hominism
東方神起のおふたりが何より大好きで大切です。
ふたりのお名前を借りて頭のなかのお話やライブレポを書き綴っています。

あくまでも私の頭のなかのお話なので、そのような内容に興味の無い、お好きでない方はそっと閉じて頂けましたら、と思います。
お話は全て幸せな結末にしかなりません。

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  • 23Oct
    • チャンドラの成長記録 10

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    • どうしても言えない 前編

      俺の恋人は知れば知る程新しい面が見えて来る勿論それは誰と関わる時にだってある事なのだろうだけど、俺の恋人は少し桁違いと言うと大袈裟だけど、俺には予測不可能だったりするそれが面白くて、嵌れば嵌る程抜け出せ無くなってしまう駅前の雑踏、駆け抜けたらどんな人混みのなかでも目立つ綺麗なひとを見付けた「ごめん!チャンミン遅くなって…!」「……」息を切らしてスーツの恋人の前に立ったら、ふい、と顔を逸らされた「チャンミン?」「…外では…」追い掛けるように顔を覗き込んだら、今度は反対側に逸らされてしまう耳が赤いのに顔は無表情それが可愛くてまた追い掛けて覗き込んだ「チャンミン、どうしたの?少し遅れたから怒ってる?メッセージも入れたけど、カフェが忙しくてどうしても上がれなくて…」「…っだから!外では…っ!あ…」急に大きな声を出したと思ったら、今度は慌てて口を小さな手で押さえて視線だけで左右をきょろきょろと見る「外では?」彼が何を言わんとしているのか、本当は分かっているんだけど、可愛いからつい揶揄いたくなってしまう「名前…チャンミンって呼ぶなって言っただろ」「あ…そっか、ごめんまだ慣れなくて…」そう、分かっているチャンミンが外…特に、俺のカフェと彼の会社があるこの駅の付近では俺と親密そうにする姿を見られたく無い、だとか名前を呼ばれるのを揖東事をだけど、付き合い出したばかりだし…チャンミンは『それ』が嫌なのだろうけど、俺は周りにだってこんなに綺麗で可愛い恋人が居るのだと自慢したいくらいこんな風に外ではつん、と澄ましたエリートサラリーマンが実は…なんて事を暴きたくなってしまう「ごめんね、シムさんじゃあ行こうか」「…っだから!触ったら…っん…」そっと腰に腕をまわしたそれだけでびくんと身体を震わせて甘い声を漏らす自然にしているよりも、こうして俺に反応したり『名前は嫌だ』なんてああだこうだ言っている方が目立つと思うのだけど、それに気付かないのがこのひとの可愛いところでもある「ん?触ったって程じゃあ無いし触るっていうのは…」「え……っあ…っ」チャンミンの後ろにまわって尻を一瞬だけきゅっと掴んだそれだけでさっきよりも更に甘い声を漏らす流石にこれ以上は目立つ、と言うか黙っていたらクールビューティー、なんて呼び名が似合いそうなチャンミンなのに、こんなにも感じやすいから大変だ「ユノ…!」「あはは、ごめんね、駅に入ろうか」「ごめんじゃない、外ではやめてって言ってるのに…っあ…」真っ赤な顔で振り返るから微笑んで謝っていたら、チャンミンが固まったどうしたのだろうと振り返ったら…「…え…あれ、シムさん、お疲れ様です」「…お疲れ様」「向こうから見えて…確かにシムさんだって思ったんですが、オフィスに居る時と雰囲気が違うので意外でした」後輩社員だろうか女性は少し驚いたような様子で微笑んでいる目が合ったから会釈をして笑い掛けたら小さく頭を下げられたそして、また直ぐにチャンミンを見て…「……」チャンミンは多分、気付いていないのだと思うだけど、この女性はきっと彼に好意を抱いているそして、会社でのチャンミンは見た事は無いけれど、外では触るな、名前を呼ぶな、というように…つまりは素の姿は隠してエリートの仮面を被っているのだと想像がつく「シムさん、会社の方ですか?」「え?ああ…後輩で…ごめん、もう帰らないとだからまた明日会社で行こう、チョン」彼女に申し訳無さそうに告げると、俺をちらりと見て、その視線は多分『早く行こう』と言っているだけど、彼女はチャンミンの事をかなり気にしているつまり、多分ライバルそして彼女は本当のチャンミンを知らない俺は彼氏なのに何だかこそこそしないといけないのが悔しかったそして、彼女は本当のチャンミンなんて知らないのに、それなりに親しげに話す事に嫉妬したのだ「分かったよ、チャンミンの部屋に行くんだよね?帰ろうか」「…っ、ユノ!」見せつけるように恋人の腰を抱いて顔を近付けた真っ赤になって抗議しているけれど、分かりやすくて可愛いつまり、触れられてびくっと震えてしまっている「ほら、大きい声を出したら目立つから…じゃあ失礼します」「え……あ、はい」彼女にも笑い掛けたらかあっと赤くなった我ながら少しばかりこどもっぽいけど、学生だから大目に見て欲しい背を向けて、俺はチャンミンの腰に手を添えたまま歩き出したけれども直ぐにチャンミンが身を捩って離れてしまった「ユノのばか、最低…会社ではちゃんとしているのに…」「ごめんね、あのひとがチャンミンに色目を使っているように見えて…俺の事、嫌いになった?電車も別々に乗って帰る?」改札を通り向けて並んで歩きながら言ったら、眉を下げて俺を見て薄く唇を開いた「やだ、早く会いたくて堪らなかったのに…」「そう、それなら良かった」早足でチャンミンの半歩前を歩いたら、まるで置いて行かないで、というようにジャケットの裾を掴む「何?」「…ばか、とか最低とか言ってごめん思って無い、恥ずかしかっただけだから…嫌いにならないで」ホームの上、邪魔にならないところで立ち止まって振り返ったら泣きそうな瞳で俺を上目遣いに見るチャンミンの意外なところ知れば知る程驚いて、そして嵌って夢中になってしまうところは幾つも有るのだけど…「これで31って本当に?俺より10も歳上だなんて信じられないよ」「…っ、だから、ユノには恥ずかしいところを沢山見られたから教えるのは嫌だったのに…」確かに若いサラリーマンの割には高そうなスーツを着ているし、ひとり暮らしの部屋も広くて綺麗だとは思っていただけど、まあ若く見えても25歳までだと思っていたんだだから、付き合い出して直ぐに聞いて本当に驚いた「おじさんだったら嫌?言葉遣いが悪かったら嫌?」「おじさんに見えないし、恥ずかしくて『馬鹿』とか『最低』って言っちゃったんだろ?分かってるから大丈夫だよ」「…ユノ…じゃあ僕の事、嫌いにならない?」一度離した手をまた伸ばして、今度は正面から俺のジャケットの裾を掴む「なる訳ないよ、俺が夢中だって知らないの?」俺の言葉に目に見えてほっとする満員電車のなかから連れ出した時は真面目で物静か、そして少しプライドの高そうなサラリーマンだと思っていたのに、本当はこんなに分かりやすくて可愛い「嬉しい…でも、僕の方がきっと夢中だから」潤んだ瞳でにこりと微笑む抱き締めてしまいたくなるけれど、ここは駅のホーム今は夕方でホームはそれなりに混雑しているチャンミンはもう忘れているのだろうけど、ここはチャンミンの会社と俺がバイトをするカフェの最寄り駅つまり、俺は全然良いのだけど…「チャンミン、また知ってる誰かに見られるかもよ?」「…っあ、名前呼ぶなってば!」有名大学を首席で卒業して、今の会社に入社したらしい経歴を聞いたら分かりやすいエリートだっただけど、本当はまるでこどもチャンミンは知れば知る程ギャップのひとで、知れば知る程に夢中になってしまう「……っ…」「もう少しこっちにおいで」「…あ、ありがとう」快速電車は普段以上に混雑していた乗り込んでから知ったのだけど、別の路線が車両トラブルで止まっていて、その所為でこの路線にひとが押し寄せたようだまるで朝のラッシュのように混み合う電車のなか、ひとの流れに押されて離れてしまったチャンミンを何とか引き寄せた「…ちょっと、これ…」「ん?だって動けないよ、皆同じだから我慢して」「…うん」俺達はふたりとも、身長だけなら人垣から頭ひとつ出るくらいだけど、チャンミンは細くて、ウエストなんてまるで女の子みたいだ体力も無いし満員電車のなかでは心配になってしまうそれに、彼は以前とある専用の掲示板に自ら『触って欲しい』なんてとんでも無い事を書き込んでいた危険な目には遭った事が無いと言うか、俺が偶然直ぐ傍に乗り合わせて俺達の『初めて』に繋がった時が初めてしつこい男に触られて危なかったらしいチャンミンはゲイで、自分では男にそういう対象として見られる事は無い、なんて断言していただけど、俺は元々ゲイでもバイでも無いのに彼の事が気になっていたし…満員電車のなかで彼に触れた男達だって、勿論触れる相手が誰でも良い訳では無いだろうつまり、チャンミンは自分を分かっていないのだ「ほら、壁に寄って」「…っん…」チャンミンの後ろから覆い被さるようにして、彼をすっぽりと覆い右の耳元に囁いた「ユノ」「ん?」小さな声で壁を向いたままのチャンミンに呼び掛けられた覗き込むようにして答えたら、少しだけこちらに振り返った「…ユノは押されて無い?大丈夫?」「…ああ、大丈夫…」チャンミンは良かった、と言って、また前を向く後ろから押されてはいるけれど、それは皆同じチャンミンだけは俺が身体と両手で庇うようにしているから、誰にも触れられないようにしてある目の前には綺麗に整えられた襟足から覗く白い項それを見ていたら何だか吸い付きたくなるこんな気持ち、チャンミンに出会うまで抱いた事なんて無かったのに「……っ…」がたん、と電車がポイントを通過して揺れて、後ろからぐっと押された勿論皆同じ状況だチャンミンを守ろうとしても、やっぱり彼の背中も少し押してしまった振り返ったチャンミンが視線で『大丈夫?』と言うから笑って返して…だけど、ふと思い浮かんでしまった「……っ、え…」最初は、チャンミンも戸惑っていた様子顔だけちらちらと動かして、それから目が合って…「ごめん、当たっちゃったかも」「あ、ううん、大丈夫」他の誰かでは無くて俺なのだと暗に伝えたらほっと表情が緩んだチャンミンは頭が良い筈なのに、恋愛経験が俺以外皆無だからだろうか自分なんて男から『そういう対象』として見られる訳が無いと思っているからだろうか「…っひ……」声が出たのを恥ずかしく思ったのか、両手で口を押さえたそれに気付かない振りをして、後ろから腰を押し付けるぐっ、とスラックスの尻の中心に当てると、どんどんチャンミンの息が荒くなる耳も項も赤くなって、食べたくなる「…っ、ユノ…ちょっとずれて…」「え?」前を向いたまま、少し震える声で囁くから聞き返したら、チャンミンは口を押さえたまま顔だけで振り返ったそして…「…っ、わざと…だろ!」「しっ、聞こえるよ」「…っ…」キスしてしまうくらい顔を近付けて囁いたら、ぷいっと顔を前に戻す後ろから押された振りでチャンミンを身体全体で壁に押し付けて、耳に口を近付ける実際のところ、俺は両手を壁に付いて踏ん張りチャンミンを守っていたけれど、他の乗客達は皆そもそも密着し合ってているだから、俺達が密着していても何もおかしくないし、扉の脇の壁の前にチャンミン、そして後ろに俺が立っていて目立たないだろう「…っく、…ん…やだっ、わざと…」「え?何が?ごめんね、混んで来て…」後ろから中心を押し付けて抉るようにするだけではあはあと息を荒げるチャンミン何でも無い風に耳に囁いたら、真っ赤になって俯く壁についた手を離して、ゆっくりと下ろしてチャンミンの前に触れたらびくん、と身体が震えた「周りに気付かれるよ」「…っ、わざとじゃ無いって…」「わざとじゃ無いとは言って無いよ」ふにふにとスラックスの上から触ったらあっという間に固くなる脚の付け根や細い腰、焦らすように掌と指先を滑らせて衣服の下の素肌を思い出し想像する「ユノ、無理…もう止めろよぉ…」押された振りでチャンミンの肩に顎を乗せるようにして顔を覗き込んだら、必死で声を殺して可愛くて可愛く無い事を言う人前で、だとか、泣き顔を見たい、だとか…そんな事これまで思った事が無かっただけど、このひとを知れば知る程俺のなかの何か、が刺激されて…そして、もっとこのひとのまだ知らない顔を知りたくなる「俺は『馬鹿で最低』だから無理」「…っ……」小さく首を横に振って、だけど俺手のなかのモノはどんどん質量を増すこんなに可愛い恋人、夢中になるしか無いランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので足跡と応援のぽちっをお願いします ↓にほんブログ村タイトルを変えたので気付いて頂けたかな?と少し不安ですが、「言えない秘密」のふたりです最終話、を更新したところですが、少しだけ後日談を更新させて頂きますこれまでのお話はカテゴリー「言えない秘密」にあります頭のなかで幸せなホミンちゃんが止まりません…今回は話数をつけないので、短く纏めようと思いますので、お付き合い頂けたら幸いです今日が皆様にとってより良い一日になりますように

    • Sun&Rain 7

      Side Yあの夜からずっと、後悔してばかりどうして『あんな事』をしたのか自分でも分からない俳優という自分の仕事に誇りを持っている仕事とプライベートは別で、きっちりと切り替えるそれが自分のなかで決めている事勿論、この業界には美人だって山ほど居る共演して来た女優も皆それぞれ魅力的だまあ、主役を張るような女優はどれだけ見た目が可憐でも中身は男勝りだったりもするのだけどそれも俺にとっては彼女達の魅力のひとつだと思っているし、恋愛の物語を演じるのであれば、確かに演技をしている最中は相手役の女性に恋をしているけれども、勿論それは演技のなかだけカメラがまわっている間だけだたまに男でも女でも、共演者に本当に恋をしてしまう俳優も居るけれども俺は違うそれがプロとしてのプライドでもあった「…演技指導で実践練習、なんてした事無いのに俺、何やってるんだろう」貴重なオフなのに、考えるのはあの男の事ばかりつまり、チャンミンだ有名監督に抜擢された演技未経験のモデル話題性も有る大事な作品を彼の棒のような演技で潰されたら困るそれに、俺は主役で彼はその相手役いわば、俺と同じくらい重要な役どころまだ台本は冒頭しかもらっていないけれど、彼と一緒のシーンが圧倒的に多い事は確かだし、作品のなかで恋に落ちる相手そんなチャンミンがきちんと彼の役柄である『ミヌ』を演じる事が出来なければ俺にも迷惑だし、引いては作品自体にも影響が有るだから、演技の先輩として、共演者として彼を見極めて…いや、下衆な言い方をすれば足を引っ張られないように指導しなければと思ったのだ「…有り得ないだろ」大して何か、盛り上がった訳じゃ無いいや、盛り上がったら良いのか、なんて問題でも無いだけど…この、俺の部屋に招いた夜話をしていたら何だか居心地が良かったんだ初めは何故か彼の前だと『いつもの』自分を装えない事に苛々して、その苛々を彼の所為にしていただけど、多分違っていて…チャンミンの前だと普段身に付けている俳優としての鎧のようなものが剥がれてしまったのだと思う彼女の事、プライベートな事を聞かれて答えただけど何だか少し後ろめたくもあったそれがどうしてかなんて分からないそして、棘のある態度で接してしまったら彼も何だか怯えてしまって別に怖がらせたい訳じゃ無いそれなりに上手くやって、良い作品を作る事が出来たら、と思っていただけだ少し、正直なところを言えば起用理由が気に食わないけれどももう決まった事だから「今思えばめちゃくちゃ情けないな」俳優としてのプライド、だとか演技経験が無い男だから不安だとか意識しているのは俺ばかりで、彼だってモデルとして体重、食事管理をして来たり…何よりも彼自身の魅力で見る目のあると言われる監督に選ばれたのだから、それ自身がある種の才能でも有るのだと思う俺が冷たい態度を取ったって苛立ったりする事無く接してくれた俺の方が二歳も年上なのに恥ずかしい挙句の果てにあの夜、演技の練習、なんて言って…恋愛経験が無いから演技が不安だと素直に教えてくれた純粋な男にキスをしたそれも、一度じゃなくて何度もきっと、今後撮影では行うのだろうけど、その練習でキスをする、だなんて普通は有り得ないしかも、その上今日の打ち合わせではただでさえ気まずかったのに、更にまるで…「嫉妬だ、分かってる」会議室に入ろうとしたら、丁度目の前に居たから見えたと言うか前を塞がれてしまっていたのだチャンミンと、それから彼のマネージャーに例えばそのマネージャーが熊のような男だったりすれば何とも思わなかったかもしれないだけど、芸能人だと言っても通用しそうなスタイルの良い男そんなマネージャーに頭を触られて安心したように笑うチャンミンを見て、かっとなって素の自分で話し掛けてしまった打ち合わせ中もたまに右側のチャンミンをちらりと見たら、マネージャーと視線を合わせてほっとしたように微笑むまるでそれが、恋人達のサインのように見えてしまって胸がむかむかした仕事中に集中出来ない、なんて事は普段ならば無いのに、チャンミンと知り合ってから俺は何だかおかしいそして結局、打ち合わせ後にも見せつけるように仲良くしていたふたりを見ていたら、マネージャーの男から『チャンミンは弟のよう』と言われて、今度は安堵してしまった「はあ……っびっくりした」ソファで目を瞑り項垂れていたら、右手に握っていたスマホが震えて慌てて腕を持ち上げた「…何だよもうタイミングまで」もうずっとチャンミンの事ばかり考えているから、タイミングも何も無いだけど八つ当たりのように呟いてしまった打ち合わせ後に交換した連絡先あの後直ぐに『これから宜しく』と形だけの挨拶は送って、チャンミンからも返事があったその後は別に会話も続かず…俺が何か返事をする事も無かっただけど、通知は確かにシムチャンミンから何故かどきどきしながらカトクの画面を開いた『今日はチョンさん達の読み合わせを実際に見る事が出来てとても勉強になりました演技の勉強…難しいし何が正解かは分かりませんが、僕なりにミヌになり切って頑張るので宜しくお願いします』「真面目、だよなあ、うん」演技指導でキスなんてされて…と言うか、あの夜最後はチャンミンからも『ウノとキスしたい』なんて、俺の役名で呼ばれてキスをしたけれど…普通ならば男にキスをされたら怒ったって良いし、下手をしたらセクハラだと言われても仕方の無い事だけどきっと、モデルとしての話を聞いても思ったのだけど、チャンミンは真面目なのだだから、キスをされても受け入れるし、こんな風に連絡をして来る「何度目の『宜しくお願いします』だよもう…」生真面目な人間なんて面白く無いと思うだけど、あの男は面白いだから目が離せないのだそう、気になるのは今まで周りにいなかったタイプだから演技と現実を、俺は混同なんてしない言い聞かせて自分の気持ちに蓋をして、それからメッセージを返したら、玄関から扉を開ける音がした「もうそんな時間か…予定通りだな」立ち上がって廊下を歩いていたら、扉はもう開いて、俺の現実がやって来た「お疲れ様、外は寒かっただろ?あたたまって」「…うん」もう付き合いだって長い彼女記者やファン、世間には隠さなければならないから普通の恋人のように外でデートする事は出来ないだけど、合鍵を持たせているし連絡さえしてくれればこうしていつだって来て良いのだと言ってある仕事が忙しい時はなかなか一緒に過ごす事は出来ないし、これから地方ロケも始まるからまた擦れ違いが始まるでも、一般人、とは言え元アイドルの彼女はそんな俺の仕事についても当たり前に理解が有る燃えるような想いはお互いにもう無いかもしれないけれど、上手く行っていると思っているそれに、最近会えていなかったから、また彼女に触れたら…そうしたら、チャンミンの事なんて普段は気にせずにいられる筈「おいで」「…うん」何だか疲れているのだろうか少し元気が無い彼女を廊下で抱き締めたときめきは無いだけど、穏やかだし恋愛なんてそんなものだろう「久しぶりに会えて嬉しいよ」「……ん…」ゆっくりと唇を重ねたもうそれは決まり事のようなものときめきは無いけれど、それももう俺達の当たり前穏やかで…芸能界では気を張っているから、こんなのが心地好いんだ唇を離して抱き締めたら、チャンミンよりも細いのに…なんて、気が付いたら結局あの男の事を考えてしまった「…部屋に行こうか」「あのね、ユノ…」「え…」抱き締める腕を解いて笑い掛けたら、彼女は視線を逸らしたそして、何かを決意したような目で俺を見る「もう、別れようか」「……どうして…」「そんなの、ユノも分かってるよね?最近もう、付き合っている意味が無いって思ってたキスもそれ以上も…しなきゃいけないからしてるみたいそれに最近は一緒に居ても心ここに在らずだったよね」「そんな事…」「ユノの演技は凄いと思うドラマや映画を見ていて、こんな彼氏で誇らしかったでも、普段は演技が下手なの、知らなかった?」過去形で語られて…それでも、俺に気持ちが有れば引き止めたし縋り付いたチャンスが欲しいと言えただけど、彼女の顔を見たらもう、心は決まっているのだと分かった「今日会ってみて、私の勘違いだって思えたら…って思っただけどやっぱり…仕事が忙しい、とかじゃ無いよね?丁度長期ロケも始まるみたいだし、その前にちゃんとしよう」「うん…ごめん振ってくれて良いよ」「うん、分かった」俺から『別れよう』なんて言う狡い事は出来なかったいや、そう言えた方が狡く無いのだろか付き合いが長くてまるで当たり前の存在になっていたのはもう、以前からだったそれでも仲は良かったでも最近はもう…俺から連絡する事も減ったし、ついさっきだってチャンミンの事ばかり考えていた俺には彼女が居るから、だからあんな男になんて…そうやって、心のなかで彼女を利用していた「今までありがとう私も最近ずっと考えていたんだけど、きっとユノも同じだったでしょ?誰よりもユノの事を分かっているから、断言出来るの」「あはは、敵わないなあ」振られてもショックじゃ無いなんて言えないけれど、きっと彼女もそうなのだと思っただけど…「じゃあ、帰るね」そう言って笑った彼女の目には少しだけ涙が浮かんでいて…彼女は俺を分かっていたけれど、俺は彼女を分かっていなかったのかもしれないと思ったそれでも追い掛ける事も、やっぱりやり直そうと言う事も出来ず、彼女の背中をただ見つめて、そして扉は閉まった「…だからプライベートなんてひとに見せたく無いんだ」俳優として、芸能人として隙なんて無く完璧で居たいだけど、プライベートの俺は情けない男だ溜息を吐いて廊下を歩いてリビングに戻っていたら、デニムパンツの尻ポケットに入れたスマホが震えた「……」もしかしたら、彼女かな、とぼんやり思いながら手に取ったそして、ディスプレイに表示された名前に、つまらない男の止まった時間が動き出したような気がした「…っ何なんだよもう…」ずるずると崩れ落ちるように蹲る『シムチャンミン』という名前を見ただけなのに頭を抱えて大きく溜息を吐いて、それからもう一度吸ってどきどきしながらトークアプリを開いた『ユノさんの事厳しいとか怖いなんて思っていないです素人の僕にも丁寧に接してくださって嬉しいし…ウノが本気で惚れるような演技をするので見ていてください』「…どうしたら良いんだよ…」『厳しい態度ばかりでごめん共演が楽しみだよ』そんな風に返信したんだそれなのに、チャンミンは嬉しいだなんて言う俺の仮面を優しく剥いでいくようで…きっと彼はとても純粋で、それが俺には少し怖い「綺麗で純粋で…最強だろもう」監督は数多の俳優を見て来た男彼がミヌの役にはチャンミンなのだと一目惚れした男そんな彼を俺は甘く見ていた演技が始まる前からもう飲まれてしまって、別れたばかりの彼女の事は頭の隅に追いやられてしまった本当に、彼は俺にとっての太陽になってしまうのかもしれないランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので足跡と応援のぽちっをお願いします ↓にほんブログ村

