三菱倉庫の江戸橋歴史展示ギャラリー | 楽しい倫敦 おいしい倫敦 

三菱倉庫の江戸橋歴史展示ギャラリー

墨田区のすみだ小さな博物館に倣って? いつからか、中央区もまちかど展示館と称して、大小22もの小さなミュージアムを売り出しており、これもその一つ。つい先日の小津史料館も、かなり前に行った小伝馬町牢屋敷展示館や石川島資料館も、いくつかある町の神輿庫も含まれる。

2020.7.5(日)

日本橋川に架かる江戸橋の南詰には、先代の古いビルの外観を残して大変印象的な三菱倉庫日本橋ダイヤビルディングがある。

江戸橋から見るとこうなる。

正面玄関を入ったロビーの三菱倉庫・江戸橋歴史展示ギャラリーが公開されていると知って、入ってみた。(入口にはそんな表示が見当たらないが、警備のお兄さんに申し出たら親切に案内してくれた。)

先代の建物というのは震災後の1930年にできた江戸橋倉庫ビルだが、そのさらに先代、七ツ蔵が1876年に建てられたのが、三菱倉庫の始まりだった。三代目広重のこの錦絵で位置関係が変に見えるのは、当時は江戸橋が現在より東側に架かっていたせい。

明治時代までは日本橋川が水運の重要ルート、船をイメージして屋上に船橋のような搭屋を構えた江戸橋倉庫ビルができた頃もそうだったろうが、間もなくそんな機能は隅田川沿いの大型倉庫群に移行して、ここは新商売のトランクルームに特化するようになったらしい。隅田川の右岸にはかつて永代橋の北側に三井倉庫、南側に三菱倉庫、住友倉庫と並んでいたが、今はそれも高層ビルに建て替わり、倉庫機能は大井、青海などずっと南の海っぺりに集中している。

川っぺりのかつては荷揚げ場所だったとこも、

東側、日本橋川から楓川(今は首都高)が分れるとこも、ちゃんと原形を残しているからえらい。正面側とはまた違う窓の意匠も面白い。

ところで江戸橋は普通、えどばしと呼ばれていると思うが、ありゃ、えどはし

実はうちの近所の福島橋も平仮名ではふくしまはしと書かれていることに気づいた。

先だって、隅田川の橋は〇✕大橋以外はばしばっかりと書いたが、本当は違うのかも? つい濁りたくなるだけだったとか?