若い頃は年上の女性にリードされた、なんて事もあった
だけど、基本的には俺がリードしたい
歳も一回りは下で恋愛初心者、どころか付き合うのは俺が初めて
しかも大切な我が事務所のアイドル
そんなチャンミンと向き合う事になったからには、兎に角大切にして…
恋人になったからこそ、好きだからこそ抱きたい
けれども、男同士なんて女性の『初めて』よりも不安が大きいに違いない
だから、チャンミンが怖がらないように、何よりも彼のアイドルとしての活動やこの先の事を考えて…
彼の気持ちが変わらないか、も見極めてゆっくり進んで行きたいと思っていた
つまり、格好付けたって結局は怖いんだ
彼はこれからもっと有名になるだろう
そうしたらきっと、男でも女でも沢山の人間がチャンミンに集まって来る
30を超えた俺より若い、見た目も良い奴なんて幾らでも居る
今どれだけ彼が俺を好きで居てくれたって、そんなの気の迷いかもしれない
そうやって俺が弱気になっていたのに…
「ユノさん、好き…」
「…っ、チャンミン…ここじゃ…」
チャンミンはステージを終えたばかり
ここは彼の楽屋で、後は着替えて帰るだけ
俺達は今一緒に暮らしているから、部屋に帰ってから
『もう少しだけ』
キスよりも先に進もう、と昼間に約束していた
それなのに、チャンミンは汗ばんだ身体で、衣装のまま俺に抱き着いてキスを続ける
「チャンミン、着替えて帰ろう
今日はCDデビュー曲も披露したし疲れただろ?」
腰を擦り寄せて来るから思わず下半身が反応してしまう
慌てて肩を抱いて細い身体を引き剥がしたら、チャンミンは唇を尖らせる
「いや」
「え…」
「やだ、まだ帰りません
だって、後で先に進もうってユノさんが言ってくれたからもう…」
「…っ…チャンミン、止まれなくなるから…」
顔が離れたと思ったら、チャンミンの右手がスラックスの上から俺の中心に伸びた
小さな手でそっと包まれて、必死で堪えていたのに一気に硬くなる
「止まって欲しくなんて無いし…ユノさんもこうなってくれて嬉しい」
愛おしそうに見下ろして、根元から上に向かってそうっと手で撫で上げる
恋愛初心者の女性がそんな事をして来たら慣れている、と思ってしまいそうだけど、同じ男だからか…
チャンミンは頬を赤く染めて薄く唇を開けながらも大胆に触れて来る
「チャンミン、本当に…
嬉しいけど、帰ってゆっくりしよう…な?」
「やだ、もう我慢出来ないです
だって、ずっと好きでやっと付き合えて、沢山準備して来て…」
「準備?」
チャンミンの言葉に思わず聞き返した
肩を掴む手に力を入れるのを忘れていたら…
いや、触れられて気持ち良くて力が抜けてしまったのだけど…
そうしたら、チャンミンはぐっと一歩近付いて、正面からぴとり、と抱き着いて来た
「…何でも無いです
とにかく、我慢出来ないからここで…大丈夫だから…」
「…っ……」
「ユノさんの、が大きくなってくれて嬉しい、へへ」
ミニスカートの脚を俺のスラックスに擦り寄せる
隙間なんて殆ど無い俺達の間にチャンミンの右手はあって、相変わらず俺のモノを包んでゆっくりと刺激する
形を確かめるように触れて、たまに指の腹で先端をくにくにと押すように刺激する
それは自分自身で触れる時とは違う動きだから、ふと気になった
「…チャンミン、もしかして…」
「え…?…っん…」
右の耳元に囁いたらびくん、と肩を震わせた
その反応が可愛くて、少し息を吹き掛けながら続けた
「いつも、そんな風にして自分で触っているの?
そうやって教えてくれるなんて、恥ずかしいし厭らしい」
「…っあ、違っ…」
チャンミンの手がぱっ、と離れた
その右手の細い手首を捕まえて、左手で腰をぐっと抱き寄せてキスをした
「…んっ…ぅ……」
「チャンミンが触るように触られて…
『こんな風』になったから責任を取って、なんて言いたいところだけど、兎に角帰らないと…な?」
勿論俺だって健全な男だし、正直なところを言うと…
同棲…では無くてチャンミンを守る為の同居を初めてからずっと、同じベッドで眠っている
だから、我慢もそれなりに…いや、かなりしている
チャンミンには見つからないように風呂場で処理したり、後は風呂上がりのチャンミンの無防備な姿はあまり直視しないようにしたり
出すものはひとりで出しているし、思春期の少年では無いから耐える事も出来る
でも、こんな風に直接的に迫られたら我慢だって限度が有る
もう一度唇を離してチャンミンから離れた
「ほら、着替えて帰ろう
ふたりきりになれば沢山…キスも出来るしそれ以上、も出来るから」
「……じゃあ、準備をするので椅子に座って待っていてください」
「ああ、分かったよ」
赤のチェックのジャケットと巻きスカートのミニ
チャンミンにとても似合っているその衣装をもう少し見ていたい気もしたけれど、次のステージでも見られるから…
そう思って、着替えるチャンミンを視界に入れないように机の前の椅子に座った
丁度、チャンミンの私服を掛けてあるラックに背を向ける形になっているから、不自然に、では無く視線を逸らす事が出来る
正直、今彼の着替え、なんて見てしまったら余計に我慢が大変になってしまうから
「…ふう…やっと着替えてくれる」
チャンミンが後ろ側に居るのを前の鏡でちらりと確認してから視線を逸らして、小さく安堵の溜息を吐いた
何も知らない癖に大胆だから厄介で、そして可愛くて仕方無い
可愛いけれど無意識に煽って来るから俺は大変なんだ
…まあ、それも幸せだし…
それに何より、最近ずっとその内飽きられてしまうのだろうか、なんて珍しく弱気になっていたから、求められたらやはり嬉しいものが有る
「……」
取り敢えず平静を取り戻しつつある
だけど、何もかも初めて、なチャンミンと少しずつ進むとしても、男同士だから簡単にはいかないだろう
まだまだだと思っていたから、具体的に何か調べたり、もしていない
「…今調べる、か?
