- 前ページ
- 次ページ
- 07Nov
Sun&Rain 14
生きていると時に不思議な事や意図せぬ事が起こるものそれらに時に振り回されたり、思わぬ幸運が舞い降りたりとなんて言うのは、ドラマや映画の世界の話で、僕自身には関係無いと思っていたひとからすれば、モデルを職業にしている事それ自体が…もしかしたら、少しはドラマチックに見えるのかもしれないけれども、大きく成功した訳でも無ければ海外のショーで活躍出来るスタイルや自分自身に魅力がある訳でも無い芸能活動をしていると言うと、例えば昔の…学生時代の同級生だったりには出会いが多いのでは無いか、とかモテるのでは無いか、なんて言われる事も有るだけど、それだってひとによって違う僕は細い、だとか少し中性的だから頼り無いと言われて振られてばかりだから…映画『Sun&Rain』の主役の相手役に抜擢された事は多分、僕の人生で一番と言って良いくらいの思わぬ幸運なのだと思うしかも、最初はいけ好かないと思っていた主役のチョンさんの素の顔を見て知れば知る程惹かれて、そして恋人になったこんなの何だかまるで、映画のようだ「緊張してる?」「…っえ、いえ、別に…」やっぱり映画のようにはいかないだって、緊張し過ぎて固まってしまったり、スマートに色々な事が出来ないからだけど、チョンさんはそんな僕にくすりと微笑んで右手を伸ばして来た「緊張してる、で良いんだよ初々しくて可愛いな」「……」まるで小さなこどもにするように頭を撫ぜられて肩を竦めた二歳しか違わないのに、何だか僕よりも余っ程おとなだ…いや、きっと恋愛経験の差なのだろうだけど、俳優として表舞台に立ち続けているのに沢山の恋愛なんてする暇があったのだろうか、とふと思った「チャンミン、どうしたの?赤くなっていたかと思ったら今度は難しい顔をして」ハンドルを握るチョンさんの視線を感じたから、はっと顔を上げた「あ、あの、いえ…チョンさんって何だか慣れているなあって思って」「慣れてるって?」「…恋愛、と言うか…触れたりとか」車内という密室でふたりきり誰の目も無いから、今の僕達は付き合いたての恋人嬉しいけれど緊張してしまう「チャンミンが緊張しているように見えるから、だから俺は反対に余裕が出るのかもなでも、俺だって緊張してるんだよ」「…そうですか」ちょっとだけ、聞きたい事とは違った何だか既に自分が重たいのだけど、これ迄何人くらいの女性と付き合って来たのかが気になったんだ男同士で付き合う、なんてお互いに初めてそれなのにチョンさんはとても余裕に見えるから「緊張してるって事は…僕の事を意識しているから、ですよね?」腿の上に両手を置いて、少しでも良く見えるように背筋を伸ばして左側を見たチョンさんの向こう側、窓の外には紅葉した木々が広がって駆け抜けて行くとても綺麗で…だけど、それすらもチョンさんを引き立たせる脇役のように見えたり、兎に角何でも絵になるひとだと思った「当たり前だよだって、俺達は恋人になったんだから」「…良かった、です」今まで付き合った事の有るのは同い年か、少し歳下の女の子のみ歳上で、更に同性なんて初めてで勝手が分からない…いや、違うこんなにどきどきしたのは多分初めてで、今迄の一応持っている浅い経験ではカバー出来ないそんな感じなのかもしれない「そうだなあ…」「何ですか?」「折角付き合うようになったのに、チャンミンは前の方が普通に接してくれていた気がする勿論、緊張しているのも可愛いけど今日は折角のオフだからリラックスして過ごして…恋人らしいデートにしよう、良い?」「良い?って……」前を向きながら、だけど少年のように微笑むリラックス出来たらどんなに良いかと思うけど、好きだと思ってしまって気持ちが走り出した、そんな相手が隣に居るから緊張が止まらない今日一日で慣れる事なんて出来るのだろうか頬が熱いそれを悟られてしまうのが恥ずかしくて、右側の窓の外を眺めた今日は僕達の撮影が無いオフの日チョンさんが、車で少し走ったところに紅葉の穴場が有るらしいから、とドライブ…デートに誘ってくれた露天風呂のなかで『付き合おうか』と言われたのは三日前の事だけど、仕事…つまり、撮影をしているとそれに必死で本当に付き合っているのか実感もなかなか湧かなかっただから、今になって一気に羞恥心や緊張が込み上げて来ているそんな感じ「…わ!凄い…」「ん?」「あの!奥の方、何だか絵画の世界のように綺麗に色付いていて…って、チョンさんは運転中ですよね」ひとりで興奮してしまったけれど、車はゆっくりと山道を昇っている一度だけチョンさんの方を振り返って、それから急いでジャケットのポケットからスマホを取り出したせめて動画か写真に収めて、後でゆっくり見てもらおうそう思ったら、車は減速して丁度現れた砂利の駐車スペースに停まった「…あ…」「俺も一緒に見たいから」「…ん……」ゆっくりと振り返ったら、目の前にはチョンさんの男らしいのに綺麗な顔胸が痛いくらいにぎゅっとなって、それから唇が重ねられた「……これは、演技指導のキスですか?」「…両方」「え…」自分で聞いたのに、両方…つまり、演技指導でも有るのだと言われたらショックだった思わず固まってしまったら、チョンさんは僕の唇をぺろりと舐めて眉を下げて微笑む「両方って…つい言ってしまいそうになるけどそんな訳無いだろ恋人のキスだよ」もう一度、優しく唇が重ねられた僕には、演技指導のキスと恋人のキスの違いが分からなくて…だけど、何だかとても切なくて、擦れる程に恋しさが募ったつい言ってしまいそうになる、その理由も分からないだけど聞けない僕はこんなにも恋に臆病だったらしい「外に出てみようその方がチャンミンが見付けた紅葉が見えそうだ」「はい」ロケ地の村から車で一時間弱走った山道は一応整備されてはいるけれど、やはり観光地という風では無い平日なのも有るのか…それとも休日でも『こう』なのか、人気は無いだから、お互いに変装したりする事無く、ぴんと張り詰めた冷たい空気のなかに降り立った「うわっ、旅館を出た時は寒く無かったのに…」ぶるりと震えたら、「だいぶ標高も上がったから」とチョンさんは余裕の顔「チョンさん、役作りで増量しているとは言え鍛えてるし…余分な脂肪なんて無さそうだから寒く感じそうなのに」「元々暑がりなんだそんなチャンミンは寒がりだろ?」「…見ての通り」ふたりで、駐車スペースの奥にある見晴台のようなポイントに向かった並んで歩いて、たまに左肩がぶつかるその度に少し離れていたのだけど、またぶつかるどうしてだろうと思って左側を見たら、チョンさんがこどものように笑っていた「チャンミン、その顔は気付いて無いの?」「…ええと…何を」「『当たっちゃったから避けなきゃ』って思ってるんだろ?俺は当ててる…と言うか、触れ合わせてるんだけど」「…っあ…」チョンさんの笑顔に見蕩れていたら、右肩をぐっと抱き寄せられた「誰も居ないんだし、今日はオフだし…デートだろ」「…うん」少し、珍しくぶっきらぼうにも聞こえる言葉もしかしたら、チョンさんもどきどきしたり緊張したりしているのかな、と思った彼女が居ても外でくっつく事も無かったからなかなか勝手が分からなくて、しかも砂利道はバランスを崩しそうになるつい、チョンさんの方へと身体が寄ってしまうのだけど、その度に肩を掴む手に力が入って…僕は男なのに、それにとても安心してしまった「…ミヌも、ウノに惹かれたらこんな気持ちになるのかな」「こんな、って?」「男として当たり前に生きて来たのに、同じ男に抱き寄せられて嬉しいって思う…」「どうかな…でも、チャンミンがミヌになって感じる事が正解だよ」チョンさんの、俳優としての言葉は少し難しい僕がチョンさんに感じる気持ちと、ミヌがウノに感じる気持ちどう使い分けたら良いのだろうなんて、まだまだ先の台本は貰っていないから、この先のストーリーを僕達は知らないのだけどオフとは言え、そもそも仕事の関係だから考えてしまうでも、そうしていたら、一気に目の前に紅葉が広がった「これ!これです!さっき見えていたの車のなかから見るよりも…ここなら視界が開けて綺麗…」「良かった、ここで停めて俺も…地方ロケに出る事はあっても、なかなか外でゆっくりする事が無いから新鮮だよ」スマホを取り出して構えようとしたら、感慨深そうな声が聞こえて思わずチョンさんの顔を見た「チョンさんなら…色んな場所で沢山の綺麗なものを見ているんだと思っていました」「意外?」「…勝手なイメージですが、全てに満たされていそうだし…何でも完璧にこなして有意義に時間を使っていそうだなあ、と」我ながら語っていて、チョンさんを完璧だと思っているんだなあ、なんて思ったでも、世間のイメージもそうだろうし…少しばかり素顔を見ても、やっぱりチョンさんは何でも出来るひとだと思うだけど、僕の言葉にチョンさんは少し目を丸くして、それから少しだけ困ったように微笑んだ「どうしようかな」「…?」「そうだよ、って言えば格好付くんだろうけど俺は完璧じゃ無いし、いつも役になりきる為に必死だし…皆に見られないようにひたすら練習したり台本を叩き込んだりだから、普段はこんなオフがあっても…ずっと仕事モードなんだ」「…意外でした」「こんな俺は違う?嫌?」覗き込まれたから、慌ててぶんぶんと首を振っただって…「あの、勝手にイメージを語ってすみませんでも、チョンさんのそういう面を知れたら嬉しい努力しているから、真摯に向き合っているから素晴らしい演技になるんだなあって思いました」「俺、恥ずかしくない?」「全然!」ぶんぶんと首を横に振って答えたら、チョンさんは俯きがちに笑って「チャンミンのイメージも変わったよ」と教えてくれた悪いイメージだったりしたら…と思って恐る恐る聞いたんだそうしたら…「初めは敵対心って言うのかな?絶対に懐かないって風だったでも、俺が心を開いた…いや、素を見せてしまったら、チャンミンも見せてくれた今は…」「今は?」「…可愛くて仕方無くて、悔しいよ」山々は美しくて、秋から冬に変わる、ほんのひと時の色鮮やかな世界が広がっているだけど、それすらも目の前の恋人の前では霞んでしまうこんなにも自分の世界が色鮮やかになるのを感じた事なんて無くて、どんどんチョンさんに落ちてしまいそうな感覚「…ふたりきりの時は、素のチョンさんで居てください」「うん、そうだな」誰も見ていない大自然のなか、抱き締められて、抱き締め返して、そして僕から演技では無いキスをした…なんて、僕のキスに演技なんてそもそも無いのだけどランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので足跡と応援のぽちっをお願いします ↓にほんブログ村こんばんは昨日付けの記事に沢山のコメントやメッセージ等々、本当にありがとうございますなるべくお返事を、と思ったのですが間に合いそうも無く…有難い言葉、励みになる言葉、嬉しい言葉を沢山頂いて、頂きっぱなしになってしまうのが本当に申し訳無いのですが、こちらから纏めてお礼とさせて頂きます変わらずにこれからもふたりへの気持ちを形にしていきたいなあと思うので、お付き合い頂けましたらとても幸せです冷え込んで来たので、皆様体調崩されませんように
- 06Nov
ちらっと振り返り
ご訪問ありがとうございます夜の「My sweet blanket」朝の荒ぶり記事に沢山のコメント、他にもメッセージや色々、本当にありがとうございますこの場所で好きな事を文字に出来る事が幸せで、そしてこうして交流出来る事は本当に有難いなあと思っています朝の記事で11月6日、無理矢理の語呂合わせで「いいしむの日」そしてこのお部屋の開設記念日です、と書いて我ながら恥ずかしいなあと思っていたのですが…やはりいいしむの日でしたね…もういいしむの日です、完全にいいしむの日、です…ホミンちゃんとカルボナーラと言えば、始まりはそう…2011年2月の魁!音楽番付でしたよねユノヒョンのウリチャンミナが最近習ったお料理がカルボナーラスパゲティそして、チャンミンのウリヒョンこと旦那様ことユノヒョンはチャンミンが作った料理を食べる事が目標ですと語り、何故かホミンちゃんふたりで照れたり幸せそうに笑ってふたりの世界を作り上げていた、その約8ヶ月後…2011.10ユノが言いましたよね…個人的にカルボナーラスパゲティが大好きですそして、料理も良いけど料理を作っている姿が良いとも語って、この時も隣のチャンミンが嬉しそうににこにこしてユノもご機嫌で…こちらがホミンちゃん伝説のカルボナーラ匂わせでしたよね更に翌年の番組でも、ユノはチャンミンの料理は上手いし料理をしている姿は素敵ですよとさらりと語り、チャンミンがそれを物憂げに聞いていて…なのですが、フォルダが膨らみ過ぎてそのシーンのお写真が直ぐに出てこない為文字のみで振り返らせて頂きます申し訳ございません…ちなみに、ホミンちゃんとお料理と言えばて2019.3 ラジオスターこの直前には「ひとり暮らし」でユノヒョンはウリチャンミナのお料理を食べた事がないと言う、これまでのホミンちゃん本人の発言を覆す謎設定が出て来たところでしたが、それなのにこの時ユノヒョンは言いましたよねチャンミンは料理が上手いですよ日本では一緒に暮らしていて料理を作ってくれます辛いチゲやタッポクムタンが得意で美味しいですという、数年の間にウリチャンミナのレパートリーはどんどん増えてユノヒョンの舌を満足させているらしいという事が本人達から漏らして頂けましたよねそして、4日の月曜日…チャンミンのIG2連発による匂わせに次ぐ匂わせに頭のなかで止まらず、お話を更新させて頂きましたこちらです ↓ラブスタ!なのですが、更新したばかりなのに自分でも忘れていて読者様から教えて頂いて気付いた事があるんです…このお話のなかで、ユノが「カルボナーラが食べたい」と言って、チャンミンが「今度…」という風に会話する場面があって…まさに今度カルボナーラちゃんが登場してしまいました偶然とは言え最高のいいしむの日のプレゼントですありがとうございます本当にありがとうございます…分かっています偶然だと…でも、お部屋開設記念日にお話で書いた事が現実になって、何だかもう、脳内で担ぎ続けているホミンちゃんの神輿わっしょいが止まりそうも有りません…そして、この際なのでもうひとつ振り返りを…こちらは、2017年のCREAですこの特集で、ホミンちゃんが東京デートをするなら?というインタビューが有りましたユノは東京湾でクルーズがしたくて、チャンミンはスカイツリーに行きたくて…と言うもので、それを元に2017.12にお話を書きましたこちらです ↓天空の恋人 前編天空の恋人 後編なのですが…その後月日が流れて2018.11、カウントダウンTVでホミンちゃんが東京をまわるコーナーがあって…テレビでの流れが、お話の流れと同じだったので、当時震えて震えて勝手にひとりで荒ぶっていました…勿論偶然だと思いますが、私の狂おしい程のホミンちゃん愛が通じたようで勝手に、勿論勝手にですが嬉しくなりましたまだ2年記念日なので、お許しくださいねお暇な方は上のお話もお付き合い頂けたら嬉しいですそれではまた夜のお話でお会い出来ますように…幸せホミンちゃんにぽちっ♡ ↓にほんブログ村
ホミンちゃん2年間ありがとう特別号
ご訪問ありがとうございますこの記事は表題通りお話では無く、私の日々溢れて溢れて仕方無いホミンちゃん愛とその他を吐き出すものです大丈夫な方はお進み頂けたらと思いますので、宜しくお願い致しますまず、本日11月06日、つまり…いい(し)むの日ですねと書いてしまいましたが大丈夫です分かっています…無理矢理0を入れたところで、どんなに無理に語呂合わせをしても0を「し」とは読まない事をという、このくだりはこの記事に書くつもりでは無かったのですが…丁度2年前の今日、このブログを始めましたそして、一番最初の記事に上のように書きました…勿論、どなたも見ていない状況です、それなのに今と変わらないどころかどなたも見ておらずともセンスどころか…な語呂合わせを貫く、自分が本当に恥ずかしいです…恥ずかしいので書かないつもりだったのですが、日付が本日に変わってから何人もの方が「いいしむの日おめでとうございます」と2年のお祝いの言葉をくださったので…有難いなあと涙しながら恥を重ねていこうと思います沢山沢山感謝したい事、気持ちがあるのですがそれは後にして…最近、Twitterでは荒ぶっていますが、このお部屋で荒ぶれていないので、どうしてもこれだけは纏めなければならない(私のなかの話です…)アナログトリップでのデンジャラスホミンちゃん天蓋付きベッド事変について抑え切れない思いと、そして勝手な検証を行っていこうと思います何を言っているのだろうと思われる事は自覚有りなので大丈夫です…今日は自分的記念日なので突き進みます申し訳ございません…ここまで読んでくださった皆様は(皆様程居ない事は重々承知しております…)察してくださっているかとは思いますが、ホミンちゃん、つまりチャンミンのウリヒョンこと旦那様ことユノヒョンとユノヒョンのウリチャンミナの事が好きで好きで震えてしまったり1日24時間ホミンちゃん寝ても覚めても隙さえあればホミンちゃんな私の独断と偏見と妄想も一部含まれますので、大丈夫な方はお進み頂けましたらと思いますでは行きます2002年に戻って旅をするそんなコンセプトの番組、Analog Trip3月にスーパージュニアのイトゥク、シンドン、ドンヘ、ウニョクの4人とユノとチャンミンの6人でインドネシアロケをしていたのが漸く放送開始しましたよね本編も細かなところでホミンちゃんがアイコンタクトを物凄い回数していたり、お互いがお互いの事を気にかけていたり何よりメンバー達の楽しそうな様子が見られたり、思いがけない感動や少し胸がぎゅっとなる事もあって…本当に素敵な番組だなあと思います気になるポイントは沢山沢山有るのですが、上にも書いた…ホミンちゃんは天蓋付きダブルベッドだととても危ない(ユノヒョンの発言)そして、それを聞いて興奮しつつも恥じらうウリチャンミナ更に番組編集によりモザイク+ピー音で自主規制されてしまうと言う、デンジャラスホミンちゃんについて改めて振り返って行きますインドネシア最初の夜、6人のメンバーが集まり部屋決めが行われました1階に1部屋、2階に2部屋あって、作りはほぼ同じお部屋でした2人部屋なので、2人ずつ使う事になるのですが、部屋決めの前に6人でそれぞれのお部屋をちらっと見て周りましたまず、その時からホミンちゃんの伏線は張られていたのです…こちらは、後に同室になるホミンちゃんが泊まるお部屋です良く眠る為のダブルベッドのお部屋、その奥に恥ずかしがり屋のメンバーの為のツインベッドのお部屋が有りますよ、と先に説明が入っていました…この時点でまだ誰もお部屋を選んでいませんが、番組ではこのお部屋を下見する時、ユノヒョンが真っ先にお部屋に入り興味深そうに見ていました字幕では、「ユノのお気に入りの部屋」「2階は静かに眠れる」という風に書かれていました3部屋の下見を終えた6人は1階の広間に戻り、じゃんけんで勝ったひとから好きな部屋を選びその部屋で同部屋になるひとを待つ、という事になりました最初のじゃんけんでシンドンとチャンミンが勝利して、ふたりのじゃんけんでシンドンが勝利、その後もじゃんけんを進めて…上の通りの順番で好きな部屋を選んでいく、となりましたつまり…①シンドン②チャンミン③イトゥク④ユノ⑤ドンヘ⑥ウニョクなのですが、このシーン、動画の方が分かりやすいのですが…順位が決まった瞬間、ホミンちゃんが完全に目と目で会話していましたよね…私のスクショがコンマ数秒ずれたようで、上のお写真だと分かり辛いのですが(なら撮り直せば?