また国立近代美術館の MOMAT コレクション
2024.9.8(日)
ちょい久しぶりに 竹橋 の 国立近代美術館 を訪れたお目当ては同館の所蔵品、MOMAT コレクション。
あれ、前に観た? これは1952年の開館以来の活動を通じて収集してきた13,000点超の所蔵作品から、会期ごとに約200点を展示する国内最大級のコレクション展、それぞれ小さなテーマが立てられた全12室のつながりにより19世紀末から今日に至る日本の近現代美術の流れをたどることができる国内随一の展示、なのだ。
こちらが誇る重要文化財の数々から岸田劉生の 切通之写生、和田三造の 南風、原田直次郎の 騎龍観音 なんてのも出してたけど、何せ所蔵品が多いから小さなテーマでは、かなり捻ってモデルたちの生誕・没後〇十年、梅原龍三郎が描いた 高峰秀子嬢 が生誕100年とか、
女優 と題して橋本明治が描いた司葉子さんが生誕90年など。
「シュルレアリスム100年」とか、1950年代に脚光を浴びた 芥川(間所)紗織の生誕100周年企画 なんてのもインパクトがあった。
入館料は一般500円、高齢者や18歳未満なら無料だから頑張って全部観る必要はないのだ。適当に面白そうな作品だけつまみ食いして、何ならまた出直す。お値段がはる特別展よりずっとお気楽で、空いてもいる。
へえ、草間彌生 が1952年、大昔に松本でたった2日間の初個展を開いた時はこんな(集積の大地)だったのかとか、
竹内栖鳳 の動物画(部分)は成る程すごいねとか、
片岡球子 さんの屏風絵に圧倒されたり、
一方、一番長いこと見入ってしまったのは初めて聞く名前、五姓田芳柳 が静御前を描いた 静舞、
明治初期に横浜絵とか写真絵とか呼ばれた外国人の土産物用の絵を描いた人なんだそうだが、驚くほどのリアリズムの追求。五姓田という筆名もまたヘンで、何故か養子縁組を繰り返して5つもの姓を名乗ったことから来ているとか。