今日は世界アルバトロスデー
アルバトロスデーなんて言うとゴルフ絡みのイベントかキラー・カーンのプロレス(古い!)関連と思う人がいそうだが、アルバトロスは所謂アホウドリ。一般的にはそうだが、我が長谷川先生は以前から別名の沖の太夫、オキノタユウに言い換えようと提案されている。警戒心が弱い上に翼を広げると2m前後になる飛べる鳥の最大サイズだから飛び立つのが容易でなく、羽毛採取のために簡単に捕殺されたからアホウドリ? これは海鳥の王者に失礼極まりないと。
2024.6.19(水)
何年ぶりかな、日曜に 東京港野鳥公園 へ。野鳥をさて置いても緑濃いこちらはちょっとしたピクニックの穴場、交通の便が悪いという弱点があるが、その分空いている。管理するのは東京港埠頭(株)に加えて 日本野鳥の会。
そもそもこちらはほったらかしだった埋立地に、雨水で自然に池ができて草木が繁って野鳥の楽園になっちゃったから公園にしたという経緯で、淡水の池、と言うより沼かな、
そして汽水の干潟がある 潮入りの池 などを立入禁止で維持、野鳥や昆虫、水生生物等自然の宝庫としている。(すぐ向こうがコンテナヤードなのには目をつむろう、南隣りなんか中央卸売市場大田市場。)
遊歩道から 干潟の観察 もできちゃう。甲羅が1cm足らずの チゴガニ が穴から出てハサミを振り上げるダンスも見ることができた。
根気弱いのでこの日は見つけられなかったけれど、HPによればこの時期もカルガモ、カワウ、カイツブリ、ゴイサギなどの水鳥を観察できるらしい。(西側の自然生態園では様々な鳥の声が聞こえた。)
でもこの日のお目当ては観察じゃあなくて、まず、7月7日までこちらのネイチャーセンターで開催されている 世界アルバトロスデー&シーバードウィーク の写真・資料の展示、
2020年に「世界アルバトロスデー」と定めた6月19日は、アホウドリ類・ミズナギドリ類の繁殖地を擁する13カ国が加盟した「アホウドリ類とミズナギドリ類の保全に関する協定」が2001年に初めて調印された日で、世界の海洋を生息地とするアホウドリ類が、漁業による混獲や海洋 汚染などの人間活動由来の原因によって危機にさらされていることから、国際的な協力を必要とするこの仲間の保全について普及啓発することを目的としている。
特にこの16日(日)には 海の環境NPO、OWS の会長である東邦大学名誉教授、長谷川博 先生の基調講演、海鳥類は鳥類の内で絶滅危険度が最も高いグループの一つ、を皮切りに各分野から7人の先生の講演が行われたのだった。
長谷川先生は羽毛採取のために乱獲されて一時は絶滅と思われたオキノタユウの生き残りの鳥島のコロニーを復活、噴火の危険がある鳥島だけではまずいので、小笠原諸島の何もない無人島、聟島にもコロニーを作ろうとたった一人で毎年何ヶ月も住み込んで活動、成果を挙げたすごい人だった。
その際に仲間をおびき寄せるために置いた デコイ がこちら。同じポーズばかりじゃ不自然だから、この求愛ポーズの首を取り換えて下を向かせたものやら、足を取り外して座位にしたものなども用意したそうだ。
その向こうのヒナはデコイでも剥製でもなく一種のぬいぐるみ、飾り物だがこれもよくできていた。
講演会場が狭くてほとんど関係者だけで満員札止めだったのが残念、関係者以外への周知が重要なんですけど...。