という突っ込みは2年記念日なので御容赦ください申し訳ございません…)ホミンちゃん、完全ににこにこで見つめ合っていましたじゃんけんの勝者になったシンドンがまずお部屋を選びに向かうのですが、実はその前にチャンミン、イトゥクとシンドンの勝者3人による会議が行われていて…ユノヒョンのウリチャンミナはシンドンヒョンに「ヒョンはどこのお部屋に行きますか?」と尋ねて、シンドンは「1階にする」と答えましたすると、何故かウリチャンミナは嬉しそうに頷いて「僕は2階のお部屋にします」と答え、イトゥクも2階に決めていましたシンドンは2階に階段で昇るのが面倒だという理由でしたそして、どうやらチャンミンは元々2階を狙っていた様子でしたシンドンが予定通り1階に、チャンミンとイトゥクが2階のお部屋に入ったあと、4番目のユノヒョンが出発します残っているウニョクに「ユノヒョンはどこでも眠れるから(別にどこでも良いんじゃないですか?)」と聞かれて、何故か焦りながら「ま、まあね」と返してお部屋選びの旅に出ますそんなチャンミンのウリヒョンこと旦那様ことユノヒョンのお部屋選びの基準は寒いのが好きだからエアコンの効きの良い部屋、でしたそしてまず入室したのがシンドンの待つ1階のお部屋ですシンドンは下のように、玄関を入って更にその先のベッドルームの死角になる場所で座っていたのですが…シンドンまであと少し、の所まで進んだユノは辺りをきょろきょろと見渡してから(シンドンの事は見えていません)「あれ…?」と何かを察知したように退室して行きますつまり、誰がこのお部屋に居るのか、は目視していません…シンドンはそれを「何かを発見したのか、それか何かを感じたのか分からないですが…」と語っていました多分、ですがウリチャンミナの気配では無い、ウリチャンミナの匂いでは無い、と察しての「あれ?」だったのでしょうね…シンドンのお部屋を出たユノヒョンは、階段を昇って左手、つまり、つまり…下見の段階で気に入っていたらしい、そしてお部屋選び2番手のウリチャンミナが選んだウリチャンミナの待つお部屋に真っ直ぐに迷う事無く入室しますちなみに、階段を昇って反対の右側にはウニョクの選んだお部屋がありますが、そこには一度も行きませんでした…ユノヒョンのウリチャンミナは壁にぴたっと背をつけて、天蓋付きダブルベッドのお部屋を抜けた先にあるシャイなメンバーにおすすめツインベッドのお部屋でにこにこそわそわで、どう考えてももう、ユノヒョンがやって来る事を確信しているとしか思えないお顔で待っていましたよねそして、シンドンのお部屋ではきょろきょろして引き返したユノですが、「俺はここがエアコンの効きが良さそうでお気に入りだから」とずんずん進みそしてホミンちゃん同室おめでとうございます本当に本当におめでとうございます更に…ウリチャンミナは「ヒョン、ここがエアコンの効きが良いです」とユノヒョンに説明すると、ユノヒョンも当たり前のように「うんうん」と頷いていて、ホミンちゃんは一体どれだけ通じ合っているのですか?と、感動が止まらなくなりましたそして、エアコン報告を済ませたユノヒョンのウリチャンミナは満足そうなお顔で荷物を下ろすユノヒョンを見てから、上のお写真左手、つまりダブルベッドのお部屋、その先にお部屋の玄関がある方向へと消えて行きましたどうしてなのでしょうねその後、5番手のドンヘがお部屋を選びますドンヘは2階に昇ってから真剣なお顔でどちらにしようか迷ってそして、ホミンちゃんが居るお部屋の扉のドアノブに手を掛けたのですが…鍵が何故か掛かっていて、「ふふっ」と謎の困ったような何かを察したような笑いを漏らして反対側のウニョクの居るお部屋へと向かいました多分、ですが…ウリチャンミナはユノヒョンが荷物を下ろした隙に、真っ先にお部屋の鍵を締めてユノヒョンとの楽園を作り出したのでしょうね…というのも気になるし、ドンヘが鍵がかかっていたら、即ちそこにはホミンちゃんが居る、と思う事や察したような笑いを漏らす事がもう…どう考えてもホミンちゃんがご結婚されているという事はドンヘさんには知られているとしか思えなかった事をここに反省させて頂こうと思います…ちなみに、ここの動画が大好きなので、私がTwitterに載せたドンヘさんのお部屋選びのリンクを貼っておきますクリックで飛べます ↓鍵がかかったお部屋にホミンちゃんの色々を察している様子のドンヘさんという感じで、お部屋選びひとつ取ってもアイコンタクトらしきものが合っても無くても通じ合っているようなあれこれを存分に私達に見せてくださったホミンちゃんでしたが…次行きます、が少ないので次行きますここがクライマックスなので分けて行きますチャンミンのウリヒョンこと旦那様ことユノヒョンは熱く、そして真摯に語っていましたよね「部屋に入りチャンミナを見た瞬間に俺達はチームなんだと思いました」「大事な瞬間には必ず、俺達は同じ選択をするし、そんな、通じ合っているようなものがある事を信じています」ホミンちゃんにとって、お部屋決めすら運命を決定づけるような事だという事ですよねエアコンの効きが良いお部屋が好きなユノヒョンと、それを知っているウリチャンミナ、それ以外についてもお互い当たり前に色々好みを分かり合っているであろうホミンちゃんアイコンタクトがあっても無くても、引き寄せられるように同室になるのはやはり運命なのでしょうね…と、このインタビューに感動していたのですが、次の瞬間、それはやって来ましたよね…(語り掛けている風ですが興奮して来ている為です申し訳ございません…)そう、勿論こちら…ユノが「感謝すべき事は…ベッドが分かれていて良かったという事です何故なら、ベッドがひとつなら…その…ああこれは…ええと…とても危なかったからです」(視線を泳がせて頭を指でかきながら)更に、そのユノヒョンの言葉を受けてのウリチャンミナの反応が流れて…「ふぅーっ///」と、まるでアメリカンコメディのような声と左手で抑え切れない笑みなのか、それとももしかして涎ちゃんですか?を押さえるような乙女な仕草、更に編集によりほっぺたを漫画のように赤くさせられているけれど実際に頬も耳元赤い極めつけはピーっと音が入り自主規制されて終わると言う、そんなユノヒョンのインタビューの締めでした、よね…ここも大好き過ぎて、Twitterの通常のアカウントにも、荒ぶり過ぎて大変な事になっている鍵付きアカウントにもひたすら動画やスクショを載せていたのですが…動画の方がより臨場感がある為、こちらにもリンクで勝手に残させて頂こうと思います…クリックで飛べます ↓ホミンちゃんは天蓋付きベッドだとデンジャラスな動画はこちらですちなみに、上にも記載してありますが…ホミンちゃんのお部屋、天蓋付きベッドちゃんがツインベッドのお部屋の手前にあります…つまり、例えば…就寝シーンはツインベッドで撮影しても、その後カメラを切ってからユノヒョンがデンジャラスになってしまう天蓋付きベッドに移動する事も可能という事ですよね大丈夫です勿論可能性の話です…そして勿論、可能性ですがツインベッドのどちらかで一緒に眠る事も可能ですよねもう、敢えて書く必要も無いかと思いますが、このお部屋決め動画が公開された10月20日夜からずっど、知りたくて仕方有りませんホミンちゃんは何故天蓋付きベッドひとつだとそんなに危ないのですか…?何故ふたりして怪しい程に照れたりするのですか…?何故、ドンヘさんは鍵がかかっていると(以下略)書きませんが、つまりはホミンちゃん無事に今日もご結婚おめでとうございますありがとうございますという事ですよね(意味が分からないという突っ込み指摘その他は大丈夫です申し訳ございません…)と、本当はこの後ウリチャンミナのラグーパスタについても荒ぶりたかったのですが、文字数を使ってしまったので泣く泣く断念させて頂きます…そして、表題に戻りますが…2年前の今日、11月6日、誰も見ていないなか「いいしむの日に始めます」とブログの書き方も分からないままこのお部屋を開設して1年前の今日「ホミンちゃん1年間ありがとう号」と、多分私以外こんなタイトル使わないであろうセンスどころか…な記事で1年間ありがとうございます、とお伝えして…家族の不幸だったりでほんの少しお休みした事も有りましたが、この1年間気が付いたらほぼ毎日ずっとこのお部屋で大好きなふたりの事を色々な形で文字にして過ごす事が出来ました好きで仕方無いから書いているだけで、ふたりの姿を見ているとどんどん頭のなかで膨らんでしまって大変で…なので拙いながらもお話を書いています今も、書きたいお話が10個以上どころか数え切れないくらいあって、どうしようも無い状況です…そんな私のお部屋に同じ気持ちの方がご訪問くださって拙いお話を読んで頂ける事、ふたりを好きな気持ちを共有出来る事本当にいつもいつも有難い事だなあと思っていますこのお部屋でふたりの事を知って好きになってライブに参戦したりファンクラブに入りましたと教えてくださる方や、ホミンちゃんへの気持ちがより大きくなりましたと教えてくださる方も複数いらっしゃって、本当に本当に嬉しいですただの一ファンである、しかもファン仲間なんてひとりも居なかった私が沢山の方と文字だけではあっても交流する事が出来て、とても幸せです良く「ご訪問くださる皆様」とは書いてもその後に皆様程居ない事は分かっています、と書いていますが…ひとりで書き綴っているだけで自分自身は変わらないので、何だか孤独を感じる事も多かったりします(多分とてもネガティブなので…)このお部屋に関する何かしらの数字を見てしまうと驚いてしまう事も有りますが、実感も無かったりで…と書いても何の事だか、ですよね兎に角、ただホミンちゃんの事が好きで仕方無いだけなのに、この場所で大好きなふたりの事を残せていられる事が有難いし、それにお付き合い頂ける事に心から感謝していますと、この記事で2年経ちました2年間ずっとホミンちゃんをひたすら書いていましたそう勝手にご報告や感謝をする予定だったのですが…日付が変わってから何人もの方達が「おめでとうございます」と色々な形で声を掛けてくださいましたそして、涙腺がとても弱いので泣いて泣いて、そんな自分が気持ち悪い自覚で今日もいっぱいです…開設1年を迎えるまでは良く「○ヶ月です」と書いていました最近は恥ずかしくてあまり書かないようにしていたのですが、そんな私の個人的な日を覚えていてくださる方がいらっしゃる事も本当に有難いですふたりへの気持ちは日々増すばかりで、書きたいお話もどんどん溜まっていって…これからもマイペースに大事なこのお部屋を続けていけたら良いなあと思っていますそして、拙いお話ばかりですがお付き合い頂けたらとても幸せですそれでは、今日もホミンちゃんが、そしてこのお部屋に訪れてくださる皆様が笑顔で幸せでありますように…幸せホミンちゃんにぽちっ♡ ↓にほんブログ村記念日なので…おめでとう用のぽちっもそっと置いておきます ↓にほんブログ村どうでも良い補足…1年前の今日は、このお部屋で一番初めに書いたお話「初恋のゆく先」のその後を更新しました2年の今日も、何か幸せなお話でサプライズになるものが良いなあと思い「My sweet blanket」を更新してみました読んでくださってありがとうございます
My sweet blanket 番外編 1
人生は勿論、良い事も有れば悪い事も有る良い悪いの尺度はひとそれぞれだし比べる事なんて出来ないとは思うけれども、若い、10代の頃から芸能界に身を置いて、決して順風満帆とは言えない活動人生思い出したく無いような出来事も、ふと思い出しては息が出来なくなるくらいの事も…もう、普段は意識する事なんて無くたって、それらは自分のなかに確実に有るそして、それら全てがあったから今の自分がいるのだと、この歳になって今は漸く思えるようになった気がするとは言え、最近の俺はとても幸せだどうしてか、と問われるならばその真実を多くのひと達に…いや、ほぼ誰にも伝える事は出来ないけれども、兎にも角にも幸せだ「ユノヒョン、先にシャワーどうぞ…って、どうしたんですか?」「え?何が?」俺の座るソファにやって来て斜め後ろから声を掛けて来たチャンミン彼が俺の顔を見るやいなや怪訝そうな顔をするから、緩んでいるであろう口元を慌てて押さえた『何が?』なんて、しらばっくれてしまったけれど、思い当たる節が有るつまり、幸せだと思っていたのが表情に出ていたのだろう「今日はハードだったのに…何だかヒョン、にやにやしてませんか?」「え?そうかなだとしたらチャンミナのお陰…いや、チャンミナの所為だな」「…僕、何かしましたっけ?」そう言いながら視線を彷徨わせてふい、と顔を背けるこれは最近良く見せる顔と仕草だから、分かっている立ち上がって目の前に立ったら、ぎゅっと目を瞑るそんな彼にゆっくりと顔を近付けて唇を重ねた「…幸せだから、キスを許してくれるから」固まってしまうチャンミン最近『こう』なのだ理由は勿論有るのだけど…今はふたりきりだから腕を伸ばして抱き締めた「チャンミナは器用そうに見えて不器用だよな」「…どういう事ですか」「まだ気にしているの?」「…っ、だって…兎に角、風呂に行ってください」身を捩って逃れようとするから、迷って…「…っうわっ!ユノヒョン!」「暴れたら落ちるし危ないから」ひょい、とは勿論いかないけれど、背中と膝の裏に手を伸ばして抱え上げた昔、テレビ番組で披露したように「今は誰も見ていないんだから一緒に風呂に入ろう、な?」「…今日は暑かったし、シャワーで済ますつもりなんですが…」「じゃあ身体を洗い合うのは?恋人らしいだろ」そう言ったら、俺の恋人は俯いて顔を隠して「そんなの、した事無いです」とぼそぼそと呟いたそれがあまりに可愛くて柔らかな髪の毛にキスをしたら、大きな耳が赤く染まった同性しか恋愛対象にならないチャンミンと肉体関係を持ってから、もう半年以上が経った仮の恋人になってからも数ヶ月そして、気持ちが通じ合って…勿論、それだけでも幸せだったけれども、チャンミンは過去の…と言うか、彼の初めての経験でのトラウマから唇を重ねるキスが出来なかったチャンミンにとってはひとに話す事すら出来ないトラウマキスが出来ない事を口にする事も出来ずにいたそれを知らない俺は、当たり前のようにキスをしては苦しげな顔をされて傷付いて…沢山擦れ違ったけれど、チャンミンはトラウマを彼自身で克服して、漸く俺達はキスが出来るようになったチャンミンは『ユノヒョンのお陰です』と言ってくれているし…きっかけのひとつにはなったのかもしれないだけど、やはり彼自身が乗り越えたからだと思うだからこそ、キスが出来るようになった二週間前以来、チャンミンの方から何度も何度も幸せそうにキスをしてくれるようになった『こんなにキスが気持ち良いなんて知らなかった』『でも、ユノヒョンとじゃなきゃ嫌です』なんて、まるでこどものように無邪気に語ってくれた彼を抱く迄…いや、プライベートで深く知る迄はチャンミンは恋愛になんて興味は無くて、どこか冷めている男だと思っていたずっと仕事で隣に居たのにけれども、本当のチャンミンは純粋で無邪気で、そして少し無防備なところが有るのだと知っただから、そう、三日前に小さな事件、とも言えないくらいの可愛い出来事があって、それ以来チャンミンは少し頑なになってしまったのだ「もう、外では他人として見てください!」「あはは、急にどうしたの」「だって、今日も仕事終わりに…まだマネージャーもスタッフの方達も居るのに僕の肩を抱きましたよね…?」背中を向けて自分の身体を洗いながら、チャンミンは拗ねたような声で抗議するこれを言ったら多分、もっと拗ねてしまうのだと分かるから言わないけれど…キスが出来るようになってからのチャンミンは、それ迄を取り戻すように俺に触れて、求めて来た抱き合わなくてもキスをせがんで来るし、それは仕事の合間でも同様だった勿論、ひとには見られない場面でキスをして抱き締め合ったり触れ合ったりチャンミンは目に見えて以前より明るくなって…多分、これも言ったら怒られてしまうのだろうけど、誰の目から見ても何か幸せなのが伝わって来るようだったそれが俺も嬉しくて仕方無くて、そしてチャンミンも拒まないから、仕事の休憩中移動中、事務所のなかで以前よりもチャンミンに触れて…とは言っても肩を抱いたり腰を抱いたり、髪の毛や頬、耳に触れたり、なのだけど…そんな事をしていたら、周りのひと達に俺達の関係が…まあ、少しばかり知られてしまったらしいそれが、事件とも言えない小さな可愛い出来事なのだけど、チャンミンにとってはとても大きな事件のようだ「だって、もう皆何となく勘づいているみたいだからマネージャーは驚いていたけど、公にならずに仕事に支障を来さないなら問題は無いって言われただろ?」「…っあ…んっ…」後ろから抱き締めて、ボディーソープで滑る胸の先をきゅっと指で摘んだ甘い声が漏れて俯いたら白い項が見えたから、そこにある黒子にそっと唇を落とす「大丈夫、マネージャーには伝えたけど、他の皆はきっと…以前よりも少し仲が良くなった、くらいにしか思って無いよ」「…っん…でも……何だかスタッフの方達の視線が…今迄と違って恥ずかしいんです」それはきっと、普通にしていてもチャンミンの雰囲気がどこか柔らかくなったからだとも思う以前はどこか張り詰めていて…綺麗な顔をしているから、余計にひとを寄せ付けないところがあっただけど、最近は俺を蕩けるような目で見てくる自覚は無いのだろうけどだから、微笑ましく思われているのだろう「恥ずかしく無いよそれとも…チャンミナは前みたいにキスが出来ない方が良かった?」「…っ、それとは関係無い…」尻に自らのモノを少し押し当てて、チャンミンの身体の上に両手を滑らせていく「関係有るよだって、チャンミナは過去を乗り越えて…だから、きっと今は気持ちがだいぶ楽になっただろう?それが表情や雰囲気にも出てるんだよ」俺の言葉にチャンミンがゆっくりと身体ごと振り返ったから、自然に唇を重ねた「…っん……ふ…」「…前のように戻りたい?」「…っ、やだ……ユノヒョンとキスしたい…」身長が変わらないから、抱き締め合うと唇の高さも胸も、下半身も、全てぴったりと合わさるお互いにボディーソープを流す前だから、触れているだけでぬるぬると滑って何だかとてもいやらしい「仕事中にちゃんとするのは分かるよでも、ふたりきりの時も背を向けられたりしたら寂しいよやっとキスも出来る恋人になったのに」「…っ、だって、周りのひとにあれって思われるくらい顔に出ていたんだって思うと恥ずかしくて…」唇をわざと離してキスを中断したその分強く抱き締めて身体を擦り寄せる「大丈夫マネージャーは察していたみたいだけど、他のひと達は本当に付き合っているなんて、きっと思って無いよ」「……」「どうしたの?」俺の二の腕を掴んだまま俯く、可愛い恋人覗き込むようにしたら、「男同士だから?」と小さく呟いた「え…」「男同士だから、だから付き合っているとは思わないんですか?