アフターコロナの世界地図 | ホメオパシーOMOION

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今回のコロナ騒動は世界の変化に拍車をかけ、それ以前の世界が終わりを告げるでしょう。

今までの世界はユダヤ・キリスト教に代表される一神教と熱力学の世界です。此処では、機械論的物質感を生み出し、科学や進化論に見られる「序列の構造」や唯一優れたモノが次々と現れ過去にあったモノを消去して来ました。(唯一神である為に他の文化との融合が構造上出来ません)

そして来たるべきコロナ以降の世界はインドや日本に見られる様な多神教(とハワイ、台湾、オーストリアの先住民に見られるアニミズム)と量子力学の世界です。

多神教と量子論的な世界観は松岡正剛さんの言うような「多中心」の世界です。いくつも水滴の波紋が重なり合う様にお互いの国が影響を受け合うと言う「関係の世界」です。

華厳経に帝釈天(इन्द्र [indra])の網の話が出て来ます。これは網の交差したところには真珠があり、1つの真珠に写った像が全ての真珠に映り込むのですが「相互作用的な世界」を表しています。まさに世界は繋がっており、独立して存在するものは無いのです。

量子論的な世界観の中では「目に見えないモノ」の復権があります。心や霊性(生き方)に目を向ける事に関心が高まります。その中に私達の行う伝統医学や波動医学があります。

これからの世界は今まで行われていた「文化の最小公約数」を共通の価値観としてグローバルに運用するものではなくなります。井筒俊彦も指摘している様に、文化の断片を抜き出し共有するやり方では、本当に文化の「意味の深み」と濃さを共有する事は出来ません。そして、まったく似て非なるものを作りあげても来ました。

現在、お互いの文化的な特色と意味を理解するのに十分な許容量と計算力を今のネット社会では構築出来るはずです。(コンピューティングのパフォーマンスは指数関数的な伸びを示し毎年計算力は倍、コストは半分を更新している)

これが大事な点ですが、この新しい世界を構築して行くには、価値観の違いに対しての「寛容さ」とお互いを知る為の「共感力」と云うモノがとても価値を持つ事になります。まさに聖徳太子の言った「和を以って貴しを為し」が今世界で必要となると云う事です。

今まで一神教的、原理主義的な在り方(唯一の絶対神や、国家の思想的な統一を目的とした排他的な思考:スタンドアローン・コンプレック)をして来た国家は柔軟性を求められ、変化を受け入れなければチャンスを逃がす事になるでしょう。

ルドルフ・シュタイナーの言葉を借りるなら「違った者同士が、協力して成す」事が現人類のテーマであり、自然を愛し生きる者の望みであると思います。その本来の目的である世界へ私達は進んで行くのです。それは多様性を認めながら混じり合い、創造性を発揮できる世界でしょう。

僕らはこれからの新たな時代、8世紀以前そうだった様に日本と書いて「大和:やまと」と読むのはどうでしょうか?