新川 デリーの移転 | 楽しい倫敦 おいしい倫敦 

新川 デリーの移転

2024.5.28(火)

新川 の鍛冶橋通り沿いの 新川 デリー は上野のデリーの暖簾分けとかで、百名店とかにも取り上げられるカレーの世界では人気の店だったはずなのに去年閉店した。実はかれこれ20年位はご無沙汰してたのだが、無くなってしまうと惜しいことしたような気持ちになる。

その後古いビルの取り壊しが始まったからどうも大家さんの事情だったようだなと思ったら、同じ新川でも数百m離れた日本橋川沿いの裏通りに見慣れた店頭看板があるのを発見した。この場所は以前、とうとう入りそびれたスパゲティなど軽食の店があり、それがいつの間にかコロナのPCR検査場になってたとこじゃないか。

こちらは辛さ☆のデリーカレー、☆☆☆のインドカレー、☆☆☆☆☆のカシミールカレーに加えてとろみのコルマカレーとかココナツ風味のシャーヒカレーなど9種のカレーを出す。それが全部カレーライス、それもジャポニカ米なのは歴史のある店だから当然と言えば当然。

 

若い人には想像もできまいが、戦後の日本では米農家の保護のために米の輸入が認められておらず、沖縄の泡盛用のインディカ米が唯一の例外だった。そこにフィリピンの噴火が原因とされる1993年の冷夏に伴う空前の米の大凶作が発生、大慌てで世界の米の緊急輸入が行われた。でもカリフォルニア米あたりはいいとして、主力のタイ米などは当時の日本人には全く馴染みが無かったインディカ米、これを普通に炊飯器で炊くしか能が無かったもんだからそりゃあ臭くてまずかったのだ。社食でもそこらの飯屋でも外米混じりだったり、ばっかりだったり、それから30年もたって適切に調理されたインディカ米なら料理次第でむしろ美味いようになった。

 

まずは基本の デリーカレー、1030円にお奨めに従って+60円でチーズをトッピング。

具は大きめに切ったチキンとジャガイモだけのこちらは☆一つだけどそれで中辛以上でまずまず美味い、ライスが多いめなのも特徴。だから☆3つや5つは手を出し辛いが、さらにストロングカシミールカレーだと☆5つの3倍だという。激辛は苦手だからまず無理。