  • 22Oct
    • It's obvious 1

      短いもしも、のお話です現実とリンクしていますがあくまでの私の頭のなかのお話ですこの業界に居る以上、彼らについての色々な事を見聞きするそのなかには一般人も耳にするような根も葉も無い噂レベルの事も有れば、そうで無い事も有るつまりは何の話かと言うと、俺達スタッフが働く芸能界、その陽のあたる場所に居るスター達の恋愛模様について、だもしも偶然『何か』を見てしまっても広げてはいけない自分達はゴシップ雑誌やネットニュースの記者、有名人に付き纏うファンでは無いのだからこうして語っている俺はと言うと、それなりにこの業界で働いて来ているから、世間のひと達が知らないような…意外なカップルや芸能人達の恋模様も知っているだけど、ごくまれに、そんな俺でも…いや、きっと誰だって知ったら驚くような事も有る始まりは、数日に渡る海外ロケに出発した時の事だったカメラマンのひとりとして参加した俺は、出演者である六人の男性アイドル達と同じ飛行機に乗った機内では勿論大々的に撮影なんて出来ないけれども、時たま打ち合わせをしたり、後は参加メンバー同士がこれから始まる撮影について語り合ったり…ファンに向けた写真や動画を撮ったりもして、リラックスして過ごしていたそんな様子を見ながら、トイレに向かおうと立ち上がったら…「あはは、チャンミナ、重いよ」「文句言わないでくださいと言うか、ユノヒョンが言ったんですよ?『立っていたら邪魔になるから俺の膝の上に乗って』って」「うん、だから嬉しくて」「嬉しいと重いって言うんですか?」いや、彼らは仲が良いと言うから特に『これ』が普通なのかもしれないだけど、俺の視線の先、つまりトイレの手前参加メンバーのひとり、ユノユノの席に彼の仕事のパートナーであるチェガンチャンミンがやって来ていて、しかもまあ、話を聞いたら、と言うか聞こえてしまった通りチェガンチャンミンがユノユノの膝の上に座っているのだちなみに、ふたりとも30を過ぎていて、チェガンチャンミン…いや、チャンミンさんも若く見えるけれど32歳つまり何が言いたいかと言うと、例えばユノさんのこどもでも無いし…彼女でも無い筈「…気まずいいや、見られて気まずいとか何か有るなら機内であんな事しないよなあ…」トイレに行くのを止めようかとも思ったけれど、一度立ち上がってしまったしかも…「どうしたんですか?」「え、いや、トイレに行って来る」「はい」窓側の席のスタッフに怪しまれてしまったから慌てて答えて機内を歩き出した「……」視線の先にふたりが居る一応視線は逸らしてみたけれど、会話は耳に入って来る「美味しい物も沢山食べられるかなあ…」「そうだな、でも…こうしていたらチャンミンの方が食べたくなる」「…っ、何言ってるんですかもう!」「……嬉しそうに聞こえるけど?」これはきっと、俺が『そういう事かも』と思ってしまったからつまりは先入観が有るからそういう事に聞こえるだけそうに違いないなんて思っている間に、あっという間にユノさんと、それからユノさんの膝の上に座っているチャンミンさんの直ぐ傍まで来てしまったあとはもう、何も気にしていない振りで通り過ぎようとしたのだけど…「…あんっ」「…っへ?」俯きながら歩いていたら、少し上擦った、普通飛行機内では聞かれない類の声が聞こえたから思わず間抜けな声を出してしまった同時に顔を上げたら…「っあ、あの!ユノヒョン、もう下ろしてくださいってば」「え?チャンミンが自ら乗って来たのに?さっきは『このままインドネシアまでこうしていたい』って言っていたのに?」「……………」もう何も言えなくて、これ以上は見ても聞いてもいけないのだと察してトイレへと駆け込んだ「嘘だろ…あのふたりってそうなのか?」最近はそれぞれの仕事も増えたようだけど、ふたりで活動するグループのメンバー同士10代の思春期の頃から一緒に過ごして来て、それでもあんな風にまるで…「バカップルかよ…」様式便器に腰掛けて頭を抱えたそして、思い出したのだこのロケには参加しない先輩カメラマンに聞いた話を『あのなかで、今恋人が居るメンバーがふたり居るんだけど…まあ、気付いたら驚くかもしれないけど知っているスタッフも多いから気にするな』「ふたり、って普通は別々の誰かだと思うに決まってるだろそういう事だったのか…」本当はこのままここで時間を潰してしまいたいだって、トイレから出たらまた直ぐに彼らの前を通らなければならないいや、避けたとしても視界には入ってしまうけれどもここは機内で、この場所を使いたいひとは他にも居る訳で…「…よし、出よう」覚悟を決めて扉を開けて安堵した「…良かった…」そう、ユノさんの膝の上にはもうチャンミンさんは居なかっただから安心してしまって、来た通路を通ったけれども、彼らは俺の想像の上を行くらしい「チャンミン、恥ずかしがらなくて良いからおいで」「…恥ずかしがってなんて無いですってば」「でも寂しそうだけど?ああ、じゃあまた夜に」俺が間を通っているのに、通路越しに交わされる会話夜に一体何が行われるのか確か宿泊する部屋はふたり部屋で、部屋決めは到着してから決める事になっているのだけど部屋という訳では無いのかまたこんな風に公衆の面前で『何か』を見る事になるのか俺に出来る事は聞こえていない振りをしながら通り過ぎる事だけだった見てはいけないものを見てしまった気分になっただけど、アイドルの世界ではもう大御所と言っても良い、若手でも無いふたりがまるで思春期の…そう、恋を覚えたばかりのような顔をしていたから、嫌な気持ちが無かった事は確か「…とは言っても、見てはいけないやつ、だよなあ…」「どうしたんですか?」「え…いや、何でも」席についたら、また隣のスタッフに声を掛けられたから笑って誤魔化して、後はインドネシアまで眠って忘れて…見なかった事にしよう、と決めたなんて、結局ここから始めるロケで俺は…いや、俺以外のスタッフも、あのふたりの色々な事を直接見聞きして知ってしまう事になるのだけどランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので足跡と応援のぽちっをお願いします ↓にほんブログ村It's obvious…ばればれだよ、の意味ですここ数日、私の脳内がもう大変で…Twitterのふたりのアカウントでひたすらひとりで荒ぶっているのですが、抑えきれず、真面目な夜のお話を書いていてもどんどん違うホミンちゃんが出て来てしまいます…荒ぶる記事でも勝手に纏めたいのですが、お話にもしてみようと思いますTwitter、孤独に呟いているので良ければ見て笑ってやってください…@hominism0212 (鍵付きで荒ぶっています)@hominismmomi (鍵を掛けていないので大人しめです)それでは、更新が遅れてしまいそうですが…また夜のお話でお会い出来ますように追記…鍵アカウントはそちらのプロフィールに書いてある通り、フォローの際はDMを送って頂けますでしょうか🙇🏻成人指定な事、お話の事を呟いている為どなたか分からないと申請を許可出来ないので、プロフィールページのメールマークからダイレクトメッセージにてブログから来た旨、もしくはAmebaのお名前だったりを教えて頂きたいです宜しくお願い致します🙇🏻

    • チャンドラの成長記録 9

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    • Fated 34

      Side C元々自分自身の事が好きだった訳じゃ無いコンプレックスだらけだから男らしい、よりも可愛い、なんて形容される事が多い容姿も、身長ばかり伸びて体格はなかなか良くならない事も可も無く不可も無く、そんな風に普通であるベータとして生まれたから仕方無いと分かってはいても認めたく無かったスカウトが切っ掛けとは言え、必死に努力してやっと芸能界の仲間達に並ぶ事が出来る歌もダンスも演技だって…どうして、アルファ達は当たり前に素晴らしいのに僕には才能が無いのだと悩んだそして何より、尊敬はしているけれど、自分の隣に居るのが…僕がどれだけそうなりたいと思ってもなれない、自らが目指すような男らしい才能溢れるひとだった事それが僕のコンプレックスをいつだって刺激して来た幸い、と言うか…僕の憧れのそのひとは厳しくも有るけれど僕の頑張りや努力を認めてくれて、僕を褒めてくれる僕からすれば理解出来ないけれど『チャンミナは凄いよ』なんて言って、僕の自尊心を満たしてくれる憧れのヒョンにそう言われて、そして何より彼はとても優しく思い遣りがあるだから、僕はコンプレックスを刺激されたってやって来れた普通であるベータから、今でこそ差別や偏見は減ったらしいと聞くけれど、まるで繁殖の道具のような男のオメガに突然変異してしまい、僕の自尊心は地に落ちたアルファのユノヒョンとの差は縮まった筈が大きく開いた情けないし、僕をずっと見守って来てくれたヒョンの足を引っ張る事にもなるヒート、なんて言っても実際は激しい発情期オスが欲しくて抱かれたくて仕方無くて、アルファのユノヒョンに抱かれて浅ましく求めたスジンと付き合い出したと聞いているのに、ふたりが仲睦まじく話す様子だって見ていたのに僕は美しい彼女を裏切るようにヒョンと何度も何度も抱き合ったユノヒョンが僕に欲情して僕を求めてくれる事が気持ち良かったオメガになってしまったけれど、オメガになったからこそ…身体を使えばアルファに勝てる、そんな気分けれども実際は、抱かれる事に慣れて求められる事が心地好くて、ヒョンがスジンよりも僕の方を見てくれたら良いとまで、最近は思っていた「…最低だ」ひとり部屋に帰って来てぼそりと呟いた結局、僕は自分に酔っていただけオメガになった事は確かにとても珍しいケースなのだろうそれは僕にとって不運な事だっただけど、そもそも僕はずっと『特別』になりたかった自分に無いものばかり欲しがって、普通に生まれた事が悔しくて…オメガの人口はアルファよりもずっと少ないその上突然変異なんて世界中探したってあまり無いと言うそれでも僕は幸運らしいと言うのも、一番最後の定期受診で医師に言われたんだ突然変異自体は珍しいけれど報告は有る事そして、一昔前なら細胞組織を取られたり、僕のデータが医療の世界で広まる事が当たり前だったそうだけど今は、血筋にオメガが居れば稀に起こり得る事だと立証された事、そして何より個人情報保護の観点からも病院や主治医は患者、つまり僕の情報を漏らす事は無いらしいつまり、僕が突然変異でオメガになった事は主治医と…今ならユノヒョンしか知らないそして、発情期を抑える抑制剤も妊娠を防ぐピルも効果は確かだから、オメガになったところで『普通』に暮らす事が出来る「自分を不幸だって思って…こんなの自己陶酔だ」オメガになんてなりたく無かった僕だけ不幸になるのが嫌だったユノヒョンは僕の『秘密』を知っているのに、苦しみを知っている筈なのにそれなのに彼女を作って幸せになるのが許せ無かったヒョンへの思いが何なのか、ここ最近ずっと考えているけど分からないんだ「…はあ…」ソファに両膝を立てて座って顔を埋めて小さくなった抱かれる気持ち良さを知って、ヒョンを求めた僕に欲望を向けられると、僕で良くなってくれると満たされたような気分になった勿論僕だって…ベータとして生きて来て女性を抱いたこれ迄の経験と比べ物にならないくらい良かったそれを知ってしまったから自分で自分を慰めるのではもう足りなくて、ユノヒョンを求めた触れ合うとどこか安心した胸が締め付けられて愛おしいと思っただけどそれだけじゃ無いアルファが僕に夢中になって腰を振る事で、勝ったような気分になっていたつまり、コンプレックスの塊だったのに更にオメガになって劣等感塗れだったそんな僕がユノヒョンに求められる事で、大切にされる事で優越感を抱いていたのだと思うヒョンは優しいからスジンよりも近くに居る僕の事ばかりになったのだろうもしかしたら、それをどこかで察したスジンは女性と浮気をしたのかもしれないこんな事になったて漸く自分が馬鹿だと気付くなんて、僕は本当に情けないそれなのに…「……どうして…」発情期、ヒートじゃ無いだから我慢出来る筈でも、抱かれる事を覚えた身体はまるで思春期のように直ぐに熱くなる後ろで満たされたい奥まで埋められて求められたい「……っふ……」ヒョンに申し訳無い気持ちでいっぱいなのに抱かれたい浅ましくて情けなくて自分が汚くて泣けて来た「……連絡、有る訳無いよね…」デニムパンツのポケットからiPhoneを取り出した僕は逃げるように楽屋を出てひとり帰った勿論、と言うか気まずくて僕からヒョンに連絡していないそれでも…情けないのに寂しくて、彼にはスジンが居るのに連絡が有るかも、なんて思ったそして…「…っあ……はは、恋愛ドラマじゃ無いんだから」急に着信音が鳴ったからユノヒョンかと思ったけれどもディスプレイに表示された名前は勿論違う落胆しながらも、通話をタップした「…お久しぶりです、どうしたんですか?」それは、以前ドラマで共演した事の有る俳優だったシウォニヒョンとも繋がりが有るひとだから、彼を交えて食事もした事が有る最近、単独での仕事の現場で偶然会ってから、個人的にたまに連絡が来るようになった「……行きます、はい、遅くまでは居られませんが…」普段ならば応じ無かっただろうだけど、これ迄も何度か個人的な誘いを断っていた事そして、何より今はひとりで居たく無かった事そして…「ふたりきりじゃ無いし店なら大丈夫だよね」立ち上がってiPhoneを尻ポケットに仕舞いながら呟いた彼はベータで、そして多分…最近僕を、どこか『そういう目』で見ている薄々感じているそれが嫌で避けていたけれども誘われたのは飲食の出来るクラブで、他にもシウォニヒョンと仲の良い俳優も居ると言われたアルファならば警戒しなければオメガだと気付かれる危険性や、もしも狙われたら困るだけど…「ユノヒョン以外に抱かれるなんて想像出来ないでも、そういう相手でも探さなきゃその内どうにかなりそうだ」彼がベータで、もしも本当に、僕と何か…と思っているのなら、『後ろ』を使う事に慣れているのだと言えばきっと、僕がオメガだとは気付かない筈ユノヒョンの代わりになるかもしれない「やっぱり僕…最低だな」スジンとユノヒョンの仲が戻るか、心配だった筈自己嫌悪に襲われていた筈それなのに結局僕は自分の事ばかり「シム!急に呼んだのに来てくれて嬉しいよ」「ハンさん…いえ、丁度仕事も早く終わって何も予定も無かったので」俳優のハンさんはユノヒョンと同じ年、つまり僕の二歳上明るくて三枚目俳優、なんて言われているけれど、人気が有るだけあって黙っているととても整った顔をしている同じベータだから以前共演した時は良く話していただけど最近は意味ありげな視線を向けて来たり誘いが有るから…「最近ずっと誘っても断られて内心傷付いてたんだだから嬉しいよ」「…すみません、忙しくて」クラブはがやがやしていて、得意では無いちらりと店内を見渡したら混み合ってはいないようだだけど、やっぱり目立ちたくも無いから前髪を前に流して俯いていたそうしたら…「奥に個室が有るんだ俺達みたいな業界の人間も気にしなくて良いから、行こう」「え…っあ、はい」まるでエスコートするように腰に手を添えられて一瞬驚いただけど、ハンさんを見てもにこりと何でも無いように笑うから愛想笑いで誤魔化した「そう言えば他にも…シウォニヒョンの…」「ああ、個室で待っているよ」店に居ると聞いていた俳優が居なくて尋ねようとしたふたりきりなんて気まずいし困るだけど、ちゃんと他にも居るなら…とひっそり胸を撫で下ろした「さあ、どうぞ」「…ありがとうございます」扉を開けて促された小さく頭を下げてなかに入ったら、確かに何度か会った事の有る俳優が居た視線が合ったから挨拶をしようとしたら…「すみません、僕、急用が出来て…」「え…」「そうなの?折角シムも来てくれたのに」ハンさんは僕の隣で肩を竦めて困った様子だけど、彼も申し訳無さそうな顔で俯いて「すみません」と小さく頭を下げた「あの、また埋め合わせを…とにかく今日は急ぐので」「…っあ…」結局、挨拶をするどころか一瞬目が合っただけで、若手俳優の彼は個室から出て行ってしまった「仕方無いな……誰か女性でも呼ぶ?なんて、そんな店でも無いしなあ…」「いえ、お気遣い無くもし良ければまた改めて、にしますか?」出て行った彼は律儀に扉を閉めたから、何だか密室のようで気まずい一歩後ろに下がって扉を見ながら提案しただけど、ハンさんは僕の肩を抱いて微笑んだ「俺はシムとふたりでも良いよそれに、ゆっくり話したいと思っていたから…ベータ同士で」「…はは、そうですね」促されて、ついさっき迄若手俳優が座っていたソファに腰掛けた三人は座れるのに、僕の直ぐ右側に座って肩が当たるくらい「何を飲む?つまみも、何でも良いよ」「あ…ノンアルコールで…」「シムは飲むんだろ?ワインを入れるよ折角ふたりきりで飲めるんだから…な?」「……」何だか断れない雰囲気で小さく頷いたら、彼は内線でオーダーをした断れないのは、僕が優柔不断だから、では無い元々知り合った時は確かにベータだと思っていたし、勿論今だってそうなのだろうけど…何だか、オーラと言うか、纏う雰囲気が『強い』んだ勿論ユノヒョンだったりとは違うだけど、何だかアルファのようで本能的に怖いと思った「お互いさ、アルファばかりの芸能界で苦労も有ると思うんだだから、シムとは分かり合える気がしていて」「…ありがとうございます」ワインは直ぐに運ばれて来て、前菜や摘めるものも一緒に運ばれて来た腹は減らなくて、それよりも頭のなかはユノヒョンの事ばかりスジンと会っているのだろうか話しているのだろうか誤解を解いて、やはり僕なんかより女性の身体が…いや、スジンが良いと思って今頃抱き合っているのだろうか「シム?」「…っ、あ、何ですか?」「話聞いてたか?」とん、と額を指先で押されたそれがユノヒョンなら嫌じゃ無いのに、違う誰か…男に触れられると気持ち悪いハンさんの事は、以前はベータだから仲間のようだと思っていたけれども結局、今僕はオメガで…やはり孤独だ「シム、最近凄く…変な言い方だけど綺麗になったよな」「…そうですか?」「ああ、あいつが居たらこんな事言うつもりじゃ無かったんだけど、シムなら男相手でも…なんて思うくらいだ」「……」やはり、僕が感じていた視線の意味は合っていた見つめられて、そして見つめて… 「試してみても良かったら、俺はいつでも良いよベータ同士分かり合えると思うんだ」「それって、身体だけ…って事ですか?」ワイングラスを渡されて乾杯した心臓がうるさくて、口の奥から飛び出てしまいそうだけど、頭のなかはユノヒョンでいっぱいで、それを忘れたかった僕だって25歳だから一応何度か恋愛経験も有るそれに加えてユノヒョンと身体だけの関係も結んだ芸能界なんて綺麗事だけの世界じゃ無いから、オメガだとかアルファだとか、それらを抜きにしたって身体だけの関係なんて別に…良くある話これからオメガとして、男に抱かれる事を求めて生きて行くのならお互いに都合の良い相手を探さなければならない「身体だけでも良いし…試してみれば分かるかな?」ハンさんがにこり、と笑った距離は近いし、ユノヒョンに抱かれていた時は他の相手なんて必要無かっただけど、毒気の無い笑顔に、このひとでユノヒョンの事を一瞬でも忘れられるなら、と縋りたくなった僕だけが汚いんじゃあ無くて、皆欲に塗れているんだって思えたら良いそんな風に、確かに僕は思ったランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので足跡と応援のぽちっをお願いします ↓にほんブログ村