…っ、やっぱり忘れてください」そう言うとぐっと俺の胸を押して腕のなかから擦り抜けてシャワーの湯を出した風呂に抱き抱えて連れて来たけれど、結局恥ずかしがって洗わせてはくれなかった無理強いは出来なくて、お互いに自分の身体を洗って…最初にチャンミンを抱いた時も、その後も彼はとても大胆だったその後だって、キスが出来るようになってからもけれども、周りに俺達の関係を疑われるようになってからは恥ずかしがって俺を避けたり、素直になってくれないでも…何だか、それもチャンミンの成長に見えた「男同士だから恋人だと思われない、じゃ無いよ俺が相当我慢してるんだ、これでも」「…っあ…」背後からチャンミンを振り向かせたら、一瞬目が合って、それから俯かれてしまった「俺がどれだけ…キス出来るようになって嬉しいか分かる?分からないかな…でも、チャンミナだってそうだろ?」「…はい、だって、ずっとユノヒョンとキスがしたかったから」「うん…だから、毎日幸せで仕方無いんだそれを必死で…仕事中はあれでも堪えてるもし俺が我慢せずにいたら、もっとばれると思うんだ」だから、男同士だとか、そんな事は関係無いのだと耳元で囁いた「本当に?」「うん、チャンミナが可愛くて好きで仕方無くて…頬が緩むのを必死で抑えてる」ゲイである事をひた隠しにして恐ろしい『初めて』を経験した事によるトラウマの所為でキスが出来ない事を必死で隠してそうして生きて来たチャンミンきっと、自分を覆い隠して過ごすのが当たり前になっていたのだろうそして、それは俺ですら『チャンミナは物静かでおとなで恋愛には興味の無い人間』と思う程だったでも、きっと、今俺の目の前に居るチャンミンが本来のチャンミンなのだろう困ったような顔で眉を下げて唇も八の字になってそうして、嬉しいような泣き出しそうな、そんな顔をしている「…周りに知られたら恥ずかしいし…男同士なんてって思われそうで怖いんですでも、それと同じくらい本当は…今幸せで、ユノヒョンの事が大好きだって言いたい」「…うん、知ってるよ」「…っ、そうなんですか?」ばっと顔を上げて真っ赤になるから、もう一度抱き締めた鼻先を擦り寄せて微笑んだら、赤い顔のまま俺をじっと見つめる「知ってるけど…でも、言葉で聞きたかっただから嬉しい、ありがとう」「…今の僕…何だか僕らしく無くて周りに分かるくらい浮かれているなんて情けなくてこんな僕だとヒョンに嫌われるかも、って不安もあったんです」「だからふたりきりの時も素っ気無かったの?」「前はこんな感じだったかな、と思って…」不器用なチャンミンが愛おしくて、頬にキスをして「どんなチャンミナも好きだよ」と告げたら…「キスしてください」「…チャンミナは俺の事をどう思ってるのか教えてくれていないけど?」更にぐっと身体を引き寄せて、前を擦り寄せながら囁いたそうしたら…「……ん…っ…好きです、大好き」「…キスして、なのにチャンミナからキスされた」「…待てなくて…ん…っ…」その後は、チャンミンの方が止まらなくなって…俺の首に腕をまわしてキスを深めていっただけど、そうしたら勿論、男だから俺はもう前が疼いてしまって…「チャンミナ、もう…俺も限界なんだけど…ベッドに行かない?」「…やだ、まだキスが足りません」キスを覚えたばかりのチャンミンは、どうやら身体を重ねるよりもキスに夢中らしい腰を擦り寄せながらキスをするチャンミンに応えながら内心、必死で暴走しそうになるモノを抑えていたのだけど…ソコを我慢する分、キスをしながら手でチャンミンの身体を隅々まで触れて味わっていたら、最後には「もう無理、ユノヒョンが欲しい」なんて可愛く強請られてしまって、ベッドに移動する事無く抱いてしまった翌日からのチャンミンは、また素直になって…会うひと会うひとに『何か良い事があったんですか?』『おふたり、最近本当に仲が良いですよね』と言われる事になるのだけど、そこは俺が『ブロマンスのケミなので』と言って丸く収めておいたと言うのは、チャンミンへの説明で…本当は、俺達がそういう関係だという事はこの後徐々に業界の皆に知れ渡っていく事になるそれを可愛い恋人が知ってしまったら、真っ赤になって泣きそうな顔をしそうだから、今はまだ隠しておくつもりだランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので足跡と応援のぽちっをお願いします ↓にほんブログ村完結したふたりのその後、でした本編の雰囲気からは少し離れてしまうので大丈夫かな?とも思うのですが、久しぶりにこのふたりを書きたくなってしまいました読んでくださってありがとうございます
- 05Nov
アメンバー申請について
ご訪問くださりありがとうございます現在複数の方がアメンバー申請ボタンのみ押されている、もしくは不備があってお返事をしてもそのままで承認が出来ていない状態です定期的に目につくように記事を上げ直したり説明を記載しておりますが、申請して頂く場合は…○公開設定でのフォロー(読者登録)○アメンバー申請 ↓○「アメンバー申請について」の記事へのコメント (それ以外の記事へのコメントはお控えください) もしくは アメーバのメッセージ もしくは Twitter @hominismmomiへのDM 上記いずれかの方法で、○成人済みかどうか○このお部屋のお話で好きなお話とその具体的な感想○申請のお名前を必ず書いて送信ください全て揃わないとこのお部屋ではアメンバーを承認する事が出来ません現在申請してくださっている方で、コメントへのお返事、また個別でメッセージを送って不備をお伝えしても多分こちらのお返事をお読み頂いていないであろうという方もいらっしゃいます何度も記載しておりますが、アメンバー承認の基準はこのお部屋を普段から訪れてくださり、お話を気に入ってくださっている方ですその為、何度説明を記載してもそれを読まずに「申請しました、好きです、承認してください」等お伝え頂いてもそれだけで承認する事は出来ません申請方法等は全てこのお部屋の記事に記載してありますアメンバー関係については、カテゴリー「アメンバー申請について」のなかの記事でいつでもご確認頂けますまた、一度解除させて頂いたであろう方からも複数申請をして頂いていますが…この場合も再度コメント等でお声掛けくださいますようお願い致します「アメンバー申請について」以外の記事への「申請しました」のコメントもお控えくださいアメンバー申請について、は全てこちらの記事に詳しく記載してあります ↓アメンバー申請についてご訪問くださる皆様に色々お願いしたりしてしまうのは本当に心苦しいのですが、仕事と家事の合間にひとりで運営しているお部屋なので、どうかご理解頂けましたら幸いです宜しくお願い致します応援してくださいね幸せホミンちゃんにぽちっ♡ ↓にほんブログ村
繋がり連なる 2
大切な事や、伝えないと後悔する事程、言葉で紡ぐ事が出来ない心のなかでは思っているのにいや、仕事で大切な事は伝えて来たつまりは、早くまたふたりで活動したいという事自分だけ残って何か功績を残したりグループの名前を守るのでは無くて、僕達はふたりでひとつのグループだと思っているという事だけど…そのような事はおとなになった僕はしっかりと伝えられるようになったのに、ひとりのシムチャンミンとしての言葉は伝えられないまま繋がり連なる 2ユノヒョンのような立派な、とは言えないのかもしれないけれど、義務警察への入隊を希望する試験を受けて、何とか合格の通知を貰うに至ったヒョンが入隊する前にその知らせを届ける事が出来て僕もほっとしたし、ヒョンも『良かったな』と笑顔で喜んでくれたユノヒョンが入隊した後は、僕はドラマの撮影を控えているひとりで夏の事務所のコンサートの舞台に立つ事になるヒョンはそんな僕に『ひとりの間にもっとしておきたい事は無いのか?』『俺が居たら出来ない事とか…チャンミナにも自由があって良いんだよ』と優しく語り掛けてくれたそういう何か、があれば僕はアイドルとして、芸能人として立派だったのかもしれないけれど、残念ながら無かった意欲が無い訳では全く無いただ、僕にとってこの世界で生きて行くという事はつまり、ユノヒョンの隣で切磋琢磨する事だという事それを、そのままに伝えたら何だか重たいし自分が無いように思われそうだから『僕はユノヒョンとふたりで高みを目指したいので』それだけ返したその時のヒョンの顔は、何だかとても嬉しそうで…彼も、僕と同じ気持ちなのだと教えてくれた内心、ヒョンはひとりでも充分やっていけるから…ひとりではやり甲斐を見い出せなくなりそうな僕とは違うのだとも思ったけれども、嬉しそうなヒョンの顔を見ると僕も嬉しくかったから、言わないでおく事にしたユノヒョンが秋には入隊を、と言う事は今年に入ってからはっきりと決まっていた事7月21日、その日に決まった後も、それでもまだ時間は有ると思っていた僕は誰よりも近くでユノヒョンを見ている彼から吸収する事も沢山沢山有るし、何か伝えるべき事を伝える時間も沢山有るって思っただけど、結局、ふたりきりで過ごせる時間なんて殆ど無くて、僕は思っている事の半分も伝えられないままだった入隊すれば、少なくとも数ヶ月はほぼ連絡なんて取れないその後だって、限られた電話やメールの時間は…僕以外のプライベートの友人や、家族そんなひと達に使うべきで、つまりは僕がヒョンと深く関わる事が許されるのは隣に居る間だけそれなのに、ヒョンの入隊前、最後に一緒にワインを飲んだ夜にも深い話なんて出来なかったいや…仕事の話は出来たかもしれないけれども、僕は、自分が寂しいという気持ちを伝える事が最後まで出来なかったそして…「お疲れ様、チャンミナ」「…それは僕の台詞です」2015年7月20日、つまりヒョンの入隊前日その日はあっという間にやって来て、その日の仕事もあっという間に終わってしまった「俺が居なくても…チャンミナなら心配要らないって思ってるよ」「…買い被り過ぎです、でも頑張ります」「チャンミナは黙って無理をするところが有るから辛い時はちゃんと周りに伝える事」「…僕だってもう、充分おとなです」ふたりきりの夜、僕のベッドのなかふたりで寝たって広さは充分に有るのに、『おやすみなさい』をした後、背を向ける僕をヒョンは後ろからそっと抱き締めて来たおやすみなさい、をしたばかりだから勿論起きていた抱き締めて眠るだなんて…一瞬、まるで恋人同士のようだと思ったでも…入隊する事で僕がひとりになる事が心配だと語っていたヒョンだから、まだまだ僕をこどもだと思っての事だったのかもしれない「あの…」「何?」明日は僕はドラマの仕事ユノヒョンを見送りに行く事は出来ないそして、今夜はヒョンは友人達や、それに別のヒョン達に入隊を激励してもらうそうだふたりで一緒に眠った次の朝、僕も誘ってもらっただけど、僕はヒョンの友人では無いそして、仕事で誰よりも近くに居るそれならば僕が居る必要は無いのでは無いか、と思い断ってしまったつまり、ヒョンとこうして居られる時間は後僅か「チャンミナ?どうした?寂しいって思ってくれてるのかな」「……」ぽん、と頭を撫ぜられたユノヒョンはこの後事務所関係の方達や仕事でこれ迄関わって来た方達に挨拶回りをするらしいでも、僕の今日の仕事はもう終わった後は帰るだけ今はこの、事務所の部屋にふたりきりだけど、外には事務所スタッフがヒョンの事を待っている「…少し…感傷に耽ってしまいましたまだまだ時間は有るって思っていたのに、もう…ユノヒョンと一緒にステージに立てるのは、早くて二年半も先になるんですね」「…長い…うん、短くは無いなその期間を、この後の自分の人生にも生かせるように全力で過ごすつもりだ特級戦士に選ばれるつもりだし」「…本当に?でも、ユノヒョンなら本当にそうなりそうですね」胸を張って微笑むから、僕も釣られて笑った僕のヒョンは有言実行のひとだそして、その分誰よりも努力を惜しまない「それに…」「それに?」言葉が止まったから、真っ直ぐに目の前のヒョンを見て次の言葉を待ったすると、少し困ったように微笑んで、それからゆっくりと両手を前に…つまり、僕の方へと向けて広げた「……どうしたんですか?」言葉は無くて何をしたいのか、何を言いたいのか分からない首を傾げたら、「ハグだよ」と少し照れ臭そうに笑って言われた例えば何か大きな仕事をふたりでやり遂げた時記録に残る出来事や結果があった時感情が昂って抱き締め合う事は有るけれども、こんな風にハグをした事なんて無い「…こうしてるのは恥ずかしいから、早く」「…早くって言われても…ええと、失礼します」一歩、二歩、小さく前へと進んだそうしたら、ヒョンの腕が僕の背中にまわされたそのまま抱き寄せられるようにしてヒョンと胸を合わせて…「頑張って来るよまた、チャンミナの隣で胸を張って一緒にステージに立つ為にも」「…ユノヒョンを尊敬しています後に続く僕が…同じく頑張れるように…でも、怪我と病気には気を付けてくださいヒョンも無理をし過ぎるところが有るから」ハグで抱き締め合う、と言うよりは抱き締められるような形になってしまった背中には腕をまわせなくなってしまったから、ヒョンの厚い胸板に手をそっと乗せて気持ちを伝えた「…うん、ありがとう…俺の……俺の弟」「ヒョンの弟で居られて嬉しい、そう思っています」掌に伝わって来るヒョンの心臓の鼓動少し早くて、まるで少し走った後のようだったけれどもその速さが何だか心地良かった「チャンミナも、まだ少し先だけど気を付けて無事に怪我や病気をしないように」「…はい」本当は、聞きたかったあの夜、後ろから僕を抱き締めた事に何か意味は有ったのか、とだけど、僕はユノヒョンの『弟』だから今もこうして抱き締めてくれているベッドのなかでだって同じ事まだ頼りない弟を心配したり激励する為に抱き締めてくれたのだだから、抱き締められて眠った夜の理由も、このハグの理由も聞く必要なんて無いのだ「…離してくれないとそろそろ暑いです」「え…あっ、あはは、そうだな」本当はこのまま…何故か、時が止まってしまえば良いのにと思ったでも、そんな事は言える訳も無いし、それこそこどもの我儘だヒョンの腕のなかから抜け出して、笑った「僕はここで…一旦さようならですね休暇が取れたら、一度くらいは僕とも会ってください」「…当たり前だろ」「良かった明日の見送りには行けませんが、仕事をしていてもヒョンの無事を祈っています」「うん、ありがとう」「……」ユノヒョンはこの後も沢山のスタッフや関係者に挨拶をしなければならない僕は、一番近くに居る筈だけど、結局…仕事以外でゆっくり共に過ごせる時間なんて限られているのだだって、僕は仕事のパートナーであって、弟、なんて言ってもらえてもプライベートではヒョンの…何でも無いのだから「ずっと一緒に居たから、流石に感傷的になってしまいましたでも、明日からは僕がヒョンの分もグループの名前を守るつもりで頑張ります」「うん」「…もう帰りますねそうだ、今から帰れば海外リーグのサッカーがオンタイムで見られるかも」「あはは、チャンミナらしいな」ぽんぽん、と頭を撫ぜられて、その感触を忘れずにいようって思った「じゃあ…先に失礼します」ぺこり、と頭を下げて部屋から出ようとしたら…「チャンミナ!」「…え…」「いや、何でも…気を付けて帰ってカトク…明日までいつでも待っているから」「…そんな事言われたら、ヒョンが周りの方達と過ごすのを邪魔するくらい送りますよ」気恥ずかしくて唇を尖らせて言ったら、強くて優しいユノヒョンは、眉を下げて「待っているよ」と低く…だけどもとても優しい声ではっきりと言った「…集中、なんて出来ない」真っ直ぐ帰宅して、シャワーを浴びてすっきりした冷蔵庫のなかからお気に入りのビールを取り出してソファで寛いで飲むテレビをつけて、海外リーグのサッカーでお気に入りのチームを応援する幸せなひと時だそれなのに、頭のなかはヒョンでいっぱい「……」頭を両手で押さえてみても、ユノヒョンに触れられた感触とは全く違うついさっきの事なのに、一秒毎に過去になっていくそれが何だかとても、僕の心を切なくさせる「でも…過去になっていくなら、またふたりで立てる時が少しずつ近付いて行く、って事だよね」膝を抱えて呟いて、そしてiPhoneを手に取ったフォルダを開いて、遡っていく出会った頃は勿論、今のようなスマートフォンなんて無かったから、簡単にふたりのセルカなんて取れなかったでも、フォルダのなかには勿論、と言うか…撮影された写真やデータを貰った昔の写真は有るそうで無くても、インターネットで少し検索すれば昔の僕達は直ぐに出て来る「…ふふ、懐かしい…」制服のような衣装を着たユノヒョンと僕の写真笑顔で寄り添っていて、僕が見ても何だかとても幸せそうだこの頃の僕ならば、ヒョンへの気持ち、言いたい事、聞きたい事全て伝えられたのだろうかそう、ふと思った「…いや…僕、我ながら捻くれていたよね」ユノヒョンは勿論、写真の僕は純粋そうに笑っているでも、内心はヒョン達に着いていくのがやっとで歯を食いしばっていたのだけれども、それも今となっては良い思い出「きっと、沢山のひとに囲まれて僕のカトクになんて気付かないよね」言いながら、でも、カトクを待っているという言葉を思い出して、制服風の衣装を着た僕達のツーショットと、それから『また、早くこんな風に活躍しましょうね』とカトクで送信した「……丁度スマホを見ていたのかな」送信して、そのままトーク画面に載った写真をぼんやり眺めていたら、メッセージの横の数字が消えたそれはつまり、ユノヒョンも今この画面を見ていると言う事「ふふ、ユノヒョンらしい」直ぐに返って来た返事は『じゃあ、チャンミナは良いとしても…俺は若返らないとな訓練で心身共に鍛えて強くなって、でも若返って今迄よりも良い男になって帰って来るよ』「…うん」言葉で返事をしたって伝わらないのに膝を抱えて頷いたそうしたら、続きのメッセージがひとつ、僕の画面のなかに届いた『チャンミナの隣に居る為にも』「……ヒョン、だから?」きっと、裏も表も何も無い、弟思いなだけの兄の言葉けれども、それに何か意味が有るのか気になってしまうのは、僕の方が取り残されて感傷的になっているから意味なんて無い僕達はとても仲の良い、兄と弟「…あったかかったな」自分を抱き締めて膝に顔を埋めたけれども、そうしても…7月なのに、暑いのにユノヒョンに抱き締められて眠った夜のじわっと心が温もるようなあたたかさは感じられなかったこの夜と翌日、ヒョンが入隊する直前まで僕は他愛も無いカトクを何通も送って…そして、7月21日、彼は入隊したランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので足跡と応援のぽちっをお願いします ↓にほんブログ村リアル設定のお話ですが、あくまでも私の頭のなかのお話です現実の出来事と架空の出来事、この先もどちらも登場しますそして、予約投稿したつもりが出来ていない事に今気付きました…読んでくださってありがとうございますにほんブログ村
Fated 41
成人指定です大丈夫な方はこちらからお願い致します ↓Fated 41ランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので足跡と応援のぽちっをお願いします ↓にほんブログ村
- 04Nov
ラブスタ!
