飛鳥山公園には色々 | 楽しい倫敦 おいしい倫敦 

飛鳥山公園には色々

2013.4.6(土)

先週、花見に出かけた飛鳥山公園にはすぐ横を走る都電荒川線の縁でしょう、旧式、昔の都電が展示されている。
楽しい倫敦 おいしい倫敦 -旧式都電
これはどういう縁なのか、D51、でかいです。

楽しい倫敦 おいしい倫敦 -D51
そして公園の一番奥まった地域は、日本資本主義の父とも言われる、あの渋沢栄一の屋敷、曖依村荘があった。その本邸は空襲で焼けてしまったが、今も残るこの洋館、青淵文庫は渋沢の書庫として建てられたもの。(青淵は渋沢の雅号。)

楽しい倫敦 おいしい倫敦 -青淵文庫
細部の装飾にも趣向をこらした、さすがになかなか立派なものです。
楽しい倫敦 おいしい倫敦 -閲覧室
もう一つ今も残るのが、洋風の茶室、晩香廬、これはちょっと見は地味だけれども、(写真撮影禁止の)内部がこれもいいですねえ。贅をこらした、って、言うのではなく、風格、こだわりが感じられる。

楽しい倫敦 おいしい倫敦 -晩香ろ
第一銀行などの銀行ばかりでなく、保険、鉄道、セメント、ホテルなど多くの企業の設立にかかわった渋沢が起こした会社の一つが、この王子の王子製紙だった。

そんな訳でこの飛鳥山公園には渋沢史料館紙の博物館なんてものもあるが、風邪っぽいのもあってパス。


でも本郷通りを少し戻ったところにこの一里塚。岩槻街道、日本橋から二里だそうだが、この保存にも渋沢が活躍したそうだ。
楽しい倫敦 おいしい倫敦 -一里塚
市電が通ることになった時に撤去されそうになったが、市電を迂回させたとかで、都電が無くなった今も、道路の真ん中に中ノ島となっている。

「今、これを残すことが出来るかどうかで後の世代に、今の文化レベルをはかられる」と言ったんだそうな。銭儲けだけではない大人物だったんです。