  • 21Oct
    • チャンドラの成長記録 8

      二度もチャンミンのモノに触れてしまったいや、違う見た目はチャンミンで、確かにチャンミンけれどもその中身は10歳だと言うチャンドラのモノに、だ「ねえユノヒョン、何を見るの?」シャワーを浴びてもう一度着替えた身体は大人でも、中身がこどもになっているのならシャワーは水温は温めの方が良いかと思ったけれどもそうしたら『熱い方が良い』と言われたそんなところはいつものチャンミン、だなんて思ってしまう新しい下着とTシャツに着替えさせた何故新しいものかと言うと勿論汚れてしまったからで…それから汚れずに済んだスウェットのハーフパンツを渡したら『暑いからいらない』と首を横に振られてしまったつまり、今チャンミンは…「ユノヒョン?聞いてる?もう!」「えっ?ああ、ごめん、もう一度お願い」「眠いの?テレビで今から何を見るの?って聞いたのに」そう言ってがくるり、と顔だけで振り返った俺の目の前にチャンミンの少し赤い頬や長い睫毛があるつまり、シャワーを浴びた俺達は今ソファに座って寛いでいるのだけど、俺の脚の間にチャンミンがすっぽりと嵌り込むように座っているのだ「あはは、そうだったな、うん…」視線を合わせて返事をしただって、顔を見て視線を上に上げておかなければ目に毒、なんてものじゃ無い少しオーバーサイズのTシャツだからまだ良かったのだろうかそれに、下半身はボディラインにフィツトするボクサーパンツだけという姿シャワーを浴びて暑くなったから見た目は大人だけれど、今は10歳だから裏も表も無い無邪気なチャンドラだから分かっている、分かっているけれど…こんな姿で甘えて来られたら、誘っているようにしか思えないふたりきりの休日無防備な、俺にしか見せない姿で寛ぐ可愛い恋人こんなに幸せなシチュエーションなんて無いそれなのに、簡単に襲う事も出来ず理性を試され続けている…まあ、今朝10歳のチャンドラと『出会って』からさっきまでずっと、理性は保たれる事無く崩れ続けているのだけれど「そうだ、今年撮影したバラエティー番組が有るんだそれを一緒に見ようか」一度、ドラマのラブシーンを見てしまい10歳の好奇心を刺激してしまったから、おかしな雰囲気にならないものが良い「バラエティー?面白い?ユノヒョンは歌もダンスも出来るし、お笑いもするの?」何だか、全てが不思議なようだそして、羨望の眼差し、とも言えるようなきらきらした瞳で…そして、いつものチャンミンと同じで上目遣いに見つめてくるチャンミンと同じところ、チャンミンと違うところそれを無意識に探してしまう「お笑い、はやらないよ俺がひとり暮らしをしている部屋と、ここ…チャンドラの部屋が映るから驚くかもな」「ユノヒョンだけじゃなくて、大人の僕の部屋も?」「ああ、そうだよ」白いTシャツの裾からちらりと覗くボクサーパンツそして、そこからすらりと伸びる長い脚それらを見なければ平常心で居られる付き合いたての頃はチャンミンは良く恥ずかしがっていたし、最近ではお互いに慣れてしまって甘い雰囲気からは遠のいているだから、見てしまうと刺激が強いそんな俺の心の内なんて知らず、チャンミンはきょろきよろとリビングを見渡して「ここがテレビに映るの?」と実感が湧かず、どこか不安げな様子「チャンドラが大人になった…チャンミンが話している姿も見られるよ」そっと腹の前に腕をまわして、後ろから優しく抱き締めたこうして触れる彼の形は昨日までと何も変わらないぎゅう、と力を込めるとチャンミンはゆっくりと振り返ったその瞳が何だか物憂げで見蕩れてしまった「ユノヒョンは大人の方が良いの?…僕の事は好きじゃない?」一瞬、いつものチャンミンに戻ったのかと思ったけれども、唇を尖らせて眉を下げて俺のTシャツを掴むその様子はやはりチャンドラだ少し切なくも有るけれど、いじらしくて可愛くて胸がざわめく「チャンドラ、キスしよう…目を閉じて?」「僕の事が好きだから?」「大好きだから、だよ」唇を尖らせて頬を膨らますチャンミンに答えたら、ぽっと頬を赤く染めて俯き下唇を噛み締める「僕もユノヒョンの事が好き」「…可愛いな」思わず呟いてしまうくらい、何だか健気なんだだって、キスを待つ為に目尻に皺が寄るくらいぎゅっと固く目を瞑り顎を上げるからムードなんて無いだけど、どこまででも可愛くて、そして愛おしいちゅっと音を立ててキスをしたら、「へへ」と目を開けて恥ずかしそうに微笑む長い脚をやはり持て余すようにぱたぱたと動かして、俺に凭れ掛かるように体重を預けてくる安心してくれる事が、俺を見てくれる事が何より嬉しい「よし、じゃあ一緒に見よう俺も久しぶりに見るから楽しみだよ」「そうなの?じゃあユノヒョンと一緒に見る!」キスをしたら不安げな顔から笑顔に変わった丸い後頭部にもキスをして、後ろから抱き締めて、それからチャンミンの肩に顎を乗せてテレビを眺めたそのバラエティー番組は、ひとり暮らしの芸能人の家に定点カメラを幾つも設置して彼らの普段見る事が出来ないリアルな生活を放送する、というもの視聴者やファンにとっては芸能人の素顔を覗く事の出来る人気の番組だ「あ!ユノヒョンだ!でも…髪型が違う…」チャンミンは大画面のなかの俺を指差して、それからこちらを振り返って嬉しそうに笑う「うん、仕事だとちゃんとセットしてるから見てごらん、チャンドラもだろ?癖毛だからいつも綺麗にセットしてもらっているんだ俺はこんな風にふわふわの髪の毛も好きだけどね」「ふうん…あれって僕なの?しゃべってると変な感じ…僕はここにいるのに」まるで知らない誰かを見るようにそう言うじゃあ、今のチャンミンは何処に居るのだろう彼は今寂しい思いをしていないのだろうか番組では、俺の部屋の後にチャンミンの部屋が映った俺達の私生活…とは言っても勿論台本有りきなのだけど…リアルな生活が垣間見えるように『作られて』いる「あ!ここが映ってる、ねえ、ユノヒョン見て!」「あはは、本当だやっぱりテレビに映っているのもチャンドラだろ?」今まさに俺達が居るリビングが映るとチャンミンは興奮して俺を呼ぶだけど、ふたりのチャンミンが同じだと言うと、途端に暗くなる「…分かんない、だって僕は僕だもん」腹にまわした俺の腕にチャンミンの手が重なるたまに振り返るから安心させたくて笑い掛けてみるそうしたら安心したように微笑んで、また前を向くこのチャンミンは今、何を思っているのだろう「そう言えば…今テレビに出ている俺達以外の芸能人の事は分かる?」確認したくて尋ねてみたそうしたら、チャンミンはうん、と頷く「…見た事有るよ、あの人も、あの男の人も」「…そうか……」テレビを見ても、スマホを見ても驚かない10歳という事は今から約20年前その頃はスマートフォンなんて普及していないそれなのに、スマホに関しては何も言わず教えなくても俺の物を操作していた身体が覚えているのだろうかそれとも、このチャンドラは俺の知っているままのチャンミンなのか、それとも…幾ら考えを巡らせたところで今の俺には分からない不可思議な現象について、朝から何度も考えている答えが分かるとすれば目の前のチャンミンだけそして、チャンミンですら分からないかもしれないそれでも、考えずにはいられない「ユノヒョン」「ん…何?」身長は変わらないのに薄い身体を抱き締めたまま考えていたら、少し低い声に呼び戻された「今、ユノヒョンが言ってたの『チャンミンの家に行った事は無い』って『プライベートでは別々だ』って…」「あ…」それ、はいつもの俺達の間では当たり前だけれど分かっている事だから、そんな事が揉め事の原因になる訳が無いだって、テレビでは言えない真実は勿論、付き合っていて半同棲状態時間が有ればどちらかの部屋に一緒に帰り、翌日は一緒に仕事に向かう、なんて当たり前の事そして、俺達が付き合っている事はスタッフ達にも言えないけれど、仕事で関わりのある人達はメンバー同士仲が良いと認識してくれているけれども、『インパクトや意外性の有る設定を』と言う事で、メンバーとしての付き合いが長い俺達だけれどプライベートでは別だと面白いのでは無いか…そんな、それだけの理由で『作られた』エピソードだ「チャンドラ…言い難いんだけど、テレビの俺が話したのはテレビ用の演技…いや、嘘なんだ本当は、チャンドラに教えたように付き合ってる恋人同士だから、普段も今みたいにくっついてるんだ」まわした腕に力を込めてぎゅう、と抱き締めたでも、チャンミンは下を向いだまま「…恋人でも…ユノヒョンが好きなのはあのチャンミンなんでしょ?僕の事なんてもう…」そう言うと、俺の腕をぐいっと退けて立ち上がった10歳と思ったら身体は今のままで大人だから、油断していた「チャンドラ……っ…あ」慌てて腕を掴もうとしたら、目の前にボクサーパンツに包まれた小さな丸い尻があって、その光景に思わず唾を飲み込み、俺の手は宙を掴んだまま「こんなのつまんないからもう良いよ寝るから起こさないで」「…チャンドラ!」一瞬の隙を見てチャンミンは逃げるように走って、リビングを出て行ってしまった立ち上がって直ぐに追い掛けたけれど、『寝る』という言葉通り寝室へと入って行った勿論直ぐに追い付いたから続けてなかへと入った「…話そう、チャンドラが大好きだよテレビは…嘘を吐いてごめん仲が良いからあんな嘘を吐いても大丈夫なんだだって本当は仲良しで、俺はチャンミンが…チャンドラが大好きなんだから」「……」チャンミンは耳を両手で塞いだまま器用にベッドに乗り上げて、そのまま掛布団のなかに潜り込んでしまった「それじゃあ暑いよ…」ゆっくりベッドに近付いて、端に腰掛けた頭から被った布団をそうっと捲ってみたら、涙目のチャンミンがそこに居た「……っ……ユノヒョンは僕の事なんてもう要らない?」「そんな訳無いよ…どうしてそんな事を思うんだ?」「だって…」布団の端をぎゅっと掴み持ったままもうしゃくり上げながら、それでも必死に話そうとしているその姿に俺まで切なくなる「僕はチャンドラで、あそこに映っていたのは僕じゃないそれなのに、ユノヒョンはあのひとを僕だって言う…僕は誰なの?」「チャンドラはチャンドラだし、チャンミンだよ」腰掛けたまま、寝そべって小さく丸くなるチャンミンの顔に近付くようにして顔を覗いたそうしたら…「…っ…」「…キス、ちゃんと出来てる?」「………チャンドラ…」チャンミンからキスをして来たほんの少しだけ唇からずれてしまっていたけれど、柔らかな感触は何も変わらない「あのチャンミンに出来るなら僕だって出来るよだから僕を選んで…僕が好きなら、僕を消さないで…ユノになら、何をされても良いから…」今度は俺の頬を身長の割に小さな手で包んで顔を引き寄せて、俺がさっきテレビを見ながら彼にしたように『ちゅっ』と音を立てて、もう一度キスをしてきた「ユノヒョン、お願い…」ベッドの中に引き摺り込むように手を伸ばしてくる半分泣きながら切なげな顔で見つめられたら、もう逃れる事なんて出来ない「ぎゅって抱き締めて、お願い」「…チャンドラ…!」「……っん…あ…」さっきまでのキスじゃない、大人のキスをしたやばい、と思ったけれど止まれなくて何度もキスをして漸く顔を離した怖がらせてしまったかもしれないだけど、チャンミンは潤んだ瞳で俺を真っ直ぐに見ていた「ユノヒョン、もっと…お願い」布団を捲ったら、内股で脚を擦り寄せるベッドに乗り上げて、チャンミンを見下ろすように組み敷いたら、まるで誘うように見上げる「ユノヒョン、好き…ユノヒョンは僕の事嫌い?もっと好きになって」ああ、もう、どうなったって知らない無邪気で純粋な10歳のチャンドラ無邪気だからこそ、誰よりも強くて最強「あのチャンミンとした事、全部僕にもして」「後悔したって知らないよ、怖いって言っても止められないし…」「…っ…でも、あのチャンミンに負けたくないもん」不安でいっぱい、そんな表情で、けれども覆い被さる俺に力いっぱい抱き着いてくる無意識なのか、離さないようにする為なのか分からないけれど長い脚も絡み付いて…ああ、もう駄目だチャンドラはこのまま本当に、彼が望む通りまだ知らない事を知って『大人』になってしまうのだろうかランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので足跡と応援のぽちっをお願いします 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    • Sun&Rain 6