現実とリンクしていますが、あくまでも私の頭のなかのお話です大丈夫な方はお進みください約一年ぶりの日本でのツアー大変だけれど準備は着々と進んでいるつい先日までは地方のドームを利用しての通し稽古も行われて、いよいよ後少しに迫って来た慣れている筈だけど緊張は大きいし、沢山のひと達の期待に応えられるか、それを超えていく事が出来るのか、いつも自問自答しているそんな事は表には出さないようにしているけれどユノヒョンも同じ気持ちで…と言うか、責任感も背負うものもやはり僕より大きいそれを分かっているから必死で隣に並んで着いて行きたいと思えるなんて、そんな事を夢のなかでも考えていたのは、東京に戻って来てからも多忙な数日だったけれど、昨日は漸く夜ゆっくりと過ごせたから勿論、ユノヒョンとふたりで打ち合わせが夕方に終わって、そのままふたりで暮らす宿舎に戻って誰にも邪魔される事無く過ごした他愛の無い話をしてふたりで料理をして、その後は…何だか久しぶりに、時間を掛けて抱き合ったと言うか、ヒョンにリードされっぱなしで抱かれた、という感じ少し悔しくも有るけれど、僕を見下ろしてリードしながらも余裕の無い顔をするヒョンを見ていると幸せそれに何より、僕だけがそんな顔を知っているのだと分かっているから嬉しくて仕方無い「…ん……」ゆっくりと夢から現実に引き戻されていく昨夜の、ユノヒョンに全て満たされていく幸せそこから現実に戻るのは少し切ないだけど…「…おはよう」「…おはよう、ございます僕、寝過ぎましたか?時間…」「いや、昨日眠るのが早かったから…八時前だよ、物凄く寝た気分だ」僕よりも先に起きているなんて珍しいいや、きっと僕の方が昨夜の眠る前の…で疲れ果ててしまったからだろう勿論、幸せな疲れだけど「いつから起きていたんですか?」「さあ、いつかなでも、チャンミナの寝顔を見ていたら時間なんて忘れるし…何度か寝言で『ユノヒョン』って言っていたから先に起きて良かった」「…っ、本当に…?」揶揄う風では無くて優しく僕の頭を撫ぜながら言われた揶揄われていないしきっと本当なのだろうそれが余計に恥ずかしくて、裸のヒョンの胸に隠れるように顔を埋めて抱き着いた「うん、嬉しくて本当は録音したかったんだけど、スマホを取ろうとしたらチャンミナを起こしてしまいそうだったから我慢したんだ」「…そんなの録音しなくて良いですいつだって呼んでるのに」「あはは、確かにでも、寝惚けながら呼んでくれて嬉しかったんだ」「だって…ヒョンの夢を見ていたからでも、声に出していたのは知らなくて恥ずかしい」ゆっくりと顔を上げて見つめる布団のなかで脚を絡めていると昨日の熱を思い出してしまうだけど、今日は午後からダンスの練習が有るし今から抱き合ったら影響が有るかもしれないヒョンは良いけど、僕が「キスしてください」「甘えてるの?」「だって、最近ゆっくりこんな風に朝を過ごす事が無かったから」日本では一緒に居られたって、スケジュールが詰まっていれば恋人として抱き合う事は難しいだから、昨夜のように料理を作ってベッドでゆっくり過ごして…そんな余韻を少しだけ楽しみたかった「朝から誘ってるの?」「…違います、だって最後までしたら仕事が……んっ……ふ…」僕の言葉に少し残念そうな顔をしたユノヒョンが可愛い、なんて思っていたら、唇を僕よりも厚みのある唇で覆われたベッドのなか、きつく抱き締め合ってキスを繰り返すだけどそうしたら、僕達は男同士だから反応してしまって…「…っ、もう駄目…これ以上…」「これ以上、何?」「我慢出来なくなるから…」分かっている癖ににやりと笑って聞いて来る優しいけれど狡い恋人に頬を膨らませたら、首筋を綺麗な指になぞられた「…んっ……」髪の毛を短くしてから、ヒョンはそこに触りたがるどうしてなのか、と以前聞いたら僕の首が好きだから、だとか見えていると触りたくなる、なんて言われたそんな箇所でも感じてしまうのが恥ずかしいのに「駄目だって言いながらそんな声を出したら…チャンミナが悪い」「え…」ゆっくりと顔が近付いて来て…だけど、キスじゃ無い首筋に顔がやって来て口元にユノヒョンのさらりとした髪の毛が触れて、首の左側の付け根に吸い付かれた「…っあ…駄目、痕が…」「…大丈夫、ここなら隠れるし…軽く、だから痕にならないよ」本当はもっときつく痕を付けて欲しいユノヒョンの物だって印が欲しいそんな事は言えないから駄目だと言ったら、呆気無く離れて行ってしまうけれども、そんな僕の寂しい、我儘な気持ちもきっとお見通しなのだろう「好きだよ」「…僕も」優しくキスをされて、抱き締められて、それから笑い合って…これ以上は本当にお互いに止まれなくなるから起きる事にした「朝…何にしますか?昨日の残りも有るけど、牛肉のワイン煮込みとか…ふたりで張り切ったは良いですが、朝食べるには重たいですよね」顔を洗って着替えたら、身体の奥に篭った熱も少し逃せた昨日の夕食も時間が早かったから、お互いに空腹キッチンに立って後ろのユノヒョンを振り返ったら、腕組みをして思案するような顔スウェットの上下を着て何もセットしていない髪の毛で…そんな姿さえ格好良いから悔しい「そうだ、これだけで食べたら重たいかもしれないけど、パスタのソースにしてみたらどう?」「パスタ…そっか、少し味を変えたら良さそうですね」「だろ?チャンミナのパスタが好きだから」僕の反応にユノヒョンもうんうんと満足そう「カルボナーラもまた食べたいけど」「あの頃はレパートリーが無かったので…でも、今度久しぶりに作ろうかな」こどものように喜ぶユノヒョンに耐え切れずキスをして、それからリビングの掃除をお願いして、僕は料理のリメイクを始めた昨夜は牛のすね肉を使ったワイン煮込みを作った時間が無くて圧力鍋を使ったけれど、なかなか美味しく出来たしユノヒョンからも好評だっただけどパスタに絡めるには、そして朝には少し重い顆粒のコンソメスープで少し伸ばして、粗めにみじん切りした玉ねぎを少し炒めてから入れた牛肉は細かくして、トマトの水煮缶を開けて少し煮込んでから味見をしてみた「……良い感じかも」カルボナーラが好きだと言われて必死でレシピを、料理を覚えた事を懐かしいと思うくらい我ながら進歩したと思うお気に入りのスパイスラックからナツメグを取って少し加えて仕上げた「ユノヒョン、もう出来そうなのでパスタも茹でて良いですか?」リビングの床を掃除する恋人に声を掛けたら、あっという間に僕の元へやって来た後ろからふわりと抱き締められて、それから鍋を覗き込む「良い匂い、味見は有り?」「…駄目ですパスタと和えて、折角だからチーズもたっぷりにして…それから食べましょう」早く、と嬉しそうにするヒョンが可愛くて堪らない腕のなかから抜け出て戸棚を開けてパスタを取り出したどの太さが合うかなあ、と思っていたら「あ!」と僕の横で閃いたような声「最近ゆっくりふたりで食事も出来ていなかったし、折角だから今日は特別にしよう」「特別って?」「昨日の煮込みも美味しかったけど、パスタのソースにしたのも凄く美味しそうだ…ええと、この…」「ラグーソースです、牛肉の煮込み」「そう、ラグーソースこれとこれ、両方で絡めてみよう」少年のように笑って僕に差し出したのは、定番のスパゲッティーニと、それから平たいタリアテッレ「二種類使うんですか?」「そう、折角だから、駄目?」「ふふ、たまには楽しそうだから賛成です」大きな鍋をふたつ準備して、湯を沸かして茹で上がりが同じになるように時間をずらして茹でたユノヒョンは僕の隣でスマホを取り出して、動画を撮っている「何で撮るんですか」「ん?だって、朝は撮り損ねたから」「ユノヒョンは寝起きでも格好良いけど、僕はそうじゃ無いから狡いです」「チャンミナはいつでも可愛いから大丈夫」頬にキスされたら文句なんて言えないし結局は嬉しいから、なるべくきりっとした表情を保ちながら、茹で上がったパスタをソースとそれぞれ和えたふたつのフライパンで和えた二種類のラグーソースのパスタを皿に盛り付けたら、撮影を終えたらしいユノヒョンが拍手をくれた「…大袈裟です」「だって本当に美味しそうだから流石チャンミナ」「…ありがとうございますじゃあ、チーズも奮発しちゃおうかな」大袈裟、なんて言いながら僕だって浮かれている粉チーズも有るけれど、パルミジャーノの塊も冷蔵庫に有る「仕方無いですね」なんて言いながら、笑みが零れるのを必死で抑えてチーズを取り出して、削り器も用意したそうしたら…「チャンミナ、待って」「え…」早く削って食べないと冷めてしまうでも右手にチーズ、左手に削り器を持ったままストップをかけられた僕ユノヒョンは一度テーブルに置いたスマホを持ち上げて、僕に向ける「また撮るんですか?」「だって、クライマックスだろ?」「ふふ、そうですねじゃあしっかりチーズとパスタを映してくださいね」少し恥ずかしくも有るけれど、これも僕達だけの思い出慎重に、いつもよりも少し丁寧にチーズを削り出したのだけど…「ヒョン、近く無いですか?」「え?そう?でも手元を良く映さなきゃ」手元、なんて言うけれど、手元から持ち上がって何故か僕の顔まで映す恥ずかしくてカメラマンになった恋人を見たら、「真剣に」なんて言う「ふざけてなんて無いですよ」「喋らないでこっちも意識しない事」何だか本当にカメラマンになったようなユノヒョン笑ってしまいそうになったけど、なかなか上手く出来たパスタだし動画に残してもらえるなら悪い事なんて無いSNSにもあげられるかな?なんて思って、チーズ削りを再開しただけど…「……」意識しないで、と言われたからカメラ…いや、スマホの方は見る事が出来ないでも、最初は確かに僕の手元や皿を映していたのにどんどん近付いて、更に下から上へとスマホが上がって来る最後は確実に僕の顔をはっきり撮っている様子「カット!良い感じに撮れたし美味そうだ」「…顔は良いですって言ったのに」「真剣な顔が可愛かったから、駄目?」「…駄目じゃ無い、です」可愛いって言われて嬉しいなんて少し悔しいでも、やっぱり嬉しいから、せめて嬉しそうな顔にならないように、必死で顔の筋肉を動かさないように耐えた二種類のパスタはふたりで交互に食べたスパゲッティーニだと少し濃厚だったから、チーズを増やしてオリーブオイルを垂らしたら丁度良い加減になったユノヒョンはどちらも美味しいと褒めてくれて、幸せな朝食になった「ご馳走様ですあ、写真だけSNSにアップしようかな折角綺麗に出来たし…」「動画は?折角チーズを綺麗に削ったんだから」満たされたお腹を押さえてからiPhoneでアプリを開いたら、目の前のユノヒョンがスマホを僕の方に向けて先程の動画を見せて来たのだけど…「思いっ切り誰かが撮ってるって分かるし…顔もやっぱり至近距離で映してるじゃ無いですか…」「誰か、って俺しか居ないだろ?至近距離でもチャンミナは可愛いから問題無いよ」「そう言う問題じゃあ…恥ずかしいですよ」見映えのするタリアテッレの静止画を加工しながら投稿準備をしていたら、ユノヒョンが動画を僕に送って来た「俺は自慢したいけど」きっと、これも僕だけに見せる顔少年のように笑って、甘える顔夜の、僕を抱いていた時とは違う、けれどもどちらも僕の胸をぎゅっと掴んで離さない大好きなひとの特別な顔そんな顔をさせているのが僕だと思うと幸せで仕方無くて…「誰かに何か言われたり揶揄われたら責任取ってくださいね」「責任?勿論だって俺達はずっと一緒だろ」そう言われて、簡単な僕は簡単に絆されてしまい、ユノヒョンの思惑通り動画もSNSにアップしたのだけど…僕もしっかり浮かれていたのだろう静止画、つまり写真はタリアテッレだったのに、動画はスパゲッティーニで…しかも、映された僕の姿を良く見たら…「あぁっ!」「あはは、どうしたの?突然叫んで」気が付いたのはもう、仕事に向かう車中マネージャーも居るしこれ以上騒ぐ訳にはいかなくて黙ったしかも、自分で気付いたならまだしも、キュヒョンからのカトクで気付いたなんてどうしようも無い「ユノヒョン…知ってたんですか?」「何が?」左隣のユノヒョンをちらりと見て、それから自分のSNSにアップした、カメラマンユノヒョンに依る動画を見せた「ああ、気付いた?」「痕にならないし隠れるって言ったのに…ヒョンの馬鹿」動画の僕、その首元は良く見ると肌の色が濃くなっていて…それは、確実につい二時間程前にベッドのなかで吸われた箇所「ごめんね、少しだけ自慢したかったんだ」「…何をですか?」左の耳元で囁かれたから、ちらりとヒョンの方を見たそうしたら、僕の世界で一番格好良くて可愛い恋人は、恥ずかしそうに含羞んだきっと、これだって僕にだけ見せる顔で、こんなに…「チャンミナを好きだって事」そう、僕が好きなんだって、ヒョンの顔からも、動画からも伝わって来たら文句なんて言えないだから、動画の事は気付かなかった振りで残しておく事にしたランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので足跡と応援のぽちっをお願いします ↓にほんブログ村今朝のチャンミンのInstagramのお写真とストーリーズに荒ぶり続けてお話が膨らんでしまいました…こうだったら…のお話でした読んでくださってありがとうございます恋人達のInstagram、ラブスタグラム、でラブスタ、でした
秘密のシム先生 163
話数ついていますが単発で読んで頂けます思い返してみれば、友人や周りには恵まれていたと思う両親は離婚して片親だけど、母さんは厳しくも優しいし、俺の為に忙しく働いてくれているそのお陰で俺は高校まで無事に進学出来たとは言え真面目な生徒では無かったし、かと言って不良なんて呼ばれる生徒でも無いそれなりに今を楽しんで友人達や、彼女が居れば彼女と楽しく過ごして…その分卒業したら母さんに恩返しが出来るように、そして家を助けられるように働こうと思っていたつまり、受験が無いから卒業さえ出来れば良いって思って過ごして来た色々な事はそつ無く上手くこなせる方だと思うだから、自分で言うのも何だけど敵は作らないし、先生方からも目を付けられたりしない成績は…まあ、下から数えた方が早かったけれど、それは高卒で働くのには関係無い、なんて思っていた恵まれていたけれど、でも本当はずっと、大学に行きたかった片親で決して余裕が有る訳じゃ無いそれでも母さんはずっと『大学に行って良いのよ』と言っていたけれど、それは出来ないって…我慢をしていた自分は周りには恵まれているからそうして思う事で、周りが当たり前に進学しようとしているなか就職を選ぶ事も仕方無いって思っていた仕方無いし、それに俺は一度決めたらそれを変える事も出来無くて、そしてそれを悟られるのも嫌なんて言う面倒臭いところもあって母さんはそんな俺の性格を知っているのだろうけど、意地でも曲げるものか、と思っていたそうして、俺は自分の気持ちを殺して…高校時代を楽しんだら後はもう、働いて楽しみを捨てようなんて思っていたのだ「もう、おじいちゃんとおばあちゃんも居るでしょう?」「まあ、そうだけどでも、頼るのは良くないし」「頼る?高校三年生だからおとなにでもなったつもり?ユノはこどもなの」朝、余裕を持って朝食を食べていたら、母さんのお説教が始まってしまった俺が大学に行く事を決める前の事を持ち出して『ユノは頑固だから』だとか『まだ働かなくても良いってあれ程言ったのに』だとか言いながら俺の目の前でトーストを食べている「分かってるよ、こどもだってだから早くおとなになりたいし…でも、今の高校生活も大事にしたいし、大学でも勉強を頑張りたいって…ちゃんと今は思ってる」マグカップに入った甘いカフェオレをごくりと飲んだチャンミンが作ってくれたのはもう少し甘さ控えめだったかも、なんて思った俺が甘党だと分かっているから砂糖を多めに作ってくれたんだけど、確か先週末に部屋に行った時に味見をしたチャンミンが『甘過ぎるよ』と言ってミルクを上から足していたんだコーヒーを増やさないの?と尋ねたら『そうしたらユノには苦いかもしれないから』なんて言って、こども扱いされているようだけど…でも、俺の事を分かって考えて試行錯誤してくれているようで嬉しかったそして、そのミルク多めのカフェオレが凄く美味しかったんだ「いつかずっと一緒に居たら、味見しなくてもあの味になるのかな」「何?母さんはもう食べたから、後片付けは手伝ってね」「え、あ、ううん何でもとにかく受験まで後少しだし、今の所確実だって言われているけど頑張るよ」立ち上がった母さんを見上げたら「当たり前」と笑ったずっと、俺がどんどん成長する事は、学生で居る事は親の負担になると思っていたそれでも俺は恵まれているし…そう勝手に、ひとりで思っていたのかもしれないだって、俺が進学を決めてからの母さんは嬉しそうだそして…「奨学金が出なかった時の為にも、ユノが安心して大学に通えるように母さんも頑張らないと」そう言ってまた笑うから「絶対大丈夫」なんて、本当は自信満々では無いけれど、強く答えた十一月に入った途端、一気に気温は冷え込んだとは言え自転車通学の俺にとってはまだまだ寒い、とは言えないくらいの気温朝、急いで自転車を漕いだら少し汗ばむくらいだから「…あと…二週間か」自転車を漕ぎながら頭のなかで、付属大へと進む為の推薦入試の日程を思い浮かべた中学でも、高校に入ってからもずっと、勉強を頑張った事なんて無かった別に、それが格好悪いと思っていたのでは無くて、大学には行かないと思っていたからでも、そんな俺を大切なひと…つまり、チャンミンとの出会いが変えてくれた元はと言えば、一目惚れした養護教諭のシム先生と付き合う為、定期試験を頑張ったんだ勿論物凄く大変だったそれまで本気で取り組んだ事なんて無かったから「今思えば凄く一所懸命だったよな…」勿論、今だってそうだけど叶う訳が無い恋だと思いながらも気持ちは止まらなくて、必死にアピールして勉強に打ち込んだそうしたら、少しずつチャンミンも心を開いてくれて、試験で結果が出た時には…本当に幸せな事に、想いが通じ合っていたそこから、もっと頑張りたい皆と勉強をして大学に…そんな、閉じ込めていた気持ちが膨らんで、母さんとも担任のチェ先生とも話して、進学を決めた正直、他の先生達には俺の成績では内部受験は難しいと言われていたけれども、今思えばチェ先生は…チャンミンを巡ってのライバルだったから個人的に好きでは無かったけれど、俺の受験を否定する事は無かった「まあ、チャンミンが気を許すだけの事は有るって事かな」なんて、誰も聞いていないのを良い事に呟いたあの先生にも苛立つ事だって敵わないと思う事だって沢山あったでも、それも悪い出会いじゃあ無いなんて、俺も少しはおとなになったのかもしれない「……あ…」校門が見えて来て、直ぐに分かった今日、朝食をゆっくり食べられるくらい早起きをしたのには理由が有るそれは…「シム先生!おはようございます」「…チョン、おはよう…朝から元気だね」まだ予鈴には時間が有るから生徒の数も少ない正門横で立っているチャンミンは猫背なだけで無くて肩を竦めるようにして小さくなっている自転車を降りてチャンミン…つまり、俺の秘密の恋人、養護教諭のシム先生の前に立った「……何?」「ん?先生の顔を見たくて」「…怪しまれるだろ」ひそひそ話をするように、少し顔を逸らすチャンミン瓶底眼鏡と長めの前髪で表情は見えないだけど、唇が尖っていて…恥ずかしがっているのだと分かる「大丈夫だよ俺が春から良く保健室に通っている事も、少し変わり者のシム先生に懐いている事も皆知ってるんだから」「へっ?、知ってるって…嘘だろ」今度は声で分かる驚いているんだって可愛くて思わず笑ってしまったら、今度はまた唇を尖らせる「嘘じゃ無いよ別にそれで何を言われる事も無いしあ、でも前は良く何であの先生と仲良いの?なんて聞かれて適当に保健室が居心地良くて、とか答えてたんだけど…」「だけど?」