高田馬場でウズベキスタンの昼飯、サマルカンドテラス | 楽しい倫敦 おいしい倫敦 

高田馬場でウズベキスタンの昼飯、サマルカンドテラス

輪島の朝市には大学1年の秋に語学のクラス仲間と行った。1973年のことだからそれから50年余、最初に輪島で火の手が上がっているのをテレビで見た時に密じゃない街だから大きな被害にはならなかろうと思ったのは大間違いで一番密なとこでやっちまった。高齢化の能登で最大の観光拠点だからこれは大変、地方創生とか言いながら実効性のある対策が全然できていないぞ、何とかせい。

2024.1.10(水)

高田馬場 ウズベキスタン の料理が食べられると知って行ってみた。倫敦で東京で世界各国の料理を色々試しているが中央アジアは初めてか。そもそも何処にあるかもアバウトだったが、改めて確認するとトルクメニスタンを挟んでイラン、アフガニスタンの北側で面積45万㎢ とフランスよりは狭く、ドイツや日本、英国よりは広い国土に3400万人、世界第43位の人口を抱えている。かたや欧州では英国やフランスは6千万人以上でも、1千万人に満たない国がスイス、オーストリア、デンマーク、フィンランド、ノルウェー、アイルランドなどごろごろあり、小国とは言えない。

で、駅から北西に延びるさかえ通りの一番奥の神田川に迫る手前のビルの3Fが サマルカンドテラス だ。その1Fが 物産島 という漢字だらけだから主に中国だと思うけど何だか分からんもの満載のアジア食材の店で本格派っぽいイートインまである。3軒先は以前ミャンマー料理を食べた スィウ ミャンマー だったりする多国籍地帯。

3Fに上がってみると、これは意外と言っては失礼かもしれないがなかなか今風に洒落ている。スタッフは頭にスカーフのおばちゃんも含めて4人が全員、客の大半もウズベキスタンかどうかは定かでないが中央アジアっぽい人達で日本人風は他に1組だけ。でもメニューは日本語で普通に日本語が通じる。

お目当てのこれが1300円のプロフセット、国民食とも言われる プロフ(Plov) は炊き込みご飯で、こちら若しくはインドのピラウ(Pilav)がヨーロッパに伝わってフランスのピラフ(Piraf)になったとも。
これ、何らか現地の醗酵調味料など使ってそうだが、付け合わせのキャベツなどの野菜炒めも含めてスパイスなどのクセは弱くて食べやすく美味しいと言っていいでしょう。

長粒種の米と炊き込んであるのはひよこ豆とレーズンで、トッピングに別途煮込んだニンジンと焼き肉の角切りをたっぷり、さらにうず玉とパンなのだが、この肉、味的には豚? でもイスラムの国でどうなのかな、羊とは思えないんですけど...。

この他にも ラグマン という麺料理、カバブ、蒸し餃子みたいなもの、焼き菓子などあって楽しそうなのだが、イスラムの弱みで酒が無いなら夜は使えないのが残念。

因みにサマルカンドは古くはシルクロードの交通の要衝、オアシスだったのがモンゴルにぼろぼろにされ、ティムール朝の時代に復興して今や世界遺産の見事なモスクなどを残す古都(首都はタシケント)。ロシア帝国に負けたからソ連の一員になったが、人種的にも文化的にも全くロシアではない。そして裏手の神田川に面した方がテラス風になっているからサマルカンドテラス、かな。