生駒軒の謎 | 楽しい倫敦 おいしい倫敦 

生駒軒の謎

大勝軒について書いたら触れない訳にはいかないのが生駒軒、です。

2013.2.28(木)

去年の12月に浜町の居酒屋、かねひろに向かう道で、いつも前を通る中華屋、生駒軒の灯りが消えている。

楽しい倫敦 おいしい倫敦 -生駒軒閉店
そしてこんな貼り紙、48年も営業してたが、健康上の理由で閉店、まあかなりの高齢なんでしょう。
楽しい倫敦 おいしい倫敦 -48年
そこで前からの疑問に火が着いた。これといって有名店も名物メニューも無いからマスコミに登場した記憶はないが、でもこの同じロゴで下町のあちこちで営業している生駒軒、この浜町の店から七、八分の人形町甘酒横丁にもあるし、我が門仲にもある。何なんだろうって。

ネットで調べたら、同じ疑問を持って、メチャ執念深く調べた人、突撃つったか隊 さんがいた。(こんなこと物好きに調べても、ほんまのように評価する物好きはそんなにいないと思うが...。)

この調査によると、生駒軒は中央区、墨田区を中心に何十店もあり、生駒のれん会を結成、なんとその元祖が見知った甘酒横丁のこの店であると言う。
楽しい倫敦 おいしい倫敦 -甘酒横丁生駒軒
これがトレードマーク

楽しい倫敦 おいしい倫敦 -トレードマーク
豊富なメニューは典型的大衆中華で、本場中国の香りはあまり感じられないのが特徴。

とは言っても工夫して(?)つけ麺もメニューに加えていたが、まず頼むのはそりゃあラーメン、500円。つったか隊さんの調査によると、生駒軒は同じ製麺所の麺を使ってラーメン500円が原則。


期待に応えて、醤油味の鶏ガラ薄味スープ、細めのちょいちぢれ麺にチャーシュー、支那竹、そしてワカメ。但し、このワカメは水っぽくてやや疑問、東京ラーメンで海苔が欲しかったか。

最近の、スープに尋常でない手間ヒマとコストをかけるラーメン道と比較しては筋が違う。ベツ物と考えなければいけない。

楽しい倫敦 おいしい倫敦 -甘酒横丁ラーメン500

で、広いとは言えない店内に生駒のれん会を示すものは無かったが、壁にある賞状みたいなものに生駒親睦会会員認定証とある。昭和51年だったかの古い認定証を発行する会長は児玉武一さん、店主が児玉進さんだからやはり一族、本家なのだろう。でもこの小さな店で、のれん分けする弟子がどうやってそんなに沢山いるのかは不思議。かつては大店だったのか。

次は手近に門仲生駒軒をチェック、でもこの店、菜・飯・酒・家なんて小洒落て生駒軒らしくないかも。
楽しい倫敦 おいしい倫敦 -菜飯酒家
店内も内装はちょっと凝っているが、全体の雰囲気、メニューは大衆中華のそれなので一安心、年配のご夫婦でやっている。でも生駒のれん会を示すものは何も見当たらないなあ。

楽しい倫敦 おいしい倫敦 -店内
ラーメンは600円とちょい高い。具はワカメがてろてろの青梗菜にリプレースしており、麺も違うような気がするが、まあ似たタイプ。大衆中華のラーメンなのにナルトが無いというのも大きな共通点。

楽しい倫敦 おいしい倫敦 -ラーメン600
大きめのどんぶりなので薄味系にちょっとうんざりしながらスープを飲み干したのは、この紋所を確認するため。やはり一族であった。
楽しい倫敦 おいしい倫敦 -ラーメン丼
またどこかの生駒軒を攻めてみましょう。


因みに門仲のこの店、530円の餃子が美味しかった。
楽しい倫敦 おいしい倫敦 -餃子530
ちょっと高いけど、日本橋大勝軒がそうであったように関東の大衆中華ではこんなもの。ボリュームもあるから、これ二人前とビールで軽い夕食にできそう。これでいいのだ。