瓶底眼鏡のその奥で、大きな瞳をぱちぱちと瞬きさせているであろうチャンミン周りを見渡して、誰も俺達に注目していないのを確認してから、長めの髪の毛から覗く大きな耳に顔を近付けて囁いた「文化祭で一緒に居た可愛いユンとどうやって付き合ったんだ、とか…どこまで進んでるんだって皆に聞かれてる」「…っ、何言って…っ」チャンミンは焦った様子で大きな声を出して、それから慌てて両手で口を押さえたユン、は先月の文化祭でチャンミンが彼の高校の時のブレザーを着て素顔で現れた姿の事この学校の皆は、チェ先生を覗いてチャンミンの素顔を知らないから、養護教諭だと思われる事は無いだけど、シム、ともチャンミン、とも呼べないから文化祭の日、人前では『ユン』と呼ぶ事にしたんだ「まさか周りに変な事言って無いだろうな」「変な事って?聞かれたから付き合ってるって言ったよ」「……嘘だろ…」ぽかん、と口を開けるチャンミンが可愛くてまた笑ってしまうでも…「ユン、として話せばチャンミンをどれだけ好きか、とか…そういう事も話せるから」「…だとしたって、男同士なのに」「嫌なやつもいるかもしれないけど…俺の周りは皆お似合いだって言ってくれてる男子は『女子より可愛い』だってさ」チャンミンは「僕は先生なのに」と額を押さえてしまった反応がひとつひとつ可愛くて、色んな顔を見たくなってしまう朝からチャンミンと話せて時間を忘れていたら、いつの間にか門を通る生徒が増えていて…「ユノ、おはよう!」「おう、おはよう」同じクラスの生徒が自転車でやって来たチャンミンの姿を見つけて、「おはようございます」と言ってから、また俺を見てにやにやと笑う「何?」「その後ユン君とはどうなんだ?シム先生とも仲が良いみたいだけど、あの子を嫉妬させないようにしないと」「あはは、大丈夫だよ、物凄く順調だから」手をひらりと上げたら友人は「後でまた聞かせろよ」と笑って自転車を漕いで行く「……」「チャンミン?」「先生、だろそれにもう直ぐ予鈴が鳴るから」以前は眼鏡を掛けていると、『シム先生』の姿だと感情が見え辛いって思っていた勿論今も分からない時だってあるでも、最近は前よりも分かるようになった今はきっと、俺の幸せな勘違いで無ければ、チャンミンの事だから…「もしかして、ユンに…自分に嫉妬してるの?」「…っ、もう、早く行きなさい」また耳元で囁いたら、両耳を塞いでしまうそれが可愛くて、本当は今直ぐ抱き締めたいけれど、自転車も有るし周りに他の生徒も居る残念だけど可愛い姿を朝から見られたから、それだけで今日一日勉強がもっともっと頑張れる気がする「ユン、って友達の前で言ったら嫌?」「もう良いから…」頬が赤く見えるのは朝の寒さの所為じゃ無い「大学に行ったら、ちゃんと言いたいな皆に、じゃ無くても今は…俺達の関係を守る為にも、本気だからちゃんと隠すよ」「……ユノ…っ、チョン、分かったからもう教室に行きなさい」こほん、と咳払いするチャンミンに「また後で」と言って自転車を漕いで駐輪場に向かった自転車を降りたら予鈴が鳴ったから、急いで教室に走って本鈴には間に合う事が出来た「…ふう……」机の前に座って息を整えながら、本鈴まであと一分有るからスマホを確認したら…「…ありがと」誰にも聞こえないように俯きながら呟いた それは、きっとまだ正門の横に立って登校する生徒を見守るチャンミンがこっそり隙を見て送ってくれたであろうメール『言い忘れてた今日も勉強頑張ってユノを応援してるから』文字だけの素っ気無いメールだけど、どんな絵文字や顔文字が入ったものより、俺にとっては一番胸があたたかくなるもの『チャンミンが嫉妬してくれるのは可愛いけど、ユンはチャンミンだから俺はチャンミンしか見ていないから、チャンミンも俺だけを見ていて』 そんな、答えにならない返信メールを送信してから、もう一通教師が入って来る直前に急いでメールを打って送信した『チャンミンのお陰で勉強を頑張ろうって思えたんだだから…チャンミンの事が好きだし、それに本当に感謝してる』改めて伝えるのは少し恥ずかしかったでも、口下手なチャンミンが今まで何度も頑張って伝えてくれているんだ『ユノのお陰で変われた』ってだから、俺も気持ちを抱えるだけじゃあ無くて伝えたい一時間目の受験が終わった後には『改めてどうしたの』なんて、ぶっきらぼうだけど多分…嬉しいって思ってくれているんだろうと伝わって来るメールが来ていた俺はやっぱりこどもだから、その後はいつもの調子を取り戻してしまって『二週間後の入試に受かってチャンミンと恋人として進む為にも頑張らなきゃって事』なんて返信してしまった昼休みに保健室に行ったら、チャンミンは眼鏡を外してもなかなか目を合わせてくれなかったけれど、それも恥ずかしがっているからだって直ぐに分かっただって…「好きだよ、ユンもチャンミンだしブレザーのチャンミンも可愛いけど、そのままのチャンミンが一番好きだ」そう伝えたら、「それなら許す」なんて、ぶっきらぼうに…だけど、とんでも無く可愛い事を言って俺に抱き着いて来たからランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので足跡と応援のぽちっをお願いしま ↓にほんブログ村シム先生、連載を続けます、と書きながら他の短めのお話だったりを更新していたら久しぶりになってしまいましたこの先しっかり進めて行きたいので、次のお話から続けての更新を、と考えています話数がだいぶ増えてきましたが、カテゴリーで秘密のシム先生 一学期、夏休み、二学期、文化祭、と分けてあるのでもしも振り返って、や新しく読んで下さる方がいらっしゃれば少しは分かりやすいかな?と思っていますセンスが無いので、前回からは大学受験編、に入っていますこの先もこのふたりにお付き合い頂けたらとても幸せです読んでくださってありがとうございます
Sun&Rain 13
それなりにおとなだし、恋愛経験は勿論有るただ、なかなか夢中になれる誰かが居なかっただけたまにこのひと、と思う女性が出来ても『モデルなんて私には…』だとか、もっとはっきり言われる時は『男らしく無くてそういう対象には見れない』と言われたモデルという自分の仕事には誇りを持っている食べても肉が付きにくい方だし、生まれ持った身長だったりには感謝をしているだけど、女性からなかなか恋愛対象として見られないし、かと言って同じモデルの女性には引かれない本当に好きだと思ったひとと付き合えた事が無いし、好きになったひとと付き合えても『やっぱり私じゃチャンミンには合わない』なんて言われた振られたりそんな事が続けば恋愛自体が億劫になってしまった同性からは、僕は多分それなりにモテるらしい偏見は無いつもりだけど、それと僕自身が同性と付き合うか、は別だからいつも何かモーションをかけられても断って来た僕は同性を恋愛対象としては見られないずっとそう思って来たそれなのに、太陽のようなチョンさんは僕を簡単に変えてしまった「うん、だいぶ慣れて来たな照れも無くなって来たし、自然にミヌを受け入れられているように見えるよ」「本当ですか?良かった…演じると思うと難しいけど…台本と一緒に渡された脚本が分かりやすくてそれに、この場所に実際に居ると、ウノとミヌの世界が見えて来るような気がします」もう、毎日…毎晩の日課になった、チョンさんとの台本の読み合わせワンシーン終えたところで褒められて、べらべらと喋ってしまった「あ、ええと…うるさくしてすみません」「ん?全然演じる、と思わずにミヌになれる、なんて凄いよチャンミンは才能が有るのかもしれないな」ぽん、と頭に掌が置かれたそれからチョンさんは立ち上がって、彼の部屋の冷蔵庫のなかから小さな紙パックのオレンジジュースを二本持って来た「はい」「え…」「読み合わせを上手く出来たご褒美」「はい」と差し出されたから手を出して受け取っただけど…「ジュースを好きなのはチョンさんなんじゃ無いんですか?」「あはは、ばれた?でも喉が乾いたからチャンミンもそうかなってそれに、俺もチャンミンも、もう少し体重を増やしても良いくらいだって言われただろ?だから、夜にジュースも演技の為…なんて」そう言うと、ストローを差してジュースに口を付けるそんな仕草すらイケメンだ「ぬいぐるみを好きとか、甘い物が好きとか…チョンさんは普段隠しているみたいですけど、女性からすればギャップにときめくんじゃあ無いですか?」チョンさんは多分、完璧主義者なのだと思う少し関わっていて分かっただからこそ、素の自分を出さないようにしたり、俳優としてのチョンユンホを守っているでも、今のような姿を見たって嫌な気持ちになるひとなんて…勿論、それで理想が崩れる誰かが居ない、とは言えないけれどでも、そんなひとはきっと少ないだろうチョンさんの布団の上で座っていたけれど、ジュースを飲むから布団の外側の床に座ってストローに口を付けたそうしたら…「チャンミンもそんな俺のギャップにときめいたりする?」「…っごほっ、…っ」「おい、大丈夫か?」「…っ、すみませ…」噎せた僕にチョンさんが近付いて、背中を擦ってくれた恥ずかしくて堪らなくて、ひたすら咳込みながら「大丈夫なので」と繰り返したチョンさんの顔が見られなくて俯いて、一度恥ずかしくなるともうどうしようも無い僕は恋愛になんて今更熱くならない方だと思っていたのに…なんて、もう完全に自覚してしまった想いを止める事が出来ないでいる「どうした?急に…もしかして、俺のギャップにときめいているのが図星だった?」「…別に…っこほっ、…あの、僕、風呂に入って来ます」読み合わせは終わったし、本当はもう部屋に帰るべきだっただけど、僕がチョンさんともっと話をしていたくて部屋に残っていたジュースを持って咳を堪えながら立ち上がったら、「待って」と後ろから声を掛けられた「え…」「俺も行くよ、露天風呂だろ?」「あ、ええと…」「何だよ、俺もまだだし折角だから」にこやかに、当たり前のように言われたら断る理由も無いそれに断ったら感じが悪いし…もしかしたら、僕が意識している、好きなんだってばれてしまうかもしれない「…タオルと着替え、取って来るので部屋の外で」「ああ、じゃあ直ぐまた後で」その笑顔に胸がぎゅっと締め付けられるこれは、きっと、作品のなかのウノの気持ちだ映画のなかではチョンさん演じるウノが、僕の演じるミヌに一目惚れをして、言えない気持ちを抱えて悩む撮影はまだふたりが出会って直ぐの頃ミヌは、まだ…勿論、ウノの気持ちになんて気付いていないし、ウノも隠している「僕だってそうしなきゃ…」向かいの自分の部屋に入ってふう、と息を吐いたそれから、常温のミネラルウォーターを一本手に取って、喉を潤した噎せてしまって喉がつっかえていたから、少しすっきりする「…ジュース…また後で飲もう」冷蔵庫に、チョンさんにもらったオレンジジュースを仕舞ったどうしてか、って…そんなの決まっている噎せてしまうからでも、ジュースは好みじゃ無いから、でも無い好きなひとに貰ったものだから、例え紙パックのジュースだって大切だから一気に飲むなんて勿体無い「…こんな気持ち久しぶりだな…」一気に飲んでも惜しく無いミネラルウォーターそれをもう一度ごくごくと飲んで気持ちを落ち着けたチョンさんの言う通り…そして、『女性は』なんて言ったけれど、本当は僕自身がチョンさんの色々な面を知れば知る程に惹かれていっているのだ図星だから噎せて恥ずかしくなったこの気持ちが知られてしまったらどうしよう、って「でも…知られて振られてしまえば冷静になれるのかな今までみたいに」例え役でゲイになっていたって、チョンさんはつい最近まで彼女の居た男性だ勿論それは僕もそうで、男が好きな訳じゃ無いでも、チョンさんからすれば…映画の相手役の男から本当に好意を持たれたら気持ち悪いだろう振られてしまえば、冷静になれたならこの胸の高鳴りや、一緒に居たいという気持ちに歯止めをかけられるでも、想いを自覚したばかりで今は…自分では止められそうも無い「せめて迷惑を掛けないように、ばれないようにしなきゃ」一緒に裸で露天風呂だって恥ずかしくて仕方無いでも、男同士なのだからこんなの普通以前も風呂で出くわしたのだし…ふう、と深呼吸をして、それからタオルや着替え、洗顔料を持って部屋を出た「チャンミン?まだ洗ってるのか?」「…僕の事は気にしないでください」やはり、好きなひとと一緒に風呂、なんてなかなかの試練だチョンさんの事を、今のところ…抱きたい、とは思わないだって、やっぱり僕の方がどう見たって身体は貧相モデルなんて言えば聞こえは良いけれど細いだけだから、裸を見て嬉しいとかそんな気持ちも無くてただ恥ずかしいし、自分の貧相な身体を見られる事も同様に恥ずかしい僕はそんな事を考えながら、脱衣場の隅で服を脱いだり、洗い場の隅で身体を洗っているんだけど、チョンさんはあっという間に服を脱いであっという間に身体を洗って…そして、あっという間に温泉のなかへと入った「…やっぱり僕だけが気にしてる、よね」演技指導でキスを何度も何度も…もう数えてもいないくらいしているたまに、これは本当に演技指導で練習なのかなあ、なんて思うだけど、チョンさんは厳しいけれど優しい男同士の恋愛を演じるなんてとても難しいから指導してくれているのだと思うそれを僕は嬉しいと思っているだなんて我ながら疚しさでいっぱい「…冷静にならなきゃ」露天風呂に背を向けて洗い場で座って、身体を流したそうっと立ち上がって振り向いたら、今日も貸切状態の風呂のなかにはチョンさんだけそして、前を向いたまま…つまり、僕には背を向けていたから、足音を立てないようにそうっと風呂へと向かった「…チャンミン?」「わあっ!見ないでください!」「え…あはは、ごめん気配がしたからやっと来たのかな?って」急に振り返るから、慌てて前を隠して急いで風呂のなかへと入った「大きな声を出したら近くの部屋の誰かに聞こえるよ」「…すみません、驚いて…その、僕の身体は貧相なのであまり見られたく無くて」チョンさんの右側、一メートル離れて浸かって、更に少しだけ右側を向いた避けているように思われるかもしれないけれど、見られてしまったであろうから情けなくて「ああ、あまり見られたく無かった?ごめんでも、前もここで一緒になった時に見えているし…チャンミンの身体は綺麗だよ」「…綺麗とか…男なのに」「綺麗、だと変かな?でも肌も白いし手足も長いし」ばしゃり、とお湯が動いた左側を振り向いたら、チョンさんが僕達の間の距離を三十センチにまで詰めていた「…女性に見られたらいつも…細くて気持ち悪いって言われます」「今までの彼女?それとも彼女じゃ無くても遊ぶの?」「遊んだりしないし、彼女だってそんなに…振られてばかりなので」肩が触れそうな距離にまで近付いて、チョンさんが座り直した逃げるのもおかしいから、僕も前を向いて膝だけ抱えた「振られてばかり、なんて信じられないなこんなに美人だし…チャンミンは可愛いよウノが一目惚れするのも無理は無い」「…僕はミヌじゃ無くてチャンミンです」そんな事言い換える必要なんて無いのに、チョンさんに好きになって欲しくて思わず口から出てしまっただけど、放たれた言葉はもう訂正する事も出来ないし訂正したら怪しまれそうで、そのまま何でも無い振りをした「さっきの話だけど…」「え…」「俺のギャップにチャンミンもときめくの?噎せるなんて、あんなの『そうだ』って言っているようにしか見えなかったよ」「あ…違…」振られてしまえば普通になれる諦められる、そう思っただけど、この気持ちがばれているかもしれないそう思うと怖い迷惑を掛けないから、好きで居たいだけなんだこうして…恥ずかしいけれど、同じ時間を過ごしたい、それだけ女性を相手にするように抱きたいとも思わない、だから…「違うの?俺はそうなら嬉しいけど」気持ち悪い、なんて思われたく無いそれなのに、チョンさんはさらりと嬉しい、なんて言う「嬉しいって…」「チャンミンがもしも俺を…好きだと思ってくれているならそうなのかな?って思うんだけど、違った?」「……」お湯のなかに居るからじゃあ無くて、一気に心拍数が上がった見つめられて瞳を逸らせなくて、緊張のあまり唇を舌で舐めたそうしたら、チョンさんも同じように舌で厚みのある唇を舐めて…「好き、です……多分」自分の声が自分の声じゃ無いみたいに体内に響く緊張し過ぎて耳の奥がキーン、と鳴った「多分?まだ分からないの?」「…好き、でも言ったら気持ち悪いって思われるから…」「気持ち悪いと思っているように見える?」優しく微笑むから、ぶんぶんと首を横に振ったそうしたら、チョンさんの手が僕の右頬に伸びてそっと触れられた「…付き合おうか」「…え……んっ……」唇が重なって、そして…「…っふ……んぅ…」演技指導では今まで無かったのに、舌が入って来て夢中で絡めたチョンさんの手は僕の背中にまわされて、僕も必死でチョンさんの腕と背中を掴むように抱き締めて…「これから宜しく、チャンミン」「……はい」映画のなかよりももっともっと早くどうやら、僕達は恋人同士になったみたいだランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので足跡と応援のぽちっをお願いします ↓にほんブログ村
- 03Nov
福岡のお誘いについて
ご訪問ありがとうございます来週の今日は、福岡ヤフオクドームの二日目この記事が更新されるのは丁度公演が始まる頃ですツアーが発表された時はまだまだ先だ、と思っていてもやって来るとあっという間だったなあ、とか始まると終わってしまうんだなあ、と好き過ぎて楽しみ過ぎて悲しくなって来ますとは言え、参戦出来る有難さを噛み締めつつ一回一回を全力で楽しんで応援したいと思いますという私の決意?は置いておいて…先日、このお部屋で福岡の二日間、会場でお会い出来る方はいらっしゃいますか?と呼び掛けさせて頂いて、沢山の方から声を掛けて頂きましたありがとうございますほぼどなたもいらっしゃらなければどうしよう、と思っていたので有難いし…福岡参戦は初めてなので、これまでお会い出来なかった方ともお会い出来るのでとても楽しみです二日間の予定なのですが、両日共に開演一時間前に入場予定ですまた、初日の方がご都合の良い方が多そうなので…9日 早ければ3時~3時半→5時前まで10日 2時前→3時前までの時間で、ヤフオクドーム外のどこか分かりやすい場所に居て(多分グッズ売り場付近やゲート付近かな?と…そこから近い屋内で良い場所が有ればそちらにするかもしれません)⚪場所はここです、という説明⚪当日の私の服装や特徴の説明を記載した記事をあげますその記事を上げている間はその場所に居りますので、ご足労かけてしまうのですがお会い出来たら嬉しいですお会いしませんか?と言いつつこちらから向かえず申し訳ございません先日の記事にも記載したのと、これまでどこかの会場で会ってくださった方はご存知かと思いますが、会場でお会い出来た方にはその方達だけに読んで頂けるお話のパスワードをお渡ししていますあとはソンムルにもならないほんの少しのソンムルだけですが…ご都合合って沢山の方とお会い出来て、普段読んでくださっているお礼を直接お伝え出来たら良いなあと思っていますまた、先日の記事(クリックで飛べます) ↓ちらっとお誘い(追記あり)でお声掛けくださった方のなかで、両日参戦の為どちらかに…と言う方も多くいらっしゃいました皆様それぞれご都合や当日の事はまだまだ分からないかとも思いますが、上に記載した時間ならこの日の方が都合が良さそうです、というのがもしも分かれば(勿論もしもなのでそのままでも大丈夫です)、再度同じ連絡方法で日にちを教えて頂けるととても助かりますソンムルを持っていくので両日の数を把握出来たら良いなあ、と…また、他にも都合が合いそうです、という方がもしもいらっしゃれば、上の記事からご連絡頂けましたら幸いです追記…特に期限は設けていないので、お会い出来る方がいらっしゃればご連絡頂ければと思いますホミンちゃんホミンちゃんと荒ぶっているので、いつもどれだけ気持ち悪いひとだろうと思われているのか恐ろしいのですが、普通のホミンちゃん世代の人間なので、お声掛けて頂ければ幸いですまた、別会場で…と声を掛けてくださった方もいらっしゃって…ありがとうございます札幌以外は一部除き参戦予定なので、またどこかでお会い出来たら嬉しいですこちらは朝晩かなり冷え込んで来ました皆様も体調崩されないように気を付けてくださいねそれでは、XVツアーが素晴らしいものになりますように…幸せホミンちゃんにぽちっ♡ ↓にほんブログ村
