久助が消えてもとり火山があった | 楽しい倫敦 おいしい倫敦 

久助が消えてもとり火山があった

2024.7.2(火)

去年の9月に初めて訪れた 人形町、甘酒横丁で人気の焼き鳥重の店、久助

これが何とその後間もなく、9月29日に閉店していた。スタッフも客も多くて賑わってたのに何でだろう。

でもこの日は焼き鳥系の昼飯を食べたいなと、同じ甘酒横丁で少し北側の 甲州焼鳥 とり火山 を試してみることにした。

とり火山、は風林火山のもじりなんだろうけど、侵掠すること火の如く、動かざること山の如し? って焼鳥屋らしくないな。

そしてここの 信玄鶏の炭焼重 は950円、もも肉1枚を焼いてからちょんちょん食べやすく切るのは久助と一緒で、見た目で違うのはたっぷりの刻み海苔、串焼きを3,4本串を抜いて並べるのよりは断然ボリューミーだ。串に刺す手間が省けるから店にもメリットなんだろう。

これは美味しく満腹で久助より安い、上出来でしょう。

ところで信玄鶏? これは鶏の品種ではないようだ。甲州で平飼いなど飼育環境、飼料、納め先に拘ったものを言うらしい。そこを判別する程には舌が肥えていないな。こちら、味の判定は基本、〇、△、✕だけで、あとは風情の好き嫌いなのだ。

ちょっと不思議だったのは、東京の会社とは言え甲州が売りのこの店で、グランドメニューにもコースメニューにも 鳥もつ煮 が見当たらないこと。正肉に拘る店なのか、それとも甲州でも甲府系ではないからとか? 猿橋の居酒屋では鳥もつ煮もほうとうもなく、ほうとうの代わりに同じ小麦食でもおつけ団子というすいとんのような郷土食を出していた。