【観劇記録】サンタクロースが歌ってくれた | 手上のコイン Blog

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演劇集団キャラメルボックス25th④ クリスマスツアー
『サンタクロースが歌ってくれた』

大阪公演
2010年10月30日(土)~11月7日(日)
イオン化粧品 シアターBRAVA!

北九州公演
2010年11月13日(土)・14日(日)
北九州芸術劇場 大ホール

東京公演
2010年11月30日(火)~12月25日(土)
サンシャイン劇場

脚本・演出 成井豊

■Cast

西川浩幸
上川隆也
近江谷太朗
温井摩耶
前田綾
渡辺安理
實川貴美子
坂口理恵
岡田さつき
三浦剛
大森美紀子
筒井俊作


■Story

クリスマスイブの東京。彼氏のいない「ゆきみ」は、池袋の映画館で友人の「すずこ」と待ち合わせ。
しかし、「すずこ」が約束の時間に来なかったため、一人で中へ。映画のタイトルは『ハイカラ探偵物語』。大正5年、芥川龍之介と平井太郎(後の江戸川乱歩)が怪盗黒蜥蜴と戦う話だった。
ところが、芥川が黒蜥蜴を追い詰めた場面で、黒蜥蜴が消失!どうやら、映画の外に逃げたらしい。
芥川と太郎、そして警視庁の菊池警部は、黒蜥蜴を追って、映画の外に飛び出す。そして、「ゆきみ」に現代の東京の案内を頼む。
一方、「すずこ」が遅刻して映画館に辿り着くと、中からメイド服の女が飛び出してきた。彼女は、映画の中から逃げてきたという……。


Aキャスト、ようやく観劇(汗)

初演から変わらぬ、芥川・太郎・警部のトリオ。
個人的には、初演・再演・再々演は生で観劇したことは無いので思い入れのようなものは特にないが、近江谷さんの警部は楽しみにしていた。

先に観た10dayは、お祭り芝居らしく役者も目一杯走り回り、聞き取りづらいほどの速い台詞回しでスピード感のある仕上がりだったが、それに比べると全体的にまったり……(笑)
主役の女性2人、ゆきみとすずこは主役経験もある中堅女優2人なので、各々間合いといい台詞回し、役作りも流石に上手い。
他もほとんどがベテラン揃いではあるが、アナザー公演から観ているとこの2人が実質、このキャストのクオリティーを支えていたように感じるほどだった。
それにしても西川さんの芥川に少々物足りなさを感じたのは何故だろう…。龍之介の優しい人となりは十分に伝わってきたのだけれど、それ以外の部分では随分と抑えた芝居が多かったせいだろうか。まあ、そう弾けた役柄ではないのだけれど、(何せ中身は25歳の文豪、芥川龍之介である)太郎と警部の『同期の桜コンビ』の方が、親友(そしてライバル)役である芥川・太郎の関係性より明らかに親密性が強すぎて、何だかバランスが偏っているように感じたせいもあるかもしれない。

それにしても近江谷さんのあの独特のキャラクターと存在感は、やはり良いなぁ…。観ているこっちまで思わず突っ込みをいれたり本気でおいおいと言いたくなるボケ具合がやはり絶妙。これでもう少しこ…が…嗄…てなければ、もにょもにょ(爆)

とりあえず。
Aキャストに関してはいろいろいろ期待し過ぎていたか…な?という感が否め無かったのは正直なところ。
まぁ。
役者さんのスキルは平均するとこちらが高かったかな?と思うのだけれど。









B(アナザー)キャスト…がなんだかもう一度観たくなってしまったよ…(爆)