演劇集団キャラメルボックス2007スプリングツアー
『まつさをな』
◆東京公演◆
4月7日(土)~5月6日(日)
サンシャイン劇場
脚本・演出 成井豊+真柴あずき
■Cast
岡田達也
温井摩耶
大内厚雄
坂口理恵
岡内美喜子
畑中智行
三浦剛
筒井俊作
實川貴美子
左東広之
小多田直樹
久保田晶子
■Guest
粟根まこと(劇団☆新感線)
■Story
嘉永5年4月、小田原藩士・青柳啓一郎は、友人の宇佐見静馬・岩本鉄之助とともに、旅芸人の一座を見に行く。
目隠しをして剣を振る娘・千鶴を見て、驚く啓一郎。千鶴の顏は、1年前に病で亡くなった姉に瓜二つだった。
啓一郎は、父・徳右衛門に進言して、千鶴を青柳家の養子として引き取ることに。
最初は一座に帰りたがっていた千鶴だが、自分を引き取ろうと言い出したのが啓一郎だと知り、密かに思いを寄せ始める。そして……。
昨日は、池袋サンシャイン劇場まで、キャラメルボックスの時代劇新作、『まつさをな』を観劇に行って参りました。
レビュー書こうかと思いましたが、まだ始まったばかりなので、ネタばれはしばらく保留しておきます。
土曜日なので、お客さんはほぼ満席状態。
12列目…の端っこ。座席は探すまでもありませんでした。だって、3番扉を上がって、階段真っ正面の一番近い席(笑)なんですもん。
座席に座ってステージを眺めると、何となく自分の中の「小田原」のイメージと重なるセットに、ちょっとおお!となりました(笑)
え?そんな書き方じゃ、イメージが伝わらないって?
わざとです!
そういえば小田原の城趾公園とか、子供の頃数回行ったきりだなぁ…。遠足でも行きました。
まだ象さんいるのかな?
(いや、セットのイメージに象は含まれてません。含まれてたら、ある意味それだけでも見ものですが…)
そして開演。
いつもの加藤さんの前説を聞きながら、『あー。キャラメルボックス見に来たなぁ』と、思いつつ(笑)
今回は時代劇ですが、一応恋愛が主でした。でも、殺陣はいっぱいありましたよ。大袈裟な感じではないだけに、むしろ恐い感じもしました。
そして、観た後には晴れた日の青空のように、清々しさが残ったお芝居でもありました。
主演の温井摩耶さん。
とにかく、女性が観たら絶対!好きになってしまうような。可愛らしい女の子。
時代劇だけど、感情的には等身大の女性が共感できるところの多いだろう、素敵なヒロインでした。女性がいいお芝居って好きだなぁ…。(個人的なつぶやき)
そして、粟根さんが最初から最後までずっといい感じではじけてました…。
とにかく見ればわかります。いつまでやるんだろう?いつシリアスに転換するんだろう?と思ってるうちに終わってました。
素晴らしくお茶目です。
多分、シリアスなところもあった筈ですが、忘れました。←コラコラ!
そして、今回すっかり…。やっぱり私はこの方のファンなんだなと思いました。大内厚雄さん。
脚本の基となっている山本周五郎さんの短編、『みずぐるま』を読んで、大まかには想像してたんですが、大内さんに関してはいい意味で想像どおり。いい意味で裏切ってもらえたかな。っていうか、ある意味ホッとした…。
役が?展開が?それとも、カツラが(笑)?
それはもちろん、ネタばれになるので秘密です。
大内さん、今回は殺陣が多いですね。特に、とあるシーンの見せ方に、ちょっとドキリとしました。ちゃんと見ていれば、ちゃんとわかる。いいバランス。いい殺陣だなぁ~と思って。
(そんなところにときめく奴は私だけか?)
…くっ。ネタばれできないと、何にも書けませんね。とにかく、一番私が思い入れた役でした。
で、岡田達也さんは、まぁ…そりゃあ、ヒロインの相手役ですからねぇ。イヤな奴な訳がありません。優しい、ソフトな感じがハマってました。
最初見た瞬間に、頭のあたりがくすぐったい感じがしたのはご愛嬌。(すいません)
…うーん、この役の他の感想書くと、私はネタばれするなぁ。
やめます(笑)
まぁ、初日なので、まだ全体のお芝居はけっこうニュートラルでした。作りたてで体にぴったりとはきていない、学生服みたいな感じです。
ちょっぴりダボついていたその制服がちょうどよくなっていくのを見られるのが、楽しみでもあります。
近頃はいっぱいいろんなものを観ようとしていたので、久しくそういう楽しみがなかったな。(暇もなくて出来なかったのもありますが)本当はそういう見かたが好きなんです。
そして。
今回はそれが楽しみにできる舞台。ではありました。
多分、二度目の方がワクワクして劇場に行きそうです。