児童虐待からの回復プログラムについて【一般質問20181203】 | 子育て 本命!~やさしい政策~台東区議会議員 本目さよのブログ

児童虐待からの回復プログラムについて【一般質問20181203】

こんにちは!

 

台東区議会議員 本目さよです。

 

児童虐待からの回復プログラムについて区長に提案しました。

 

【本目の質問】

 

児童虐待の予防について伺います。

・児童虐待からの回復プログラムの実施です。児童虐待については、23区の児童相談所の設置が大きな話題となっていますが、それと同時にやるべきことがたくさんあります。たとえば、虐待をしてしまった親への支援です。虐待をする親は悪い親だ!と断罪することは簡単ですが、一時保護所で保護された児童の多くが親のもとに帰っていきます。そのときにその親が虐待をしないでもすむようなサポートが重要です。児童虐待をなくすためには、虐待をしてしまう親は親が悪いのではなく、その親を支えきれなかった社会が悪いのだという発想をすることが必要だと言われています。親に対してどんなサポートができるのか?児童相談所を移管してきたとしても、現在子ども家庭支援センターが担っている親へのサポートは非常に重要です。台東区の子ども家庭支援センターでは様々な業務を実施しており、子育て家庭へのサポートに尽力していますが、虐待をしてしまった親が地域に戻ってきたときに、どのように支えられるのか?一つの答えが児童虐待からの回復プログラムです。

たとえば、回復プログラムの一つであるマイツリーでは、「子ども虐待とはこれまで人として尊重されなかった痛みや悲しみを怒りの形で子どもに爆発させている行動」であるとの前提条件のもと、虐待をしてしまった親に対するケアをしていきます。マイツリーに参加する人の多くが今までに様々な心の傷を受けているといいます。

 私は大学で保育と心理学を学んできましたが、そのとき、「子どもを産んで育てたときに、泣き止まなかったり精神的に追い詰められたら子どもの口を塞いでしまわない自信はない」と率直に感じました。

虐待は誰にでもおこりうることです。だからこそ、社会の支える力を充実していく必要があるのではないでしょか。行政もしっかりと取り組んでいるとは思いますが、まだできることはあります。

 

 台東区でも、虐待してしまった保護者をささえるプログラムを実施できるようにするべきではないでしょうか?児童虐待をなくすことに対する区長の思いと共にご所見を伺います。23区でも実施しているところはないため、台東区は子どもを守る区だというイメージ戦略にも非常に効果的であると考えます。

 

 

【区長答弁】

ご質問の第二は、
児童虐待の予防についてです。
まず、児童虐待からの
回復プログラムについてです。
児童虐待は、子供の権利を侵害し、
その後の成長や 人格形成(けいせい)に
影響を与えるばかりか、
その命をも奪うおそれがある深刻な問題です。
区では、
一時保護所等(とう)から家庭復帰した
児童 や その保護者に対し、
虐待が繰り返されないための
個別の支援を計画的に行っています。
家庭訪問や面接により、
子供への関わり方(かた)の振り返りを行い、
改善策や、
再び虐待しそうなときの対応方法を
保護者と一緒に考え、それを継続することで、親子関係の改善に繋がるよう、
努めています。
また、訪問・面接に加え、
養育支援ヘルパーの 家事・育児支援により、保護者の負担軽減と養育環境の改善を図り、虐待の防止に繋げています。
議員ご提案の回復プログラムについては、スケールメリットや、
対象となる方(かた)を参加に結び付けるための
課題等(とう)があることから、
今後、研究して参ります。
私は、児童虐待をなくすために、
関係機関が より一層の連携を図ることが、
極めて重要であると考えており、
これからも対策の強化に取り組んで参ります。

 

 

台東区議会議員 本目さよ