餃子の宝家の閉店② | 楽しい倫敦 おいしい倫敦 

餃子の宝家の閉店②

東京オリンピック、電通絡みで次々噴出する疑惑の中で、今突っこまれている談合問題には少しだけ同情的だ。大規模な案件を一切調整無しに入札したら、受注し過ぎてパンクとか、できもしない業者が一番札など厄介な問題が出る懸念は大きいと思う。でも。ここで公取が出てきたことには期待したい。一番オカシイ根っこの電通の異常なマーケットシェアに切り込むべきでしょう。こんなのが放置されてたのは代議士のバカ息子を多数人質に採っているからか?

2022.12.1(木)

餃子の宝家に出直したのは28日の月曜、火曜は定休日だし、最終日はすごいことになるかもしれんから。もう一つ安全を見て、開店時間の11:45より早く11:30に行ったのに、既に開店して満席、おっさんが一人待っていた。十数人の料理が出て、早い客が食べ終わるまでたっぷり待たされ、入店した時には後ろに十数人並んでいた。

創業65年だから多分2代目の調理担当のおっさんは60代半ば位? まだ元気そうだが、土地が高く売れるなら後継者もいないし、ってとこだろうか。手伝いの女性二人は奥さんと娘さん? 家族営業の店のいいとこでもあり、弱点でもある。神保町の伊峡なんかのように後継ぎがいたらいいんだけど...。

オーダーは東陽名物の所謂 タンギョウ、700円のタンメンに5個500円の餃子が3個付いて900円だから100円お得なAランチ。冬場は白菜が沢山使われがちなのであまりタンメンを食べないのだが、この店に前に来た時はたしか炒飯餃子だったから一度はと食べる。でもモヤシや玉ねぎ、ニンジン、豚肉に木耳で、白菜はさほどでもなく、細麺を美味しく頂いた。餃子はやはり門仲の宝家に似て、柔らかい皮(多分スープで煮る感じ)にたっぷりの餡、その餡に味が付いて醤油や酢は少々で良い。

店を出た12:20には早くも昼営業の打ち止め宣言が出ていた。

並びにある(元々は裏通りだったそうだが、それが閉店するんで常連客が新しい店で看板を引き継いだというすごい話)もう1軒のタンギョウ有名店、来々軒は健在、こちらの創業は宝家より少し後だが、タンギョウを流行らせたのはこちらかもしれない。(ここは車道寄りに数人並んでいた。)

斜め向かいのもう1軒、タンメン トナリ もタンギョウが売りだが、この店は新参者。

つけ麺の六厘舎大崎本店にいた人が2009年に独立してそのトナリに店を構えたのが始まりだそうで。

 

タンメンと言えば思い起こされるのはまず子どもの頃に永代1丁目で開店して4,5年前まではじーさんが頑張っていたおはる、大量の野菜が印象的だった。もう1店、お茶の水駅近くの栃木屋もすごかった。浪人中の1972年に1杯50円だったか、あの狂乱物価の前で物価が今の2,3割というのを考慮しても激安で野菜たっぷりだから貧乏学生に大人気で開店するとすぐに長蛇の列ができた。一度だけ早い時間に行って並んで食べたが野菜たっぷり(肉ちょっぴり)スープをまとめて作るのは当然として、麺も開店前にじゃんじゃん大量に(多分固めに)茹でてドンブリに入れて積み上げてあるのだ。だから提供もあっと言う間で、腹ペコならそれなりに美味しい。この店はその後も建て替えて続いていたが、割りに普通の町中華になっていた。