そろそろ? すみだ北斎美術館 | 楽しい倫敦 おいしい倫敦 

そろそろ? すみだ北斎美術館

2017.3.26(日)

昨年末に鳴り物入りで開業した両国のすみだ北斎美術館、当初は大変な混雑だったから避けてたけど、そろそろいいかなと、江戸東京博物館から総武線に沿って東に延びる、かつてここらに北斎が住んでたという北斎通りへ、そして児童公園に面してこの斬新な建物。この辺りにはあの江川太郎左衛門の屋敷があったとのことだが、暫く前までは蕎麦屋とかある普通の街並みだったように思う。
外観
どこから入るのか迷うが、実は四方に割れ目があってどこからでも中央にある入口に向かえる構造。

そして開館の9時半ちょい過ぎに行ったから休日でも狙い通りまだがらがら。

ロビー
これが須佐之男之命厄神退治之図、墨田区の牛嶋神社に奉納されてた北斎の大作が関東大震災で焼けてしまっていたのをモノクロ写真を元にカラーで復元したという。

10時頃にはずい分お客さんも増えた。
復元スサノオ
そして今やってる特別展(千円×2をはずんだ)がすみだ北斎美術館を支えるコレクターとして、二大コレクター、ピーター・モースと楢崎宗重の業績とコレクションを紹介するもの。展覧会の為に来日中に客死したピーター・モースは大森貝塚のエドワード・モースの弟の曾孫だそうだ。一方、北斎は吉良の家来の小林平八郎が母方の曽祖父と自称してたとか、本当かな。

それはともかく、人気の富嶽三十六景ばかりでなく、各時代の多様な作品群を丁寧に紹介しており、なかなか楽しめた。

でもお気軽観光ならたった400円でコンパクトにつまみ食いできる常設展がお奨めだろう。

老境に入った画狂人北斎と画家でもある娘、於栄のリアルな蝋人形もなかなかの出来。
画狂人於栄
その画力はやはり一種の天才だったろうと思う。

魚籃観世音
北斎通りには日帰り温泉もあるし、ちょっと珍しい野見宿禰神社なんてものも美術館のすぐそば。明治に入って近くにあった高砂部屋の親方が建立したもので歴史は無いけど。
野見宿禰神社
これもすぐそば、人気の東あられさんも北斎商店なんて看板を掲げて北斎グッズを売り出してた。

東あられ

墨田区を挙げての売り出しですね。ピーター・モースのコレクション数百点をまとめて買い上げたってことだから結構な投資、回収できるかな。