繋がり連なる 1
ひとりの時間が増えると思い出す事が沢山有る当たり前だった事肩がぶつかる程近くに居た事まだ僕達が出会って直ぐの頃、レッスンで上手く踊れなくて悔しくて、隠れて泣いていた僕に渡してくれたものあれが僕の実は楽しみで、そして力になっていたって事恥ずかしくて言葉にする事が出来なかったけれど、先に伝えておけば良かった、と後になって思う事が沢山沢山有る繋がり連なる1隣に居る事が当たり前だった勿論、プライベートはそれぞれだけど、プライベートなんて仕事をしている時間と比べたらほんの少しそれでもユノヒョンは友人も多いから、少ないプライベートだって上手く時間を使って過ごしていたのだろう僕はと言えば、友人と言っても事務所の仲間や仕事から繋がったひと達が殆どそれでも友人は友人なのだろうけど、ひとりの時間を持つ事も多くて…何だかつまり、いつだって僕のなかにはユノヒョンが居たんだ「最近、ユノヒョン泣いてばかりじゃ無いですか?やっぱり不安だったりしますよね」揶揄い半分に言ってしまった、僕の悪い癖だユノヒョンが入隊する直前ふたりきりで最後に会える夜なのに折角僕の部屋に招いたのに広いダイニングテーブル、僕の前に座るヒョンを見た本当は僕だって不安だっただって、ずっと一緒に活動して来たから僕も秋には入隊を、と決めていた…いや、決められていたそれ迄僕だけでやって行けるのだろうかと思うと怖かったでも、何より怖いのは先に行くのはユノヒョンだろう勿論、言う迄も無く男子としての大事な勤めだけれど、これまで築き上げて来たものが崩れてしまうようで…東方神起のユノユノを離れる事は、彼にとってとても重たい事なのでは無いかと思ったそれなのに、涙を浮かべたヒョンは僕をじっと見て口を開いた「不安だよ、チャンミナと離れるのがそれに、チャンミナをひとりで残して行くのが」そんな言葉をさらりと返されたいつまでもこども扱いをされているんじゃあ無いかって、一瞬、少しだけむっとしただけど、彼の表情は真剣そのものだったし、優しく頭を撫ぜられて…それは本音なのだと伝わって来た僕だって一緒に居るのが当たり前だっただから、本当は自分もそうなのだと言いたかったけれども、いつも通り恥ずかしくて言葉には出来なくて「僕は大丈夫ですだから、ユノヒョンも頑張ってください」そう、笑って答えたその夜はふたりきりで酒を飲んでいて、今迄の話だったり、ふたりで戻って来た時の話だったりをした二年後にはユノヒョンは31で、僕は29になるそれからまた活動なんてどうなるんだろう、なんて笑った僕達は恵まれていて…いや、それとも自由なんて無いのか先の話も決まっているでも、今迄築き上げて来たものから離れて本当に大丈夫なのだろうか、と思うとやはり怖かった結局、ヒョンの本音は分からなかっただって、彼はいつも僕の前でヒョンで、弱音なんて吐かないし吐いてくれないからでも、きっと、僕よりももっと沢山の事を考えているんじゃあ無いかって事は分かったどうして分かったのか、と聞かれてもそれは『ずっと隣に居るから』としか言えないきっと、僕だけに分かる事だ「ユノヒョン…」「ん?」「ヒョンは時間の使い方も上手いし、きっと入隊しても年下の皆に負けずに良い成績を収めるよ」「あはは、ありがとうリーダーとして、ヒョンとして頑張らないと」もう涙なんて引いて、優しく笑う隣に居るから分かるだけど、隣に居るから分からない事も有る僕が分かっているのなんて結局、ユノヒョンというひとは信じられないくらい責任感が強くて、信じられないくらい優しくてお人好しで…僕のような面倒臭い弟を持ってしまったから、沢山の事をひとりで抱えているんだろうって事それでも、隣に居るからこそバランスが取れていたのだと思うヒョンが何かを抱え過ぎていたら何となくだって僕には分かるし、僕が無理をし過ぎた時にはヒョンが気付いてくれる全てを分からなくたって、僕達には充分だし、分かり合えているとお互いに思っている筈けれども、これからはきっと違う連絡だって滅多に取れないし、所属も違う隣に居なきゃ分からない事が沢山有る「ヒョン、全然飲んで無い」「え…いや、もうだいぶ…」「だって、顔だって赤くなって無いし折角ヒョンが好きだって言うワインにしたんですよ?飲んでください」「飲まなくても楽しいし…チャンミナが飲んでいるのを見ているだけで満足なんだけど…駄目?」「駄目です、これはヒョンを送り出す会なんだから」主役だから飲んでください、と空いたワイングラスに白ワインを注いで、困ったように微笑んでそのグラスを持ち上げた彼と乾杯をした別に酔い潰したかった訳じゃ無いそんな悪趣味な事はしないそうじゃ無くて…僕はユノヒョンのメンバーで弟つまり、友人とは違うヒョンはいつだって僕を守ってくれていて、僕もあれこれ言いつつもそれが当たり前になっているなかなか彼が僕に弱音を吐いたり弱い部分を見せる事が無い今年に入ってからはステージの上だったりでそんな部分も何度かは見たでも、それなのにふたりきりの時はいつだってヒョンはヒョンのまま「僕と飲んでいても楽しく無いですか?」つい、本音が漏れてしまって、慌てて「何でも有りません」と被せた「どうしたの?楽しくない訳が無いなかなかこんな風にゆっくり飲む事なんて今迄無かったから嬉しいよ」そう言うと嬉しそうに笑ってグラスを傾ける嬉しい、と、楽しいユノヒョンにとってどう違うのだろうそこには何か意味が有るのだろうか、なんて思ったきっと、何も無いのだろうけど「どうして急にそんな事を?」ぼうっと考えていたら、ヒョンの声に呼び戻されてはっと顔を上げた「…だって、ヒョンには友人も沢山居るし…入隊を惜しむひとは山程居る一緒に過ごして楽しいひとだってきっと沢山…だけど、僕はメンバーだから」やっぱり、結局本音が出てしまったでも、少しでも伝えなきゃ離れ離れになったらもう、こんな風に簡単に話す事も出来ない「メンバーで他の友達とは違うから楽しく無いんじゃ…って事?仕事仲間だから、って事?」「…まあ、そうです」何だか拗ねているみたいで恥ずかしくて、グラスに半分残ったワインを一気に飲み干して、自ら注いで更にもうひと口飲んだそんな僕をじっと見ているから何だか居心地が悪くて唇を尖らせた「チャンミナは可愛いな」「…はあ?僕はもう27です可愛い時はとっくに過ぎました」「いや、可愛いよ本当は誰より繊細な事も知っているし、俺に遠慮する事も多いって知ってる」「気難しいだけです」可愛げの無い性格だと分かっているユノヒョンのように愛されるキャラクターで無い事もなんて、僕の事はどうでも良いだけど、続けてワインを飲んでいたら、ユノヒョンより僕の方が先に酔ってきてしまったぼうっとして、気持ち良くなって来て、頬杖をついて目の前のヒョンを見ていたら、相変わらず少年のように笑った「チャンミナは友達、じゃあ無いよ」「…酷いですね、ずっと一緒に居るのに」なんて言いながらも、自分はじゃあ…ユノヒョンと友達になりたいのだろうか?なんて自分に問い掛けてみると分からないだって、友達よりももっと…「酷いかな?だって、俺にとっては家族のようなものだから」「家族……」そう、僕はきっと、特別だって言って欲しかったアルコールの所為でそれが何だかとても嬉しくて、少し涙が滲んでしまったぐすっと鼻を啜っていたら、ティッシュを渡された受け取りながら目の前のひとを見たら、少し困惑したような顔僕の反応が大袈裟に見えて驚いたのだろうか「酔ってるからです別に家族って言われて嬉しかったとか…」「…そっか、喜んでくれて嬉しいよ」特別、が嬉しいだけど、家族のようだとしても、ヒョンのどこかいつも膜を張ったような…ふたりきりになると本音を見せてくれない事が寂しくも有るでも、仕事をするのにも、こうしてふたりで過ごすにも何も問題は無い家族のようだって言ってもらえて嬉しい家族の縁はなかなか切れないし強い友達とも仕事仲間とも全然違うそれだけで、離れていても、僕も別の場所へ行っても頑張れる気がしたなんて、とても単純な僕「よし!あと一本開けますか!」「え…おい、もう終わりにしよう、流石に眠いよ」「ええ…折角盛り上がって来たのに」立ち上がって頬を膨らませていたら、向こう側から同じく立ち上がったユノヒョンがやって来て、手首を掴まれた「俺はもう酔って眠いよ今何時だか知ってる?」「…一時?」「残念、二時半明日も有るからもう寝ようチャンミナのベッド、一緒に寝ても良いか?」「…良いですけど寝相が悪くてもいびきをかいても文句は無しですからね」掴まれた手首が熱かったのは、僕も酔って熱を持っていたし、ヒョンも…僕よりは幾分かしっかりしているようだったけれど、やっぱり酔っていたからだって、僕よりもアルコールに弱いのに、何だかんだ言ってほぼ同じ量を飲んでいた…ような気がする「…シャワー、明日で良いですよね」「ああ、正直俺も限界」酔っていなかったら、幾ら家族のようなヒョンでもシャワーも浴びずに同じベッドで、なんて眠らなかったと思うだけど、もう直ぐ入隊して会えなくなる家族だって言ってもらえたその上、酔っ払って何だか気持ちが良かったベッド自体は広さも有るし問題無いそう思って、ふたりで僕のベッドに潜り込んだ「おやすみなさい明日の予定……何でしたっけ…」布団に包まれたら一気に眠気に襲われたそれでも、ヒョンの家族として、弟として、しっかりしている振りをしたくてスケジュールの事を考えただけど、アルコールに支配された頭では出て来なかった「午前中が広告…午後は…ええと…」「ふふ、ヒョンも同じですね」「午前は出て来たから良いんだよ」広いベッドの右端に僕左の端にユノヒョン僕は右側を向いているからもう、ヒョンの声しか聞こえないもう直ぐ、当分一緒に仕事が出来なくなるだけど、明日も一緒だから、一瞬一瞬を大切にして過ごそうなんて思っていた筈だけど、それが夢なのか現実なのかも分からなくなった「……おやすみ、チャンミナ」「……ん……」声に一瞬呼び戻されただって、直ぐ耳元で聞こえた気がしたからでも、ヒョンは左端に居た筈「あったかい…」声は直ぐ傍で聞こえて、何だかあたたかいものに後ろから包まれていて、それは布団では無かった気になったけれど、それよりも心地好くて、もう意識を保つ事なんて出来なかった昔、まだ僕が泣き虫だった頃、こんな事があったような気がするそう、きっと僕達は家族だからだから、ヒョンは僕を抱き締めて眠ったのだろうランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので足跡と応援のぽちっをお願いします ↓にほんブログ村おはようございますXVツアー初日まで1週間を切りましたねそして、昨年の今は明日コンの新潟公演だった…と思い出すと何だかとても懐かしいです突然新しいお話ですが、こちらは別館のキリ番リクエストからのお話です「cute lollipop」のリクエストとこちらと、同時にキリ番を踏んでくださった方がいらっしゃったのですが、私が色々なお話を書いていてなかなか形に出来ず…時間がかかってしまいました数話完結予定です最後までお付き合い頂けたらとても幸せですそれでは、今日がホミンちゃんにとって、そしてこのお部屋をご訪問くださる皆様にとって笑顔で幸せな一日になりますように…どのお写真がお話のイメージに合うか迷ってしまうので、こちらも置いておきますにほんブログ村
Fated 40
Side C媚薬なんてものを初めて体内に入れて、身体が熱くなった助けに来てくれたユノヒョンの車に乗って…本当は、頑張れば耐える事だって出来たかもしれないだけど、車内でヒョンを求めて抱かれて持て余して燻る熱を逃した彼女と別れたばかりなのに男の僕なんかを心配して、まるでヒーローのように夜遅くに助けに来るそんなのまるで女性扱いされているようで、嫌だった筈それなのに、僕の身体は抱かれるだけで無くそんな風に助けられる事にも慣れてしまったのかもしれないだって、申し訳無いだとか、恥ずかしいだとか…そんな気持ちとは別に、安心してしまったから本来なら自分の身は自分で守らなきゃいけないもうこどもじゃ無いし、この世界だって長いのだからそれなのに媚薬をワインに混ぜられたのは、ひとえに僕が隙を見せたからそれなのにそれを責められる事も無く『何も無くて良かった』なんて言われて…媚薬で身体は熱いし頭はぼうっとしていたから深く考えていなかったけれど、まるで甘い関係の…恋人のようだ帰宅した後も本当はまだ身体が熱かったでも、何だかもう、これ以上関係を持ったら戻れなくなりそうな気がしたから、元の…ただのメンバー同士に戻ろうと提案したそれだって、絶対にもう関係を持たない、なんて強く言えないのが僕の狡さ初めはスジンと付き合い出したというユノヒョンに苛立っていただけど…最近は言い訳ばかり心のなかで重ねていたヒョンには彼女が居るけどなかなか一緒に過ごす時間が無くて溜まるものも有るから僕はオメガで抱かれる良さを知って、ひとりではまだ慣れない熱を持て余してしまうからつまり、ヒョンに彼女が居る事はある種の歯止めになっていた気がする後ろめたさは大きかった、ずっとだけど、僕はオメガになって大変なのだからそんな風に自分を甘やかしていた今だってユノヒョンがスジンと別れたと聞いて、きっと…顔には出していなくたって心に穴が空いているのだろうと思うでも、それだけじゃ無くて、これで僕だけを見てくれるんじゃあ無いか、なんて思ってしまったこれはきっと、ある種の執着そして、僕は抱かれる事には慣れたけれど、結局…最初にヒートになってユノヒョンに抱かれた時と変わっていないつまりは、ヒョンは僕の共犯者のような、秘密を共有する人間だという事医師を除いてたったひとり、僕がオメガだという事を知って、オメガに成り果てた僕を抱いて欲を満たすアルファだもう解放してあげなくちゃいけない何を?誰を?そんなの決まっている、優しいユノヒョンの事をスジンとの事は分からないけれど、ヒョンには良い女性が幾らでも居る僕は…もう、正直女性と恋愛出来るか分からないかと言って、身体は男で満たされても心がそうだとは思えない芸能界で仕事をしているし、両親も僕の仕事を応援してくれているから、当面独り身でも問題は無い事が救いだ「……ん…」この先の自分の人生を考えると怖いだけど、自分で自分を守らなきゃいけないアルファに狙われ無いように間違っても項を噛まれる事の無いようにそして、ヒートが突然訪れる事が無いように…なんて、薬を服薬しても以前のように突然訪れてしまったら、これはもう自分ではどうしようも出来ないのだけど怖くてぎゅぅ、と身体に力が入ったそうしたら、何だかあたたかくて安心出来て息が楽になった安心出来る『それ』に縋り付くように身を寄せたそれなのに、何だか逃げて行くようで…「やだ」そう思ったけれど、声になっていない事に気が付いて夢なのだと理解しただけど、この感覚は本物で…「ん……」ゆっくりと瞼を持ち上げたら、穏やかに甘い匂いそれから、昨夜僕を連れて帰ってくれたひとの姿が目の前にあった「ユノヒョン…」「ごめん、起こしたかな」段々と焦点が合っていく視界どうやら僕の目の前にはヒョンの胸板声は上から聞こえるから見上げたら、ヒョンの優しい顔僕は抱き締められているのかと思っただけど…「え…何で僕…っ、ごめんなさい」僕から擦り寄っていたのは夢では無くて現実なのだと漸く気が付いて慌てて手と身体を離したけれども今度は急に動いたからか、くらりと目眩がしてぐっと目を瞑った情けない僕に「大丈夫か?」と焦る声、そして当たり前のように抱き締めてくる逞しい腕「急に動いて…くらっとしただけです」昨夜、もう元に戻ろうと言ったのは僕確かにユノヒョンも聞いていただから、突き飛ばしてしまえば良い優しいヒョンの事を、僕を突き放せないヒョンの事を、弟として大切に思うのならば『こんな関係は気持ち悪い』そう言えば良いそれなのに、抱き締められて安心している自分がいるのが悔しい「ごめん、その…気持ち悪いよな…」「…っ…」動揺していて気付かなかったけれど、中心が当たっていたそれに気付いた僕が俯いたら、まるでユノヒョンは自分が悪いみたいに言うアルファはオメガのフェロモンに反応すると言う勿論、今はオメガ達ははじめから抑制剤やピルでベータに擬態しているから、そのような事も減ったのだろうけど僕に関してはオメガになったばかりだから、関係を持ったアルファであるヒョンを刺激してしまうのかもしれないだから、冷静に答えた「いえ、夜中僕の所為でかなり、だったと思いますが…アルファってそっちも強いんですか?」「さあ、どうだろう俺はアルファ同士のコミュニティがあまり好きじゃ無いからチャンミナも知っているかもしれないけど…」僕は多少なりとも失礼な事を言っていると思うそれなのに、優しく背中を撫ぜられるほんの少し腰は引かれて、多分僕に当たらないようにしているのだろう「こんな事を言われたら嫌かもしれないけど、元々その…性欲はあまり無い方なんだそれなのにどうしてかな隣で寝て、チャンミナに触れていたら…」ユノヒョンが何を思っているのか分からない彼の心のなかにはスジンが居る筈付き合っているのだとふたりで報告して来たあの夜、確かにふたりはお互いへの気持ちを強く語っていたのにヒョンの事が分からない別れるなんて勿体無いヒョンには…僕じゃなくて、スジンや誰か女性が良い、それが正しい形だと思うのにそれなのに、優しく触れられて優しい言葉を掛けられたら狡い僕にまだまだ付き合ってくれるんじゃあ無いかって思ってしまうじっと、寝起きでもあまりに整った顔を見上げたら、少し困ったように微笑む視線は逸らされる事が無くて、まるで疚しい事なんてひとつも無いみたいだ「僕はユノヒョンから少し…甘い匂いを感じますヒョンもそうなんですよね?分かりませんが、それは僕がオメガになったからですだからきっと…僕の所為でヒョンは男のオメガなんかに反応してしまうだけです……ごめんなさい」まるで、女性が離したく無い男を試しているようだこんな事をされるのは僕は好まない方だったのにそれなのに、僕は…離れてと言いながら離れる事が出来ないでいる自分が虚しくて情けないそれなのに安心する二律背反でいつまで経っても抜け出せない俯いて、ヒョンの胸に手を置きながら下唇を噛み締めていたら、僕の腰を抱く腕にぐっと力が入って、思わず顔を上げた「…男のオメガなんか、じゃ無い」「え…」「チャンミナはチャンミナだろ?二次性が変わるなんて、殆ど皆経験した事が無いそれなのに、仕事に穴を開けずに今までと同じように過ごしている」「そんな、だって…」オメガなんて、と思われる事なら想定しているだけど、肯定されるような事を急に言われて顔を背けた腕のなかから抜け出そうとしても、また抱き締められて逃げられないいや、本当に逃げようと思えば逃げられるのに「…っ、最初に倒れて入院して迷惑をかけたのに」「あれなんて、それこそチャンミナの所為じゃ無い最初なんて俺にも伝えていなかったのに仕事復帰を直ぐにした俺なら…いや、別の誰だってそんな風に出来ないかもしれないチャンミナは凄いよ」「凄くなんて…そんなの知らないだけです」ぐっと押し付けられた…いや、真正面から抱き締められて当たる中心は、お互いに少し熱を持っているユノヒョンはどうして?