      人気俳優の考える事なんて分からない素の姿を見せてしまった、だとか素の姿はひとに見せないようにしているから恥ずかしいなんて言っていたけれど、やはり彼はどこまでも俳優なのだろう彼女が居るのだと言っていただけど、演技未経験、更に恋愛経験も乏しい僕が『男同士の恋愛を演じたり感覚を掴む為に誰か男とふたりで会おうかな』と話したら『俺にしたら良い』『恋が分からないなら、これから覚えたら良い』なんて言ってキスをされた別に僕は、誰か男と会って実践練習のような事をしようと思った訳じゃ無い演じる事を前提に、モデル業界には少なくない同性愛者の誰かに協力してもらって話を聞いたり…男同士の何か、を少しでも掴めないかと思ったのだやはり、僕が思ったように、当事者達に話を聞くだけではリアルな感情なんて掴めない、という事なのだろうかそして、チョンさんはプロで演技に誇りを持っているひとだから、体当たりで僕と『練習』してまで実践で教えてくれたのだろうか「…はあ……」「チャンミン、どうした?これから大事な打ち合わせなのに…」「マネージャー…いえ、何でも、すみません」監督のオフィスに向かう車中、運転席のマネージャーが僕の小さな溜息さえにも反応して、ルームミラー越しに心配そうな視線を投げ掛けて来た胸元のシートベルトを両手でぐっと握って後部座席の背凭れに背中を付けて俯いただけど、ちらちらと鏡越しの視線を感じる「体調は?俺は緊張や怖いって気持ちも分かってやれるけど、俳優陣もスタッフも…チャンミンが辛そうにしていたらやる気が無い、なんて思われてしまうかもしれないただでさえ誤解されやすいんだから気を付けないとって、本当にしんどかったらちゃんと言えよ?」「…大丈夫です、ちょっと緊張していただけだから」心配させてしまって申し訳無い気持ちになったマネージャーは何より僕の事を考えてくれている仕事のスケジュールを映画中心に組んで僕の体調やちょっとした表情の違いにも敏い「これからの方針が今日決まるから…きっと皆緊張しているよ…主役のチョンさんは緊張なんてしないだろうけど」「…チョンさん…そうですね」溜息の理由、その言葉…いや、名前が耳に入ってどきりとしたそうしたら、また運転席の彼はルームミラー越しにじっと見て来る「もう、何ですか?」「この間まで『チョン』って呼び捨てにしていたのに、チャンミンも俳優としてのプロ意識が芽生えたのかな?」「っ、別に…社会人として当たり前の事です」分かっている僕は物凄く実力が有る訳でも人気が有る訳でも無いのにプライドが高くて素直になれなくて、そんな自分を守る為に不遜になってしまうだけど、数日前にカメラテストをしたその日の夜、チョンさんの部屋で食事をして話をして、そして…「…っもう!」「わっ、何だよ今度は急に…」「あ、すみません…緊張を飛ばそうと…なんて…」演技の練習、なんて言ってキスをした何度も何度も思い出してしまう光景、触れた唇の感触恥ずかしくてどうしたら良いか分からない恋になんて簡単に落ちなかったのに、映画の役柄だって僕はチョンさんに好かれる方なのに…それなのに、完全に意識してしまっている「はは、びっくりしたけど…何だか最近、チャンミンが生き生きしているから俺も嬉しい」「…生き生き…してますか?」むしろあの夜以来、ただでさえクランクイン前から緊張とプレッシャーなのに、更に寝付きも悪くなってしまったのにだけど、僕の事をもう数年見てくれているマネージャーが頷いたから、そうらしい「……意識したってしょうが無いんだから、忘れなきゃ」俯いて手を握って、前に座るマネージャーに聞こえないように呟いたもしも生き生きしているなら、演技の練習で触れて、触れられて…それを現実と混同してしまっている、そんな風に俳優失格だという事チョンさんには彼女が居て、そして僕達は演技で結ばれる役どころ恋人役の相手を好きになっていたら、俳優の世界ではやっていけない、なんて考えなくなって分かる事「彼女……」また考えてしまうから、ぶんぶんと頭を振ったそうしたら、赤信号で車を停止させたマネージャーが振り返って「緊張が凄いね」と笑うマネージャーは僕の事を業界の誰よりも分かってくれているだけどやっぱり、僕が…恋に落ち掛けてしまった事は気付いていないようだ┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈今日は午後から一日がかりの打ち合わせ先日のカメラテストでのチョンさんと僕の姿を見て、監督や制作陣が台本や流れを最終的に決めたそうだつまり、主役のチョンさんとその相手役の僕の実際の『台本の無い演技』を見て完成した、僕達にしか出来ない作品になるそんな風に連絡を貰った自分自身が演技をした事が無いから、ドラマや映画の制作過程は分からないのだけど…映画のなかでもかなり凝った、と言うか力の入り具合は凄いようだ集まるのは監督、脚本家、演出家、それに加えてメインのスタッフの方達役者は勿論主役のチョンさん、それに僕と、脇を固める実力派俳優の男女ふたり記者会見やカメラテストの時よりも少人数だと聞いているけれども、遂に始まる…と言うか、僕にとっては細かな事が漸く知らされる事になるから、緊張がやはり大きい「…ふう…」「大丈夫だよ、チャンミン俺も後ろに居るしちゃんと見守ってるから」「マネージャーって僕の保護者みたいですね」会議室の扉の前で立ち胸に手を当てて息を吐いたら、ぽん、と肩を叩いて微笑まれた僕の可愛く無い言葉にも笑って慣れた様子だけど、これから数ヶ月共に仕事をするひと達はマネージャーのように僕の様子を汲んでなんてくれないモデルのように慣れた仕事でも無い一から自分自身が必死で向かい合わなければならない「とにかく頑張ります僕の所為でマネージャーにまで恥をかかせたく無いし…」「…そんなのは良いし、恥をかかされた事も無いチャンミンが選ばれて誇らしいから全力で支えるよ」「…ありがとうございます」兄のようなマネージャーが心強く笑うから、僕も笑い返した仕事への意気込みを燃やしていたらもう、ついほんの少し前までチョンさんとの出来事にどぎまぎしていたのなんて忘れてしまったやはり意識は大切だし、あれは単なる演技の練習僕は男なんて好きじゃ無いし、チョンさんは彼女が居て…「よし、じゃあ入ろうか」「…はい…って、髪の毛が乱れるから、もう…」きっと、僕の緊張を解す為だろうぐしゃり、と頭を撫ぜるからその手を退けようとしたけれどもマネージャーは元モデルで身長も僕とあまり変わらないから、僕が避けても簡単には離れないそして僕が意地になると笑って…やっぱり兄みたいだ、なんて思っていたら緊張が少し解けた「…ありがとうございます」「うん、さあ頑張ろう」僕の扱いの上手い『兄』に小さく礼を伝えて、そして僕が前に立って扉をノックしようとしたら…「…まだかな?俺もなかに入りたいんだけど」「え……っあ!チョンさん…おはようございます」とん、と左肩に手を置かれたまたマネージャーかと思ったら、それは耳に心地好い、低いのに甘い声「チョンさん、今日もシムを宜しくお願い致します」「…はい、勿論…彼は映画のなかで大切な俺の想いびとなので」頭を下げるマネージャーに、チョンさんはいつもの明るい笑顔で返すだけど…「宜しくお願いします、チョンさん」「…宜しく、チャンミン」肩から大きな手は離れたそうしたら、そこが少し寂しくて何だか寒いそんな風に思うのは、いつもの笑顔のチョンさんなのに…どこか壁を作られてしまったように感じたから初めて出会った日の太陽のような顔でも、あの夜に素顔だと教えてくれた少年のような顔でも無い笑っているけれど、笑っていないような「チョンさん?」「もう始まるけど?早くなかに入って」「…はい、すみません」笑顔だから、余計に距離を感じたそう思うのだって僕の勘違いなのだろうかそれともやはり、幾ら演技の練習とは言え、あの夜に何度も繰り返したキスを後悔しているのだろうか「…それしか無いか」「チャンミン?大丈夫、最初は皆緊張するから、完璧じゃ無くても…ただ全力で行こう」「…マネージャー…ありがとうございます」部屋に入ったら後ろからマネージャーにぽん、と背中を叩かれた優しい言葉は嬉しいけれど、それよりも僕に背中を向けて席に座ったチョンさんの方が気になって仕方無い演技の事に集中しなければならないのに、僕は本当にこどもだ顔で笑って、心のなかで溜息を吐いて、そうしてチョンさんの右側に用意された席へとついた「…え……地方ロケ?」「ああ、そうか…シム君にだけはまだ伝わっていなかったんだな大丈夫、マネージャーや事務所には伝えて有るし了承済みだ」「…はい」別に友人が多い訳でも無いし休日だって部屋に篭ってゲームをするか、後は減量の為にジムに通ったり…それくらいだから都会に拘りが有る訳では無いだけど、泊まり込みでの長期地方ロケだなんて聞いていなかったから、監督からの言葉に驚いた「以前から話していますが、この映画『Sun&Rain』は実験的な事にも幾つか挑戦しようと思っていますそのひとつが台本は都度渡す、という事ですただし、それは主役のふたりに限った事で、他の俳優陣には基本的には最後まで流れを渡してあります」監督の話にスタッフやチョンさん達は頷いているけれど、僕はこれが初めての演技、初めての映画だから、ただただ圧倒されるばかり「今後撮影を初めて、主役の御二方の演技を見て、細かな流れやストーリーが変わる事も有ります生きた作品を作りたいからです」助監督が監督に変わり話し出したそして、僕達にも教える事の出来るという簡単なストーリーが語られた映画『Sun&Rain』田舎に暮らす平凡なサラリーマン、ウノ彼は平凡だけれど、ひとには言えない秘密を抱えているそれは同性愛者であるという事狭いコミュニティが支配するとある地方で、内向的なウノにはその秘密をひた隠しにするしか無かったそして、僕が演じる画家のミヌ彼は都会に暮らしていたが、失恋を切っ掛けに心機一転地方へと生活と活動の拠点を移す海と山に囲まれた街でふたりは出会い、才能も有りひとを惹き付けて止まないミヌに、ウノは惹かれていく「最後はハッピーエンドですが、そこに至るまでの過程はチョンさんとシムさんには都度台本を渡して行きますスケジュールに関しましてはそれぞれの事務所と勿論お話してあります別の仕事が有る時はソウルに戻って頂いて、それ以外は現地に泊まり込み撮影を続けます勿論、僕達スタッフも同様です」「……はい」「なるほど、わくわくしますね俺も今回のような作品は初めてなので、気合いが入っていますチャンミンもそうだろ?」固い僕の声に被せるようなチョンさんの明るい声それが、初めは少しいけ好かないやつだと思ったし、あの夜なら頼もしいと思ったのだろうだけど今は…やはり、僕の名前を呼んで僕を見ているのに、その視線が少し冷たい気がする「…はい、全力で頑張ります皆さん、宜しくお願い致します」頭を下げて、それからゆっくり上げたら、斜め前…部屋の隅で見守ってくれているマネージャーと目が合った小さく頷いて微笑む『兄』に少し強張りも解けて、少しだけ笑い返した「…話、聞いてる?」「え…あ、すみません…」だけど、直ぐに左隣からチョンさんの…やっぱり今まで聞いた事の無いような、どこか苛立ちを含んだ声に呼び戻された出逢う前のシーンの台本を貰い、そして僕はまずは見学という事で、チョンさんと別の俳優の読み合わせをその場で行った僕はそれを見てもっとちゃんと演技に向き合う為に勉強をしないと、と思っただけど、チョンさんの僕を見る少し冷たい視線が頭に残っていて…何故か泣きそうになってしまった「お疲れ様でした、これから宜しくお願いします」「シム君は真面目だな宜しく、と言われたのは何度目かな難しい役どころだが期待しているから、一緒に頑張ろう」「…はい」監督に挨拶をして台本を胸に抱いてふう、と溜息を吐いた脇役…と言っても有名な俳優なのだけど…別の仕事が有るから、と会議室を出て行くから挨拶をして、スタッフの方達にも同様に挨拶をして、我ながら引っ込み思案なのに頑張った、なんて思っていたらぽん、と頭に手を乗せられた「チャンミン、頑張ったな」「マネージャー」「可愛い弟を見守っているような感じだからはらはらしたけど、大丈夫、チャンミンならやれるよ」「ふふ、僕も丁度さっき…マネージャーは兄みたいだなあって思っていたので何だか笑ってしまいます」それでもやはり、髪の毛が乱されるのは気になるから左を向いて『兄』の掌から避けたそうしたら、チョンさんが僕達をじっと見ていてどきりとした「あ…お疲れ様でした」「うん、お疲れ様」どきりとしたのは、また冷たい目で見られたらどうしようかと思ったからだけど、今はもう、ついさっきまでのような棘は感じない「ふたりは兄弟みたいな関係なんですか?」「え…はは、見られたらお恥ずかしいですねチャンミンの事はもう何年も見ているので…勿論仕事は仕事ですが、弟のようでもあるんです」チョンさんはマネージャーに尋ねて、そして僕の『兄』の言葉を聞いて頷いている「そうですか…何だかおふたりがあまりに仲が良さそうだったので、ウノとしては焼きもちを妬いてしまいそうでした 」「え…」「チャンミン、そこは演技で返してくれなきゃ折角この間…演技指導をしただろ?」「…っ…それは……」チョンさんは僕を振り回す天才なのだろうかそれとも僕が彼を意識しているから、彼の笑顔の奥に何か、を感じてしまうのだろうかこの部屋に入る時も、打ち合わせ中もどこか僕に対して薄い見えない壁を張っていたようなのに、今はあの夜のように…とは言わないけれど優しく微笑むそして、忘れたい筈なのに、キスを思い出させる「演技指導なんてしてもらったのか?ありがとうございます」「恋人役なので、気にしないでください」マネージャーは喜んでチョンさんに頭を下げて、チョンさんも何だか嬉しそうにも見える「俺もこの後まだ仕事なんだ、だから…」「え…」「この間、連絡先すら交換していなかっただろ?交換しよう」そう、あの夜はキスをして、そしてビールで酔っ払って…そのままおかしな雰囲気になり掛けたから、慌ててタクシーを呼んで帰ったんだチョンさんがスマホを取り出して、僕も取り出した仕事で共演するから交換するだけだけど、僕の心はときめいて…僕は彼に惚れられる『ミヌ』なのに、僕の方が太陽のようなミヌに惹かれる『ウノ』のようだって思ったそして、まるで太陽のようなのに…いや、太陽だからこそ、なのだろうか時に影なんて感じさせないのに、時に影があって、あたたかいのに冷たくて、光と影で僕を翻弄するチョンさんは嵌ると抜け出せなくなる甘い棘のようなひとなのかもしれないランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので足跡と応援のぽちっをお願いします ↓にほんブログ村

    • 言えない秘密 5 最終話

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  • 20Oct
    • 渋谷ホミンちゃんをお届けします 2

      ご訪問ありがとうございますXV発売から数日経って、先程公開されたオリコンデイリーランキングでも今日でフラゲ日の15日から5日間連続でデイリー1位と発表されて…本当に本当に素晴らしいし嬉しいですちなみに…初日(15日分) 105,884枚2日目 23,991枚3日目 8,700枚4日目 5,062枚5日目 7,116枚なので、昨日までで150,753枚で、本当に嬉しいです勿論、まだまだ台風の影響等で届いていない方も沢山だと思いますが、これからも素晴らしいアルバムが沢山の方に届くと良いなあと思いますちなみに、誰も気にならないと思いますが…全曲勿論素晴らしいですが、個人的には「ホタルの涙」が大好きで大好きで繰り返し聴いていますもうひとつのバラード「雪降る夜のバラード」と比べてもシンプルな楽曲ですが、シンプルだからこそ綺麗で切ない歌詞と、同様にふたりの歌声が真っ直ぐに届くような気がして…そして何より、どう聴いても私にはホミンちゃんのストーリーにしか思えないし涙が止まりません…と、前置きが長くなりそうなので…先程限定で更新したものに引き続き、渋谷のホミンちゃんを少しだけ残しておこうと思います現在渋谷のタワーレコードさんやTSUTAYAさんで大々的にXVを打ち出してくださっていますとは言え実際に足を運んで見れない方の方が多いと思うので、少しでもその雰囲気を共有出来たら良いなあと思います尚、全てに於いてセンスの無い私が撮ったものなのでセンスは無い事はご承知おきください…そして、ホミンちゃん、つまりチャンミンのウリヒョンこと旦那様ことユノヒョンとユノヒョンのウリチャンミナの事をひたすら24時間夢のなかでも考えている私の勝手な感想が入って来ると思いますので、大丈夫な方はお進み頂けましたらと思います…こちらは渋谷のTSUTAYAさんです入って直ぐからもう、天井に沢山XVのポスターが飾られています店内中央にコーナーがあって、そして一番奥に大きくパネルと、ジャケットに使われたお衣装の展示が有りますお衣装、とても綺麗な状態で飾られているのですが、皆さんこの前で撮影に苦戦していて…と言うのも、ケースに反射してしまって上手く撮れないんです近付いても遠のいても難しくて…正面から近くで撮ると自分が写り込む為雰囲気だけでも伝われば…そして、お衣装に関してこちらだけはしっかりお伝えしたいという事がひとつあります…それは…こちらのお靴です上がユノで、下がチャンミンなのですが、中敷きのブランドを見て私、私…ひとりで脳内でホミンちゃんの神輿を激しく担いでいました…ユノはDOUCAL,S(デュカルス)というイタリアのシューズブランドですそして、そして…ユノヒョンのウリチャンミナの中敷き、写りが悪くて見辛いのですが、クリスチャンルブタンです…ありがとうございます本当にありがとうございます…ユノヒョンに男らしいデュカルス、そしてウリチャンミナにハイヒールで有名なルブタンというチョイス、本当に最高ですただただありがとうございます…勿論、ルブタンはメンズもあるしお靴だけで無く色々と展開していますが、中敷きを見ただけでもホミンちゃんそして、お靴のデザインも…ユノヒョンはかっちりとマニッシュ、エナメルと細い靴紐でシャープで男らしい印象ウリチャンミナはデザイン自体がユノのものよりも丸みが有り柔らかく、靴紐は太めでリボンのよう、バレエシューズのような雰囲気にも近いそんな感じでしたそして、こちらはタワーレコードさんです正面入り口がホミンちゃんでいっぱいでしたなかにはこちらの大変に大変なホミンちゃんの特大お写真が控えていて、撮影する手が止まりませんでした…どう考えても、私には撮影の合間や色々な時に捲られて更に…という風にしか思えなかった事をここに反省致します…渋谷タワーレコードさんでは、購入ごとに抽選でこちらのポスターが1日5名に当たる、というキャンペーンを行っていたのですが…追い追いXVちゃんを重ねて参加させて頂きましたが、勿論全て外れでした…当たって、3万円の額縁を購入して飾る夢まで見たのですが、やはり私のこのお写真に対する邪念と妄想が多すぎたのでしょうね…売上に貢献出来たしXVちゃんを沢山お迎え出来たので満足ですありがとうございます…そして、こちらは18日に渋谷TSUTAYAさんから道路を渡って向かい、渋谷magnet(旧メンズ館だったかな?と…)の5階にオープンした新星堂さんのデジタルサイネージ広告です圧倒的美を誇るホミンちゃん、いえホミン様の迫力が凄いです…こちらのお店、本日立ち寄ったら小さなお店なのですがホミンちゃんコーナーが凄く大きくて…草原ホミンちゃんのクリアファイルが特典で着いて来て、まだまだファイルも有るそうなので、足を運べる方がもしもいらっしゃれば是非…限定記事にも書きましたが、今回マイルの事にしても地方格差と言うか、公平にならない部分があったり、渋谷の様子も勿論実際見に来れない方の方が多かったり…私も今でこそこうして見に行く事も、ライブにも行けますが以前は関西に暮らしていたり、仕事でライブ自体もほぼ参戦出来なかったり…皆様事情もそれぞれかと思いますが、少しでもここで雰囲気を共有出来たら良いなあ、と勝手にですが思っていますそして、最近色々な事がありますが…自分が見て来たふたりをいつも本当に素敵だなあと思っているし、その気持ちは変わる事は有りませんツアーまであと三週間を切りましたねこちらは急に寒くなって来ました皆様も体調を崩されませんように…それでは、今日も明日もその先も、ホミンちゃんと、そしてこのお部屋をご訪問くださる皆様が笑顔で幸せでありますように…幸せホミンちゃんにぽちっ♡ ↓にほんブログ村

