11年ぶりの筑波山でもう大変 | 楽しい倫敦 おいしい倫敦 

11年ぶりの筑波山でもう大変

2024.5.12(日)

金曜は大学の語学クラスの同級、と言う以上に麻雀、酒仲間であったIm、Hiと 筑波山 へ。酒も同じ位飲むが、麻雀ではクラスの四強とも四馬鹿とも言われた仲間で、もう一人のTaがどうしてか消息不明になっているのが残念。

今回も2011年3月に月例ウォーキングの仲間で行った時と同様、つつじヶ丘 からのスタート、正攻法なら筑波山神社の辺りから正味600mほどをまっしぐらに登る御幸ヶ原コースなのだが、これはきつい南側斜面をガーっと上るケーブルカーに並行してじぐざぐに登るからきついばかりで眺望も無いしんどいルートと知られる。中腹のつつじヶ丘までバスで行っちゃえば標高差をほぼ半分に圧縮できる上に斜度も緩く、眺望だって抜群なのだ。

でも、何なんだ駐車場には大型バスが何台もある。そして見上げる女体山の頂上のぐっと手前にはヘリがホバリングして誰やらを救助しているようだった。

11年前と同様にふうふう言いながら登って 弁慶の七戻り、巨岩の隙間を抜ける頭上に落っこちてきそうな大石を抜けた所で、

わぁ、30人程もの年長さん団体に遭遇、この左上は巨岩をよじ登るようなとこだからチビさんにはきついぜ。

登山道が狭いから遅い人を抜くのは容易でないのに、この上に中学生の遠足団体、その上に小学3年生の団体と数珠繋ぎ状態でかなりのロスタイム、そう言えばバスが沢山いた。でもお陰で 出船入船 とか 胎内くぐり といった名物の巨岩など見ながら息をつけた面もある。この仲間ではこれまでに高尾山周辺に3回の他、大山、鋸山に登っているが、二人ともかなりの健脚だからついていくのにアップアップなのだ。

で、何とか標高877mの 女体山頂上 へ。しかし、この通り混み合っているし、後ろから団体が押し掛けてくるから、

すぐに西側の 男体山 を目指して下り、まず中間の 御幸ヶ原 で昼食休憩とした。ここも団体だらけで大変な混みようだったが、

871mと少し標高が落ちる男体山に登る人は幾分少なくてこれはすいすいだった。筑波山は日本百名山中でも断然の低山だが、関東平野の北端にいきなりそびえているから正味の標高差はたっぷりあり、眺望は図抜けている。この日は霞んでしまっているが、冬だったらスカイツリーなど東京の街から遠く富士山まで望めるところ。

その直下にはちょいアールデコぽかったりする不思議な廃墟? これは何と1902年に山階宮菊麿王が自費で建設したと言う日本初の 山岳測候所 を1928年にコンクリートで建て直したもの。無人になってはいるが廃墟ではなく、今も筑波大学の管理下の観測所として機能しているらしい。 

ともあれ、これで帰路に着いた。

今度はシンプルに一番近道の 御幸ヶ原コース としたが、これが本当に大変だった。

見ての通りずっと森の中を抜けるから眺望が無いのは承知の上だが、600mもの標高差を通して急坂の足元が極めて悪い。最初の階段はまだしも、きつい岩場だったり、木の根っこだらけだったり、時にはぬかるんだ土だったりで、足を下ろす場所に迷う厄介な道。半分も行かない内に、歩数としてはまだたかだか1万3千歩位なのに両モモの前側などの普段使わない筋肉が悲鳴を上げ始めてガクガク、時には尻餅までついたりしながら、よちよち下りる有様となってしまい、二人に大分遅れを取った。派手に転んで怪我するよりは尻餅がましだが、一度尻餅をつくと立ち上がるのも簡単じゃなかった。

二日後の今日になっても階段を上がるのはまだしも下りるのがきつい、この仲間で夏に乗鞍岳に行く前には自主トレが不可欠なようだ。何たって乗鞍岳は3026mで日本で19番目に高い山、2702mの日本で一番高いバスターミナルがあるから初心者でも行けるのだが、何せ3000mで空気だって薄い。なめちゃあいけません。