大局をちゃんと把握しているんじゃないのか?
全て計算か?
ノリとラッキーだけなのか?

掴めないけどなんだか格好いい。

登場人物も、いい人、悪い人ではなく、あたりまえだけど両方の面を持ち合わせていて。
ああ~憎めないよな~と思ってしまう。
黒部さんがキュートだった~←コラ

登場人物を自然と好きになれてしまう。そういう魅力あるキャラクター付けと、脚本そのものも凄く楽しい作りになってました。
ああいう人物が書けるのって、よく人間観察しているんだろうな…。でも、決して主観だけではなくクールな客観の部分も感じる。

本当に、楽しかった。
そして、全体的にとても茶目っ気を感じました。
人を楽しませるには、まず自分たちから。…とでもいわんばかりに。

ウルトラマンの黒部さんが出演されているので、そのネタも随所に盛り込みつつ。でもネタとしてウケるから入れてるというよりは、大王(作・演の後藤ひろひとさん)、単にウルトラマン好きなだけでしょ?と思ってしまう(笑)
本当、ズルいよなぁ~。

クリエは劇場としては二度目でしたが、開演前と休憩時間は席で飲食可。…そういうのに慣れていない(殆どの劇場は客席内、飲食禁止です)ので、なんか変な感じで、そこは居心地悪かった(汗)まあ、でも、椅子もいいし、観やすいしいい劇場だよね。

懐に余裕があったら、もう一回観たかったなぁ………。