    • チャンドラの成長記録 7

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    • Fated 33

      スジンの楽屋に行った後、チャンミンは目に見えて暗くなったなかなか目を合わせてくれないし、距離を置かれてしまった勿論それでも仕事では何事も無かったかのように息が合うから、長年培って来たものというのは凄いと思うこれ迄だって、小さな喧嘩をしても仕事では上手くやって来たそうして、仕事をしていれば意見を違えても言い争いになっても、直ぐにそんな事無かったように仲直りが出来たそうやって、俺達は上手くやって来ただけど、今回の事は今迄の喧嘩や仲違いとは違うチャンミンに『本当の恋人』とのキスしている場面を見られてしまったからだろう、スジンは俺に対して『偽の恋人は解消で良いから』と言っただけど、まだ彼女ときちんと話せていないから、俺が簡単に「別れた」だとか「浮気されたから別れる」だとか、そんな事は言えないかと言って、「お互いに忙しくてなかなか会えなかったから浮気されたし、お互いに話し合って別れた」なんて言ったら…それこそ、俺と肉体関係を持っているチャンミンからすれば自らが原因のひとつだと自分を責めてしまうに違いない俺がチャンミンに弁解するのは簡単…では無いけれど、弁解しようと思えば出来る元々、スジンがオメガの彼女を愛して項を噛んで番になって…けれども、その彼女を世間から守りたいという想いが始まり俺と付き合っている事にすれば少しでも大切な彼女に好奇の目が行く事を避けられるから…だから恋人の振りをして欲しいと頼まれた事勿論、俺も理由を聞いて納得の上で応じた恋人の振り、なんて言っても特にする事は無かった今日のように、仕事で偶然同じ現場に居れば挨拶をするくらいあとはチャンミンに何か聞かれた時に彼女と付き合っている体で話をするくらいだつまり、今日だってそれと同じで、チャンミンに『彼女なんだから会いに行ったら?』と言われて、嘘を突き通す為に会いに行ったら、一緒に連れて行ったチャンミンがスジンと本当の恋人のキスを見てしまった、という事「チャンミナ、今日は…」「…今日?何の事ですか?仕事はもう終わりだし、僕は今日は帰ってゆっくりするつもりです」「…そうか、最近また少し細くなった気がするから、ちゃんと食べてゆっくり休んで」「言われなくても食べているし、別に何も変わらないです」チャンミンはにこりと笑ってそう言って…けれども、直ぐに頭を下げた「ごめんなさい…いや、僕の所為かは分からないけど…本当はずっとスジンに後ろめたい気持ちがあったんです僕はユノヒョンの恋人じゃあ無いのに、ヒョンにはスジンが居るのに、僕がこんな身体になった所為でヒョンに気を遣わせてしまって…」「そんな…」後ろめたいのは俺の方で、チャンミンは何も悪く無い俺は誰とも付き合っていないし、肉体関係を持っているのもチャンミンだけだスジンと会えないからチャンミンを抱いている訳でも、チャンミンがひとりでは疼きを抑え切れないから抱いている訳でも無い『俺が』チャンミンの匂いに引き寄せられて、チャンミンの事で頭がいっぱいで…この気持ちを何と形容したら良いのか分からないけれど、俺のなかで一番、誰よりも特別なのがチャンミンだ「スジンには僕達の事を言わないでくださいユノヒョンは…彼女が好きなら、ちゃんと話して謝って…誤解が有るなら解いて上手くやってください」チャンミンはそう言ってもう一度頭を下げると、帰ります、と小さく告げた「待って、俺も帰るから…」「…スジンは?彼女がまだこのスタジオに居るなら少しでも直接話した方が…」楽屋から出ようとするチャンミンを追い掛けたら、彼はゆっくりと振り向いた腕を掴もうとしたけれど、伸ばした手は触れる直前で引っ込めた今は多分、チャンミンには拒まれてしまいそうで…それが何よりも怖いから「彼女はもうスタジオを出たみたいだカトクを入れたし…ちゃんと話すよ」「そうですかせめて会う事が難しいなら、遅くなっても良いから電話でちゃんと話した方が良いですなんて、ヒョンに意見してすみません」「……いや、ありがとう」彼女とは同志のような、仲間のような存在だ話はしたいと思う本当は…今なら、俺もオメガの同性を好きになってしまったと相談したいいや、違う、これが恋なのか、話を聞いて欲しいけれども、彼女自身だってオメガの彼女と幸せになるのに精一杯だろうし、負担を掛けられない結局堂々巡りで誰にも本音が言えない「…俺も今日はこのまま帰るよ」「そうですか」チャンミンはまた背を向けて、楽屋の扉のノブに手を掛けた今はマネージャーも居ないしふたりきりだだけど、ここを出れば外にはスタッフも居るし、マネージャーとも合流するし、もうふたりきりでは居られなくなる彼は、こんな関係は終わりにしましょうと告げたもう、誤解を解かなければ俺はチャンミンに触れて抱く事も出来ない「チャンミナ…!」「…何……っ…」拒まれると分かっているだって、チャンミンからすれば痴情のもつれに巻き込まれてしまったようなものお互いに理由があって抱き合っていたのに責任を感じるような自体になって、面倒くさかったり申し訳無いと思っていたり…特に俺には『面倒くさい』と思っているに違いないだけど、やっぱり触れたくて、開こうとする扉を彼の背中越しに腕を伸ばして押さえた振り返ったチャンミンが驚いたように目を見開いて…そして、そのまま両腕で細い身体を包み込んだから、その目は見えなくなってしまった「ユノヒョン…何で…」「何でだろう…俺もまだ分からないよチャンミナがベータのままならこんな気持ちにならなかったのかこの気持ちが何なのか…」彼は意外にも、俺を突き飛ばす事も腕のなかで暴れる事も無くじっとしている「こんな、って…」「…分からない、だけど触れたいんだヒートじゃ無くてもいつだって甘い匂いがするチャンミナの匂いを嗅ぐと落ち着くし胸がざわつくし、それに触れて…抱きたくなる」「…ん……っ…」少し長い襟足から覗く首筋に唇を寄せた舌でぺろりと舐めるとびくん、と身体が震える「噛んだりしないよ、大丈夫だってチャンミナはヒートじゃ無い俺は正気だし…抱き締められたままのチャンミナも正気だそうだろ?」「……っふ……」背中を擦って、首に何度も唇を押し当てる甘い、チャンミンの匂いに包まれて心地好い「…やだ、ユノヒョン…っ…ん…っ…」「…え…」触れるともう、他の事が頭から飛んで行ってしまうスジンの事なんて無くて、ただ触れ合うところにだけ意識を集中していたら、耳に届いたチャンミンの声が震えていたゆっくりと顔を上げて腕を少し緩めて、そうして顔を覗き込んだら…「…どうして泣いているの?」「…分からない、自分の気持ちだって…っ…オメガにならなければこんな苦しみなんて無かったオメガにならなければ誰かに堂々と恋が出来た彼女の事を、今でも好きだったかもしれないそれなのに僕の心のなかは……」俺の視線から逃れるように顔を背けた前髪で隠れてしまったけれど、チャンミンの目元から一筋涙が零れたのが分かったそこから目が離せないでいたら、どんっと胸を押されて細い身体は俺の腕のなかから逃れてしまった「…帰ります、すみません、先に行きます」「……」ゆっくりと扉を開けて出て行くから、追い掛ける事は出来ただけど、追い掛ける事は出来なかったもしも俺がアルファじゃ無ければもしもチャンミンがオメガになっていなければもしも、彼がヒートになった時に俺達が身体を重ねていなければ理由を付けて抱き合う事を続けていなければ俺とスジンが偽の恋人になんてならなければ…この気持ちがはっきりと純粋な恋だと言えるならばそうすれば、彼を堂々と追い掛けられたのだろうか「…分からないよ」ずるずるとしゃがみ込んで頭を抱えた大切だから毎日考えているだけど、この気持ちは二次性に引っ張られているものそんな気持ちが有るから、結局どこか後ろめたいのだだって、チャンミンがベータのままなら俺達がこんな関係になる事なんて無かったのだから『ごめんね、本当に…あの後チャンミンは何か言っていた?その、私が浮気をしたって思っているのよね?』「…うん、驚いていたけど、『ふたりでちゃんと話してください』って言われた別れるなんて良くないって」『意外に真面目だもんね、それにヒョン想い』「そんな…そうなのかな」帰ってからスジンにカトクを入れた彼女も今日の仕事は早めに終わったから、と連絡が返って来て電話で話す事になったチャンミンにはスジンの真実を言えないし、スジンにはチャンミンの…チャンミンと俺の真実を言えないふたりそれぞれに心配を掛けたく無い『とにかく、私がユノに恋人役を持ち掛けて、ユノはそれに付き合ってくれただけだから…私からちゃんとチャンミンに謝りたい』「…そんなの…大丈夫だよ俺が寂しくさせて別れる事になったって言えば…」『駄目よ!だって…彼女にも怒られたの自分を大切にしてくれるのは嬉しいけど、ひとを巻き込んで不幸にしてはいけないって』「スジン…」『私は私でちゃんと彼女を守る為に頑張るそして…本当の事をチャンミンにも話したいし、もしもチャンミンが受け入れてくれるなら…私達みたいな人間が居る事も理解してもらえたら嬉しい』彼女は真摯にそう語って、もしもチャンミンが彼女達…つまり、アルファの彼女とオメガの彼女の関係を快く思わないならそれは仕方無い事だと語ったそして、何度も何度も、巻き込んでごめんなさい、と謝られた「俺に謝る事なんて無いよむしろ、結局何も出来なくてごめん」『…ありがとう、でも…』「でも?」『チャンミンがね、私を見て物凄く…ショックを受けたような顔をしていたのきっと、ユノを裏切ったと思って怒っているんだと思うだからちゃんと説明して、その上で嘘を吐いてユノを巻き込んでいた事を謝りたいの』早いうちに時間を合わせて、今度は『私達』の家にふたりで来て欲しいそうスジンは語って、そして…『二度も付き合ってくれてありがとう』「あはは、そうだな…大切な彼女によろしく」『うん、ユノにもきっと運命の相手が居るわ』そう、運命の相手を見つけた彼女は力強く言った「運命か…」通話を終えてベッドに仰向けに寝転んだスジンはオメガの彼女の同意無く、彼女を他のアルファ達から守る為に項を噛んで番になったのだと言う彼女達が運命なのか、本当のところなんて俺には分からない何を以て運命と言うのかもだけど…「運命の番…いっそそうなら良かったのに…なんて、もう遅いけれど」呟いて自分で虚しくなってしまった『運命の番』もしもその相手に出会ったら、その瞬間に否が応無く惹かれるのだと言うオメガの発情期であるヒートなんて関係無しにお互いに身体が熱くなって、例えお互いを嫌っていたって身体はその相手を求めてしまう恋人が居たって結婚していたって、番が居ない限りは関係無く相手を求めてしまうそうだもしも、チャンミンが俺の運命の相手であれば、彼がオメガになって直ぐに抗えなくなっていた筈つまり、俺達の間に『運命』なんてものは無い「せめてどうしようも無いものが有れば…言い訳も理由もつけられない何かが有れば良かったのに…」彼にスジンとの真実を話せば、また触れてくれるだろうか俺の事を頼ってくれるだろうかだけど…もしもまた、肉体関係を結ぶ事になったとしたって、これは純粋な恋では無い運命でも無い俺達の、いや、俺の間に絶対的な理由が見つからなくて…「…カトク…無いよな」スマホを見たけれど、仕事を終えてからチャンミンからの連絡は無い鼻の奥にはチャンミンの匂いが残っているような気がするけれどそんなの錯覚だシャワーを浴びて眠ろうと思ったら、スマホが震えた「…っ……なんだ……シウォン、どうした?」『ユノヒョン、すみません、遅くに…』「いや、大丈夫だよ、お疲れ様」それは後輩からで、電話なんて珍しい相手何かあったのか、と聞くと彼は困ったような声で、だけど『伝えた方が良いかと思って…』と言った「何?」『ある俳優の後輩が居るんですが…そいつと、チャンミンがクラブに居るらしいと聞いて』「え……それが、どうかしたのか?」チャンミンはクラブにはあまり行かない筈だけど、誘われれば行く事も有るだろう本当は、内心穏やかでは無かっただけどそれを言葉にする事は出来なくて、シウォンの言葉を待った『その…俺の心配し過ぎだとは思うんです、でも…』「何だよ…」『その俳優、アルファなんですがベータの振りをしているんですで、男もいけるやつで…最近、チャンミンの事を気にしていたらしいのでちょっと気になって…』「は?それって、チャンミナを狙っているって事か?他に一緒の奴は?」慌ててベッドから飛び起きた『俺に教えてくれた別の俳優が居るんです最初はそいつも一緒だったらしいんですが、帰らされた、と…それで、俺がチャンミンと仲が良いから心配して連絡を…』「…分かった、場所を教えてくれ」その男が誰か知らないけれど、ベータの振りをしたアルファ、なんて最悪だそいつはチャンミンをベータだと思っているのだろうけど、チャンミンはオメガだそして、チャンミンがその男をベータだと思っているのなら安心してしまって…「くそっ…」通話を切って急いでクローゼットを開けたジャケットと帽子、それからマスクにサングラスを取って財布をポケットに捩じ込んだ「チャンミナ…」俺が守りたいだから、他のやつになんて触れさせたく無かったそれなのに、俺が何もかも中途半端だから、自分の気持ちさえ分からないから彼を遠ざけて傷付けて、そして…もしも、の事なんてあったらもう、悔やんでも悔やみきれないランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので足跡と応援のぽちっをお願いします 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  • 19Oct
    • 言えない秘密 4

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    • スリスリ 番外編 2

      Side C昔の話をしていると、あの頃が懐かしくなる昔と言っても四年程前で、あの頃、と言ってもほんの少しの時間僕達の人生のなかの本当に一部分だだけど、ユンホさんにランプごと拾われて彼の『ランプの精』として過ごした時間は苦しい事も辛い事も…今でも夢に魘されるくらいの孤独感に包まれる事もあったけれど、ふたりで乗り越えたから今の穏やかな日々が有るそして、そんな昔…とはまだ言えないかもしれない昔話をしていた所為か、僕はユンホさんの提案に乗ってしまった「あの、やっぱりドレスは…」「ん?」「もう必要無いものだし、買うなんて勿体無いです」衣服を扱う商店にやって来ただけど、見れば見る程恥ずかしい確かに、四年前の僕は外に出る時に第一王子である事を隠さなければならなかったから、女性用の衣服を着て髪の毛と頭を隠すビジャブを巻いて、ユンホさんの妻として暮らしていただけど、今はもう、僕は王子では無いこうして素顔のまま男子の姿で歩いても、誰も僕を捕らえようとなんてしないそれに、僕はあの頃よりもおとなになったあの頃ならまだ女性にも見えていたって、今となれば笑い者になって…ユンホさんに似合っていない、だとか気持ち悪い、なんて思われたら立ち直れない「チャンミン、これは?」「え…」「今日は少し寒いし、今年はいつもよりも寒くなりそうだ上着を新調しよう」そう言って彼が手に取ったのは淡い花のような桃色の羽織り女性用の服を見に行こう、と言われていたからそうなのだとばかり思っていて恥ずかしくなってしまった「うん、この色も似合う」「そうですか?」僕の前にあてて大きく頷くユンホさん首を傾げたら「可愛い」なんて言うけれど、僕はもう…年齢なんてあって無いようなものだけど、二十代半ば可愛い、なんて言う年では無いだろうから嬉しいけれど恥ずかしい「ユンホさんも一着買いましょう僕が選んで良いですか?」「チャンミンが選んでくれるの?ありがとう」ドレスは要らない、なんてひとりでその気になって言ってしまった事が恥ずかしくて、店内奥へと進みながら羽織りを探しながらユンホさんの前を歩いて背を向けただって、そうじゃなきゃ恥ずかしいからやって来たのは普段立ち寄らない大きな商店よくよく見てみると店内の至るところに普段着から正装まで、色とりどりの衣服が飾られている気になるものを手に取ってみて、ユンホさんの顔を思い浮かべる格好良いし体格も良いから何でも似合うだけど、ユンホさんは僕だと服の存在感に負けてしまいそうになるはっきりとした色でも似合うから…「あ…!」これだ、と思った少し寒い時期の空のように青い色ユンホさんの黒い髪の毛や黒い瞳に負けないような鮮やかな色手を伸ばして取ろうとしても、少し高いところに吊るされていてなかなか手が届かない「…んん…」爪先立ちになって右手を伸ばしていたら、右肩にとん、と手が置かれた振り返ったら、僕の後ろからユンホさんが左手を伸ばして簡単に取ってしまった「これが見たかったの?」「…はい」「チャンミンの方が小さいんだから言ってくれたら良いのに」くすりと笑うから、「少ししか違わないです」と返したそうしたら、僕の耳元に顔を近付けて…「少しでも良いところを見せたいって事」なんて、低く囁くそんな風に言われたら意地も張れないし、どきどきしてしまう「いつも良いところしか見てないです」「あはは、本当に?出会った頃は身体を売ったら駄目ですって怒ってたけど?」「……それは…思い出したら悲しくなりますだって、ユンホさんが僕の傍に居てくれなかった…」苦しい事も悲しい事もあった勿論、追われている事も怖いし恐ろしかっただけど何より、ユンホさんと離れる事や一緒に居られなくなる事が怖かった今日は朝から昔の話をしていたから、何だか出会って直ぐの頃を鮮明に思い出してしまって切なくて、ユンホさんの服の裾を握った「ごめん、反省してるよ」「…うん」頷いたら、まるで小さなこどもにするように頭を撫ぜられたそれから、青い羽織りを見て、身体の前に合わせた「似合う?」「はい!凄くこれが有れば今年も凌げそうですね」やっぱり想像した通り似合うから嬉しくなった我ながら現金だけど、小さな事に心から喜べたり隠れる必要が無い、そんな今が物凄く幸せなんだ「じゃあ、買おう、決まりだな」ユンホさんも何だか凄く嬉しそうにしているから、きっと気に入ってくれたのだ今日はまだ少しこれを着るには早いかもしれないけれど、もう少し気温が下がれば外に出る時に羽織る事が出来る寒ければ普段よりも肩をつけて歩いてもおかしいと思われないかなあ、なんて思ったふたりで男性店主の居るカウンターまで向かって、ユンホさんが二着の羽織りを差し出した「これも一緒に頼む」「ありがとうございます」「チャンミン、入口で待っていて金を払うから」「え…はい、分かりました」普段はそんな事を言わないだけど、笑顔で待っていてと言われたら店主の前で『嫌です』なんて言えないし、お金を支払うだけだから直ぐに会える気になりつつも歩いて、扉の手前で待った今日はユンホさんの仕事が休みだから一日一緒に居られるそうじゃ無くても今はもう、ずっと夜を共に過ごす事が出来る昔よりも当たり前に隣に居られて隠れる必要も無い『夫婦』では無くなって、スラム出身の身分を持たない…敢えて名前をつけるのなら兄弟のような関係だとひとには説明していて、だから『チョン』という同じ苗字を名乗っているそう、当たり前に一緒に居られるけれど、やっぱり離れると少し寂しい幸せな我儘なのだと分かっているけれど…「チャンミン、お待たせ!」「ユンホさん…」声に顔を上げたら嬉しそうな顔で僕を見る彼が居たから、寂しさはあっという間に吹き飛んでいく紙袋をふたつ下げているから、それぞれ別々に仕舞われたようだ「僕も持ちます」「大丈夫、布だから軽いよ」「……」大切にされるのは嬉しいけれど、僕も一緒に持ちたい商店を出てちらちら見ていたら、ユンホさんは僕の視線に気付いたようでにこりと笑うそれから…「…ちょっと寒いかも」「え…さっきの上着を羽織りますか?」「いや、それだと逆に暑そうだから…そうだ!チャンミンがもう少しくっついてくれたら寒くなくなる気がする」左手で紙袋をふたつ下げて、右腕を少しだけ僕の方に伸ばす迷ったけれど…だけど、あまりひとは居なかったし確かに少し肌寒いから、寄り添った「変に思われませんか?」「大丈夫だよ、仲が良い、くらいにしか思わないよそれに何を思われたって俺達はもう離れないで良いんだから」「…そうですね」僕達はもう自由だ自由と引き換えに孤独を手にしてしまったでも、この四年間で新しいひととの出会いも沢山あったそして、何より一番大切なひとが僕の隣に居て僕を分かってくれている「あったかい」右腕を左手でぎゅっと掴んで肩を寄せて歩いた頬を通り過ぎる風は少し冷たかったし、常夏の国だけど今年は本当に寒くなりそうで少し怖いでも、ユンホさんとふたりで抱き締め合って眠れるから怖くない買い物から帰って来て食事を摂って、ふたりで陽の差す部屋でゆっくりと過ごしたユンホさんが少し待っていて、と言うから待っていたお茶が減って来たから新しいものでも用意するのかな?とふと思って立ち上がったら…「え…それ…」「俺が選んだんだけどどう?その顔は気付かれて無かったって事だよな?良かった」驚いて固まる僕とほっとした表情のユンホさん彼はにこりと笑って、白い綺麗な布を両手に持ったまま僕の前へと歩いて来た「ドレス、言っただろ?買いに行こうって」「…勿体無いって言ったのに…」「給料も出たし絶対に似合うしそんな事無いよ」「あの時に買っていたんですか?」「チャンミンが俺の羽織りを探してくれている間に丁度一目惚れしたんだ透けるように白くて、昔…俺が初めて買ったビジャブにも似ている生地だったからそれにほら、同じ布のビジャブも」大切そうに両手の上に載せて僕に見せてくれる「手に取ってみて?」と言われたから、そっと手を伸ばして触れて、そしてドレスを広げてみたそれは、派手な訳では無いけれど繊細な刺繍が施されている細身のドレス貴族の女性が着るようなもの、と言うか…「これ、まるで結婚式のようじゃないですか?」「そのつもりなんだけど…」「え…」当たり前のようにユンホさんは言っただけど、僕達は男同士今は兄弟のように暮らしているもう女性の格好をする必要なんて無い戸惑っていたら、大きな掌が僕の右頬をそっと包んだ「本当の結婚式はひと前では出来ないし、誰かが認めてくれる夫婦にはなれないでも、俺達は元々誰に認められるものでも無いだろ?だから、俺にだけ見せて?」「凄く綺麗な布です、だけど今の僕が似合うか…」「似合うよ、だって自慢じゃあ無いけど、チャンミンの事はチャンミンよりも分かる自信が有るんだ」真面目な顔で言ったかと思ったら、「身体の隅々まで知っているし」なんて出会った頃のような…何も恐れない少年のような顔で笑う「…ユンホさんのエッチ」「ん?そういう意味じゃ無かったんだけど…」「っ、じゃあ今のは忘れてください」恥ずかしくてドレスを胸に抱いて後ろを向いたら、すっぽりと抱き締められた「恥ずかしかった?ごめんそういう意味で合ってるよ」「……僕だって、ユンホさんの身体の隅々まで知っているので」「うん、知ってるよ待っているから着替えて来て欲しい、駄目?」優しく抱き締められているから、背中からユンホさんの鼓動が伝わって来る少しだけ速く感じるのは、触れ合っていて僕と同じようにどきどきしてくれているからだろうか「もしも似合わなくても笑いませんか?」そっと顔だけで振り返って尋ねたら、「チャンミンよりもチャンミンの事を分かっているから、そんな訳は無いって知ってるけど…勿論」と嬉しそうに頷いた「狡いよ…」もしも着る事が出来なかったら、と思ったけれど、大きさはぴったりだった見下ろしてみたら、長袖だし脚も全て隠れているから、違和感はあまり無いやはり刺繍はとても繊細だけど、変装していた頃に着ていたものとも似ているから戸惑いもあまり無いだけど、着替える前に言われたんだ『俺が最初に見たいから、鏡の無い部屋で着替える事』そうして、その通りにしたんだけど、やはり全身を確認出来なきゃ不安「別に巻けるけど…」四年ぶりとは言え以前はしょっちゅう巻いていて慣れているから、鏡を見ずともビジャブも巻く事が出来ただけど、大事なのは今の僕でもちゃんと…と言うか、せめて少しでも見られる姿かどうか、という事「チャンミン?どう?」「…っ、あ、はい…着ました」恥ずかしい、似合っていなかったら怖いだけど、ユンホさんが大丈夫と言ってくれたからきっと大丈夫倒れてしまいそうにどきどきしながら扉を開けようと触れたら、その瞬間に外から開いた「…っあ……」「………」驚いて慌てて手を離して両手を胸の前で組んだ目の前のユンホさんは僕をじっと見て何も言わないやっぱり、今の僕ではもう昔のようには似合わなかったのかもしれない居た堪れなくて俯いた「…あの、着替えます」「…っ、え、駄目だよ!」「え…でも…」焦る声に顔を上げて、ユンホさんの沈黙の理由が分かっただって、僕だって誰よりユンホさんの事を知っているから「…似合ってますか?」「あまりに綺麗で何を言えば良いのかも分からないくらい…ああもう、こういう時の為にもっと勉強して言葉を覚えないと駄目だな」首を小さく横に振りながらそう言うと、そっと僕の両腕に触れて真正面から見つめられた「生きていたら幸せな事が沢山有るけど、またひとつ忘れられない事が増えた」「ふふ、そんなにですか?」「勿論なあ、さっき話していた身分差の恋の物語だけど、やっぱりちゃんと本にして皆に読んでもらおう」「え…どうしてですか?」それは朝ふたりで話していた、作家としての僕の次回作についての話ユンホさんが昔の僕達のような恋物語を書いて欲しいと言って…だけど、僕は、例え男女の物語にしても、自分達の大切な記憶を世間に知られる事が勿体無い気がしてしまっただから、もしも物語を書いても誰にも見せないなら…と話していただけど、ユンホさんはドレスの僕を見て嬉しそうに微笑んだ「最後は結婚をして…そうすれば、俺達は本のなかで皆に祝福してもらえるもしまた王様や姫様が読んでくれたら、チャンミンの家族もチャンミンの結婚を心のなかで祝ってくれるみたいだろ?」「そんなの…」父王も姉姫も、誰も皆今はもう、僕が王子だった事を知らないだって、僕は…いや、ユンホさんも、生まれて来ていない事になっている、本来存在しない人間になってしまったのだから「王様は、チャンミンが囚われていたランプとチャンミンのビジャブを大切だと言っていたヨンジンだって、やっぱり記憶を無くしても俺達を大切にしてくれた俺達は忘れられた存在になった、だけど…きっとどこかに残ってるそうで無ければ説明出来ない事ばかりだろ?」「ユンホさん…」「だから、本にしよう」そう言うとゆっくりと僕の右手を取って、手の甲に口付ける「この姿は俺だけのものだけど…姫様」「姫って…」「そうにしか見えないよこんなに綺麗なひとを見た事が無い」大切なものに触れるように優しく触れられる生まれた時から…いや、物心ついて記憶が有る時からずっと、必要とされて来なかったどうして生まれたのか分からなくて迫害される事が当たり前だっただけど今は違う大切にしてくれるひとが居て、何よりも大切にしたいひとが居る「ユンホさん、最初に出会った時に言ってましたよねこの国の姫様と結婚したい、って」「あはは、そうだったな」「一番最初は本当に…例えば姉姫と結婚して、なんて思ったんですでも、直ぐに…そうなったら寂しいから願わないで欲しいって思ってしまいました、狡いですよね」「狡くないよそれに、俺の願いはちゃんと叶ったこんなに綺麗で誰よりも愛する姫様と結婚出来るんだから」ビジャブの上から右頬を包まれて、左の腰に腕が伸びて抱き寄せられる「俺と結婚してくれますか?姫様」「…はい」厚い胸に手を置いて、身体をそっと寄せた変装じゃ無くドレスを着るなんて、と思ったそれに、あの頃を思い出せるし懐かしくもなるけれど、常に追われていて怯えていた記憶も蘇るでも、新しく、こんなにも幸せな記憶も積み重ねられていく「じゃあ…」「…?」見つめ合っていたら、ユンホさんは僕を見下ろして唇を寄せる僕も顔を近付けて唇を重ねて、それからそっと離した「今夜は初夜になるから…楽しみだな」「…ユンホさんのエッチ……っん…」かあっと顔が熱くなって抗議したら、腰を大きな手になぞられて鼻にかかった声が漏れてしまったそうしたら、くすりと笑うユンホさんが「チャンミンもエッチだよ」なんて言う僕からすれば、ユンホさんはどんどんエッチになっている昔と違って夜にランプのなかに戻る事も無くなったから、夜中遅くまで…なんて事も有るだけど…「今日は、日が暮れたらもう初夜でも良いです」恥ずかしいから下を向いたまま少し早口で言っただって、朝から沢山昔の事を思い出して、そうしたら普段よりもユンホさんが恋しくなったからそれに、僕達は誰に認められる事が無くたってふたりの歴史を築いて来たし、確かに夫婦になったから「…日は暮れて無いけど、太陽が雲に隠れて暗くなって来たから初夜にしようか」「え…っあ…」ユンホさんの視線を追い掛けて窓の外を見たら、確かに青空は無くなってしまっていたそして、あっという間に僕は抱き上げられてしまった「寝台に行こう」「…もう脱いじゃうんですか?」「一度目の初夜が終わったらまた来て…本当に日が暮れたら二度目の初夜にしようか」冗談のようにそう言って笑うだけど、そのまま触れ合った唇も、僕を見るユンホさんの瞳もとても熱かったから、多分本当にそうなってしまいそうな気がするランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので足跡と応援のぽちっをお願いします ↓にほんブログ村にほんブログ村先日の番外編1の続きでした完結したばかりのお話のその後、なので本編の雰囲気を壊してしまうかな?とも思ったのですが、このお話のふたりに会いたくなってしまいましたこの後はもう更新の予定は無いので、お暇な時やたまにでも思い返して頂けるお話になれば嬉しいなあと思いますこのふたりにお付き合いくださった皆様に心から感謝致します