そして僕は?もう、媚薬なんて多分残っていないのにそれなのに、その事には触れずに…身体は触れ合ったまま、何だか滑稽だ「沢山泣いて絶望して…最近やっと仕方無いって思えるようになったくらいで…」自嘲して首を振ったそう、理由なんて分からないけれど…いや、アルファで僕を何度も抱いたヒョンと触れ合っているから反応している僕の身体それを滑稽だと思って自分で分析出来るくらいには、『仕方無い』と思えているじゃあ、ヒョンは今どんな気持ちで僕に触れているのだろう朝ましく反応している僕に何を思っているのだろうそう思って見つめても、熱い瞳の奥にある感情は読めない「仕方無いって思うのも悲しいけど…でも、チャンミナは以前も今も魅力的だ歌声も変わらないし、ダンスだって…」「…体力が少し落ちました」「俺がカバーするよ、だってメンバーだろ?」優し過ぎて怖いどうしてそんなに僕を…その理由が分からなくて怖い「なあ、チャンミナは凄いよ、尊敬する」「何で急に…僕なんてまるでもう、女みたいなのに」最近でそそオメガへの偏見が無くなって来たとは言え、以前は優秀なアルファを誘惑してこどもを産むその為に存在しているなんて言われていたらしいオメガを尊敬するだなんて理解出来ないやっぱり離れようそう思った途端、またぐっと抱き寄せられる「女?どこが?チャンミナも立っているのに」「え……っん…!」ぐりっ、と急に激しく中心が擦り寄せられたから、目の前がちかちかした怖いのは、ヒョンが雄だからオメガの僕が敵う事なんて無い、そう今なら本能的に分かる、強い存在だからもしかしたら、彼女と別れた分の埋め合わせに使われるのだろうかユノヒョンはそんなひとでは無いと分かってはいても、オメガのフェロモンはひとを…アルファを狂わせるとも聞く僕なんかを離さない理由が分かれば安心出来るいっそ手酷く抱かれてしまえば良いのだろうかそう思った、それなのに…「チャンミナが好きだ」「え…」名前を呼んで聞き返したつもりだけど、あまりに驚いて言葉になっていたか分からないただ、目の前の顔を見つめていたら、少し困ったように含羞む「ずっと考えていたこの気持ちは何なんだろうってチャンミナも言ったよな『オメガにならなければ』って…でも、今確かに俺はチャンミナに触れたくて、その…抱かなくてもこうしていられるだけで幸せなんだ」そんなの、嘘に決まっている良いおとながアルファとオメガがそれなのに、ヒョンの目を見れば本心なんだと分かってしまうこんな時に限って「これを恋愛じゃ無いと言われたら他に…この気持ちを形容出来る言葉なんて知らないんだお願いだから俺を頼って俺以外に抱かれないで欲しい」「ユノヒョン…」この言葉は嘘偽りの無い本心なのだろうだけど、本心は…じゃあ、何処から来るのだろうユノヒョンも言ったし僕もずっと思っている僕がオメガにならなければそんな感情は浮かび上がる筈も無かったものだから、素直に受け取る事が出来ないまるで仮初のようだから「答えはゆっくりで良い付き合えなくたって良いよただ、伝えたかった」「……っ…」後頭部に唇が落とされたまるで、大切なものに触れるみたいに僕なんて、アルファからすればこどもを産む道具だと思われても仕方無いのにオメガになってからの僕は自分が分からない大切にされて嬉しいのに、何より自分が…今の自分にそんな価値が有るとは思えないベータの自分だって嫌いだったのに、それよりも『落ちて』しまったのだから結局のところ、オメガと上手く付き合う、なんてヒョンに言ったけれど建前だ本当は自分を半ば諦めているそんな僕にヒョンは好きだと言って…今度は伝えただけでそのままでも良いのだと言うユノヒョンは優しくてとても狡い「……じゃあ、少しだけ利用させてください」ごくり、と唾を飲み込んで言った「利用?」ゆっくりと僕から離れて起き上がろうとするユノヒョンまだ身体だって反応している癖にいや、このままシャワーでも浴びてひとりで処理するつもりなのだろうか落ちるなら、もうとことん落ちてしまえば良いユノヒョンが自ら僕を好きだなんて言うのなら、このまま一緒に…なんて、本当は僕が傍に居たいのか、すら分からない「起きたらやっぱり身体が熱いんです多分、昨日の媚薬…だから、抱いてくださいもう関係を持たないなんて言ったのに……っん…っふ…」「好きだ、チャンミナ…」「…っあ…」僕が憧れるアルファ僕が頑張ってもいつも届かないところにいるユノヒョンだけど、僕の嘘で簡単にこちらを向いて、僕に覆い被さって来るとても甘美で…だけど、こんな風にしないと自分の心を満たせない事、そして、利用したいと思いながらも嬉しいと思ってしまう自分に悔しさが募ったそれすらも快楽の波に覆い隠されて消えていくのだけどランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので足跡と応援のぽちっをお願いします ↓にほんブログ村
- 02Nov
お花売り 74
世間は、社会は僕を置いて刻々と進んで行くなんて、昔から良く思っていた幼い頃から歌が上手いと褒められ、何だか当たり前のように自分は歌手になるのだと思い、それがはっきりと夢であり目標になった好きだったから歌い続けたし、レッスンにも通っただけど、致命的なまでに本番に弱い僕にデビューのチャンスや誰かの目に止まるチャンスは無いまま時間だけが過ぎて行った半ば諦めかけていた時にやって来たユノとの出会い僕が欲しかったものを手に入れて歌手としての地位を築くユノ彼を素直に凄いと思い彼の声に自分の声を重ねたい、好きだから支えたいそんな風に自分でも驚くような事を思っていたら、僕の歌声は認められたもう、世間は僕だけを置いては行かなくなったし、沢山のひとに僕の歌を聴いてもらうという夢は叶った30になって、この社会は厳しいのだという事も、僕の歌声が誰よりも優れている訳では無いなんて事も当たり前に分かっているだから、これで僕の夢は叶って…これからは身の丈に合った今まで通りの仕事をしながら、ユノの傍に居られたら良い、なんて漠然と思っていたし、それが現実だと思っていたそれなのに…「ソロアルバム…作詞って…そんなのした事が無いです」午前中から急遽入った、と言うか変更になったスケジュールで、ユノとふたりで歌番組の収録をしたアルバムのなかの一曲だったデュエット曲『運命』が話題となっているから、らしいアルバムが発売して一週間は過ぎた最初は僕を物珍しく見ていた現場のスタッフの方達が、何だかまるで…僕を芸能人のように扱うそれが何だか居心地が悪くて小さくなっていたら、マネージャーさんには『チャンミンが認められた事だよ』と言われた息付く間もなく戻って来た事務所で初めて直接話す、どうやらとても偉いらしい事務所スタッフに言われた事が、僕のソロアルバムの制作と…そのなかには僕が作詞した曲を入れる、という事「チャンミンの歌声が話題なんだとは言えその歳で歌うだけではインパクトが足りないやった事が無くても挑戦すれば良いだけだよ」「…でも…」ソロデビュー、なんてあまりにも驚きだったそれがずっとずっと夢だっただけど、今の僕はユノを支える事歌ならばバックコーラスで声を重ねたい決して前に出たい訳じゃあ無いユノが悲しい時や辛い時に直ぐに傍に居られるようにしたい「でも、じゃ無いよその歳でこれ以上のチャンスは無いし、何より世間が君を評価しているやらない理由なんて無いし…厳しい事は言いたく無いけれど、これは仕事だ」「…あ……」その言葉に、返す言葉が無かったそして、自分が恥ずかしくなったあまりにも恵まれていて、ユノと歌を歌えて…何だかそれが当たり前になっていただけど、これは遊びじゃ無い僕を所属させてくれた事務局だってそうだ「厳しい事を言いたい訳じゃあ無いんだけれども、君の優しい歌声に確かに世間は気付いて、もっと、と思っている歌う事が好きなんだろう?それなら一緒に頑張ろう」「……はい」この話だって、当たり前にユノと一緒に聞くのだと思っただけど、事務所には一緒に戻って来たけれど、マネージャーさんもユノも外で待っている考えてみれば当たり前だ僕はもう充分おとなだし、働くという事がどういう事なのか、だって分かっているだけどきっと、夢のような事が舞い降りて現実を見えていなかったのかもしれない「…僕を使ってもらう事を…後悔させないように努力…最善を尽くします」「ああ、これからも宜しく、チャンミン」握手を求められて手を握り、それから頭を下げて部屋を出た翌日からのスケジュールは見る見るうちに埋まっていったユノのアルバム活動期間は一旦落ち着いて、だけどバラエティ番組への露出や広告撮影の予定がどんどんと入って…僕も、ユノと一緒の撮影も半分くらいは有るような状態残りはアルバム制作に向けて、作詞を始めたり歌のレッスンをしたり「…疲れた……」今日は幸いと言うか、ユノと一緒の仕事で一日を終えられた単独での撮影はまだ慣れないけれど、ふたりでの撮影ならユノに委ねる事が出来るし緊張も少なくて済むとは言え、急に忙しくなってしまって、部屋に辿り着いたら気が抜けてしまい思わず呟いてしまった「はあ…」少しだけ、そう思ってソファに寝転がったユノは先にシャワーを浴びている本当は帰宅したら直ぐに夕食を作ろうと思っていただって、最近はお互いに帰宅が遅くてなかなか一緒にゆっくり食べる時間が無いから「少し…二、三分だけ」ユノとふたりで暮らす部屋この部屋はユノの匂い、つまり僕にとって一番落ち着く匂いに満ちている目を瞑って、起きたら何を作ろうか、なんて考えていたのだけど…「っ……え、何でベッド…」がばっと起き上がった目が覚めた瞬間、二、三分では無くてしっかり眠ってしまったのだと分かるくらいすっきりしていたから左右を見ても広いベッドには僕ひとりユノが運んでくれたのだろうけど、その本人は居ない「ユノ…」何だかとても寂しくて、ベッドから抜け出た暗い寝室から廊下に出たら、リビングに明かりがついているのが分かってほっとした「ユノ…?」がちゃり、と扉を開けてリビングに入ったら、ソファの背凭れから小さな頭が覗いて見えて声を掛けた「…おはよう、チャンミナなんて言ってもまだ夜だけど」優しく微笑むユノその顔を見たら何だか力が抜けてしまって、駆け寄って前から抱き着いた「ごめんなさい、僕…どれだけ眠っていましたか?」「ええと…十時間」「えっ」当たり前のようにそう言われて慌てて腕を離して座るユノを見下ろした今の時間は見ていないけれど、帰って来たのは夜の7時頃直ぐに眠ったとして…だとしたらもう朝だけど、外は暗くて…「あの、本当は…だってまだ暗いし…」十時間では無くても、きっとかなり眠ってしまったのだ焦ってユノを見つめたら、彼はじっと僕を見て、それからぷっと笑った「嘘だよ、本当は二時間くらいかな」「…良かった…って、違う、二時間でも長いです、寝過ぎました本当は二、三分のつもりだったのに…」力が抜けてその場にしゃがみ込んだら、ユノが優しく頭を撫ぜてくれた「チャンミナが疲れているのが分かっていたからゆっくり寝かせたかったんだでも、そう思いながらも寂しくて、俺にとっては十時間くらいに感じたって事」「…僕も…起きたらユノが居なくて寂しかった」「うん…同じ家に居ても寂しい、なんて俺達は似てるのかな」今度はユノから抱き締められた首筋に顔を埋めてユノの匂いを吸って、「そうだと嬉しい」と呟いたキスをしてぎゅうぎゅうに抱き締めて、だけどそうしていたら空気を読まない僕の腹の虫が鳴って…恥ずかしいと思っていたら、ユノまでお揃いになった「…もしかして食べて無いんですか?って、僕が作って無いからですよね」慌てて立ち上がったら、「待っていて」と言われたキッチンに向かうユノが気になって、待っていられなくて後ろから覗いたら、冷蔵庫から皿に盛られたサラダが取り出された「凄い、作ってくれたんですか?」「作った、って言っても野菜を切っただけだけど…」「ユノだって疲れてるのに…」それはトマトやレタス、豆腐も入ったサラダ聞いたらレシピを調べてドレッシングも作ってくれたらしい味は甘め、と少し恥ずかしそうに言われて…実際に少し甘かったけれど、ひとに作ってもらう料理は何だかとても幸せだった「美味しい、ありがとうございます」「そう言ってもらえて嬉しいよそれに、いつもチャンミナに任せてばかりだから…」申し訳無さそうに言われて慌てて首を振った「違う、違うんですだって…ユノはデリバリーでも出来合いの物でも良いって言うけど、僕が自分でユノの為に何かをしたくてだから作っているだけで」だから、本当はこんな風にユノの負担を増やしたく無かったこんな事なら、初めから今日は何か買って帰れば良かったのだそれなのに、僕が疲れて眠ってしまったからきっとユノは気を遣って…「疲れているのにごめんなさい」俯いて謝ったら、真正面から手が伸びて左手にそっとユノの右手が重ねられた「俺の料理じゃあ嬉しく無い?」「違います!そうじゃ無い疲れているのに更に疲れさせてしまったと思って…」好きだから少しでも役に立ちたいなのに失敗した僕は眠って回復して、ユノは疲れているのに僕を寝かせて料理をして…こんなのまるで足でまといだ「ごめんなさい」もう一度謝ったら、はあ、と溜息が聞こえて思わず顔を上げた呆れられたと思ってユノを見たら、困ったような顔そんな顔をさせたい訳じゃあ無いのに「チャンミナ」「何?」「俺達は対等だよ…だって、恋人だろ?もしかしたら、チャンミナは俺が少しは有名だから気負うような気持ちがあったのかもしれないだけど、チャンミナももう忙しいそれなのに俺の事ばかり気にかけていたら倒れてしまうよ」「そんな…」ただユノの役に立ちたいだけ好きだから本当はユノがとても繊細なひとだと知っているから「チャンミナは知らないの?」「え…」やっぱり少し呆れたような声音何かしてしまったのだろうか、と心臓がぎゅっと痛くなるだけど、そんな僕を見てユノはふっと笑った「俺だって、チャンミナの為に何だってしてやりたいんだ多分、チャンミナもそう思ってくれているんだろ?」「ユノ…」「だけど、今は特にお互い忙しい無理をして倒れたりしたら一緒に…色んな事も出来なくなる」「…色んな、って?」真面目な顔をしていたかと思ったら、何だか思わせぶりな顔ユノのひと言ひと言に僕はいつでもどきどきさせられっぱなしだでも、ユノももしかしたらそうなのかもしれない「今日は早く帰って来れた最近はあまりふたりでゆっくりベッドで過ごす事も出来ないチャンミナは二時間寝たけどまだまだ夜は長いし…体力も少しは回復しただろ?」「…うん」どきどきしながら答えたら、ユノは少し考えるような顔それから、両手を僕に伸ばしたから、僕も伸ばして…テーブルの真ん中で手を握り合った「これからはお互いに頼り合って、今までよりもっと助け合っていこう仕事は別々のものも増えるだろうけど、変わらず恋人なんだから」「…うん」「だけど、お互いきっと寂しい思いもするから…そんな時はこうしてちゃんと気持ちを確かめ合おう」「…ユノが好き」「あはは、早いよ…でも嬉しいし、俺も好きだよそれから…」「それから?」期待しながら答えたら、ユノは少年のように含羞んだ「交換条件にしようか俺が今日は料理を頑張って寂しくてもチャンミナを待ったから…この後はベッドでチャンミナに頑張って欲しい」「…ユノは甘えん坊ですね」そう、少し余裕で答えてみただけど、結局余裕が無くなるのは僕の方になる事を一時間後には身を以て知る事になるのだけど作詞だとか、ひとりで歌うだとか…そんな事、まだ形になる事が想像出来ないだけど、歌いたいと強く思ったのはユノと声を重ねたからユノに自分の感情が揺り動かされたから恋が原動力だって、きっと悪い事じゃあ無いだから…取り残されてばかりだった僕の時間を、夢を動かしてくれたユノへの気持ちを歌にしてみよう、なんて彼の腕のなかでふと思ったランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので足跡と応援のぽちっをお願いします ↓にほんブログ村
チャンミナの成長記録 後編
成人指定です大丈夫な方はこちらからお願い致します ↓チャンミナの成長記録 後編ランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので足跡と応援のぽちっをお願いします ↓にほんブログ村
Sun&Rain 12
Side Y役者は自分に向いているのだと思う誰かの人生を演じる事が好きだだから、好きな事を仕事に出来て幸せを感じている…なんて、それは表向きの自分で、それすらも演技なのかもしれない役者は自分に向いているのだと思うだって、そのままの自分で居る事が怖いから誰にでも笑顔で頼られて、何でもそつ無くこなす俺そもそもそんな理想の自分を演じた上で更に『誰か』になる演技が評価されれば普段の、仮面を被ったような自分も役者チョンユンホになり切れているのだと分かるからだけど、俺はただのつまらない男で、結局特別な人間にはなれやしないどこかに綻びが出てしまうから、彼女に寂しい思いをさせてしまったり自分の気持ちも離れてしまったりで完璧になれないそれでも演じて、誰かに一時でもなる事で心はいつも平穏だったそれなのに…「ミヌ!…あの、偶然だね」「ウノ、本当だ…と言いたいところだけどもう知ってるよ」「え…」チャンミンが演じる画家のミヌ彼は『いつもの』川辺に座って絵を描いている都会で買ったのだろうどこかの有名なショップで購入したであろうデニムと白のニットを着て、けれどもニットは適当に袖を捲っているから伸びてしまいそうだ「だって、ウノは毎日駅からここを通って帰るからこの時間まで絵を描いていたら会えるって分かってる」「……」それって、つまりは俺に会う為にこんな…日没後まで待っていてくれたという事なのだろうかだけど、そう思ったって聞けないし、そもそもそんな訳が無い「ミヌ、あの…」「今度は何?」もう俺…いや、ウノになんて興味は無いようにキャンバスに向かい筆を走らせはじめる集中しているのだろうけど、気になって仕方無い草の生い茂る緩やかな坂を二歩、いや三歩降りてミヌの左隣に立った「袖が汚れてる折角綺麗な白いニットなのに」筆がキャンバスから浮いて、ミヌが俺を見上げたところでそっと手首を掴んだ「え…あれ、本当だ捲っているから大丈夫だって思ったのに」大きな目をくりくりさせて、まるでこどものような顔無邪気に笑って「でも、夜だから目立たないよ」なんて言う「今は暗いけど、部屋に戻って明かりをつけたらきっと目立つよそれに、もう暗いから描くのは止めたら?」「…ひとりじゃまだこの土地に慣れないから、ウノを待って帰ろうって思ってただから今日はもう終わり」「……そう」嬉しくて転がりまわりたいくらいだけど、必死に堪えて何でも無い振りをする画材を片付けるミヌを待っている間、空を見上げた「…綺麗だな」慣れ親しんだ場所当たり前に昔から広がっている星空だけど、好きなひとが傍に居るとそれだけで輝いて見える「うん、本当に綺麗だこの土地には便利なものはあまり無いけど、だからこそ物の有難みが分かる温泉も気持ち良いし」「有難みかあ」「そうだよ、ウノがここに居た事も僕にとっては有難い事ここは年嵩のいったひと達ばかりだから…ウノのお陰で楽しいよ」俺は…ウノは面白みなんて無い男それなのに、無邪気に『楽しい』なんて言う無邪気に俺を待っていたのだと言う「帰ろう」「うん、ここの風景はどれだけ眺めていても飽きないから、また明日が楽しみだ」「そんなものなのかなあ…」「ウノは違う?好きなものならどれだけ見ていても飽きないって事」そう言うと、ミヌ…いや、チャンミンはくしゃみをしたこれはアドリブ…と言うか、寒かったからだろう迷ったけれど、ちらりとスタッフ達の方を見たら止める様子は無い「びっくりした」「え?