日本映画と音楽、渡辺宙明の妖怪百物語、マジンガーZ対暗黒大将軍 | 楽しい倫敦 おいしい倫敦 

日本映画と音楽、渡辺宙明の妖怪百物語、マジンガーZ対暗黒大将軍

おっとーっ、発熱した連れ合いにコロナの診断が下った。さして重症ではないこともあり、3万円の薬はもっと高齢の方用、並みの対症療法でいいでしょうと言われて少し嬉しそうだったり? こちらは朝からジムに行く位に元気でも明日は我が身かもだから、今日予定の月例ウォーキング仲間の会合(昼飲み会ですけど)は自粛の連絡、すると午後になって微熱が...、平熱35度台前半から36.2度、じわじわ上がって最高36.8度? でも普通に夕飯を作ってビールを飲んで、犬散歩している内に下がってきた。さて今日はどうだろう?

2024.7.24(水)

国立映画アーカイブ の 日本映画と音楽 シリーズは、音楽が芥川也寸志の 地獄変、團伊玖麿の 馬鹿が戦車でやって来る、渡辺宙明の 忍びの者、河辺公一の ギャング対Gメン と観続けだったが、これが最後になる豪華二本立ては 妖怪百物語マジンガーZ 対暗黒大将軍。ギャング対 Gメン以上に B 級感が漂うかな? 凡そ名作とは言い難い B 級映画もきちっと保存しているあたりが流石に国立映画アーカイブなのだが、こちらもアーカイブ的? 観たことが無いジャンルの映画を死ぬ前にはと観てみたくなっている面がある。高齢者なら310円ぽっきりだし。

なお音楽は2本とも忍びの者と同じで 渡辺宙明、注文に応じて何でもこいの器用な人だったか、毛色はばらばら。

1968年、大映倒産の3年前の 妖怪百物語 は、百物語、江戸時代に林家正蔵(八代目林家正蔵(彦六)が登場)が流行らせたとされる怪談を語る会で憑き物落としの呪いを手抜きしたことを切り口に、あくどい寺社奉行と大商人の悪だくみが妖怪の大暴れで破綻するって物語に仕立てたが、筋立てとしては色々無理がある。妖怪も昔のお化け屋敷の張りぼてよりはずっと力作ながら CG のようにはいかない。こちら、子どもの頃からお化け、お化け屋敷は全く怖くない(高い所はヤバイ)こともあり、期待通り? 何だかなあ、だった。敢えて言えば、干された上に早世して忘れ去られた感の ルーキー新一 が大商人のバカ息子役なのが懐かしかった。

マジンガーZ だって1974年、半世紀前だから東映まんがまつりの劇場公開作品でも、静止画像をズームするだけとかの安上がりな映像が目についてしまう。ストーリー仕立ても近年のエヴァ(ちゃんとは観てないけど)とかに比べたら子供騙しであることが否めない。でもそういう時代だった訳で、永井豪 はやはりすごい人だ。1968年のハレンチ学園は衝撃で、その後もけっこう仮面とかのお下劣ものを描く一方でデビルマンやら獣神ライガーにマジンガーZ 等々の連発、故郷輪島の永井豪記念館は全焼したが、どうやってか原稿やフィギュアは助かったそうで何より。

これまた渡辺宙明、新東宝 の 亡霊怪猫屋敷 なんてのもマークしてたけど、

この日は猛暑にめげて見送った。