    • Sun&Rain 5

      昔から良く、『ひと言多い』そう言われる自分でも分かっているこどもなんだってだけどコミュニケーションが得意では無くて、つい良く考えずに発言してしまうそうして相手の顔色を見て反省したり後悔する事もしばしば人気俳優のチョンユンホ彼と共演出来る事になって光栄だと思うだけど、僕は演技は全くの初めて比べられるだろうし、上手く演技が出来ない事でチョンに迷惑を掛けてしまうだろう何よりきっと、俳優として実力の有る彼からすれば監督に選ばれた僕なんて本音では歓迎出来ないと思う勿論、チョン以外の役者からしてもそうなのだろうと思うそれでも、彼は主役で僕はその相手役これから上手くやって行く為に、と食事に誘われてそれがチョンの部屋だったから…僕は彼との距離感に戸惑いながらもやはり浮かれていたのかもしれないチョンのプライベートなんて勿論知らなかっただけど、プロで博愛的に誰にでも優しい太陽のような男だと勝手に感じていただから、彼女が居たと知って少し…ちくりと何か引っかかったような気持ちになったんだ『チョンさんの彼女の方が可愛いんじゃあ無いですか?と言うか、彼女はゲイの役とか…嫌がったりはしないんですか?』なんて、口をついて出てしまったいつも明るく太陽のような男だから大丈夫だと思ったのだろうか直ぐに表情から笑顔が消えて、そんな事は僕には関係無いのだと言われた正論だし何も言い返せなかったそして、彼の気分を害してしまったと思うそれでもやはりチョンは僕よりおとなで、その後は少し居心地は悪かったけれど普通に接してくれたそして、僕もこのままではいけないと思って謝ったら『プライベートはあまりひとに話していないから、気にしないでくれ』そう言って、彼にも謝られてしまったいけ好かない男だと思っていただけど、それは何より彼が実力の有る俳優だと分かっているから僕なんて簡単に飲まれてしまう事も分かっているし、同じ男として憧れてしまうようなイケメンだから負けたく無くて…でも、本当は演技の実力も有るし見た目も良いしスタイルだってまるでモデルのようで、共演出来るなんて光栄なんだそれはまだ言いたく無いけど「ほら、飲むだろ?」「え…あ、良いんですか?」ピザを食べ終わって片付けたら、チョンが缶ビールを持って来て僕に手渡した「ビールが好きだってさっき言っていたから貰ったんだけど、俺はあまりビールを飲まなくてだから気にしないで」「あ…ありがとうございます」受け取ったらにこりと笑って左側に座る何だかずっと視線を感じるから気まずいけど、気にせず缶を開けてごくりと飲んだ「…っはあ……美味しい」「…今度は噎せなかったな」「いつもは噎せないですってば!」思わず言い返したら楽しそうに笑う少し馬鹿にされているのかも、と思うけれど、彼の部屋でこうしてふたりで居て…何となくだけど、プライベートの彼は人間味のあるひとなんじゃないかって思った完璧で隙なんて無い、いつも笑顔で博愛主義な俳優そんなイメージを持っていたけど、僕と同じで普段は普通の20代の青年なのかもしれない「ビールも久しぶりだから凄く美味しい」「そう言ってもらえたら、ビールも俺に飲まれるより喜ぶよ」「……」「何?」じっと見つめたら、少し照れたように瞬きをするだって…「ビールが喜ぶ、なんて可愛いなあと思って……あ、あの、揶揄っているとかじゃ無いです!本当にそう思っただけで…」チョンが黙ってしまったから、また失言してしまったかと思って焦った本当に僕は馬鹿だだって、僕が勝手にチョンに…チョンさんにイメージを抱いてそれと実際に対面した彼の雰囲気が違っただけなのに「気を悪くさせてしまったらすみませんこれを飲んだら帰るので…」ソファの上で小さくなって、ビールをもうひと口飲んだら、ぽん、と頭に手を置かれた「違うよ、恥ずかしかっただけまあ良いか、もう…」「え…何が…」その言葉に何か悪い知らせかと思った共演者だから誘ってくれたけど本当は僕の事が嫌い、だとか本当はやはり物凄く怒っている、とか…これから撮影なのに僕は何をしているんだろうもっと小さくなって缶を両手で持って俯いたら、チョンさんはふう、と隣で溜息を吐いた「さっきもちらっと言ったけど、普段の自分を出すのが嫌なんだいつでも俳優チョンユンホで居たい、って言えば分かる?」「……」恐る恐る左側を見たら、ふっと微笑むそれは素の顔なのか、俳優の顔なのか、僕にはまだ分からない 「本当の自分を曝け出すのが苦手だし完璧主義者なんだと思うだけどどうしてかな…チャンミンと話していると普段の自分になるみたいだ」「…それって良くないって事ですか?」ビールを両手で持っているから、冷たさを感じなくなって来た体温が缶に移って行ったのかもしれないチョンさんが僕を見て何だか優しい顔をしているから、僕も彼を真っ直ぐに見る事が出来た「恥ずかしい事かと思ってたでも、嫌じゃ無いし何だか清々しい気分だその代わり…」「その代わり?」「俺が素を出したって事は誰にも言わない事」「…っ…」綺麗な指先でつん、と鼻をつつかれてどきりとしたこのチョンさんが素だなんて狡いだって…彼は実力の有る俳優で誰にでも優しくいつも完璧な笑顔どこか食えないいけ好かないやつそう思っていた…いや、思いたかったのに、まるで少年のように笑って触れて来るそして、それが嫌じゃ無いんだから「言いません、別に…言う相手だって居ないし」「チャンミンは彼女は居ないの?」「居ません、なかなか好きなひとも出来なくてそれに、今は何より映画に全力を尽くしたいから」出会いも無いし理想も高いのが現実だからそもそも彼女を欲しいとも思っていないだけど、少しばかり格好付けてしまった勿論、映画だって彼女を作らない理由では有るけれど、それ以前に好きなひとがなかなか出来ないだけ「そうかチャンミンは甘えたモデルかと思っていたんだ、本当は」「それが素の感想ですか?」「そう、ごめんね」ぶんぶんと首を振っただって、演技未経験で選ばれたモデルなんてそう思われても当たり前だから「でも今はそう思って無いよ今日のカメラテスト…いや、撮影で引き込まれた、悔しいけど」「…本当ですか?」「ああ、嘘は言わないよ」「……」嬉しくて、更にぎゅうっと缶を握る手に力が篭った俯いて頬が緩んでしまうのを必死で抑えていたら、視界に節ばった綺麗な手が入って来て…「…あ…」「ずっと持っていたら冷たく無い?あれ…むしろ温もってたのかな」僕の手からするりと缶ビールを取って笑って、そしてごくりと飲んだ「…少し温いかもチャンミンって体温が高いの?」「違います、多分緊張で…」「そっか、急に部屋に連れて来たもんな」はい、と缶を返された何故かどきどししてしまって、だけどそれを悟られたく無いから何も無い振りで缶に口を付けた「…うわ、ぬる……」「あはは、そうだろ?温いビールなんてなかなか無いから新鮮だ」また少年のように笑って「もうひと口ちょうだい」なんて言う「ビール、あまり飲まないんじゃ無いんですか?」「うん、ひとりじゃ飲まないでも、こうして一緒に飲んでたら美味しく感じるよ」「温いのに?」「…確かめたいからもうひと口」完璧な俳優は何だかとても面白いそして、そんな面を恋人は普段独り占めしているのだろうか「…あの…」「ん?」「実は僕、あまり恋愛経験が無いんです興味が無いと言うか…」「へえ、でもモテるだろ?」「……」濁して笑ったモテるのか、なんて分からない顔だけで近付いて来る女性はまあ、学生の頃は居ただけどモデルとして本格的に活動をして減量していると、僕みたいな頼り甲斐の無いひょろひょろした男はあまり魅力も無いらしいまあ、好かれたって僕がなかなかひとを好きにならないからどうしようも無いのだけどそれに、もしもモテる、と言うのなら…「モデル業界や界隈は同性愛者の方も少なく無いんですだから、女性よりも男性に好かれる事の方が多くて…もしかしたら、監督はそこを見抜かれたのかもしれないですね」「へえ…そうなのかまあ、芸能界にも居るけど同性に直接何か言われた事は無いな」チョンさんは僕の顔をじっと見ている多分だけど、こういう顔がゲイには人気なのか、みたいに思っているのかもしれない「演技の事ですが…演技自体初めてだけど、それ以上に恋愛が良く分からないんですだから、それが一番不安です」「なるほど…じゃあこれまでの恋愛を思い出して演じてみる、とか」「……告白されて付き合って直ぐに駄目になってばかりなんです好きになれなくて」何だか話せば話す程情けないでも、僕はこれから映画のなかでチョンさんに恋をされて、そして僕も彼を好きになるそれをスクリーンの向こう側のひと達に伝えなければならない「いっそ、モデル仲間の誰か…男に頼んでみようかな恋愛が掴めるようにふたりで会うとか…なんてどうですか?」良いのか悪いのか、同性からの誘いは良く有る勿論応じた事は無いけれど、ふたりで会っていれば感覚が掴めるかもしれないモデルの仕事も並行してあるし、これからの撮影でチョンさんにもスタッフの方達にも、僕を選んでくれた監督にも落胆されたく無いそう思えばなかなか良い考えかも、なんて思っただけど…「それなら俺にしろよ」「え…」「好きでも無いやつと会うの?チャンミンの事を少なからずなのか本気なのか知らないけど…好きな男に着いて行くの?そんなの食ってくれって言っているようなものだけど?」「そんなつもりじゃ……っあ…」またチョンさんは僕の手から缶を取って、ごくごくと飲んだそれから、空になった様子の缶をテーブルに置いて、僕の方を向いたもしかして、と思っただって、チョンさんの目が何だか熱を帯びていたから恋愛経験は乏しいだけど…僕だって25のおとなだから「恋が分からないなら、これから覚えたら良いよ」「……んっ……」少し赤い顔のチョンさん小さな顔が近付いて来て、至近距離で見たって驚くくらいにイケメン見蕩れてしまったら鼻先が触れて、そして唇に熱くて柔らかなものが重なった「…男も唇は柔らかいんだな」「…どうして…」「どうして、チャンミンは拒まないの?演技の練習だから?」「どうしてチョンさんは僕に…演技の練習、だからですか?」ゆっくりと唇が離れて肩をそっと掴まれたこれは撮影の延長なのだろうかそれとも、プライベートなのだろうかだけど、チョンさんには彼女が居るのに…「練習って言いたいだけど…チャンミンが他の男とこんな風に演技の練習をするのが嫌だから…いや、ごめん、忘れてくれ」「……練習なら、分からなかったのでもう一度…」「え…」どうしてこんな事を言ったのか分からないいや、分かっている僕だって、このキスを僕以外の彼女にすると思うと嫌だったんだ僕なんてただの共演者なのに違う、共演者で…今、これはただの練習だからキスしたって許される筈「ウノとキスがしたい」「……っ…」じっと見つめて、もう僕の肩から離れてしまった、男らしいのに綺麗な手に触れた見つめ合うと何だか自然にお互いに近付いて、そして唇は重なった男相手だって、キスは変わらず心地好いチョンさんが相手だから、じゃ無いそう思わないと嵌ってしまいそうランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので足跡と応援のぽちっをお願いします ↓にほんブログ村

