スパイゲーム《オススメ》
(1991年,アメリカ)
原題:spy game

「ハリウッド映画はつまらない」、と先輩に知ったような口を叩いたら、

先輩から薦められた映画。


ミュラーはCIAの退職日を迎えた。

そこへ、かつての部下ビショップが、単独判断の救出作戦に失敗したとの情報が入る。

現場となった中国では、ビショップをスパイ容疑で24時間後に処刑宣言。

CIAは、中国との外交優先で、ビショップを見限る。



この映画は、回想シーンが繰り返され、現在を補足する。

過去、計画が狂ったことで、任務中止となってしまい、これによりオトリの一人が死んでしまった。

任務遂行のためには、人の命もカードゲームみたいに切って捨てるのか?
とビショップは詰め寄る。

ミュラーは、二度と逆らうな、
余計な10秒が計画を狂わせる。
スパイはゲームだが、負けられない危険なゲームだ。
と釘をさす。

任務遂行を最大の優先とするCIAの価値観に耐え切れず、
やがてビショップはミュラーから離れていってしまう。

最近、考えが経営サイドになって来たのか、
ビショップは甘い、仕事だぞスパイは!
と即突っ込みが入ってしまう。



一歩先を考える。
中止判断を決めておく。
失敗した時の別のプランを用意する。

今の自分の仕事に通じるものがあり、大いに共感。
一歩遅れてやってくる相手には負けない。
失敗してもこちらは想定内。



相手を信じすぎるな。
相手もお前を利用してるかもしれない。

ここまで懐疑的には仕事したことはないが、
スパイでなくともこの観点は必要だとは思う。

会議をしながら、裏で大型任務を実行してしまう行動力とスピードは痛快。

しかし、最大の裏切りは、ビショップが信念を曲げて、失敗した部下のために、自らリスクを負ったこと。

この映画は、完全にビショップ目線で楽しめた。