ちょっと寒くて…絵を描いていたら気にならないんだけど」そう言いながら、照れ隠しなのか分からないけれど鼻を袖で擦るそう言えばチャンミンはアレルギー持ちだと聞いたから、その所為なのだろうかなんて思っていたのだけど…「…っ、あはは」「何だよ急に…!」「ごめん、ええと…ミヌの鼻に絵の具がついてる袖で擦ったからだ何色なのか、明かりの下に行けば分かるよ」ミヌ、いや、チャンミンは今度は手の甲で鼻をごしごしと擦る赤くなりそうで止めようか迷っていたら…「カット!アドリブも良かったよ」監督の声にスタッフ達もわあっと盛り上がるほっと胸を撫で下ろしたら、ミヌ…いや、チャンミンはしゃがみ込んでしまった「どうしたの?ミヌ」「…チャンミン、いや…ミヌでも良いですけどくしゃみ…あれってNGじゃ無いんですか?」「アドリブだって有りだよまあ、勿論監督によって好みはあるんだろうけど…でも、スタッフ達が良い顔をしているから、俺達の演技がちゃんと『ウノとミヌ』だったって事なんだろうな」言いながらチャンミンの目の前にしゃがみ込んだ鼻を右手で隠しているから、細い手首を掴んで外してみたら…「あはは、やっぱり付いてるそれ、何色なんだろう…暗くて分からないな」「…多分、緑とか茶色…山を塗っているつもりだったので」チャンミンは何だかするりとミヌになったそれは、彼が服を着てデザイナーの意思を表現するモデルだからかもしれないチャンミン自身は演技未経験だから、と謙遜していたけれど、そこら辺のアイドル上がりの役者よりも余程様になっているそして、俺は…多分、そんなチャンミンに、ミヌに引き摺られて感情を揺さぶられている「もう一度袖で拭いたら?」「衣装が汚れます」「もう汚れてるし、最初から汚してあったのに」「でも……わっ」スーツのスラックスのポケットのなかからハンカチを取り出して、チャンミンの鼻を拭ってみたこれは俺の私物だけど、暗がりで取れているのかも分からないしかもあまり擦ると肌を傷めてしまいそうだ「お疲れ様です、どうかしましたか?」「あ、ええと…」困っていたら、背後から聞き慣れた声顔を見なくとも分かる、チャンミンのマネージャーだ「マネージャー、僕、鼻にまで絵の具…」「はは、チャンミンは流石だな」「流石って何ですか、抜けてるって言いたいんですか?」兄弟のような関係と聞いているだけど、やっぱり…撮影の仕事が初めてだからだろうかチャンミンはこのマネージャーをとても頼りにしているのが分かっているから面白く無い「大丈夫だよ、向こうでメイクさんにお願いしようほら、それに鼻に付く程集中して絵を描いていた、なんてミヌらしくて良いと思う」そう言うと、マネージャーは当たり前のようにチャンミンの肩を抱いて歩き出す俺の元にも男性マネージャーがやって来て、いつものように「良かった」と褒めてくれる演技が良かった事は自分で分かっているし…それよりも、俺を見て直ぐに顔を赤くするチャンミンが当たり前にマネージャーと一緒に歩いて行くのが面白く無かった「これじゃあ、本当にウノになっているみたいだ」自分では絶対に選ばないであろう、少しくたびれたスーツを見下ろして頭をがりがりと掻いた撮影が始まり一週間が過ぎたウノとミヌは出会い、ミヌは相変わらず旅館に泊まっている彼女に振られて勢いで都会を飛び出してこの土地にやって来たけれど、住み家は探しておらず旅館暮らしそれなりに名の知られた画家だから、絵を売った金は暮らしていくのに困らないだけは有る、という設定だけど、ずっと旅館に居る訳にはいかなくて、この先ミヌは部屋を探して…「ウノと暮らす、んですよね?」「そう、つまりウノにとっては天国で…ある意味地獄だろうな」「どうしてですか?」チャンミンは首を傾げて不思議そうな顔モデル業界だって…と言うか、モデルの世界の方が同性愛者は多いと思うだから、分かりそうなものだと思うのだけど、この男は色恋沙汰にはどちらかと言うと疎いらしい「今、俺がウノでチャンミンがミヌとするそう思えば分かる?決して広く無い俺の部屋でふたりきり俺はチャンミンが…いや、ミヌが好きなんだなのに、ゲイである事を隠して気持ちも隠している手を出したくても出せない」「…っ、ちょっ、チョンさん…!」布団の上にふたりで胡座をかいているだからお誂え向けずいっと身を乗り出してチャンミンの方に近寄ったら顔を真っ赤にして背ける「ミヌはウノの気持ちなんて何も気付いて無いんだから、そんな反応したら駄目だろ」丸めた台本をぽん、と優しく頭に乗せたと言うか、そうでもしないとこのまま押し倒してしまいそうだったからロケ中の家であるこの旅館部屋が向かい合わせだから、こうしてしょっちゅうチャンミンが夜に俺の部屋に来ては台本の読み合わせをしている勿論毎日では無いけれど、今日は撮影も順調で時間も早いから明日も同じようにふたりのシーンが多いから「そんな反応って…急に近付いて来られたら誰だって驚きますよ、もう」ぱっと身体を引いて冗談だと暗にアピールしたら、チャンミンは『誰でも』なんて言う「へえ、じゃあマネージャーが今みたいに迫って来ても真っ赤になるの?」「え…いや…マネージャーとは長く一緒に居るし慣れているので」「…そう」つまりは、俺とはまだ慣れていないから演技指導、なんていう名目で何度もキスをしているそんな事有る訳無いのに、チャンミンは信じているようで、それを毎回顔を赤くして受け入れている俺だって、どうして自分がそんな事をしているのか分からないだけど、何となく…お互いに惹かれているんじゃあ無いか、なんて思っていたでも、慣れたらチャンミンは赤くならないのだろうかいや、そもそも俺達はただの共演者なのに「チョンさんの部屋、やっぱり緊張しますでも…この先の撮影はウノとミヌが同じ家に暮らすようになって…室内の撮影も増えるから、少しでも慣れておかないと」チャンミンは俺が少しむかむかしている事なんて知らない様子でそわそわしているこの先、チャンミンはこの土地で新しい部屋を探して…ウノの家が一軒家で部屋も余っている事からひとつ屋根の下で暮らす事になる「撮影で真っ赤になられたら困るもんな」「…気を付けますでも、撮影…演技…大変だけどやり甲斐が有るし、チョンさんと一緒で良かったです」座り直してにこりと微笑む俺と一緒で良かった、なんてその理由も分からないけれど…演技と実生活は別素の俺と俳優としての俺、そして今はウノが自分のなかに居るそれなのに、チャンミンの前ではどの自分なのか分からなくなってしまう「演技が楽しいと思えるなら俺も嬉しいよ」何とか笑顔で俳優の顔を作るチャンミンは嬉しそうに頷いて…何だか呑気に見えて、それが悔しい誰かに振り回されたくなんて無いのに「じゃあ、今日も練習をする?」「……はい」肩をそっと抱いてゆっくりと唇を近付ける本当は物凄くどきどきしているだけど…「…へへ、慣れないですね」唇を離して至近距離で見つめたチャンミンは真っ赤だったから、このまま慣れないで居てくれたら良いのに、と思ったそうすればずっと、この演技指導を続けていられるからランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので足跡と応援のぽちっをお願いします ↓にほんブログ村
- 01Nov
It's obvious 3 前編
飛ばされてしまいました一応R指定です大丈夫な方はこちらからお願い致します ↓It's obvious3It's obvious 2の裏側のお話ですランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので足跡と応援のぽちっをお願いします ↓にほんブログ村
この記事は表示できません
この記事には一部、Amebaの健全なサイト運営にふさわしくない言葉・表現が含まれている可能性がある為アクセスすることができません。
Fated 39
例えば日本で仕事をしている時俺達は一緒の宿舎で生活…つまりマンションの一室でまるで家族のように生活をする勿論寝室は別々で隣同士だけど、チャンミンの方が早起きで、俺は弟のような彼に起こされる事の方が多いオメガに突然変異したチャンミンと寝るようになって、彼のベッドでこうして朝を迎えても、それは変わらなかったチャンミンはいつも…きっとどこかで気を張っているのだろうそれは元来の彼の性格なのかもしれないけれど、俺はそれを大変そうだと思っていた勿論、俺だって人前に出たら…例えそうは見えなくても誰よりも考えているつもりけれども、チャンミンは俺の前でもきっと、出来る弟であろうとしているのかもしれない「…俺が動いたり触れてもこんなに起きないなんて、昨夜は余程疲れたんだろうな」髪の毛を梳くように頭を撫ぜて呟いた昨夜、と言うか日付は今日なのだけど…真夜中にこのチャンミンの部屋にふたりで帰って来た先にシャワーを浴びさせたら、俺がシャワーから戻って来た時にはもう眠っていたチャンミン後ろから少しだけ抱き締めて目を閉じたら最初の頃こそ少し身動いだり、息が少し荒かったけれども直ぐに穏やかに寝息を立て始めたから少し安堵したオメガになってからのチャンミンがどれだけ悩み、苦しんでいるのか想像してもアルファの俺には分からないただ、彼は昔から中性的に見られる事や、その所為で同性から言い寄られる事を厭う事は知っていた勿論そうで無くても、二次性が変化して身体が変わってしまうなんて精神的なストレスは大きいだろうそれでも、最近のチャンミンは以前よりも表情が柔らかくなって来たオメガになった事も有るのかもしれないだけど、俺はそれだけじゃあ無くて、彼の内面が少し変化したからなのだろうとも感じていた勿論、良い事なのか…それとも、チャンミン自身にとっては良くない事なのかは分からないけれども、オメガ性である自分というものを受け入れ出したように感じていた「それなのに…ベータと偽って近付いて媚薬まで…チャンミンがベータでもオメガでも、そんなの有り得ない」チャンミンが今、どれだけ我慢や辛い思いをしたり悩んだりどれだけ絶望に飲み込まれてしまっているのか一体どれだけ恐ろしい思いをしたのか考えると改めて怒りが湧いて来るし…心配で眠りは浅いし、こうして数時間で完全に覚醒して眠れなくなってしまっただけど、起きた事で朝の日差しに照らされているチャンミンの寝顔が穏やかである事が分かったから、それだけで良い「…オメガである事を受け入れる、って言っていたよなチャンミナにとって…それはどういう事なんだろう」受け入れて、そして俺と身体の関係は持たず…以前の、つまりただのメンバー同士に戻るのだと言われたスジンとは別れたのだと言っても、それも自分の所為なのでは無いか、と苦しげな顔で言われた違うのだと伝えてもチャンミンの顔は暗かった俺は自分勝手なのだろうかそもそもスジンと恋人だとチャンミンに告げたのも、オメガの彼女を守る為に偽の恋人を演じて欲しいという彼女からの提案に応えたものだつまり、俺には恋人なんて居ないだから俺はずっと、チャンミンを抱く事に後ろめたさなんて無かったスジンとの事もきっと一時の事だろうと思っていたし、それで彼女達が少しでも安心出来るならば良いと思っていたでも、オメガの彼女を大切にしたいと望むスジンを友人として大切に思い、オメガになってしまったチャンミンを大切な弟して助けたいと思うあまり、結局どちらにも良い顔をしただけで…スジンに何をしてやれた訳でも無いし、チャンミンには後ろめたさを植え付けてしまったのかもしれない「ごめん、でも…」何だか自然に吸い寄せられて、触れたくて…起こすつもりじゃあ無くて、チャンミンの癖のある前髪から覗いた額にキスをしたスジンとは別れたのだと言っても、チャンミンは俺との関係をもう持ちたく無いと言った昨夜、媚薬を飲まされた後は…あの俳優は嫌で、俺が良いのだと言ってくれたのにあの言葉は、俺を熱の篭った瞳で見つめていたのは薬の所為なのだろうかチャンミンが誰か…男に襲われて身も心も傷付いたり、何かの間違いで妊娠してしまったり、項を噛まれて番になってしまったらそう考えると恐ろしくて仕方無いかと言って、じゃあ…俺が彼を妊娠させたい、彼とのこどもが欲しいとは思わないし、番になりたいと願う訳でも無いこの気持ちは一体何なのだろう「チャンミナ…」「……ん…」つい呼び掛けてしまったら、俺の声に反応するようにぴくりと瞼が動いた仰向けで眠っていたのだけど、寝返りを打って俺の方を向いた朝は冷え込むからだからなのだろう俺の胸に擦り寄るようにして顔をくっつけて、スウェットパンツを穿いた脚を俺の脚に絡ませる「やばい…俺…こんなに単純だったかな」いや、単純なのでは無くてデリカシーが無い、とか…そういう事なのかもしれないチャンミンは昨日襲われ掛けた媚薬なんていうものを飲まされて、恐ろしい思いをしたそして、昨夜俺達は何度も何度も抱き合ったそれなのに、チャンミンが擦り寄って来るだけで俺の前は反応してしまった「…チャンミナ、ちょっと…」まだ仕事までは余裕が有るとは言え、昨日の媚薬が心配だから病院には行かせたいその為にはそろそろ起きた方が良いなんて、色々な事を考えるのだけど、それよりも何より、自分の身体の状態が伝わってしまうのが申し訳無いそっと腰を引いてぴとりとくっつく身体から逃げようとしたそうしたら…「…ん……ユノヒョン?」「…ごめん、起こしたかな」俺が腰を引くより先に、チャンミンがゆっくりと瞼を持ち上げて俺を見上げた「え…何で僕…っ、ごめんなさい」そして、俺がチャンミンから身体を離すまでも無く、自ら抱き着いているのに気付いたらしいチャンミンがばっと離れたのだけど…「…っ……」「チャンミナ?大丈夫か?」「…急に動いて…くらっとしただけです」ぎゅう、と目を瞑るチャンミンをまた抱き締めてしまったそうしたら、彼は困ったように微笑んで、それから俯いたどうしたのだろう、とその視線を追って…布団を掛けているから見えないのだけど、触れ合っているから分かった「…ごめん、その、気持ち悪いよな」「いえ…夜中僕の所為でかなり、だったと思いますが…やっぱりアルファってそっちも強いんですか?」軽蔑されるかと思っただけど、チャンミンは表情を動かさずに俺の腕のなかで俯いたまま「さあ、どうだろう俺はアルファ同士のコミュニティがあまり好きじゃ無いから…チャンミナも知っているかもしれないけど」「……」「こんな事を言われたら嫌かもしれないけど、元々その…性欲はあまり無い方なんだそれなのにどうしてかな隣で寝て、チャンミンに触れていたら…」きっと、俺にとってチャンミンは特別な存在なのだ勿論、彼がオメガにならなければこんな風に特別にはならなかっただろうけどでも、そうじゃなきゃこんな風に身体は反応しないだけど、俺の話を真っ直ぐに澄んだ瞳で聞いたチャンミンは、やはり表情を動かさないままに口を開いた「僕はユノヒョンから少し…甘い匂いを感じますヒョンもそうなんですよね?分かりませんが、それは僕がオメガになったからですだからきっと…僕の所為でヒョンは男のオメガなんかに反応してしまうだけです」「ごめんなさい」とまた、昨夜のように謝るチャンミンを守りたいのに彼は言うなれば被害者で何も悪く無いのに俺が言いたかったのは、情けないし恥ずかしいけれど…チャンミンだから反応する、という事なのに「男のオメガなんか、じゃ無い」「え…」「チャンミナはチャンミナだろ?二次性が変わるなんて、殆ど皆経験した事が無いそれなのに、仕事に穴を開けずに今までと同じように過ごしている」「そんな…だって、最初に倒れて入院して迷惑をかけたのに」顔を背けて逃げようとするから、腰を強く抱き締めた少し膨張した前は触れたままだけど、多分…チャンミンも少し反応している「あれなんて、それこそチャンミナの所為じゃ無い最初なんて俺にも伝えていなかったのに仕事復帰を直ぐにした俺なら…いや、他の誰だってそんな風に出来ないかもしれないチャンミナは凄いよ」「…凄くなんて…そんなの知らないだけです沢山泣いて絶望して…最近やっと仕方無いって思えるようになったくらいで…」ふるふると首を振るチャンミン昨夜、シャワーを浴びて濡れた髪の毛のまま眠っていたから、髪の毛はくるくると跳ねていてそれが彼を普段よりも幼く見せている「仕方無いって思うのも悲しいけど…でも、チャンミナは以前も今も魅力的だ歌声も変わらないし…ダンスだって」「…体力が少し落ちました」「俺がカバーするよ、だってメンバーだろ?」オメガになったチャンミン勿論、それは事実だだけど、チャンミンはチャンミン昔から俺の傍で、一番年下だったからこそ辛い思いも沢山した事だろう俺達と比べられて歯痒い思いもした事だろうそして、俺と並ぶようになって、必死に努力して気を張っていたのだろう今のチャンミンだってそんな所は変わらない未だコントロールする事など難しいであろうオメガという二次性と付き合いながら、これまでと同じ生活をする、だなんてやはり凄い事だそんな事を俺は何も考えていなかった「なあ、チャンミナは凄いよ、尊敬する」「何で急に…僕なんてまるでもう、女みたいなのに」「女?どこが?チャンミナも立ってるのに」「え…っん…」ぐりっと前を押し付けたら、彼はぎゅうっと俺に抱き着いて甘い息を洩らす抱かれる立場になったから妊娠する事が出来るからだから、彼は自らを女性のようだと思うのかもしれないだけど、オメガである前にチャンミンは男だそして、男である前に、ただひとりのチャンミンだ俺だってそうで…アルファなんて二次性が無くても俺は俺ただ、チャンミンの事が心配で守りたくて…それは何故かと言ったら、彼の事が大切だから例えば快楽だけでこんなにも触れたい、だとか…寝顔を見たい、だなんて思わない「…チャンミナが好きだ」「え…ユノヒョン…?」唐突だったから驚かせてしまっただろうかチャンミンは大きな瞳を更に丸くして、俺を見上げている「ずっと考えていたこの気持ちは何なんだろうってチャンミナも言ったよな『オメガにならなければ』って…でも、今確かに俺はチャンミンに触れたくて、その…抱かなくてもこうしていられるだけで幸せなんだこれを恋愛じゃ無いと言われたら他に…この気持ちを形容出来る言葉なんて知らないんだ」何度か、口から『好きだ』と出かかった事があるだけど、言えなかった自分の本心か分からなかったから伝えたら拒絶されるかもしれないと思ったからだけど、伝えたくなるのはもう、好きだからそして、例えば…伝えないまま昨日のような事になって、彼が奪われてしまうなんて耐えられない「お願いだから俺を頼って俺以外の誰かに抱かれないで欲しい」「ユノヒョン…」顔を見るのが怖くて、反応を見るのが怖くて胸のなかにぎゅうっと抱き締めたチャンミンは俺の胸に手を置いたまま、俺を突き飛ばしたりはしない「…答えはゆっくりで良い付き合えなくたって良いよただ、伝えたかった」頭にキスをして囁いたそうしたら、チャンミンはふう、と息を吐いて…「じゃあ、少しだけ利用させてください」「…利用?」「起きたらやっぱり少し身体が熱いんです多分、昨日の媚薬…だから、抱いてくださいもう関係を持たないなんて言ったのに……っん…っ」好きだと認めたら、甘い誘いを断る事なんて出来なかった腕を緩めて唇を重ねて、チャンミンに『利用』される為に彼の身体を暴いていったランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので足跡と応援のぽちっをお願いします ↓にほんブログ村
- 31Oct
チャンミナの成長記録 中編
成人指定です大丈夫な方はこちらからお願い致します ↓チャンミナの成長記録 中編ランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので足跡と応援のぽちっをお願いします ↓にほんブログ村



