  • 18Oct
    • 秘密のシム先生 162

      話数はついていますが単発で読んで頂けますSide C最近、益々ユノが僕に…上手く言えないけれど、つまり、迫って来る気がする多分勘違いじゃ無い絶対に、そう、積極的なんだ切っ掛けが何なのかは分からないでも、僕がブレザーを着た高校生になって潜り込んでユノと校内をまわった文化祭以来、な気がしているユノとふたりで過ごせる時間は僕にとって幸せな時間自分が自分で居られるし、こんな自分が居たのかと驚く事も有る高校のなかでは昼休みや放課後に少しの時間過ごせるだけで…それだって勿論贅沢なのだろうけど、なかなか恋人らしい事は保健室のなかでは出来ないだから、たまに寂しくもどかしくなる事もあっただって、僕は養護教諭で恋人のユノは生徒僕達が付き合っている事は秘密だから週末や、たまに平日の放課後、少しだけ僕の部屋でふたりで過ごせる時間はひとの目を気にしなくても良いだから、手を繋げるし抱き締め合う事が出来るキスも出来るし、後は恥ずかしいけれど、触り合ったりも…最後まで、は卒業するまでしないという約束それに、そもそも僕は付き合うのだってユノが初めてふたりきりは他人の目を気にしなくて良いけれど逃げ場も無くて、たまに恥ずかしくて仕方無いそれでも漸く恋人としての色々、に慣れて来たんだそれなのに…「…ユノ…っ!っあ……」「どうしたの?ここも気持ち良さそう」「んっ、…ふ…っあ…」「口を抑えたら苦しいだろ?声も我慢しなくて良いよ」違う、と首を振っても唇を覆っていた手はユノの手によって退かされてしまった力が入らなくてされるがままだって、ユノが積極的で…「駄目だってば…っあ…卒業するまで……んぅっ」『そこ』に触れられる度に声が出てしまう堪えようと思っても無理恥ずかしくて恥ずかしくて仕方無い僕の部屋のリビングふたりで座ったらもう、殆どいっぱいになるソファついさっきまでただ座ってテレビを見ていたんだ今日は日曜日で、昼からユノはやって来ていて勉強をする、という名目…と言うか、来月に迫った大学への内部推薦用の試験の為の勉強をしなければいけない僕なら教員免許を持っていて少しは教える事も出来るだから夜までゆっくり過ごす…いや、勉強をする予定その休憩でひと息吐いてテレビを見ていたそれなのに、気が付いたらキスをしていて、気が付いたらユノの手が僕のニットを捲り上げて胸に吸い付いていて…「ユノ…、もう…っ、そんなに吸ったら腫れる…んっ」「…可愛過ぎるよ、大丈夫、もしも腫れてもすぐに治るからそれに、チャンミンが悪い」「…え…」座ったまま僕の胸を口と手で触れるユノ胸に小さな顔が有るから僕をじっと見上げて…そして、ニットを更に捲って殆ど着ている意味なんてなくなってしまった「インナー、何も着てないなんて…ちくちくしたり痒くなるかもしれないだろ?だから、捲ってあげたの」「…何だよそれ…インナーとか面倒だし別に家だし…」「別に家?確かに他人に見られる心配は無いよでも、気付いてた?」「何が…」ユノはきっ、と眉を上げて僕を見るそれから、胸から顔を離してニットを元に戻してくれたそれにほっとしたのだけど…「なかに何も着ていないから、ここに来た時から気になってもう…」「……」ユノの言葉よりも、胸が気になった折角ニットで肌を隠したのにユノが吸い付いた所為だだから腫れるって言ったのに…「チャンミン、今もだけど…ずっと胸が透けてるし先が膨らんでいて丸わかり」「…っえ…っ」「そんなに薄い色を着ていたら分かるよなるべく見ないように、勉強に集中って思ってたけど、それで襲うな触るなって方が無理な話」慌ててソファの上に膝を立てて小さくなって胸を隠した「ごめん、僕着替えて来る…」だって、腫れた所為でニットに当たってむずむずする触れられて、吸われて恥ずかしかったのに、むずむずするからもっと触って欲しいもっと強く吸って欲しいなんて、こんな事言える訳が無い右を向いて顔を背けて立ち上がったそれなのに、一歩踏み出した瞬間に左手首を熱い手に掴まれた「駄目」「…っ、何で…」「まだチャンミンが言った休憩時間が終わるまで、後10分有る勉強中は恋人らしい事は出来ないんだから、今は隣に居て」「ユノ…」振り向いたら立ち上がったユノが僕に熱い視線を向けるそして、その視線はゆっくりと下がって僕の…恥ずかしく主張する胸の中心で止まった「外に出る時はインナーを絶対着る事」「…着てるし」「チャンミンは鉄壁の壁を作っているようで無防備過ぎる」「それはユノだから…」そう、ユノだから素の自分で居られるのだ顔を隠す必要も無いし、恋愛経験も無くて対人関係も苦手本当は凄くこどもっぽい僕のままで居られるだけど、ユノ相手だからこそ見られると恥ずかしいものが有るそれを、僕はうっかり忘れていた…と言うか、胸が透けてるなんて気付いていなかったんだ「俺だから?誘惑してくれた、って事?」「違っ…!」ぶんぶんと頭を振ったそれなのに、ユノはじりじりと僕を追い詰めてぎゅっと抱き締めて「そんな事されたら理性を保てなくなる」なんて、低くて…それなのに怖くない、どころか甘い声で耳元に囁いて来る腰がずくん、と重くなっておかしな感じ自分が変わっていくのが怖いそれなのに、その先を知りたくもなってしまうそんな僕の心を読んだようにユノはキスをして、今度はニットの上から胸を甘噛みしたり、腰を押し付けて来たりする「やっ、…あ……っん…」あっという間に脚が震えて、また身体から力が抜ける必死でユノにしがみつくので精一杯「可愛い、チャンミン」「…そんなの…っあ……」保健室で会うよりも、僕の部屋で会う方が恋人として堂々と過ごせる手を繋ぐ事もキスも、抱き締める事もそれはとても幸せな事だけど、ふたりきりだから逃げ場も無いつまり、僕は今ピンチ「あの…もうそもそも…っん…」「そろそろ?もっと触って欲しい?あれ…チャンミン、前も苦しそうだけど…」「だめ、やっ…」触れられたところがむずむずするもっと触れて欲しいそうじゃなきゃもうおさまらないそして…「このまま触ってたら下着もデニムも汚れそうだけど…大丈夫?」「…っ、だめ、だからもう…」着替えさせて欲しいし、本当にこのまま触られていたら粗相をしてしまうかもしれないでも、脱がせて、だなんて言えないまだ外だって明るいのに…「お願い、ニット…着替えて来る…」ユノに腰を支えられて何とか立って、ユノにしがみついて見上げたら、年下の癖に僕を振り回す…最初物凄く積極的な恋人は、考えるように瞳を動かして、そして僕を見て微笑んだ「俺はこのままで良いと思うんだけど、着替えたいの?」「…だって恥ずかしいよ」「でも、恥ずかしく無いからインナーは着なかったんだろ?」違う、と言いたいけれど、多分今は口では敵わない気がするそれに、透けている事も目立っているなんて事も気付いていなかった事が恥ずかしくて何も言えない「着替えて来て良いよ」「え…良かった」じゃあ着替えて来る、と腕のなかから逃れようとしたそれなのに、相変わらず腰にはしっかりとユノの両腕「ユノ?」「その代わり」「……」僕だってもう、ユノと恋人になって数ヶ月この間は制服のブレザーも二度も着させられたから、この表情は何か言おうとしているのだという事が何となく分かっただけど、勿論それが何か、なのかなんて分からなくてごくりと唾を飲み込んだそうしたら…「最後まで、は卒業までしないでも、もう少し先に進みたい」「え…もう既に進んでるけど…」「違うよ、もっとちゃんと」ちゃんとも何も、以前はこんなに胸を触られる事なんて無かっただから、そこに触れられて変な声が出てしまう事も無かった「ちゃんとって…」「卒業して、最後までって思っても男同士じゃ直ぐに出来ないらしいんだだから、その為の準備を一緒にしたい」「準備…」確かに男女と男同士では違うのだろうだけど、女性とそもそも経験も無いから何だか良く分からない「勿論、勉強も頑張るそうだな、だから…来月の推薦試験に無事に受かったらこれならどう?」「それなら…」だって、試験は大切だし、それまでは恋人として、よりも教師と生徒として接しなければならないと思っているからユノの成績はどんどん上がっているし、それは傍で見ていても分かるこのままならまず大丈夫だろう、とは言われているけれど、それはあくまでも予想試験前に気を抜く事も良くない「良い?試験に受かったらもう少し先に進む事」「分かったよ、ユノは本当に頑張っているし僕だってユノが好きなんだから」今直ぐ何か、が有る訳じゃ無い準備が必要ならばいずれ必要になる話僕だってユノと触れ合う事は好きだし…頷いたら、満面の笑みで「ありがとう、約束」なんてまるでこどものように嬉しそうな顔積極的なユノはまるでおとなだったのに、やっぱり可愛いそれにほっとして「勿論」なんて返して無事にニットのインナーも着る事が出来たその後、休憩明けの勉強タイムは少し身体に熱が残っていて困ってしまったけれど、ニットが擦れる事も無くなったから次第に落ち着いただけど、僕はやっぱりまだまだ恋愛も恋人達の行為も知らなくて…自分がとても恥ずかしい約束をした事はまだ知らないランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので足跡と応援のぽちっをお願いします ↓にほんブログ村先日更新について、の記事で書いた通り今後もこのお話を続けて行く予定なので…幕間のような短いお話でした読んでくださってありがとうございます

    • Fated 32

      ただのメンバーでいるならばまだしもこんな風になってしまったらもう、長く誤魔化す事なんて出来ないなんて想像出来た事だけど、自分の周りに居る大切なひとをそれぞれ大事にしたいし守りたいそう思って動いた事で結果、大切なひとを追い詰めてしまったのかもしれないアルファとして生まれて当たり前に生きて来た人類のたった二割、生まれながらにして選ばれた人間なんて言われるアルファ確かに、身体能力が高かったり外見が優れていたり、頭が良いと言われたり俺もその生まれながらの恩恵に授かっているのだろうだから、デビュー出来たのかもしれない努力を人一倍したけれど、そもそも、もしもベータに生まれていたらデビューすら出来ずチャンスも無かったかもしれないそう思うと、ベータとして生まれて、優れていると言われるアルファが大多数の芸能界で、アルファの俺の隣で活動するチャンミンは稀有な存在だそして、歌手として評価されて優れた外見を持つチャンミンが『普通』だと時にはアルファに区別されてしまうベータである事は…人類の七割を占めるベータの人間達にとってある種の希望だったのだと思う勿論、過去形では無くてそれは今も尚だろうだけど、大多数のひと達はチャンミンをベータだと思っていても俺はもう知ってしまっている彼は今はベータでは無くて、オメガになってしまったという事を俺だって、当たり前に優れている、努力なんてしていないと思われたく無くて…それならばベータに生まれたかったと思ったでも、それはきっと、恵まれているから思えたのだと思うチャンミンはアルファに生まれたかったと言っていたから「何だか…俺って何も知らないのかな…」「どうしたんですか?急に」思わずひとりごちたら、チャンミンが心配した様子で覗き込んで来た近くで見ると益々綺麗になったように見えるのは、以前とは違って彼を抱くようになったからなのかそれとも、オメガになったからなのか…分からないけれど、どちらも、なのかもしれない「え、いや、俺もまだまだ頑張らないとって…」「…おじさんみたいな事を言いますねでも、頑張る事を止めたら成長も無いんだとユノヒョンを見ていたら思えるので、これからも僕を引っ張って頑張ってください」「ね?」と首を傾げて少し悪戯っぽく笑うそんなチャンミンにどきりとさせられる俺達は理由を付けて身体を重ねている最近はもう、それが普通になってしまった俺の『理由』それは、彼女だと嘘を吐いているスジンと仕事で擦れ違いが続いて欲求不満で、そしてオメガのチャンミンが他の男に狙われない為チャンミンの『理由』それは、オメガになって直ぐに訪れた二度のヒートで俺に抱かれた事で、前での刺激では身体が疼いて鎮まらないから恋愛では無いだけど、抱き合う事が当たり前になったそして、チャンミンは最近どこか…今の自分を受け入れたような柔らかな雰囲気を醸し出して、俺にもそう接してくれるようになった慣れは色々な事に有るのだと思う初めは動物のように身体をただ重ねていただけだけど、お互いに良い場所が分かって来て、余裕も出て来た今では行為の際にはキスをするのも当たり前になった恋人では無いから、普段は触れ合ったりしないけれど「あれ、ヒョン…」「何?」「スジンも今日このスタジオに居るんですよね?しかも今なら空いている時間なんじゃ無いですか?会いに行かなくて良いんですか?」「あ…本当だ…」そう、今日の俺達は雑誌の撮影なのだけど、スジンも同じスタジオの別部屋で広告撮影をしているらしい冗談半分で『二時過ぎなら空き時間だから、偽の彼女に会いに来てくれても良いわよ?』なんてカトクで言われたチャンミンに隠しておくのも不自然だから、スジンもスタジオに居る事を伝えたら『付き合っているしなかなか会えてないならちょっとの時間でも会いに行くべきです!』なんて力説された正直に言うと、最近多分…チャンミンに惹かれているのだと思う何度も何度も、そんな訳は無いと思った彼がオメガだから、抱いたから、守らなければならないと思っているから、そして…何故か甘い匂いがするからだからそう勘違いするだけなのでは無いか、と何度も自分に問い掛けたでも、やはりチャンミンが気になる抱けば抱く程に可愛く見えるし、触れたくなる守りたいし、笑っていて欲しいとは言え、チャンミンにそんな事は言えないし、そもそも俺は…オメガの彼女と番になった事を隠したいスジンの為にも彼女と付き合っている、という事にしなければならないのだから「ユノヒョン?僕は待っているので行って来てください」「…え、チャンミナは?」「はあ?折角恋人達をふたりきりに、って思ったのに…」背中をとんとんと叩いて「早く行かなきゃ」なんて可愛く言うチャンミンいや、可愛いと思うのは俺の見え方の問題なのだろうけど椅子から立ち上がってどうしようか迷ったでも、座ったままのチャンミンを見下ろしたら、どこか寂しげな顔をするそれだって俺がそう思いたいだけだろうだって、仕事でずっと一緒に居る加えて今はプライベートでも週に二度は抱き合って、チャンミンの部屋で眠るのだからほんの少しの間離れて寂しい訳なんて無いそう思うんだでも…「一緒に行こう、スジンだってチャンミナに会いたがっているよ」「でも…邪魔をしたくないです」「楽屋でほんの少しの時間に、なんて何も出来ないよ…それとも、チャンミナはして欲しいの?」右腕を掴んで、軽い身体を立ち上がらせた少しバランスを崩したチャンミンを思わず抱き締めてしまったら…「…っ、ユノヒョン!」「ごめんごめん、確かにハグなら出来るな…なんて」「……」もしかしたら突き飛ばされるかも、と思っただけど、困ったように俺を見るから余計に抱き締めたくなってしまったそれを必死で堪えてそっと身体を離したら、少し切なげな顔をする「一緒に行こう、挨拶だけ」「…うん」手を伸ばしたら一度だけ俺のシャツを掴んで頷いて、それから直ぐに手は離れていったチャンミンはオメガになった事を受け入れつつあるだけど、彼が好きなのは女性だし、落ち着いたら彼女が欲しいと話しているつまり、俺に特別な気持ちを抱いている訳では無いだろうだって、俺達はお互いに理由があって身体を重ねているだけだからそれに、チャンミンからすれば本当に死活問題だもしも俺に抱かれなくなって身体が疼いてしまったら?それで誰か他の男…それもアルファにでも抱かれたら、興奮した彼らに項を噛まれて望まぬ番になる事が有り得るそして、何よりも世間に彼がオメガになったと知られたら?昔よりも偏見の目は無くなったとは言え、好奇の目に晒される事は確実そして結局、男達から狙われる事にもなるそんな事は耐えられないだから、今の関係を続けて行くのが一番良いのだと思うスタジオ内の廊下をふたりで歩いて、数分でスジンの楽屋に辿り着いたそう言えば『これから行く』と連絡をしなかっただけどまあ、単独の仕事だと言っていたから他のタレントに迷惑を掛ける事も無いだろうし、もう着いてしまったから良いかと思ったこれが失敗だったのだけど「……」こんこん、と扉をノックした「スジン?俺だ、ユノだよ」「…開いているから大丈夫、入って来て!」一呼吸置いて聞こえて来たのは、少し楽しそうなスジンの声何か仕事で良い事でもあったのだろうか自ら開けるのでは無くて『入って』と言うのが自由で男勝りな彼女らしくてくすりと笑ってしまっただけど、これが失敗だった「じゃあ入るよ……」チャンミンは俺の後ろに居て、俺がドアノブを回して扉を開けたなかには確かにスジンが居たそして、こちらに向いている彼女ともうひとり…スジンに抱き締められて背中を向けている髪の毛の長い小柄な女性「え…」抱き締めてキスをしていたから驚いただけど直ぐに、きっとこの女性がスジンの愛したオメガで、番の相手なのだと悟った一般人と聞いているけれど、女性同士なら例えば友人と言えば仕事の見学に連れて来る事も不可能では無いし、多少ならば怪しまれない仕事が忙しくなかなかふたりでゆっくり過ごせない、と聞いていたから少しでも触れたいのだろうそして、多分、俺だから見られても、と思ったのだろう気持ちは分かる気がするでも…「…ユノヒョン?どうしたんですか?」「…っ、いや…」『何でも無い』そう言おうと思ったいや、扉を閉めてしまえば良かったチャンミンも居るのだと言っておけば良かった「え…スジン…?何を…」俺の背後からなかを覗き込んだチャンミンは固まったそして…「ユノ、この子が……っあ…」キスを終えたスジンが幸せそうな顔で俺を見て、そして俺の後ろのチャンミンを見て固まった「ユノヒョンと付き合ってるんだろ?何してるんだよ…」「あ…ええと…」スジンは戸惑った顔だけど、それ以上に背中を向けたままのオメガなのであろう彼女が小さく震えてスジンに抱き着いたままチャンミン以外のオメガを初めて目の前にしたけれど、きっとあの小柄な女性も色々なものを抱えているのだろう「チャンミナ、良いんだ、その…」「ユノヒョン?何を…っ…いや、僕は部外者ですよね、それに僕には何を言う権利も無い…すみません、先に戻っています僕は何も見ていないので」「え…チャンミナ!」楽屋から顔を逸らして、チャンミンは元来た道へと戻って行ってしまったどうしようか迷っていたら、スジンが彼女を部屋の奥に座らせて、それから俺の方へとやって来た「ごめんなさい、ユノだけだと思って…彼女を紹介出来るかと思ったの」「いや、俺の方こそノックした時に言うべきだった彼女が大事なひとなんだろ?」「…うん」「そうか、今日は残念だけど、またゆっくり一緒に会おう彼女には申し訳無い、と謝っておいて欲しい」「分かった、ごめんねチャンミンもびっくりしたよね…女同士で、なんて…あの、彼氏の振りはもう解消で大丈夫だから無理を言って協力してもらったのにごめんなさい」そんな事無いよ、と笑って楽屋を後にした擦れ違うスタッフ達に驚かれるくらい急いで走って楽屋に戻ったそうしたら、チャンミンは鏡の前の椅子に座って俯いていた「チャンミナ、ごめん、遅くなった」「…どうして?スジンと話さないんですか?彼女…誰か、女性とキスをしていた、しかもヒョンに見せつけるように」「違う、それは…」偽の恋人なのだと説明しなければならないだけど、あの女性がオメガで、なんて…スジンの許可無く話す事は出来なくてどうしようかと思っていたら、チャンミンは俯いたまま首を横に振った「ごめんなさい、僕が何も言える立場じゃ無いですね別に僕の事は関係無いと思いますが、例えばヒョンが僕を抱いているのをスジンが知ったら…罪悪感でいっぱいです」「チャンミナ…」「もう、ヒョンを頼るのは止めますね一応、僕だってヒョンには幸せになって欲しいと思っているので」「頼る、って…」「ひとに言えないような関係、という事ですそこまで言わせないでくださいよ」何て言ってもう笑うだけど、まるで傷付いているように見える「ごめんなさい、本当に…ちゃんとスジンと話し合ってくださいもしかしたら彼女もユノヒョンとなかなか会えなくて寂しかったんだと思います、だから…上手く行くように願っています」そんな言葉なんて聞きたく無かっただけど、これは俺が撒いた種だそして、俺達は恋人でも何でも無いチャンミンを引き止められる理由が俺には無くて…彼が傷付いたように見える理由は俺が傷付いたからなのか、も分からなくて何も返す事が出来なかったランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので足跡と応援のぽちっをお願いします ↓にほんブログ村

