女性映画人のメカゴジラの逆襲 | 楽しい倫敦 おいしい倫敦 

女性映画人のメカゴジラの逆襲

2024.2.9(金)

国立映画アーカイブ の新シリーズが 日本の女性映画人(2)1970-1980年代、カメラを覗いているのはドキュメンタリー、ねむのきの詩がきこえる を製作して監督、脚本、音楽まで担当、もちろん出演もしている宮城まり子 さん。

一方、取り敢えず観に行ったのはあれ?  メカゴジラの逆襲、前作で一度は倒した宇宙人に操られるメカゴジラとチタノザウルスに地球を守る正義のゴジラが大苦戦するもの。(怪獣の体格がみんな一緒なのが不思議と言えば不思議だねえ。)

これは1975年のゴジラシリーズ第15作、半世紀近く前の作品とは言え、知った俳優が殆ど出ていない。主演の 佐々木勝彦 って誰だろうと思ったら似ていないけど千秋実の息子、藍とも子 も知らなかったが、峰岸徹と結婚、離婚した人でどちらも大成したとは言い難い。むしろ悪役宇宙人のムガール隊長役、睦五郎 の名前に馴染みがあったが、それはTVの 逃亡者 のリチャード・キンブルの声優としてであって、お顔は定かでなかった。もう一人、大門正明 は第14作のゴジラ対メカゴジラでは主演だったのに今度はちょい役で宇宙人にあっさり殺されてしまうまだ駆け出し役者。

 

で、この映画の女性映画人はなんと脚本、それもシナリオ学校の生徒を対象としたコンペで選ばれた 高山由紀子 さんで、実際斬新な捻りが入っているのだが、何でそんなコンペをやったかと言うと当時はもう怪獣映画が落ち目でテコ入れが必要だったからかも。実際、この1本の観客動員97万人がワーストだったとかで、21年も続いたシリーズはここでいったん打切り、再開されたのは9年も後のことだった。でもその後は間を置いては連作のブームという不滅キャラ、去年の ゴジラ -1.0 はなんと国内第30作だったとか。

 

因みに映画の前の腹ごしらえは すき家 の期間限定メニューで何年も前に一度食べた お好み牛玉丼、650円。

これは美味とは言わないが、マヨと甘口ソース、キャベツに花かつおと青海苔で妙にお好み焼きのあの風味を再現して楽しいメニューなんですな。