【観劇記録】ボクのサンキュウ | 手上のコイン Blog

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(^_^;
書きすぎかも~でも、どこで切っていいんだかもうわからない!!!

という…やけくそレポです。興味ある方はどーぞ

“STRAYDOG”PRODUCE
『ボクのサンキュウ』

2007年1月23日(火)~29日(月)
サンモールスタジオ

作・演出 岡部尚子

■Cast


中原和宏:田
佐藤仁:川村
浜谷康幸:先輩
重松隆志:林
迫田孝也:海人
沖田裕樹:空野
江口翼:大地
大内厚雄(演劇集団キャラメルボックス):陸夫
緒方健児(イキウメ):山田

■Story

ある日のこと。
希望荘に下宿する大学一期生の大地は、姉が急病で入院したために、義理の兄の陸夫から甥っ子のタイキを預かってくれと押し付けられてしまう。
大地の部屋に置かれていた赤ん坊に、知らずに部屋にやってきた希望荘の面々はドッキリ!
しかし、すぐにその赤ん坊が人形であることを知り、今度は気味悪がる。

実は本物のタイキは、SIDS(乳幼児突然死症候群)のために、亡くなってしまっていたのだ。
けれど、それを受け入れることのできなかった大地の姉のイズミは、精神的ショックのせいで、その人形を本物のタイキだと思い込んでいた。
姉のいないところでも、まるで本物の赤ん坊の世話をするように、人形に接する義兄の姿に、苛立つ大地。
ちゃんと姉を守ってくれなかったと、シスコンの大地は陸夫のことをうらんでいた。
絶対に世話なんてしないと突っぱねる彼だったが、陸夫は無理矢理タイキを押し付けて、病院に行ってしまう。

そんな事情を聞いて、同情した寮母?の林(通称・リンさん)は、突然、「今日1日、みんなでタイキくんのお世話をしましょう!」
と学生達に提案する。
始めはご飯に釣られて、赤ちゃんの、世話の真似事を始める、寮生の面々だったが…。

とにかく、個々の個性(キャラクター)の強いこと強いこと(笑)
見事に全員覚えてしまいました。この記憶力の怪しい、名前を覚えるのが苦手な私が。
それぞれ悩みを抱える登場人物たちは、本当にバラエティーに富んでいます。
妊娠騒動をきっかけに、恋人との関係がギクシャクしてしまっている海人。
マザコンだったが、最近、なぜか母親に反発している空野。
3浪のため何となく同級生に馴染めず、空気も読めない川村。
存在感が薄く、誰にも覚えて貰えない山田。
そして、いつから希望荘にいるのかわからない、ぬしのような先輩(笑)
オカマの寮母、林さん。
頑固親父の管理人、田さん。

彼らはもちろん、赤ん坊の世話なんてほとんどわからない事だらけ。
ミルクひとつ作るのにも大騒動!
しかし、そんな真似事の中で、彼らは子供を育てる大変さを実感していきます。そして、己のことを振り返るのでした。

できちゃった婚の娘に怒って意地を張り、まだ孫の顔さえ見ていない田さんは、
病院から人形を取りに戻ってきた陸夫に、一歳の赤ん坊とはどんな風かと尋ねます。田さんの孫はちょうどその年頃なのです。
陸夫は田さんに、ひとつひとつ詳しく答えてゆきます。

もう、この時の大内さんがですね~。笑顔で、いろんな事を思い出しているように愛しげに赤ん坊の話をするんですよ。
泣くまいと思っていても、泣きますよ(>_<。)
今、思い出しても泣けてきた。
結局、入院していたイズミから電話がかかり、何と彼女が妊娠3ヶ月!ということが判明。
その朗報のせいか、彼女は正気に戻り、人形のタイキのことは綺麗さっぱり忘れてしまっていて、大団円、という事に。

陸夫は最後に、世話になった赤ん坊の人形に心から礼を言い、妻の待つ病院へとまた戻ってゆきます。
寮生達もまた気持ちを入れ替えて、自分達の問題を解決する為に一人去り、二人去り。
最後に残った林さん。
彼女(?)にも、実は子供を失った悲しい過去があったのでした。自分を責めるそんな林さんを、普段は犬猿の仲の田さんが励まします。
「お前は寮の学生達の母親だ」
と。

さて、自分の役割を終えた人形は…?どうやら、寮のマスコットとして、可愛がって貰えるようです。
よかった、よかった(笑)
って、事情知らなかったらそれって不気味な集団なんですけど(笑)

そんな感じで、カーテンコール。去り際に、人形の手を持って、『バイバイ』している大内さん…が、また!可愛かった!(〃▽〃)
って、可愛いとか云うと怒られちゃうかしら(^_^;

なんか、気がつくと大内さん中心のレポになってますが、別にファンだからじゃなくてですね。大内さんの役がそれだけ印象的だったという事です…。
キャラ的には先輩が好きでした。あのネタが忘れられない…。
うん。確かに押し難そうだよ(←ネタは秘密です。見た人は覚えてますよね?(笑)

で、…結局誰が主役だったんだ?人形かな?(笑)人形だよね?
笑えて、泣けて、最後は幸せな気分になれる。楽しい舞台でした。
って、あんまりに記憶に残ったので、つい長いレポになってしまいました…。