  • 17Oct
    • black day 22 後編

      レストランから僕の部屋へ向かう間、ユンホさんはたまに落ち込んだ様子に見えた聞いてみたら、その理由は僕の為に内緒で用意してくれていた花束を渡す前に見られていたからそんなの、僕は待ち合わせ前に花束を持っていたユンホさんを見てしまったけれど…その後の食事が楽しくて、目の前のユンホさんにどきどききていたから食後にサプライズで渡されるまでもう忘れてしまっていたのにだから嬉しいし、そもそも遠目だったからどんな花束なのかも見えていなかった、と伝えたら少し恥ずかしそうに笑って『次からはもっと気を付けないと』と言われたただでさえユンホさんは二歳年上僕は学生だけど彼は社会人精神年齢は年齢以上に差が有ると思ういつもリードされてばかりで、僕は形有るものもそうじゃ無くても貰ってばかりただ、勇気を出して一目惚れしたひとに声を掛けて告白しただけなのに本当は誰かに声を掛けるような勇気なんて無い僕なんて…そう思ってしまうタイプだけど、好きだから僕と付き合って良かったって思って欲しい何より、いつも幸せな気持ちをもらっているからそれを少しでも返したい「…良かった、ちゃんと冷やしてた」ふたりで僕の部屋にやって来たここまでは僕の計画が上手く行っている花束を貰うサプライズは予想なんてしていなかったけれど、今回の記念日は僕がレストランを予約していたからユンホさんも何か考えてくれるのは彼の性格からすればやはり当たり前なのだろう一緒に居てくれるだけでいつだって幸せなのに、やっぱり貰ってばかりだ「美味しそう」小さな冷蔵庫のなかからガラスのジャーを取り出して蓋を取る顔を近付けてみたら爽やかなミントやベリー、レモンの甘酸っぱい匂いが鼻の奥に広がっていくそっと顔だけで振り返ってみたら、ソファに座る背中姿の筈のユンホさんが花束を抱えたままこちらを振り返っていて、目が合ってしまった「どうしたの?」「ユンホさんこそ…」「俺はチャンミンが気になって…」冷蔵庫の前にしゃがむ僕をじっと見て来るテーブルに突然置いて驚かせたいなあ、なんて思っていただけど、今更『前を向いていてください』なんて言ったらまるでこれからサプライズをしたい、と言っているようなものだから困ってしまって…「……」もう一度前に向き直って、冷蔵庫で冷やしておいたガラスの丸いグラスをふたつ左手で何とか抱えて、右手にはジャーを持って立ち上がった「…それは?」案の定、立ち上がって歩き出したらユンホさんが首を傾げて興味深そうにするそして、花束をテーブルに置いて立ち上がり、僕の元までやって来てサプライズ…とまではいかないのだけど、ユンホさんの為に用意した物が入っているジャーを「持つよ」と言って僕の手からスマートに取ってしまった「一気に持ったら危ないよチャンミンはたまに抜けてるから落として怪我でもしたら大変だ」「ありがとうございますでも、落としたりしません」サプライズが最後の最後にサプライズにならず、僕から見せるつもりがユンホさんに持たれてしまって内心肩を落としたジャーをテーブルに置いたユンホさんは「綺麗だな」と言って、また手に持ってじっと見ているそれから、乗せてあるだけの蓋を取って匂いを嗅いで…「もしかして、ワイン?」「……そうです、サングリアですが…」グラスをふたつ置いて右隣に座ったサプライズを失敗してしまった僕が俯きがちだったからだろうか、ユンホさんはじっと僕を覗き込んで来て、それから頭を優しく撫ぜてくれた「これ、もしかしなくても、チャンミンが作ったの?」「…うん」「サングリアなんて作った事が無いんだけど見た目も綺麗だし美味しそうだ」「…白ワインにミント苺とレモンとか…入れて漬けておいただけです、誰でも出来るし…」そう、誰だって簡単に出来る事僕は学生で、レストランも予約したからお金もあまり無いし…このワインもお店でおすすめを聞いて購入したけれど、手頃な値段のものテーブルの上の花束をそっと手に取って匂いを嗅いで、マーガレットの花弁に触れた綺麗に花束にされた美しい花達きっと、安くは無かったのだろう「チャンミン、ありがとう」花束を眺めて俯いていた何だかそれだって、まるで自分がこどもだと思う何も知らないユンホさんの前にこのサングリアを出して、ワインデーの最後のサプライズをしたかっただけどそれが失敗してへこんで暗くなって…きっと、ユンホさんからすれば意味が分からないだろうそれなのに、彼の声はいつも通り優しくて、そして何だか嬉しそう「…どうして…」顔を上げて僕の恋人を見たら、やっぱり凄く嬉しそうに微笑んでいる「だって、ワインデーだからだろ?レストランだって、シャンパンもあったしデザートまで…それだけでもびっくりなのに、まさかこんなに可愛いワインまで有るだなんて思わないよ!」「でも…本当はここに何も言わずに持って来て驚かせたかったんです…」嬉しいのと…あとは、小さな事でへこんでいる自分が恥ずかしくなって来ただから、気を取り直してサングリアをグラスに注ごうと思い花束を腿の上に置いたそうしたら、その前にユンホさんがジャーを持ち上げてグラスに注いでくれた「あ…」「楽しみでもう待てなくて俺達、ふたりともワインはそんなに得意じゃ無いだろ?シャンパンも美味しかったけど、チャンミンも顔が赤いし…」「…それはユンホさんも、です」「あはは、確かにちょっと熱いでも、サングリアなら飲みやすいし…いや、それだとまた酔うのかな?」「あ、待っていてください!」その言葉に思い出した僕もやっぱりシャンパンで酔っているから、出掛ける前に考えていた事を忘れていたと言うか、普段サングリアなんて作らないしひとりでワインも飲まないから…急いでキッチンの冷蔵庫に戻って、炭酸水とりんごジュースを取り出してユンホさんのもとへ戻った「飲みやすくて飲みすぎちゃったら大変ですこれで割ったら度数は減るし飲みやすいし…」「それで全部飲みきっちゃったら飲みすぎになるかな?」「…そうかも、ふふ、そうですね」とは言え、僕がソファを離れていた間にグラスにはもう、綺麗にサングリアが注がれていたから乾杯をしてまずはそのまま飲んでみた「最初から炭酸水を出しておく予定だったんです色々準備して出来るところを見せて驚かせたくて…」「そうなの?凄く綺麗だしびっくりしたし、それに美味しいよジュースみたいだしさっぱりしてこのままで飲みやすい」ユンホさんはグラスを明かりに照らして見上げて、いつもよりも酔っているからか饒舌で…そして、少し普段よりも幼く見える「美味しいですか?良かったでも、少し飲んだら薄めましょう」自分でも口をつけてみた確かに我ながら上出来…多分、誰が作っても美味しく作れるとは思うけどユンホさんは慌ててスラックスからスマホを取り出して、テーブルの上のサングリアをグラスと一緒に写真に撮っているそれをぼんやり眺めていたら、「こっちを向いて」と言われた「こうですか?」グラスを持ったまま身体ごと左側を向いたら、写真を撮られて…きっと赤い顔をしているし不意打ちだったから、恥ずかしくて顔だけ背けたそれなのに、ユンホさんは近付いて来てスマホを向ける「もう、今は恥ずかしいから駄目です」「どうして?記念日だし、このサングリアはチャンミンが俺の為に作ってくれたものだから嬉しいし…赤い顔のチャンミンは可愛いし、残しておかなきゃ後悔するよ」恥ずかしいだけど、僕も酔っているからだろうか恥ずかしさよりも嬉しさが勝ってしまって、ユンホさんの方を向いただけど、僕だけ撮られたってひとりで寂しい「僕はユンホさんを残しておきたいし、一緒じゃなきゃ嫌なのでふたりで写りましょう」結局、僕はマーガレットとかすみ草の花束を両手で持って、それからユンホさんはサングリアの入ったグラスを持って…そうして、何枚もふたりで写真をセルカした写真はやっぱり、ふたりとも顔がほんのり赤いそして、僕は花束を持っているから何だか…「結婚式みたいじゃないか?」「…僕も思っちゃいました」「あはは、チャンミンの事だから『恥ずかしい』って言うと思ったのに…」「酔っているからです、こんな僕じゃ駄目ですか?」「どっちも好きだよ、本当に結婚しよう…いつ出来るか、は分からないし国には認められないけど」「…はい」ユンホさんは嘘を嫌うひといつも真っ直ぐで、僕よりおとなで社会を知っている僕はまだ学生だけど、この世界が簡単では無い事は知っている今は周りにも恵まれていて、ユンホさんの会社の後輩だったり、僕なんて周りの数人の友人だったり…同性で付き合っている事を告白しても受け入れてくれるひと達に恵まれているだけど、僕は冬に卒業する社会に出て環境が変われば、今のように外でこっそり手を繋ぐ事も難しくなるかもしれないユンホさんは僕にプロポーズもしてくれているだけど、今はまだ、お互いの両親には何も話していないそれだって話すべきなのか、それとも隠す事が良い事なのか、も分からない本当に結婚出来るのか、だって…でも、転けた僕を見ず知らずのユンホさんが助けてくれたあの日から、一ヶ月後に漸く見つけて声をかけたあの日から、気持ちは変わらないどころか、知れば知る程好きになる「チャンミン?」「ユンホさん、ずっと一緒に居てください」「うん、当たり前だろ」「わっ、あのっ、花束が潰れちゃいます!」ぎゅっと強く抱き締められて嬉しいだけど、花束が心配でもぞもぞ動いたら、腕を離したユンホさんは「忘れていた」とこどものように舌を出して微笑んだ結局、サングリアは薄めないままお互いに二杯目顔が赤い、とくすくす笑われるけれど、それはユンホさんだって同じ酔っ払ったら、サプライズが上手くいかなくてへこんだ事がどうでも良くなって来たと言うか、僕達はまだまだこれからだし、こうして楽しく幸せに過ごせているのだからそれで良いんだって思ったそして…「あの、ごめんなさい」「どうしたの?」自分の立場になって、やっと気付いた事があった「この花束…僕は先に見てしまっていましたよねそれを話してしまって、ユンホさんはサプライズが上手くいかなかったって残念がっていましたが僕は嬉しくて気にしていなくて…でも、僕もサングリアをサプライズで出せなくて悲しくてだからつまり、その…やっとユンホさんの気持ちが分かりました」「チャンミン…それは俺もだよ花束、先に見せないようにって思ってたのに…ちょっとへこんだし反省してたんだでも、サングリアだって…充分サプライズだし嬉しい」「あと、僕はお金も無いからいつも凄い事も出来ないし…」それも恥ずかしくて一緒に告白したら、ユンホさんは目を丸くして驚いているそれから今度はくすりと笑って僕を見つめる「どこが?今日は店も手配してくれたそれも嬉しかったけど、弁当を作ってくれたり、今日だってサングリアだったり…チャンミンのサプライズにはいつもお金にはかえられない気持ちが篭っているから嬉しいんだ俺ももっと考えないと」「駄目です!ユンホさんはその、存在しているだけで幸せなので…これ以上なんて格好良過ぎて…」「あはは、チャンミン、今日は本当に酔ってるんだな」もう、自分でも何を言っているのか分からないだけど、本音である事は確かもう飲むのは控えよう、と思ってグラスを置いたら、ユンホさんもグラスを置いた何だか自然に見つめ合って、キスされるかな、と思い目を閉じたら腿の上に置いた花束を取られて慌てて目を開けた「僕の…!」「今は置いておいて、だって、潰れてしまうから…」「え……っあ…」ぐるんっと世界がまわった狭いソファにゆっくり押し倒されて、いつもよりも情熱的に唇が重ねられた「ごめん、もう限界紳士でいたいんだけど…」「……そんな必要無いです、僕だって、いつも欲しい…」何だか今日は、普段よりも本音がするりと出てしまうこれはきっと、ワインの所為明日、もしも記憶が有れば恥ずかしさに顔から火を噴いてしまいそうでも、ユンホさんになら僕の恥ずかしい面も見られても良い「嬉しい、俺もだよ」だって、今、僕を見下ろしているユンホさんの含羞んだ笑顔も普段はあまり見られないもので…きっと、酔いが覚めたユンホさんは恥ずかしがるだろうけど、僕にとっては可愛くて仕方無いから「明日起きれなくなるくらい、抱いて欲しいです」「…本当に起きれなくなっても良いの?」「そうしたら…ふたりで休んで明日も記念日にしましょう」「…うん」後はもう、もう一度唇を塞がれて貪られて…自分の言葉を後悔するくらい激しく抱かれてしまったと言うのも恥ずかしさから来る見栄で、本当は少し怖いけど気持ち良かった翌朝、本当に寝坊して身体も痛くて会社と大学を休んで…だけど記憶だけはしっかり残っていた僕達は、なんだかんだ真面目で休みを取った事を後悔もしてしまったでも、その日もふたりきりで過ごせたから僕達だけの記念日になっただから、結局はたまにはこんな日も有りだと思う外はもう冬が直ぐそこまでやって来ている僕は次の春には社会人になるこれから僕も成長して、僕達の関係も少しずつ変わりゆくのかもしれないだけど、いつだって、ユンホさんへの気持ちは変わらないし、この気持ちがあればこの先の人生も怖くないランキングに参加していますお話のやる気スイッチになるので足跡と応援のぽちっをお願いします ↓にほんブログ村10月14日はワインデーでした長くなってしまった為17日になってしまいましたが、読んでくださりありがとうございますそして、前中編で間違いがあったので訂正してあります…気付いた方がいらっしゃるか分かりませんが、もしも違和感感じていた方がいらっしゃったら申し訳無いです…

    • 更新について

      ご訪問ありがとうございます先日、このお部屋で今後の連載について読んでくださる皆様へ(皆様程居ないのは重々承知しています…)優柔不断な私から質問させて頂きました。連載のひとつを、「秘密のシム先生」を続けるか「Breathless」(現在3話更新しているパラレルのお話です)を新しく連載として採用してシム先生を一旦お休みするか、で希望の多い方に決めようと思ったのですが…二倍以上の差で、「シム先生を続けて」という意見を多く頂戴したので、こちらを続けていこうと思います。その前にも質問をさせて頂いたのに更に質問を重ねて、50名以上の方にご意見を頂いて、有難いのと自分で決められずに不甲斐ないのとで…お時間割いてお答えくださった皆様、本当にありがとうございます「Breathless」に関しては、その前のアンケート(私がこのお部屋で勝手に繰り広げているだけです…)でも続きを読みたいですと沢山声を掛けて頂いたお話なので、忘れられないうちに出来れば続けられたら良いなあと思っています。最初はシム先生をお休みしてこちらに…とアンケートの結果が出ていたので、Breathlessを読みたいと言ってくださった方達には申し訳無いですまた、このお部屋はお話の数が多いのですが、日々有難い事に新しくご訪問くださる方もいらっしゃるので簡単に更新サイクル等について記載させて頂こうと思います。基本は夜の0時(最近遅れがちですが…)、朝の7時に更新です。また、夜にふたつ、朝にふたつ、それぞれ連載のお話を交互に更新、が基本です。今なら例えば…0時「Fated」(リアル設定のオメガバース)7時「お花売り」(パラレル芸能界設定)翌日0時「Sun&Rain」(パラレル芸能界設定)7時「秘密のシム先生」(パラレル年の差逆転)翌日0時「Fated」という風に更新していきます。なのですが、ホミンちゃんを見ていたらお話が膨らんでしまって頭のなかで抱え切れなくなる事が多々ある為、突発で短編を更新したり、シリーズ物の単発を挟んだりする事もあります。お話の数が多いので、全て読んでくださる方もいらっしゃれば、読んでやっても良いかな、というものを選んでくださる方もいらっしゃるかと思います。また間が空いて更新となる事も多いので…ご存知の方も多いかもしれませんが、このブログの簡単な見方を載せておきますねブログの記事一覧の上右にある「テーマ」この画面だと、赤の←の指してある「すべての記事」いずれかを押して頂くと…「テーマ別」「月別」「アメンバー限定記事」と、それぞれ簡単に記事を探す事が出来ますテーマ別、を押して頂くとこのお部屋の記事がカテゴリー分けされています。まだまだ下にスクロールすると沢山カテゴリーがあるのですが…例えば上から二番目の初恋のゆく先(完結) (24)というのは…そのお話は完結済みで、24話入っていますという事です。また、上にあるカテゴリー程作った時期が古く、下に行けば行く程新しいので、下にあるお話の方が新しいお話です。(つまり、上の方のお話は今以上に拙過ぎて大変という事です…)上の方にあるもので「完結」と書いていないものはシリーズもので話数がついても単発で読めるお話が殆どです。また、何かお話を開いてくださった画面で…Amebaアプリ、ブラウザ、PCもしくはスマホだったりで見え方は変わるかと思いますが、タイトルの上にある「テーマ」の横がそのお話のカテゴリーです。そこを押して頂くと、同じテーマのお話を順に読む事が出来ます。また、別のテーマを上で説明させて頂いたのと同様に選ぶ事も出来ます。私自身がブログを書きながらも機械音痴なのですが、AmebaさんはインターネットブラウザからでもAmebaアプリからでも見やすく使いやすいと思うので、お暇な時だったりにお付き合い頂けて、少しでも良いなあと思って頂けるお話があればとても幸せですまた、今後の予定ですが、連載以外に「片想い」アメンバー限定の「immoral」(成人指定)をそれぞれなるべく早くに完結させたいと思っていますゆっくり過ぎて読んでくださる方に申し訳無いです…キリ番リクエストで頂いているテーマでのお話もまだあるので、そちらも更新予定です。連載がなるべく滞らないように更新出来たら良いなあと思っています。連載は、「お花売り」が終わったら「Breathless」を始められるかな?と今のところは考えています。そして、今日の午後は「black day」(最後のお話です)を更新予定です。いつもいつも、どんどん広がってしまう私の頭のなかのホミンちゃんにお付き合いくださる皆様に本当に感謝しています。当たり前ですが上手な読みやすい文章でも無くて、ただ好きな気持ちで書いているだけですが、それなのにご訪問くださる方達がいらっしゃるから続ける事が出来ると何だか最近思ったりしています独り言のようにお話をひたすら書き残したり本当に独り言をしたり、ですがそこに同じ気持ちの方が訪れてくださって…ホミンちゃんを好きな気持ちが膨らんだり、声を掛けてくださる事で新しい繋がりが出来たり、あとは…赤裸々に書いても良いですか?コメントだったりで「○○を読みたい」「○○の続きを」等々教えて頂けると直ぐに書きたくなったり、拙いお話でも好きですと言って頂けると頭のなかでそのふたりが更に広がったりするんです。なので、もしもお時間があって構ってやっても良いかな、という時があればですが…お声掛けて頂けるととても励みになりますと、書きましたが、先日から二度もブログ内で質問をして読んでくださる皆様にご協力頂いたのに本当にすみません…こちらはここ数日一気に季節が進んで肌寒くなりました皆様もあたたかくして体調を崩されないようにしてくださいね。また午後にお話でお会い出来たら幸せですそれでは、今日がホミンちゃんにとって、そしてこのお部屋を訪れてくださる皆様にとってより良い一日でありますように…幸せホミンちゃんにぽちっ♡ ↓にほんブログ村