学校ルールって教育委員会で変えられないの?教育長に聞いてみた。 | 子育て 本命!~やさしい政策~台東区議会議員 本目さよのブログ

学校ルールって教育委員会で変えられないの?教育長に聞いてみた。

こんにちは!

 

台東区議会議員 本目さよ(ほんめさよ)です。


今回は質問、2つとも、皆さんに協力いただいたアンケートをもとに行いました!!

 

 

 

2つ目の一般質問はこれ。

 

 

特に人権に関わる学校ルールについては、教育委員会主導で変えていくべきじゃない?

という質問。

 

▷本目からの質問・提案

 

 

 

次に区立学校のルールについて提案・質問をしていきます。


少し前に体育の授業で、体操服の下に肌着を着てはいけないというルールについて、全国的にニュースで話題になりました。その時に「まさか台東区ではそういったルールはないと思いたい」と願いながら、区民の方々と一緒に、現状の調査をすることにしました。

この調査は、特に子どもの人権や健康に関するルールに対して、各学校でどういった対応がされているかを区内の保護者向けにアンケートを行ったもので。回答数は121件、ほぼ全ての小中学校の保護者から回答をいただきましたので、参考までにお伝えをしていきます。

例えば、体育の時の下着の着用が不可かどうか?26校中16校で不可と答えた方がいました。他にもスカートの下にタイツ等の着用が不可ということが9校
晴れの日に休み時間に教室にいてはいけないというルールがあるというのも5校ありました 。

アンケートの中で、通われている小中学校で不必要だと思う校則やルールはありますかと尋ねたところ65%の保護者の方があるとの回答を頂き、また、そのルールの変え方が分からない、という方がほとんどでした。

さらにこのアンケートをとっているときに見えてきたこと。それは、保護者が実はそのルールを知らなかったという場合があるということです。アンケートがあったからこそ、子どもに聞いてみたら、実はうちの学校やクラスでもそうだったということがあるそうです。入学時などに保護者に示されるルールの他に、学校生活で適用されているルールが現実には多数あるようです。
子どもたちにとって、特に小学校の先生に言われたことは「そういうものだ」と思い込み、親に伝えるべきことという認識はないのかもしれません。子どもが疑問にも思わなければ親に伝わらない状態というのは、そのルールが適切であるか?時代にあっているのか?のチェックができるかどうかというところに疑問がもたれます。

新しい学習指導要領では、主体的に子ども達が考え行動するということが重視されています。
学校のルールを公開し、そして、このルールを変えるためにはどうすればいいのかというのも子ども達や保護者にしっかりと伝わる形で明示していただきたいと思いますが、教育長の所見を伺います。

納得がいかないルールは世の中にはたくさんあります。それに従うことも経験。たしかにそのとおりです。それとうまく付き合うことも大事ですが、でも、それを変える行動をすることも大事なことだと考えます。
どうせルールだから仕方がないというのではなくて、仕方がある
やり方がある、変え方があるんだというのを子ども達には知ってほしいと思います。


また小学校低学年において着替えが男女一緒で、さらに先生もその場にいるというご相談も私の所に入ってきているところです。今はプライベートゾーンつまり水着で隠れるゾーンは他の人に見せないんだよっということを教えるというのも一般的になってきており、性犯罪から子どもたちが身を守るためにもとても重要なことです。
ここについても、是非、教育委員会主導で着替えについて男女別にするなどを推進すると同時にそれができるような予算措置もしていただきたいと思います。 パーテーションやカーテンの設置をするだけでもそれが可能です。
少なくとも子どもたちの人権と健康に関して、時代の変化に応じた視点から学校ルールについて区としても学校に見直しを働きかけをしていくべきだと考えますが、教育長のご所見を伺います。

最後に標準服についてです。台東区の小学校では標準服が定められているところが多く、標準服のメリットやありがたさについても理解ができるところではあります。しかし、例えば子どもの発達が早くなり小学校の高学年でかなり大きくなっている子どもがピチピチの短パンを履いている状態だったり、近年、日本の気候も変化し、寒暖の差が激しくなっていることもあり、長ズボンをはきたい・はかせたい、という子どもや保護者がいても不思議ではありません。現実的には着用を義務としている標準服ですが、実際に長ズボンを履いて良い小学校は区内に2校しかありませんし、小学校に関しては 学区制となっており好きな小学校を選べるわけではありません。
ある小学生の女の子は、休み時間に鉄棒をする時に逆上がりをすると、スパッツなどを履いてはいるものの、スカートの中が見えてしまうのが嫌だと言います。またそれを先生に伝えるとじゃあ体操着に着替えればいいじゃないかと言われる。でも限られた短い休み時間の中でなぜ女子だけが、体操服に着替える手間と時間を使わなければならないのか?そう聞かれた時に私は、その子を納得させられる回答ができませんでした。私が学生の時に感じたスカートだと動きづらいし、寒いし、というそんな思いを今の子どもたち、しかも小学生にもさせてしまっている状態というのは、どうにか改善をしたいと考えています。

特に小学校において、どの学校でもせめて長ズボンが選べる状態にするべきだと考えますが教育長のご所見を伺います。

さらに性同一性障害などの課題もあります。今の環境で自分の性別とは違うものを身につけるには許可が必要です。つまりカミングアウトを強制させている状態。何も言わずにも選べるようにすることが必須だと思いますが、そこにも配慮をした形で学校教育が変わっていくことを願って私からの質問を終わりにします



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▷教育長からの回答


次に、区立学校のルールについてのご質問にお答え
をさせていただきます。
まず、学校のルールの公開等についてでございます。
学校のルールにつきましては、学校が教育目的を達
成するために制定されているもので、その公開につき
ましては、ホームページへの掲載や、学校だよりや保
護者会等で配布するなどして周知をしているところで
ございます。
更なる公開やルールの問合せ先につきましては、
児童生徒や保護者により理解が得られるよう、校園長会
等の機会を通じて指導してまいります。

次に、時代の変化に応じたルールの見直しについて
でございます。
男女別の着替えにつきましては、既に各学校に対し
指導するとともに、教室を分けるためのカーテンを設
置するなど、順次、必要な措置を講じているところでございます。
各学校におきましても、児童生徒や保護者による学校評価や、
学校運営連絡協議会等での意見を参考にして、
毎年見直しを図っているところでございます。
教育委員会といたしましても、社会の常識や時代の進展
などを踏まえたものとなるよう指導助言をしてまいります。

次に、標準服についてでございます。
標準服につきましては、各学校が推奨している服装
であると認識をしており、これまでも各学校に対し、
学校運営連絡協議会や保護者会等で話し合う機会を設
けるよう助言をしてきたところでございます。また、
長ズボンの導入につきましても、改めて助言をすると
ともに、児童生徒が自由に選択できるよう、各学校へ
指導してまいります。