いやいや、まだスーツだしチャンミンと帰る迄は仕事だから…」
男同士がどこを使うか、は知識として一応有る
けれどもそれ以上の知識は未だ無い
スマホを取り出したけれど慌てて首を振った
どのみち最後迄、なんて今日はまだ無理だ
チャンミンが俺を求めてくれるのなら、きちんと男として調べて準備をして、そして彼が痛い思いをしないように…
「…うん、そうだな…」
小さく頷いた
そして、考え事をしていたから気付かなかったのたけど…
着替えている筈のチャンミン
だけど、衣擦れの音が聞こえて来ない
前の鏡を見たり振り返って、もしも裸を見てしまったら今は刺激が強いから、耳を澄ませてみた
そうしたら…
「……っん…」
「…っえ…」
単に少し息を吐いただけかもしれない
けれども何だかとても甘い声
俺が、今日この後の事を期待してしまっているから
ついさっきの積極的なチャンミンがまだ頭のなかにあるから
だから、ただの吐息を…
まるで思春期の少年のように意識してしまったのだろう、と恥ずかしくなった
だから、こほん、と咳払いをして鏡から視線を逸らした
スマホを持って、見下ろす振りをしながら口を開く
「チャンミン、準備…着替えは終わったか?
終わったら帰ろう」
衣装のチャンミンはとても可愛い
私服のチャンミンも勿論…言葉にするのは少し癪だからあまり言わないけれど、変わらずに可愛い
と言うか、アイドルとしてのチャンミンも普段のチャンミンも両方見られるのは、恋人としてとても幸せだし嬉しい
どちらも可愛いけれど、衣装だと顕になる脚も私服なら隠れるから、少しは冷静になれる筈
「…準備…出来ました」
「そうか、じゃあ帰ろう……」
チャンミンの少し控えめな声に、けれども何かあったのか、と思うよりも安心して座ったまま振り返った
そうしたら…
「準備…え?着替えて無いじゃないか、どうした?」
「…だから、準備してたんです…ユノさんの鈍感」
チャンミンの頬は赤くて、唇は薄く開かれている
大きな瞳も潤んでいて…
俺が折角昂りを抑えたのに、チャンミンは何だかさっきのまま
どころか、更に扇情的に見える
濡れた瞳に見つめられて動けないでいたら、赤いチェックの衣装のままのチャンミンは椅子の前まで歩んで来て…
「…失礼します」
「え…は?ちょっと、チャンミン!」
「しいっ、大きな声を出したら聞こえちゃうかもです」
大きな声が出るのも仕方無い
だって、椅子に座る俺の腿の上に乗り上げて、向かい合うように座って来たのだから
「…チャンミン、着替えを…」
「…やだって言いました
ユノさんと先に進みたい、だからずっと準備して来て…
女の子じゃ無くたって、ユノさんをちゃんと気持ち良くさせたいんです」
ミニスカートから覗く白い腿
俺に跨る形になって、脚の付け根まで見えてしまいそう
なんて思っていたら、スカートの中心が少しだけ盛り上がって…
チャンミンのモノが反応しているのが分かった
スカートだから、余計に厭らしく見えてしまう
「僕がするので、ユノさんはそのままで…」
「…何を…っ、チャンミン」
「声を出したら駄目、です
僕も我慢するから…」
チャンミンは慣れない手付きで俺のスラックスのベルトを緩めた
それから、ファスナーを下ろしていく
少しだけ指が震えていて、それなのにスカートの下は膨らんだまま
「…どうしてまだ興奮してるの?」
「…直ぐに分かります」
何を考えているのか分からなくて…
止めなければ、とも思うけれど、あまりに良い眺めで理性よりも好奇心が勝ってしまった
ボクサーパンツのなかから、また立ち上がってしまった俺のモノを、チャンミンの白くて小さな手がゆっくりと取り出して…
「…やっぱり、ユノさんのって大きい…」
「…それ、煽るだけだから」
「そうなんですか?
でも、エッチな事がしたいので…もっと煽られてください」
耳まで赤くして、慣れていない癖にそんな事を言う
震える手が俺のモノをそっと包んでゆっくりと上下して…
気持ち良くて眉を顰めながら、チャンミンの腰から手を下ろしてスカートのなかの尻に触れようとした
のだけど…
「…っえ…」
「…んっ……」
「チャンミン、下着は…」
彼はいつも、ステージでは黒の短いスパッツを下着代わりに穿いている
だけど、それは勿論の事、そうでは無い下着の布も何も尻を覆うものは無くて、掌で触れたのはつるり、とした素肌
「下着があったら邪魔なので…」
なんて、以前も聞いた台詞を恥ずかしそうに言ったと思ったら、俺の肩に右手をついて、少し腰を浮かせた
「…チャンミン?」
「ユノさんの為に、頑張って準備したんです、だから……っあ…」
「……っ…」
左手で俺のモノを握って、そのまま上から…
スカートで隠れてしまっているけれど、熱くてぬるり、としたものが俺の先端を包んだ
「…っあ……っん…」
「…チャンミン、嘘だろ…っ…」
ゆっくりゆっくり、だけど、チャンミンが甘い息を吐きながら腰を落として行く
そんな光景を目にして、理性の糸がぷつり、と切れる音が聞こえたような気がした
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