麺屋縁道が閉店して麺屋四季、あれマリナーラも閉店だ | 楽しい倫敦 おいしい倫敦 

麺屋縁道が閉店して麺屋四季、あれマリナーラも閉店だ

2024.2.23(金)

葛西橋通りの 麺屋 縁道 は流行っていて、たまにはつけ麺を食べてもいたのに、どういう訳か昨年末に閉店してしまった。極太麺で茹で時間が長いのにカウンター8席のみだから回転が悪く、あんまり儲からなかったかもしれない。

その看板が架け替わって 麺屋 四季、壁を塗り直した以外はまるっきり居抜きで看板のデザインまで継承しているようだが、縁道の濃厚宗田つけ麺とはうって変わって 鶏と野菜の芳醇スープの泡系つけ麺 とらーめんという貼り紙があった。

この店が1月の開店以来ずっと行列でなかなか試す機会が無かった。大した列じゃなくても茹で時間がたっぷり掛かり、席が少ないから考えてしまう。でも氷雨の日に開店の11時に行ったら流石には入れて初 つけ麺、990円を+50円で中盛り、250gに。

極太麺の上に低温調理ハムと支那竹、レモンスライス。泡立て機で濃厚鶏白湯を泡立てて、揚げ長ネギと刻み玉ねぎを薬味に添えての提供。こんなつけ麺は初めて見たが、なるほどこれはこれで美味しい。

キッチンの巨大な寸胴に冷凍の丸鶏が何十羽も放り込まれているのが見えたが、鶏ガラとクズ野菜位であとは味の素に頼る町中華と違って最近のラーメンはスープに手間暇、金がかかっており、だからお値段も高くなる。両者はまあ別物と見るべきでしょう。安くてそれなりに美味い町中華だって邪険にはできない。

 

閉店という意味では、いい場所の大きくて新しい店に移転してからが大苦戦、テラス席を設けたり、値上げしたお値段水準を元に戻したり、1階にかき氷専門店を招聘したり、寒くなったらそれをラーメン店に変更したりとあれこれ頑張ってた Marinara de Taverna がとうとう閉店してしまった。はっきり言って店舗設計に最大の難点があったと思うが、随分投資もして大損害だっただろう。経営は簡単じゃない。

もう一つ閉店、と言うか閉まったまま久しい クロちゃんの店 の店主が亡くなったことを店頭に縁者が残したらしい貼り紙で知った。元々は経師屋だったらしい店主は蓬髪ぼうぼうにひげ面で汚い服装だから知らない人が見たらホームレス、その店も最初の名前らしい ファルーカ とか、強酒処とか只管打座など手描きのプレートをべたべた貼り、ヘンなオブジェだらけで営業しているかどうかも定かでない店だったから流石に試したこともなかった。そもそも7,8年前だったか、黒猫クロちゃんが死んだという貼り紙が出た以降は営業もしてなかったかと思う。

合掌